アケボノツツジをご存知でしょうか?
淡いピンク色が夜明けの「曙」の色に似ている事からその名がついたという
アケボノツツジは標高1000m超の高山に自生するツツジで、近畿地方以西、四国、九州に分布。
九州では大分・宮崎県の山地部(1000m超)等で見ることができます。
宮崎県は祖母傾山系、大崩山系で見ることができますが、いずれも半分登山目的で行く感じであり、観光気分で気軽に行けない所が主です。
二上山のアケボノツツジ
なかなか拝めないアケボノツツジですが、五ヶ瀬町・高千穂町の境にこの時期、割りと楽に(距離500m・15†20分程度の歩き)アケボノツツジの群落を見ることのできる場所がありますのでご紹介します。
先日、このブログで五ヶ瀬町の
浄専寺のしだれ桜を紹介しましたが、その五ヶ瀬町の浄専寺の前の道路(203号線)の少し北側より脇へ入り(この道を六峰街道といいます)、20分程度走ると
二上山(ふたがみさん)女岳のアケボノツツジ群落があります。
ここでは二上山女岳の展望台に続く約500メートルの尾根伝いの遊歩道沿い後半で自生したアケボノツツジを目の当たりに見ることができます。
このあたりは高千穂町との境となり地理的には
二上山山頂やこの場所は高千穂町大字押方となります。
先週末より、この二上山(ふたがみさん)のアケボノツツジが見ごろを迎えております。
ここのアケボノツツジのポイントは宮崎県内のポイントの中でも低山の為か、開花は早く、例年4月20日頃付近に見ごろを迎えるようです。
アケボノツツジはツツジの中でも超大型で、なんと高さ5m、幹の直径30cmにもなるそうです。
ツツジの一種なのですが、その大きさに似合わず何か「やさしく」見えるのは、花びらが丸いことと、やわらかい淡い色合いのせいでしょうか・・。
同じ方向を向いて大輪の花を付けるその姿は上品で、まるで巨大な胡蝶蘭にも見えたりもします。
一目見てファン(アケボノツツジ症候群?)になること請け合いです。
[かんたんな道案内です]
地図(Mapion)
浄専寺の前の道路(503号線)の少し北側より六峰道路に入る。
あとは道なりです。
二上山は男岳と女岳があり、男岳の東側に位置する女岳で多くのアケボノツツジを見ることができる。
道は二上山男岳と女岳の間を回り込むように走っており、鞍部に二上山女岳への遊歩道の入り口がある。浄専寺側から行くと左手になる。

アケボノツツジの花期だと途中の道路から左手の山肌(女岳)にアケボノツツジの鮮やかな色の群落が見えるのでわかると思います。
逆にこれが見えないと行っても無駄足って事が言えるかも知れません。
遊歩道入り口には特に整備された駐車場はなく、車数台分の空き地と入り口の標識がある程度、車は迷惑にならないところを見つけで路肩駐車がメインです。
六峰街道沿いの遊歩道口からアケボノツツジの群落地†頂上に展望台までゆっくり歩いて15†20分程度ではないかと思います。
もちろん若干登りますが、女岳へはわりと整備された遊歩道なので「登山」という雰囲気よりウォーキングという雰囲気です。
スニーカーで大丈夫です。
(ただし油断は禁物十分注意して歩いてください。)
頂上にある鉄製の展望台付近には残念ながらあまりアケボノツツジはありませんが、晴れていれば阿蘇山をはじめ周囲の山々がきれいに見えます。