えびの市の田の神(田の神さあ)

▶ in 宮崎観光関連Part2 posted 2009.09.11 Friday / 05:30

田の神の石像「田の神さあ」

 田の神さあ ってご存知でしょうか?

えびの市の田んぼ 水流地区

春、山から里におりて来て、田の神となって田んぼを守り、農作物の豊作をもたらすと信じられております「田の神の信仰」は全国的にありますが、鹿児島や、宮崎中南部にはこの田の神を石像にして田んぼに祀ったりする風習があります。
これらの田の神の石像を田の神さあと呼んでおります。

田の神の石像(田の神さあ)が作られ始めたのは宝永年間、最古の田の神の石像は 宝永2年(1705)在地(鹿児島県、鶴田町紫尾)との事。

鹿児島県の薩摩、大隅、宮崎県の一部で現在約2000体の田の神の石像(田の神さあ)が確認されています。 
田の神の石像は旧島津藩領に分布しているようで、宮崎県季刊誌JajaVol.13・2007年発行によると、宮崎県内で確認されている田の神さあは 合計471
内訳は、えびの市(140) 小林市(49) 野尻町(37) 高原町(14) 都城市(130) 三股町(8) 綾町(11) 国富町(14) 宮崎市(68) となっております。

宮崎県内では、藩政時代に薩摩藩に属し、やはり米どころや島津との関係が深かった地域に多いようで、えびの市や、都城市が特出しているようです。

えびの市の田の神 田の神さあ 01

田の神さあはいくつかに分類されているようですが、同じ分類の中でも躍動的なものあり、鮮やかな色彩のものあり、姿、色、形は千差万別です。
田の神さあは風景にとけこみ、なんとも愛らしく温かく、そして見ているだけでとても癒されます。


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