高千穂の鬼八塚 (首塚)
神武天皇の兄、三毛入野命(ミケヌノミコト)は、神武建国の途中でもとの国、高千穂に御帰還され、留守中にこの地方を支配していた鬼八(きはち)荒神との間で激しい戦いが繰り拡げられました。
鬼八荒神は命に退治されましたが再び生き返り、抵抗して暴威をふるったので、命は神体を三つに切って三箇所にわけて埋めました。この場所はその首塚と伝えられています。
荒振る神鬼八は霜宮といい、寒霜を司ったので、今では農耕や、厄除けの神として尊敬され日向、肥後地方の里人の
信仰を集めております。
昔から鬼八荒神の霊を慰める為、毎年16歳の少女が人身供養として捧げられていましたが、天正年間岩井川の城主甲斐宗摂の進言により、初狩りの猪一頭、米飯三石三斗三升三合が代わりに供えられて以来、この神事は高千穂神社の猪掛祭(ししかけまつり)として現在も伝えられています。
例祭 旧暦12月3日 文献ならびに社伝より / 現地案内板
鬼八が埋められたとされる高千穂の三箇所
他に 鬼八塚(手足塚) 淡路城中腹 鬼八塚(胴塚) 神仙旅館西約50m がある。
高千穂の猪掛祭(ししかけまつり)
旧暦12月3日 3つの鬼八塚での慰霊祭のあと、高千穂神社拝殿で「笹振神楽」の奉納が行われる。
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