太陽新燃岳・しんもえだけ(霧島山系)登山 

新燃岳登山(湯之野登山口からの登山道)

※ここに掲載した登山の記録は、新燃岳に火口規制が出てない当時の記録です。

湯之野登山口(今回登った登山口)の場所
 鹿児島県霧島市霧島田口  MapionMap  
 GPS N=31/53/05 N=130/52/36 辺り
新燃岳(1420.8m)へのコースは、縦走コース以外に新湯温泉
林道からの新湯登山口からの登山(2時間)が一般的なコース
ですが、今回は比較的マイナーな?
湯之野登山口からのコースで新燃岳へ登ってみました。
 国立公園霧島略図 1 (自然保護対策協議会発行)
 国土地理院提供地図リンク
 霧島エリアマップ(PDF リンク先:霧島屋久国立公園〔屋久島と分割・現在は霧島錦江湾国立公園〕霧島地域略図 企画:パークサービス・自然公園財団)
登山道起点の標高 約870m  (新燃岳、中岳鞍部分岐点の標高 1317m) 
新燃岳の標高 1420.8m 新燃岳までの標高差約550m約4km程度だと思います。
《新燃岳が活発に活動を行っていた頃(2011年〜)の火山活動に関する情報》 
《噴火関連ページ》→ 新燃岳 2011年噴火時系列


当サイト内、火山噴火関連ページ
 → 霧島火山の噴火の歴史


(参考)年月日 噴火警戒レベル防災対応

  • 平成23(2011)年1月26日 レベル2→レベル3 入山規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 平成23(2011)年1月31日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を2kmから3kmに拡大)
  • 平成23(2011)年2月1日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を3kmから4kmに拡大)
  • 平成23(2011)年3月22日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を4kmから3kmに縮小)
  • 平成24(2012)年6月26日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を3kmから2kmに縮小)
  • 平成25(2013)年10月22日 レベル3→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲1km)
  • 平成29(2017)年5月26日 レベル2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)
  • 平成29(2017)年10月5日 レベル1→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲1km)
  • 平成29(2017)年10月11日 レベル2→レベル3 入山規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 平成29(2017)年10月15日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を2kmから3kmに拡大)
  • 平成29(2017)年10月31日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を3kmから2kmに縮小)
  • 平成30(2018)年3月1日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を2kmから3kmに拡大)
  • 平成30(2018)年3月10日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を3kmから4kmに拡大)
  • 平成30(2018)年3月15日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を4kmから3kmに縮小)
  • 平成30(2018)年3月29日 噴火警戒レベル改正レベル3(警戒が必要な範囲3km:変動なし)
  • 平成30(2018)年6月28日 レベル3→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 平成31(2019)年1月18日 レベル2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)
  • 平成31(2019)年2月25日 レベル1→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 平成31(2019)年4月5日 レベル2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)
  • 令和元(2019)年11月18日 レベル1→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 令和元(2019)年12月20日 レベル2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)
  • 令和2(2020)年1月2日 レベル1→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 令和2(2020)年12月11日 レベル2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)
  • 令和2(2020)年12月25日 レベル1→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 令和3(2021)年3月1日 レベル2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)
  • 令和4(2022)年3月27日 レベル1→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 令和4(2022)年8月19日 レベル2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)

このページの記事内容は、新燃岳に登山出来る頃(2011年に新燃岳がマグマ噴火を起こす前)に書いた記事です。
新燃岳に登山出来る日はもう来ないでしょう・・(おそらく)


新燃(しんもえ)岳火口の拡大写真(約1Mb)他のサイト内リンク→新燃岳パノラマ写真(新しいウインドウで開きます)火口直径は約750m 火口壁より約190m下の火口底に深さ30mの美しい色の火口湖がある。
新燃岳越しに向こうに見える霧島の山は・・中央に霧島最高峰の韓国岳 その右脇に獅子戸岳 右奥に甑岳?夷守(ヒナモリ)岳?です。

映画「007は二度死ぬ」でも登場

新燃岳を初め一帯は映画007「007が二度死ぬ」のロケでも使われました。→ 動画(Youtube)


新燃岳の噴火(2008年8月にも噴火)

新燃岳は長い休眠から大噴火を起こし、新しく活火山をつくったことより、「新燃岳」の名が付けられたという。
かつては新燃鉢とも言われてそうです。
新燃岳は昭和34年(1959)2月13日小爆発を起こし、同月17日大爆発をおこした。
このとき噴煙は東風にのり、小林市や高原町の山林や耕作地に降灰。被害総額は10億円を超えた。
最近では2008年8月に噴火が確認され、火山噴火警戒レベルは2に引き上げられ、火口周囲一キロが立入禁止となり「入山禁止」(登山禁止)となっておりましたが、同10月29日噴火警戒レベルが1に引き下げられた為、「登山注意」へと変更になりました。
現在東側等の縦走路等は歩けますが、火口や西側斜面より噴煙が出ており、火口内はもちろんのこと、西側一帯は立ち入り禁止となっております。降灰等の注意も必要です。
以上の情報は2008年11月13日現在の情報です。
新燃岳 噴煙 00新燃岳 噴煙 01

霧島山登山縦走

やはり霧島の楽しみは山歩きでしょう。初心者でも安心のコース等、霧島の山歩きは多彩です。
えびの高原〜高千穂の峰の縦走も出来ましたが、2011年の新燃岳噴火で入山規制・現在は不可。

霧島連山縦走コース 距離・時間
  

新燃岳-獅子戸岳鞍部のキリシマミツバツツジ


例年5月上旬〜中旬頃に、新燃岳北斜面、獅子戸岳鞍部では多くのキリシマミツバツツジが開花します。
拡大画像はリンク先で → キリシマミツバツツジ
新燃岳鞍部 キリシマミツバツツジ 01新燃岳鞍部 キリシマミツバツツジ 02 新燃岳鞍部 キリシマミツバツツジ 03

新燃岳付近での画像

中岳と新燃岳間鞍部から見る新燃岳は一面草原でとても開放的な雰囲気。新燃岳への登山道は木道が整備され快適。
早朝く、南側斜面で鹿の群れをみかけた。新燃岳の火口湖は実に神秘的な色をしている。所々で噴気が今も上がる。
新燃岳山頂より中岳越に見る高千穂峰の姿は美しい。(各画像は1024pix拡大画像あり)
新燃岳 南斜面新燃岳 鹿の群れ新燃岳 中岳鞍部木道より新燃岳を見る。 新燃岳への木道

新燃岳北部よりミヤマキリシマと火口湖ミヤマキリシマと火口湖

火口湖火口斜面高千穂峰を見る。


今回の新燃岳への山歩きで撮影した植物昆虫。 

ハルリンドウは木道の脇等に数多く咲いている。ミヤマキリシマにメタリックな?綺麗な昆虫がいた。何と言う名前だろう?
見逃しそうな小さな花のマイズルソウは木道脇や山頂付近に咲いていた。
登山道下部はノウツギウツギが多く群生。モミジイチゴはおいしそうな綺麗な色艶の実を付けていた。(各拡大画像あり)

ハルリンドウハルリンドウ
綺麗な色の昆虫 マイズルソウの花不明

不明ウツギ キイチゴ(モミジイチゴ) キイチゴ(モミジイチゴ)

やまふところの、ことしもここにリりんどうの花(山頭火)



湯之野登山口〜新燃岳鞍部登山道で撮影した画像

今回のルートを画像で紹介します。湯之野登山口からのコースを選んだのは、マイナーなコースであり人がほとんどいないのでゆっくり自然に浸りつつ山歩きでき、しかも結構楽なコース(私にとってこれが一番重要だったりする(笑)だから。
このコースの大半は森の中を歩く感じで、残念ながら眺望や開放感はほとんどありませんが、ゆっくり森林浴派にはお奨めコース。
尚、駐車スペースは、林道の入り口近く、道路わきに7、8台分程度あります。(下記の一部の画像は800pix拡大画像あり)
新燃岳登山 湯之野登山道コース 林道スタート地点新燃岳登山 湯之野登山道コース 数百メートル舗装路を歩く新燃岳登山 湯之野登山道コース やがて未舗装路となる。新燃岳登山 湯之野登山道コース 林道を離れ登山道となる。


花はノリウツギウツギ。登山道沿いに咲く花はこの二種類がメインでした。特にガクアジサイにも似たノリウツギは相当数あります。
樹木に覆われているせいか・・他の種類の花はあまりないようです。(このコースがマイナーな由縁か・・)

新燃岳登山 ノリウツギ 登山道下部にこの花が特に多い。(★拡大あり)新燃岳登山 湯之野登山道コース 少し登る感じとなる。新燃岳登山 花 ウツギ新燃岳登山 花 ウツギ(★拡大あり)


先に記しました如くこのコースは急な坂もそれほどありませんし、森につつまれつつ、緑を満喫しながらゆったりと歩ける森林浴コースです。
(おそらく物足りないという人もいらっしゃるでしょう・・これがまたこのコースがマイナーな由縁でしょうか・・)

新燃岳登山 湯之野登山道コース 樹林地帯新燃岳登山 湯之野登山道コース 倒木新燃岳登山 湯之野登山道コース 新緑が綺麗(★拡大あり)新燃岳登山 湯之野登山道コース 橋を一箇所渡る(★拡大あり)

樹林の中を歩く

***森に癒されます(上画像は1024pixの拡大画像があります)***



2Km程度の樹林地帯を抜けると登山道は徐々に狭くなってきます。
この辺り迄来ると時々樹木が開けた部分もあり、ミヤマキリシマもところどころに咲いております。
登山道起点より中岳、新燃岳間鞍部までの途中(後半に集中)に写真のような休憩ベンチが3箇所ほどありました。

新燃岳登山 湯之野登山道コース 登山道は狭くなってゆく新燃岳登山 湯之野登山道コース ミヤマキリシマが見え始めた(★拡大あり) 新燃岳登山 湯之野登山道コース 緑とミヤマキリシマ新燃岳登山 湯之野登山道コース 休憩ベンチが3箇所あった。


南側の斜面が開けてくるとやがて前方右方向に中岳の裾が見えてきます。
この辺りのえぐれた登山道は狭い上にごろごろした石があり結構歩き辛いです。(特に下りの時に気を使いました)

新燃岳登山 湯之野登山道コース (★拡大あり)新燃岳登山 湯之野登山道コース 新燃岳登山 湯之野登山道コース 新燃岳登山 湯之野登山道コース 
新燃岳登山 湯之野登山道コース ミツバツツジ?(★拡大あり) 新燃岳登山 湯之野登山道コース 中岳が見えてくる。新燃岳登山 湯之野登山道コース この辺りにはミヤマキリシマが点在新燃岳登山 湯之野登山道コース ミヤマキリシマ
新燃岳登山 湯之野登山道コース ミヤマキリシマ新燃岳登山 湯之野登山道コース 南西側(★拡大あり)新燃岳登山 湯之野登山道コース この辺りは総じてこんな道

新燃岳・中岳への登山道には要所要所に自然歩道の標識がありますし、シーズン中は人が歩いた痕跡、先人が枝に巻てくれている目印等で まず迷うことはないと思いますが、オフシーズン等は樹林の中のコースで一部迷いそうな場所もあるかも知れません。
通常は1時間半程度のコースらしいですが・・・私の場合写真を撮りつつ(休憩時間)が多く、新燃岳山頂まで登り2時間でした。
マイペースマイペース新萌え〜岳登山!でした(~~:) 山頂やその周辺は結構風が強い事が多い様ですので防寒対策を忘れずに。

-霧島連山関連リンク

登山ルート等案内 山の案内 > 霧島山系の案内  霧島連山ウォーキングルートマップ(霧島キャッスルホテルサイト)
Google MAP〜サテライト表示〜霧島連山新燃岳 天気予報(YAHOO!)

新燃岳(しんもえだけ)登山(霧島山系)


2006/05

霧島の山一覧

 (並びは山の歴史の古い順になっています。 参照資料:霧島ジオパーク推進連絡協議会パンフレット)

  • (1)栗野岳(くりのだけ)1,094m 約20万年までに活動をしていた、現在の霧島山の中では古い火山のひとつです。
  • (2)矢岳(やだけ)1,132m 栗野岳とほぼ同期に活動をしていた古い火山のひとつです。
  • (3)獅子戸岳(ししこだけ)1,429m 10数万年前に活動して出来た火山で、山頂の西側に浅い火口のあとが残っています。
  • (4)白鳥山(しらとりやま)1,392m 約10万年前に活動して出来た火山です。その後に起こった白紫池(びゃくしいけ)の噴火によって火口は殆ど埋まっています。
  • (5)えびの岳(えびのだけ)1,292m 白鳥山と同じ頃に活動して出来た火山です。山頂には浅い火口が見られます。
  • (6)大浪池(おおなみいけ)1,412m 水面の標高は1,239m。約5万年前の噴火活動で出来た霧島山の中では比較的古い火口湖です。 
  • (7)夷守岳(ひなもりだけ)1,344m 約4万年前に活動していた火山で、“生駒富士”とも呼ばれ美しい山の形をしています。
  • (8)飯盛山(いいもりやま)846m 加久藤盆地が湖だった約3万年前に活動した火山です。
  • (9)韓国岳(からくにだけ)1,700m 約17,000年前に出来た霧島山の中で最も高い山です。山の大きさのわりに火口が大きいのが特徴。
  • (10)甑岳(こしきだけ)1,301m 韓国岳とほぼ同じ時代に活動して出来た山です。
  • (11)新燃岳(しんもえだけ)1,421m 現在の霧島山の中では、最も活動的な火山のひとつです。2010年5月にも噴火をしています。
  • (12)中岳(なかだけ) 1,301m 約1万年前に活動して出来た火山です。
  • (13)高千穂峰(たかちほのみね) 1,574m きれいな山の形が特徴的で、約7,000年前に活動をはじめました
  • (14)大幡池(おおはたいけ) 水面の標高は1,230m 噴火活動によって出来た火口に水がたまって出来た火口湖です。大幡山(標高1,353m)には、比較的最近に近い溶岩を噴出したあとが見られます。
  • (15)御池(みいけ)305m 約4,600年前に起きた、霧島山の歴史の中で最も爆発的な噴火によって出来た火口湖です。
  • (16)御鉢(おはち)1,408m 高千穂峰の西側で、約1,500年前から活動を始めた火山です。新燃岳と同じように、現在も活発な活動をしています。
  • (17)硫黄山(いおう山)1,310m 江戸時代にえびの高原に出現した硫黄山は、霧島山の中で最も新しい火山です。


霧島ジオパークフィールドマップ


「霧島ジオパーク」 霧島連山一帯は、2010年9月14日、日本ジオパークに認定されました。

当サイト内検索(画像も)出来ます。


みやざき
PHOTO MIYAZAKI 宮崎観光写真  宮崎の観光、霧島の観光、旅行の参考になれば幸いです。
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