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霧島火山の噴火

霧島火山の噴火の歴史

夕日に浮かぶ霧島連山
去る三月四日戌時、大隅国曽於郡曽之峯に当りて、火炎大いに熾んにして、響雷の如く動む。
亥時に及びて火光稗止み、ただ黒烟を見る。
後砂を降下五六里に雨らす。砂石委積すること二尺ばかり、其色果し。

 続日本紀に書かれた 788 延暦7年霧島山御鉢噴火の記述
御鉢から 約20Km離れたところで、60cmもの火山灰が積もった様子が示されている。

霧島火山の活動は、約30万年前〜15万年前、烏帽子岳、栗野岳、獅子戸岳、矢岳等の火山を形成、その後約10万年前から再び活動が始まり白鳥山、大浪池、夷守岳、韓国岳、新燃岳、高千穂峰、御池、御鉢等の火山体が形成現在まで続いています。

 霧島山は記録に残る742年からだけでも60回もの噴火を繰り返して来ている活火山です。

  • 742 天平14   大隅国で震動(霧島山噴火?)溶岩流出?御鉢
  • 788 延暦7   3/4、御鉢噴火 噴火により狭野社焼失 (4月18日の片添(かたぞえ)スコリア噴火。)溶岩流出。
  • 941 天慶4    霧島山噴火
  • 1112 天永3   2/3、霧島山噴火噴火により錫杖院・神徳院などの社寺焼失
  • 1167 仁安2   霧島山噴火 噴火により狭野の西生寺焼失
  • 1184 寿永3   霧島山噴火
  • 1234 文暦1   霧島山噴火 噴火により社寺焼失 12/28、 (1235年1月25日の高原スコリア噴火、溶岩の流出)
  • 1307 徳治2    11月、霧島山・大浪池が鳴動
  • 1554 天文23  霧島山噴火(〜1555)
  • 1566 永禄9   9/9、霧島山噴火 死者多数。1574 天正2   霧島山噴火
  • 1576 天正4  霧島山噴火(〜1578)
  • 1585 天正13 霧島山噴火
  • 1587 天正15 霧島山噴火
  • 1588 天正16 霧島山噴火
  • 1592 文禄1  霧島山噴火、天の逆鉾破損
  • 1598 慶長3   霧島山噴火(〜1600)
  • 1613 慶長18   霧島山噴火(〜1614)
  • 1617 元和3    霧島山噴火(〜1618)
  • 1637〜1638 寛永14年〜15年 噴火(新燃岳
  • 1659 万治1    霧島山噴火(御鉢)
  • 1662〜1664 寛文 2〜 4 噴火(御鉢)
  • 1677年,1678年 延宝 5,延宝 6 噴火(御鉢)
  • 1705 宝永2   12/15、霧島山噴火(御鉢)
  • 1716 享保1   3〜8月、霧島山噴火 9/25、新燃岳噴火 12/28〜29新燃岳大噴火 9/25、噴火により神徳院・霧島東社焼失 12/28、噴火により錫杖院焼失 (1716年11月の火砕流(死者5名、負傷者31名、家屋焼失600余軒)。
  • 1717 享保2   1/3、新燃岳大噴火 1/7〜11、新燃岳大噴火 噴火により高崎・水流・都城・小林・飯野・加久藤等へ避難 2〜3月、郷内各地で砂揚 噴火により諸社寺小林などに移る (1717年9月19日の噴火、火砕流。)
    *「新燃岳の享保の噴火」については 下にある毎日新聞記事・高原郷土史も参照してください。
    高原町郷土史・第23章第8節享保の大炎上 (霧島山(新燃岳)享保の噴火
  • 1768 明和5 韓国岳の北西側山腹から溶岩が流出、硫黄山を形成
  • 1769 明和6 古御鉢噴火、後川内等に降灰
  • 1771 明和8    7/20、古御鉢噴火
  • 1821 文政4   12/19、新燃岳噴火 (1822年1月?) 
  • 1832 4月 新燃岳噴火
  • 1887 明治20     5月、御鉢噴火
  • 1888 明治21     5/9、御鉢噴火
  • 1889 明治22  12/10・18、御鉢大噴火
  • 1890 明治24  6/19、御鉢噴火 11/10、御鉢噴火
  • 1893 明治27  2/25、御鉢噴火
  • 1894 明治28  7/16、御鉢噴火 10/16、御鉢噴火、噴石で死者4名 12/18、御鉢噴火
  • 1895 明治29  3/15、御鉢噴火、登山者死傷 6/22・25〜26、御鉢噴火 12/21、御鉢噴火
  • 1896 明治30  5/3、御鉢噴火 6/25、御鉢噴火 9/4、御鉢噴火 (1896年3月の噴火(登山者1名死亡、1名負傷)
  • 1897 明治31  2/8、御鉢噴火 3/11、御鉢噴火 12/26〜30、御鉢噴火
  • 1898 明治32  7/28、御鉢噴火 9/12、御鉢噴火 10/13、御鉢噴火 11/7、御鉢噴火
  • 1899 明治33  2/16、御鉢噴火、死傷者5名  (1899年7月の黒煙噴出)
  • 1902 明治36  8/29、御鉢噴火 11/25、御鉢噴火 (1903年11月の牛ノ臑(うしのすね)(御鉢の東南東7km)で拳大の噴石落下)
  • 1913 大正2  5/19〜9/1、御鉢周辺で群発地震 11/8、御鉢噴火 12/9、御鉢噴火
  • 1914 大正3  1/8、御鉢噴火
  • 1923 大正12 御鉢噴火 死者 1名
  • 1934 昭和9  新燃岳火口湖の水が濁り、ガス噴出 (この年霧島が日本で最初の国立公園に指定される)
  • 1958 昭和33  11/19、大浪池で噴気確認
  • 1959 昭和34  2/17、新燃岳噴火  (1959年2月の割れ目噴火(噴石、降灰多量)
  • 1968 昭和43  えびの地震 えびの市,吉松町で群発地震 2月21日10時45分M 6.1,震源は韓国岳の北西15km付近 死者 3名,負傷者42名,住家全壊 368棟
  • 1981 昭和56  12月、新燃岳第6噴気孔の温度上昇(〜1982.5)(1988年10月の 新燃岳地震多発)
  • 1991 平成3   11/13、新燃岳臨時火山情報発令 (1991年11、12月の地震多発、微動、火山灰噴出) (1999年11月 新燃岳 の地震多発)
  • 2000年 7月〜2001年9月の火山活動。
  • 2001年 12月〜2002年3月の火山活動。
  • 2003年 御鉢 12月の噴気活動活発。
  • 2004年 平成16 御鉢で火山性微動発生。噴気は時々火口縁を越えた。
  • 2008年 8月22日16:34 新燃岳が17年ぶりに噴火 火口の位置や噴煙の高さなどは天候不良で確認できなかったが、火山性微動を観測したことや、宮崎県小林市内の住民から「火山灰が混じった雨が降った」との情報があったことから噴火と判断。火山性地震は19日に81回、20日に167回、21日に183回と、22日は1時間当たり約10回を記録していた。警戒レベルは「2」に引き上げられた。 ブログ記事→霧島山・新燃岳噴火
  • 2008年 10月29日 新燃岳の噴火の兆候は認められなくなり警報解除 レベル「1」
  • 2010年 3月30日 新燃岳は小規模な噴火が発生する可能性があり、噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げました。
  • 2010年 4月16日、新燃岳の噴火の兆候は認められなくなったと判断、噴火警戒レベルを火口周辺規制の「2」から平常の「1」に引き下げた。
  • 2010年 5月6日、朝より新燃岳の火山性地震が増え、午後2時より噴火警戒レベルが1(平常)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げられました。
  • 2011年 1月26日、中規模の噴火、噴火警戒レベルがレベル2からレベル3(入山規制)へ引き上げられた。都城市、日南市等広範囲で降灰を伴う。噴火の影響で長崎、四国等でも空振が確認された。 27日、午後4時前には爆発的噴火があり、噴煙は上空3,000mに達した。 →霧島 新燃岳噴火警戒レベル3に

    気象庁は1月30日、火口内の熔岩ドームが直径300mに達し、火砕流の恐れもある為、新燃岳火口より3Km以内に立ち入らない様に呼びかけています。(その後、噴火警戒レベルは3のまま、4km規制に変わった) 。今回の新燃岳の噴火については霧島火山の噴火(新燃岳2011年(平成23年)1月26日〜噴火の記録ページ)もご覧下さい。

上記一覧は宮崎県高原町のページ他下記ページ等を参考に作成した。
旧暦で書かれているものが主ですが、一部新暦も混在してしまいました事をご了承願います。。

  • http://www.town.takaharu.miyazaki.jp/web/kankou/his_nenpyou.htm
  • http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/STOCK/kaisetsu/level_toha/level_505s.htm
  • http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/doboku/sabo/sabo_jigyo/PDF/3syou.pdf

霧島火山の噴火

上記背景の霧島連山の空撮写真は「(財)みやざき観光コンベンション協会」提供のライブラリー写真をモノクロ変換の上、使用しました。

霧島連山 新燃岳の噴煙 2008年




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このページは、宮崎県在住のページ開設者(MORIMORI)が 宮崎県の観光、宮崎県のお奨めスポット・宮崎県の名所・宮崎県の史跡・宮崎県の景色・宮崎県の花・宮崎県の美味しいもの・宮崎県の神楽等に代表される伝統芸能等々・・Webに掲載したの写真で宮崎県を紹介するサイト「PhotoMiyazaki-宮崎観光写真」の一ページです。

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