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霧島山噴火状況 霧島火山の噴火(新燃岳・しんもえ岳噴火2011年(平成23年)

〜 新燃岳噴火2011年(平成23年)1月26日〜噴火の記録ページ(+えびの高原硫黄山経過)時系列 〜

《トピックス》

  噴火警戒レベルは上・下を繰り返えすと思います、2019年12月をもって更新をストップします。

2019年12月20日 レベル1へ引き下げ。
2019年11月18日 レベル2へ引き上げ 新燃岳で、2019年11月17日夜から火山性地震が増えていることから、気象庁は、18日午前5時すぎに火口周辺警報を出して、噴火警戒レベルを火口周辺への立ち入り規制を呼びかける「レベル2」に引き上げました。
2019年4月5日 レベル1へ引き下げ
2019年2月25日14時00分、霧島山(新燃岳)に火口周辺警報(噴火警報レベル2、火口周辺規制)発表。
2019年1月18日 新燃岳の噴火警戒レベルをレベル1(活火山であることに留意)に引き下げ。
2018年6月28日 新燃岳の噴火警戒レベルがレベル2へ引き下げ、規制範囲2Kmに縮小。
2018年5月1日 えびの高原(硫黄山)周辺の噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き下げられ、規制範囲も1Kmとなりました。
2018年4月19日 15:39 えびの高原・硫黄山で噴火が発生、火口周辺で噴石の飛散が確認されました。噴煙の高さは火口から約300mまで達していて、噴煙の量は少ないということです。
気象庁は今後、さらに火山活動が活発になる可能性があるとして、噴火警戒レベルをこれまでの2から3の「入山規制」に引き上げました。硫黄山からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴って飛散する大きな噴石と火砕流に警戒が必要です。

4月5日3:31に新燃岳でで爆発的噴火発生、きわめて多量の噴煙が火口縁上8000mまで上がり、弾道を描いで飛散する大きな噴石が、新燃岳火口から1100mまで飛散。

3月25日、9:45の噴火でごく小規模の火砕流発生 火口より800m下った。

MRTカメラの動画を編集したもの  新燃岳 2018年3月25日8:45頃発生したごく小規模の火砕流 (Youtube)

3月15日11:00AM 新燃岳の警戒必要範囲は、レベル3維持の警戒範囲「4キロ」から「概ね3キロ」に縮小。「御鉢」はレベル1へ引き下げ。

3月10日午前2時前の爆発的噴火では、噴煙が4500mまであがった。気象庁は、午前5時過ぎ、警戒範囲をおおむね4Kmに拡大。
 噴石動画+4Km拡大で予想される道路規制(当サイト内ブログ記事)

2018年3月1日、新燃岳が噴火同16:40 警戒が必要な範囲を新燃岳火口周辺の概ね2Kmら概ね3Kmに拡大。
3月6日14時27分より始まった「爆発的噴火」は、6日に18回、7日には16回を観測。7日午前0時の爆発的噴火では、大きな噴石が火口から700mまで飛び、6時過ぎの噴煙は、高さ約3000mに達した。火口東側には新たに溶岩ドームができていいる。気象庁が7日、火口近くの火山ガス放出量を調べた結果、3万4000トンを観測(これまでで最も多かったのは、大きな爆発があった7年前の1万2000トン) 気象庁は今後さらに噴火活動が高まる可能性もあるとしている。
国土地理院は「だいち2号」の観測したデータを基に分析、火口内、東側に接し、円形に盛り上がった直径約550mの地形変化を確認。 3月6日 直径約450m 7日には同約550mに拡大。

霧島山(えびの高原(硫黄山いおうやま)周辺)の火山活動解説資料
福岡管区気象台 平成30年2月20日 14時00分発表
 気象庁
霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の噴火警戒レベルを2へ引上げ 平成30年2月20日
 気象庁

2018年2月9日 御鉢(おはち)で火山性地震増加、火山性微動も 小噴火のおそれ 噴火警戒レベルを2に引き上げ。
2017年10月31日14時00分 新燃岳の火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)について、警戒が必要な範囲を新燃岳火口周辺の概ね3kmから概ね2kmに縮小。

霧島連山登山(入山)規制 登山道の規制情報 

2017年(平成29年)10月15日時点で、登山(入山)規制対象は、韓国岳、大波池、獅子戸岳、新燃岳、中岳、大幡山、大幡池、硫黄山など。 規制中の山、登山道には絶対入らないようお願いいたします。
 規制中の登山道詳細ページ

霧島火山防災マップ / 環霧島会議作成

環霧島会議の「霧島火山防災マップ」を参照すると、現在、噴火が想定されているのは、「新燃岳」「高千穂峰の御鉢」「えびの高原周辺 (硫黄山)」「大幡池」のようです。以下の防災マップに一度目を通しておくことをお奨めします。
霧島火山防 災マップ・表面
(内容:噴火レベル2及び3(新燃岳・御鉢)、入山危険時(大幡池・えびの高原周辺)においての立入り禁止区域を図示など。)
霧島火山防 災マップ・裏面
(内容:規模が大きな噴火が起こった場合の災害予測区域について、各火山が火口となった場合を想定して、溶岩流、火砕流、熱風(火災サー ジ)、噴石の飛ぶ恐れのある範囲等を図示。)




新燃岳・硫黄山(いおうやま)の火山活動記録(アーカイブ)

新燃岳周辺市町の概略地図
2011年1月26日 鹿児島県霧島市と宮崎県小林市にまたがる霧島連山の新燃岳は、1822年以来、189年ぶりに爆発的噴火(マグマ噴火)を起こしました。
このページは、その火山活動が活発になった霧島連山の新燃岳の噴火について、新聞ニュースなどを記録したページです。
霧島の噴火関連以外にも、関連した防災、観光面のニュース記事等も随時記録して行きます。

霧島連山全体の噴火の歴史については 霧島火山の噴火のページをご覧下さい。
現在の新燃岳の映像は、新燃岳のライブカメラ(ネットワークカメラ)リンク集をご覧下さい。 
新燃岳噴火 2011年1月27日 大浪池カメラからの画像





防災上の警戒事項等
新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。
風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に注意が必要です。
これまでの噴火では、風に流されて直径4cm程度の噴石(火山れき)が新燃岳火口から10kmを超えて降りました。 また、爆発的噴火に伴う大きな空振に注意が必要です。噴火警報等及び霧島山上空の風情報に注意してください。
降雨時には泥流や土石流に警戒が必要です。降雨に関する情報に注意してください。

その他
降灰(小さな噴石)の中を、車で走るとサンドペーパーをかけるようなもので、車体に傷が付きます、低速で走行を。
火山による噴石被害等に関しては、一般的な自動車の車両保険は適用外となっていると思いますのご注意を。

規模の大きな噴火が起こった場合の災害区域 左の地図は規模の大きな噴火が起こった場合の災害区域予想図です。
霧島火災防災検討委員会、霧島会議(出典 新燃岳部分を抽出し、当方で、2011年の噴火時の被害などの情報を書き入れた地図です。
通行止めの道路 (概要) 被害情報 など・・ 赤と青文字(降灰)で記載
図に記載した情報は2011年6月4日時点、現在は解除されております。


新燃岳をとり囲む 周辺自治体 サイトリンク 噴火のYoutube動画集

 別ページへ移動しました。 → 霧島山噴火状況ページのサブページ(過去ログ・リンク等補足・Youtube動画)
 





2011年〜2017年 新燃岳噴火時系列 他 情報など 

新燃岳・硫黄山の最新状況は → 気象庁サイト内、火山に関する情報の発表状況のページで各項目のご確認を!

日付 噴煙高(m) 爆発的噴火 被害・特記事項等
2018
3月6日〜
7日
最高
3000
34 爆発的噴火を繰り返す
3月6日14時27分より始まった「爆発的噴火」は、6日に18回、7日には16回を観測。7日午前0時の爆発的噴火では、大きな噴石が火口から700mまで飛び、6時過ぎの噴煙は、高さ約3000mに達した。火口東側には新たに溶岩ドームができていいる。気象庁が7日、火口近くの火山ガス放出量を調べた結果、3万4000トンを観測(これまでで最も多かったのは、大きな爆発があった7年前の1万2000トン) 気象庁は今後さらに噴火活動が高まる可能性もあるとしている。
国土地理院は「だいち2号」の観測したデータを基に分析、火口内、東側に接し、円形に盛り上がった直径約550mの地形変化を確認。 3月6日付/火山性地震/火山性微動/爆発的噴火 直径約450m 7日には同約550mに拡大。

3月1日11時00分頃発生したと推定される 新燃岳の噴火は 9日1時45分に停止。
3月9日 溶岩流が火口北西側へ流出

 霧島山(新燃岳)の火山活動解説資料(3月9日)

3月10日午前2時前の爆発的噴火では、噴煙が4500mまであがった。気象庁は、午前5時過ぎ、警戒範囲をおおむね4Kmに拡大。
3月15日11:00AM 新燃岳の警戒必要範囲は、レベル3維持の警戒範囲「4キロ」から「概ね3キロ」に縮小。「御鉢」はレベル1へ引き下げ。

03月01日 小規模噴火
03月06日 7年ぶりに爆発的噴火 7日までに計34回
03月09日 爆発的噴火 溶岩流を初観測
03月10日 爆発的噴火
03月11日 爆発的噴火
03月15日 爆発的噴火
03月25日 爆発的噴火 小規模の火砕流発生
04月05日 爆発的噴火 噴煙8000m
05月14日 38日ぶりに噴火
06月22日 爆発的噴火 宮崎市で空振観測
06月27日 噴火 噴煙2200m
06月28日 噴火警戒レベル3→レベル2
2018
3月
新燃岳 噴火
2018年3月1日噴火発生 これまでの火口周辺 2km規制から、3Km規制とした。火口から3Km付近にある新湯温泉など2つの宿泊施設は閉鎖。「高千穂河原ビジターセンター」は、2日以降閉館。「県道104号霧島公園小林線」「霧島市牧園町新湯三差路」から「霧島市霧島田口高千穂河原」までの6.8Km区間が通行止となった。今回の規制で、先の、御鉢、えびの高原硫黄山(共にレベル2・1Km規制)も加わり、霧島連山の登山道はほぼ閉鎖となった。
火山性地震:3月1日 178回 2日 午前6時までに46回。火山性微動:3月1日 3回、1日の3回目が2日午前7時現在継続中
2017
10月
新燃岳 噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げ
9月11日、5時34分頃に噴火発生 福岡管区気象台は11日11時5分、新燃岳の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引上げると発表。
12日も噴火が続き、噴煙は火口縁上2000mまで上昇した。
新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
火山性微動も継続、振幅も次第に大きくなっているとのこと。地殻変動観測では、新燃岳の山体が膨張する傾斜変動が続いている。
 新燃岳 ライブ配信カメラリンク集

10月15日の朝から、えびの高原にある えびのエコミュージアムセンターにおいて、高濃度の二酸化硫黄ガスを検出(駐車場付近で簡易測定で7.4ppm、アイススケート場付近で8ppmを検出)、登山者の中に喉の痛みを感じる人も。新燃岳から発生した火山ガスが、風に乗って流れてきているようです。 「えびのエコミュージアムセンター」は、午前11時前で臨時休館、駐車場も閉鎖。
ひなもりオートキャンプ場は道路に火山灰が堆積、大事をとって休園。

10/15 19:00 警戒範囲を2Kmから3Kmへ拡大 。
新燃岳の警戒範囲が3kmに広がったことによる新たな道路交通規制
鹿児島 県道104号線(霧島公園小林線)の一部(新湯三叉路〜高千穂河原)
新たな登山道規制
宮崎県境登山口〜大浪池〜韓国岳
高千穂河原ビジターセンター〜中岳探勝路

2017/10/15 規制図  道路・登山道の規制図(鹿児島県サイト内PDF)
新湯温泉霧島新燃荘 国民宿舎みやま荘 2宿泊施設、従業員含め全員避難。

えびの高原の二酸化硫黄ガス:16日午前11時の計測では1.4ppmと濃度は低下、しかし風向きによっては急に火山ガスの濃度が高まることも考えられるとして、えびのエコミュージアムセンターは、16日も休館。センターの前にある駐車場は開放。
降灰でスリップの可能性がある為、宮崎県 県道1号線、小林えびの高原牧園線の小林市南西方の料金所跡からえびの市原田の展望所までの約8Kmの区間を通行止。


10/17 00:30 気象庁発表 第1報 「10月14日 15時05分に発生した新燃岳の噴火は、17日 0時30分頃に停止したもよう」 とのこと。
火山噴火予知連絡会拡大幹事会 −霧島山(新燃岳)の火山活動に関する見解等について−10月19日(報道発表)

新燃岳の噴火は10月17日未明に止まり、それ以降(10月26日現在)、発生しておりませんが、火山性地震は続いており、気象台によると、当面、火山灰を噴出する噴火活動は続くとみられ、多量のマグマが新燃岳直下へ供給されれば、規模の大きな噴火が発生する可能性があるとしています。

新燃岳噴火 観光への影響
鹿児島県霧島市は10月26日、市内のホテルや旅館、テーマパークなど計31施設で延べ約1万人の予約キャンセルが出て、経済損失額は推計約2億5千万円に上ると発表。宮崎県でも、小林市、えびの市、高原町のホテルや旅館などで、18日までに計170件のキャンセル。国民宿舎「えびの高原荘」は11〜26日に約800人分の予約取り消しがあった。

2017年10月31日14時00分 新燃岳の火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)について、警戒が必要な範囲を新燃岳火口周辺の概ね3kmから概ね2kmに縮小。
2017年10月31日14時00分 えびの高原(硫黄山)周辺の噴火予報(噴火警戒レベル2)も レベル1 活火山であることに留意へ引き下げられました。
意外に早いW(ダブル)引き下げでした。
2017
10月
新燃岳 噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げ
2017年(平成29年)10月5日(木) 気象庁は、新燃岳の噴火警戒レベルを2へ引き上げました。新燃岳では9月23日ごろから火山性地震が増加、10月6日午前8時までの24時間に138回観測された。
霧島山(新燃岳)の火山活動解説資料(10/6 16:30発表)
気象庁によると、10月9日 火山性微動が7回発生、9日 21時半ごろに発生した微動は、10日 15時現在も継続。山の膨張を示す傾斜変動観測、気象台のヘリでの調査で、上空で火山ガスの臭気も確認。
2017
5月
新燃岳の噴火警戒レベルがレベル1へ引き下げ
2017年(平成29年)5月26日(金) 新燃岳の噴火警戒レベルがレベル1へ引き下げられました。 レベル1となるのは、2010年5月以来、約7年ぶりです。 登山道の規制は、基本的に従来のまま継続です。
当サイト内関連ブログ記事 気象庁は「新燃岳」噴火警戒レベルをレベル1へ引き下げ検討(当サイト内ブログ記事)
2017
5月
えびの高原(硫黄山)周辺 噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げ
2017年(平成29年)5月9日19時20分 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台は、霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)に火口周辺警報(噴火警戒レベル2 火口周辺規制)を発表。4月25日11時頃から硫黄山南西観測点の傾斜計で、硫黄山方向が隆起する傾斜変動が繰り返しみられており、現在(発表時点)も隆起が継続しています。東京大学地震研究所が5月8日に実施した現地調査により、硫黄山火口内で噴出物が確認されました。火口内とその周辺のおよそ200mから300mの範囲で、少なくとも10か所以上、噴気が勢いよく上がっているのを確認。このうちの1か所は、噴気が出ている穴の大きさが2mほどあり、その周辺で長さおよそ150m幅およそ50mの範囲で土砂などが噴出した痕跡が見つかったということです。
2017
3月
新燃岳で3月13日から火山性地震が増加
新燃岳で3月13日から火山性地震が増加、13日 32回、14日 35回、15日 25回、16日 8回、(17日は午後3時までに観測されておらず少ない状態で推移。)
気象庁は今後の火山活動に注意するよう呼びかけている。
2017
1月
えびの高原(硫黄山)周辺 噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)に引き下げ
2017年1月13日午後2時、えびの高原(硫黄山)周辺の噴火警報は解除、これまでの噴火警戒レベル2(火口周辺規制)から噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)に引き下げられました。
2016
12月
硫黄山で12月12日11時11分頃から火山性地震が増加、火山性地震の増加に伴い、火山性微動及び山体の膨張を示す傾斜変動を観測。噴火警戒レベル2へ
《12月12日〜通行・登山規制などの情報》下段(2/28の規制)同様。
2016
2月
硫黄山で、2月28日未明から火山性地震が増加し、気象庁は火山活動が高まっているとして午前11時、火口周辺警報を発表。今後、小規模な噴火のおそれがあるとして、硫黄山からおおむね半径1Kmの範囲で噴火に伴う大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。火山活動解説資料〕

《2月28日〜通行・登山規制などの情報》
県道1号小林えびの高原牧園線は、えびの市大字末永 展望所からえびの市大字末永間が通行止め(小林方面からえびの高原へは行けません。)
えびの市側より、県道30号を利用して、えびの市から鹿児島県への通行は可能。
えびのエコミュージアムセンター第2駐車場閉鎖。
韓国岳へは旧えびの高原ホテル横から大浪池を経由するコースのみ可能。
池めぐりコースは、六観音御池展望台から不動池方面および甑岳方面は利用不可。
甑岳へは、白鳥温泉下湯から、「アバンダントしらとり郷土の森」を利用したコースのみ登山可能。
 →  詳細(えびの市サイト)

福岡管区気象台は2月24日、新燃岳で23日に火山性地震が急増したため気象庁職員による現地調査を実施、火口内外で形状や噴気、地表温度、地殻変動に「特段の変化は認められなかった」と発表。(2/25更新)

(【 その後追記 】硫黄山に出されていた火口周辺警報(噴火警戒レベル2に相当)は、3月29日10:00に噴火予報(活火山であることに留意)に引き下げられました。)


新燃岳火山の状況に関する解説情報(臨時)第2号(平成28年2月24日)
新燃岳では、2月23日06時頃から火山性地震が増加、158回観測。火山性地震が1日に100回以上発生したのは、2011年9月6日の104回以来。2月24日も午前11時までに48回記録。
福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は「新燃岳では、火口周辺に影響のある「小規模な噴火」が発生する可能性がある」「新燃岳火口から概ね1キロ範囲では、噴火に伴う、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要」としている。
新燃岳の火山性地震の回数
2月16日 33回、17日 16回、18日 73回 、19日 23回、20日 9回、21日 8回、22日 0回、23日 158回(2/24更新)
2015
9月
気象庁は2015年9月2日、硫黄山周辺で、マグマや熱水の移動を示すとされる火山性微動が発生したと発表。微動に伴って僅かに山が盛り上がる地盤変動も観測、2日は午前9時までに火山性地震が6回観測され、ガスなどの小規模な噴出現象が突発的に起きる可能性があるとして、注意を呼び掛けています。

※以降の硫黄山の活動は「硫黄山のページ」を参照してください。
2015
7月
気象庁は7月26日、硫黄山周辺で、マグマや熱水の移動を示すとされる火山性微動が発生。わずかな地殻変動も確認火山性地震も1日あたり15回を記録、今後、小規模な噴出現象が突発的に起こる可能性があるとして、注意を呼び掛けている。最新情報は → こちら

気象庁は7月6日、えびの高原(硫黄山)で、5日に火山性地震が急増し24回観測したと発表。今後、小規模な噴出現象が突発的に起こる可能性があるとして、注意を呼び掛けている。
2015
5月
5月1日午前10時、硫黄山に出されていた「火口周辺警報」は解除されました。参照 また、通行止めとなっていた県道1号線および周辺登山道(韓国岳・甑山周辺等)も午前11時に規制解除になりました。
安全宣言ではありません。突発的に噴火する可能性は残されております。 気象庁資料 
2015
3月
新燃岳は、火山性地震が少ない状態で経過していたが、3月20日 7回、21日 32回、22日 20回、23日 午前10時までに6回発生。火山性地震が1日に30回以上発生したのは、2013年4月2日以来およそ2年ぶり。
2015
2月
2月2日、えびの高原付近で、去年、火口周辺警報が出されて以来、初めて、体に感じる火山性地震が観測された。
2014
12月
えびの高原・硫黄山の火口周辺警報による立ち入り規制範囲が一部変更になります。(12/18記)
※えびの高原(硫黄山)周辺の火山活動が変化(沈静化)したわけではありません。引き続き高まった状態が続いています 。
今後、噴気や火山ガスなどが噴出し、状況によっては小規模な噴火が発生 する可能性があります。
〔変更〕
■1Km圏内にあり、閉鎖されていた「えびのエコミュージアムセンター」及び第一駐車場(有料500円)は、噴火の際の避難所、噴石避けの目的で12月19日午前9時より再開。
■1km規制外にある「池めぐり自然探勝路」の一部(白紫池入り口〜(白鳥山含む)〜六観音御池展望台迄)は、噴火を知らせるサイレン・スピーカー設置などの安全対策を行った上で、12月26日午前9時より開放。但し、不動池〜六観音御池は1Km圏内につき閉鎖継続。
2014
11月

火山活動の状況及び予報警報事項

(10月24日から11月20日までの状況等) 
10月25日から28日、11月6日、18日に実施した現地調査の結果、硫黄山周辺では山の表面の温度に変化はなく、噴気なども観測されませんでした。
8月以降、火山性微動は無し。火山性地震は10月24日以降、1日平均1.07回発生。

11月25日付 宮崎日日新聞記事より一部引用
“鹿児島地方気象台の白土正明・地震津波火山防災情報調整官は「小規模噴火よる噴石は5〜600mの飛距離を想定している。イレギユラーを考慮しても、警戒は1kmを越えない」と説明。
火山噴火予知連副会長の石原和弘京都大名誉教授も「火山活動の変化を注視し対応できる態勢づくりは必要だが、現時点の火山活動動は1Km外の池巡りコースを閉鎖するような状態にはない」としている。” / 引用終わり。

11月29日(土)には、えびの高原スケート場がオープンします。当然、1Km圏外です!!!
小林市からの県道1号は閉鎖中ですので、えびの市側から白鳥温泉経由、もしくは鹿児島側からのアクセスになります。
2014
10月24日〜

気象庁 えびの高原 硫黄山にレベル2(火口周辺規制)に相当する噴火警報を発表

えびの高原 硫黄山から1km範囲気象庁は2014年10月24日に火口周辺警報を発表、噴火予報(平常)から火口周辺警報(火口周辺危険)に引上げました。
えびの高原の硫黄山から概ね1km の範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。
→ 右図は硫黄山から1km範囲の図です。
(円の中心は旧火口からでは無く、硫黄山山頂からのようです。)
霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山活動解説資料 / 福岡管区気象台 火山監視・情報センター 鹿児島地方気象台
第 130 回 火山噴火予知連絡会資料 (その4)霧島山

■県道1号小林方面からえびの高原(県道30号との交点)までの約13kmの区間が通行止、 登山道では、池めぐりコース全面閉鎖、 えびの高原〜甑岳閉鎖、韓国岳へは大浪池経由ルートのみとなる。
えびのエコミュージアムセンターは25日、駐車場、外のトイレも含め閉鎖。
環境省えびの自然保護事務所も小林市への一時移転を検討している。
■気象庁は26日、火山性地震や火山性微動の観測を強化するため硫黄山の北東約2キロにある甑岳に地震計を新たに設置。
■福岡管区気象台は27日、硫黄山で、地表面の熱分布を観測するサーモグラフィー装置や、マグマの上昇で変化が現れる磁力観測を行った結果、特に異常は見られなかったという。28日も硫黄山2カ所で磁力観測を行う予定。

観光客落ち込む [えびの高原]
足湯の駅えびの高原は通常通り営業を続けているが、昨年同時期と比べ平日5割、休日7割売上げが減少。
えびの高原荘では10月25日〜31日の一週間で宿泊予約客663人がキャンセル、年末までのキャンセル率は現段階で35%にのぼり、レストランや日帰り温泉の利用客も7割減少しているという。情報元:11/2 宮崎日日新聞

霧島観光、キャンセル相次ぐ 御嶽山、硫黄山の影響 [鹿児島県]
新燃岳(しんもえだけ)などの火山活動が続く霧島連山の麓にある鹿児島県霧島市などの宿泊施設の予約キャンセルが、御嶽山が噴火した9月27日から10月末までに621件、4090人に上ったことが市観光協会の調べで分かった。特にえびの高原の硫黄山(宮崎県えびの市)に火口周辺警報が出た10月24日以降、登山客の解約が急増。 情報元:11/11 西日本新聞
2014
10月
〜23日
気象庁はえびの高原の硫黄山周辺では、今後、噴気や火山ガスが噴出する可能性があるとして、10月8日夕方、火山の状況に関する解説情報を発表しました。
火山名 霧島山 火山の状況に関する解説情報 第1号
平成26年10月8日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 より内容抜粋要約
“えびの高原(硫黄山)周辺で、2013年12月頃より火山性地震が時々発生。
震源は、えびの高原の南東約1.5kmにある韓国岳付近の海抜下約1から3km及び韓国岳北東側の海抜下約0から2kmに分布、2014年5月頃からはえびの高原付近の海抜下 約0~2kmでも発生。
また、えびの高原(硫黄山)周辺で、8月20日に継続時間が約7分の火山性微動(マグマや水蒸気が移動した際に起きる)が発生。この周辺で火山性微動を観測したのは初めて。” / 抜粋おわり

この件は、8月に記載した内容かと思います。
これまで、韓国岳周辺として、えびの高原や、硫黄山の名前は出ておりませんでしたが、先日の「御嶽山(レベル1平常)からの噴火」で、多くの死傷者が出たのを受け、より具体的に発表するように方針を変えたのだろうと思います。
現在、GPS(全地球測位システム)による観測では、2011年1月に新燃岳が噴火した直前の水準にほぼ並んでいるようです。

今回、気象庁は、新たに えびの高原(硫黄山)にも噴火警戒レベルを設定するよう宮崎・鹿児島両県や霧島市、宮崎県えびの市などに提案したことも発表。今後、関係自治体などで組織する霧島火山防災連絡会で具体的な内容を検討していくとの事。

東京大学地震研究所の中田節也教授は「火山性微動などの兆候が出ていることを考えると、硫黄山は水蒸気爆発の可能性が十分に考えられる。関係者はさらなる情報発信に努めるべきだ」と警鐘を鳴らしている。(10/10付、宮崎日日新聞記載)

えびの高原周辺が火口となった場合(規模の大きな噴火が起こった場合)の災害区域予測図霧島火山に詳しい鹿児島大の井村隆介准教授(火山地質学)は「霧島がいつ噴火するか予測は難しいが、今噴火すれば少なくとも2011年と同規模になる可能性があり、御嶽山噴火とは比較にならない。防災意識を高める必要がある」と話す。(10/9 毎日新聞記載)

参考まで・・
右の図は、霧島火山防災マップより、えびの高原周辺が火口となった場合(規模の大きな噴火が起こった場合)の災害区域予測図です。
この予測図は、霧島火山防災検討委員会(平成19年度)による火山災害予測検討分科会の成果に基づいて作成したもの。(環霧島会議 平成21年3月発行)
PDFは霧島市サイト内 →霧島火山防災マップ ページ1 ページ2をご覧ください。

追記 
■気象庁は、霧島山では新燃岳、御鉢に続いて3か所目となる「硫黄山」への噴火警戒レベル導入に向けた検討を始めていて、今後地元の自治体と調整を進める方針。(情報:10/17 KYT鹿児島読売テレビ) 
■霧島連山周辺の宮崎、鹿児島県の5市2町でつくる環霧島会議は20日、えびの市の市文化センターで会合を開き、硫黄山、高千穂峰、新燃岳の山頂付近に新たな避難壕ごうの建設を目指すことを決めた。(情報:10/21日 読売新聞)

火山噴火予知連絡会 10月23日発表概要ピックアップ

えびの高原周辺: 「火山活動が高まっているため推移に注意が必要で、今後、状況によっては噴火が発生する可能性がある」
新燃岳:平成23年9月を最後に噴火は発生していませんが、地殻変動のデータからは、北西側の地下深くにあると考えられるマグマだまりが去年12月ごろから膨張する傾向がみられることから、「小規模な噴火が発生する可能性があり、火口から1キロ程度の範囲では引き続き大きな噴石に警戒が必要」 

火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は「霧島連山にはマグマが集積し、いろいろな火口があるので、どこから噴火しても不思議ではない。えびの高原でも地殻変動がみられ、注目する必要がある」と話しています。
また、えびの高原の現在の状態が「平常」のままとなっていることについて、気象庁の北川貞之火山課長は「来週から開かれる火山情報の提供に関する検討会の中で“平常”という表現の在り方についても議論していきたい」と述べた。 (情報:10月23日 NHKニュース)
2014
8月
韓国岳周辺で、20日1時36分頃に継続時間が約7分の火山性微動を観測。この微動に伴いわずかな傾斜変動を観測。また、火山性地震が時々発生。
2014
6月
韓国岳の地意増加 新燃マグマだまり膨張
火山噴火予知連絡会は2014年6月3日、新燃岳について、隣接する韓国岳周辺で2月ごろから地震回数が増加していることを明らかにした。
新燃岳の北西数Km地下深くにあると考えられるマグマだまりの膨張を示す地殻変動は、2011年12月から停滞していたが、えびの(えびの市)〜牧園(鹿児島県)で2013年12月ごろから伸びの傾向が続いている。
2014
2月
火山噴火予知連絡会は2月25日、「地下のマグマだまりが2013年12月頃から膨張する傾向にあり、今後の推移に注意する必要がある」と発表。
マグマだまりの膨張のほか、2013年12月〜2014年1月には、新燃岳に隣接する 大浪池及び韓国岳付近を震源とする地震が発生し、新燃岳の火口直下でも2月20日頃から地震が増加しているとのこと。
これまで火口直下の火山性地震は、一日あたり0回の日が続いていたが、2月20日頃より増加、24日は14回、25日は8回など5回〜15回で推移しているようです。
2013
11月
28日
鹿児島、宮崎両県や環境省、警察、消防機関などでつくる霧島連山利用対策連絡会議は11月26日、霧島連山の獅子戸岳や中岳の登山道調査について報告会を開き、 登山道の安全対策が施されるまで開放しないことを確認した。

登山道の整備や安全対策ですが、環境省は韓国岳から獅子戸岳に至るルートのうち、琵琶池までの約1キロは今年度中に測量を行い、 来年度以降、修復工事に取りかかりたいとしている とか。
対比効果を考えたとき、縦走が出来るわけでもないし、中岳等の整備は現実的には保留なのかなぁ~と思ったりします。

15日  情報元 毎日新聞 新燃岳火口に 直径10m大の穴 
http://mainichi.jp/select/news/20131115k0000m040107000c.html
“新燃岳の火口に、直径約10m大の穴が開いていることが東京大地震研究所の調べで分かった。無人ヘリを飛ばし確認した。ただちに危険につながるものではないが、金子隆之助教(火山地質学)は「警戒を続ける必要がある」としている。
今後は、(1)このまま安定(2)“ふた”が崩壊し火口内の空洞に落下(3)水蒸気爆発が起き“ふた”を吹き飛ばす などが考えられるが、ただちに避難すべき状態になるとは考えにくいという。”

1日 MRT宮崎放送ニュースによると、11月1日、韓国岳山頂付近から大幡池まで、これまで入れなかった登山道約6.5Kmを中心に現地調査が行われ、調査団の話では「登山道の荒廃がひどく、現段階では安全とは言えず、登山道を開放する時期は見通しが立たない」ということです。
2013
10月
気象庁は、10月22日、警戒レベルを火口周辺への立ち入りを規制するレベル2へ 変更。(10/22記)

気象庁発表 より一部引用
新燃岳の火山活動は落ち着いた状態が続いています。しかし、火口内に溜まった溶岩は依然高温状態にあり、火口周辺に影響のある小
規模な噴火が発生する可能性は残っています。火口周辺では警戒してください。降雨時には、泥流や土石流に注意してください。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 降雨時には、泥流や土石流に注意してください。
 火口から1kmを超える範囲においても、これまでの噴火による火山灰などの堆積等により道路や登山道等が危険な状態となっている可能性があるので、引き続き地元地方公共団体等が行う立入規制に従ってください。 / 引用終わり

これを受け、即、高千穂河原〜中岳、獅子戸岳〜大幡池など、1Kmエリア外になるであろう登山道に入れるかというと、そうでは無く、今後は、県が地元市町など関係機関と連携して、登山道や周辺環境の安全確認を行うとともに、新たな看板の設置等必要な措置を行った上で、規制の一部解除が行われることになります。 

10/23の鹿児島テレビニュースによると、中岳への調査登山の結果、中岳山頂付近は50cmほど、火山れきが積もっていて、どこが登山道なのか分からない状態で、滑落するおそれのある場所も複数確認されたとのこと。このため鹿児島県などは当面、登山道を一般開放せず、火山れきを除去したり補修をした後、改めて開放するかどうか検討するということです。

登山道は、降灰や、荒れていることが予想され、開放まで時間がかかるかもしれません。

レベル2は、前回、新燃岳が大噴火を起こした2011年1月26日の状態に戻ったということであり、「終息宣言」では無いことを認識しておかなかればなりません。

早速 発生してしまいました。→ 川崎の女性ら2人 規制中の登山道で遭難騒ぎ (10/27追記)
2013
9月
気象庁は警戒レベル「3」を「2」へ引き下げ検討、10月上旬にも判断する方針。警戒レベル2になれば、火口規制は1kmとなり、これに伴い地方自治体の定める「入山規制」についても同様に緩和される可能性があります。登山道を整備すれば、火口規制圏外となる可能性のある、中岳山頂、大幡山等にも登れるようになるかも知れません。(9/29記)
2013
6月
火山噴火予知連絡会は6月18日、霧島連山 新燃岳の火山活動について、マグマだまりの膨張は昨年12月以降、鈍化しているが、火口に高温の溶岩がとどまっているため、小規模な噴火の可能性は否定できないとする検討結果を発表。 → PDF
2013
4月
中岳中腹にある「中岳中腹探勝路」が4月27日に開放されました。→ 写真レポをご覧下さい。
*中岳中腹探勝路の先、中岳への登山道は継続閉鎖中、2K規制内の中岳へは登山出来ません。

4月2日、83回の火山性地震を観測。 その後、落ち着いている。
2013
3月
霧島山(新燃岳)の火山活動解説資料 (平成25年3月8日 19時00分発表)
福岡管区気象台 火山監視・情報センター 鹿児島地方気象台


3月5により 火山性地震が急増 
3月5日 68回、6日 52回、7日 10回、8日 85回の火山性地震を観測
(その後は落ち着ちつき4月に増加)

2012年5月以降、一日0〜5回程度で推移していた火山性地震が 3月5日より一時的に急増した。

*火山性地震とは、火山やその周辺で発生し、震源の深さが10Kmより浅い地震。今回で観測されているのは、その中でも火口周辺の比較的浅い場所で起きる「B型地震」と呼ばれるものという。
火道内のガスの移動やマグマの発泡などで起きるが、今回の原因は不明。

福岡管区気象台
1日に60回以上観測したのは2012年3月10日の72回以来、約一年ぶり。同気象台は「火山活動に特段の変化は認められないが、立ち入りが規制されている場所には入らないなど注意してほしい」と呼び掛けている。

鹿児島読売テレビのニュースによると、鹿児島地方気象台の松末伸一調査官は「火口の下に溜まった溶岩が発泡することによって起きた地震と見ているのでこれが急増すれば中のガス圧力が高まって噴火に至ることは十分考えられる」と説明している。≠ニもありました。


実は、2011年1月の新燃岳の噴火以来、再噴火が怖く、新燃岳周辺には近づかなかった私ですが、火山性地震もしばらく落ち着いているし、もう大丈夫かなと、つい先日、高千穂河原奥にある「古宮址」の撮影に行ったばかりでした。
小心者の私は、これでまたしばらく様子見が続きそうです。

登山はあくまで自己責任、火山性地震回数の推移などチェック、入山はご自身で判断を。

[情報]

高千穂河原の避難壕(SHELTER)

下記写真は、高千穂河原(高千穂峰への登山口)駐車場東斜面に、今年1月出来た噴石対策の避難壕(SHELTER)です。
高さ2,5m、奥行き6m、面積15平方メートル、厚さ20cmの鉄筋コンクリートを、土砂で覆う頑丈な造り。2mの大きさの噴石に耐えられる強度とか。 収容30人

高千穂河原の駐車場(大型バス含め100台以上?)規模から考えると、30人収容一つでは、全然足りないとは思います。
新燃岳噴火前、平成21年5月(ピーク月)の環境省の入山データーを参照すると、高千穂峰と中岳合計で月間約2万人が入山しておりますので、噴火前は、およそ一日平均666人が高千穂河原を利用していた計算になります。おそら休日は千人以上かと思います。

大きいにこしたことはありませんが、大噴火のリスク、経費(今回、湯之野設置のものとあわせ1200万円とか)など、考えての事だろうと思います。
高千穂河原の避難壕
湯之野温泉近くの避難壕  高千穂河原のものは、開口部の方角から考えると、新燃岳だけでは無く、御鉢の噴火も意識したものかも知れません。開口部が垂直では無く、傾斜しているのは何か意図があるのでしょうかね? 素人目には噴石が入りやすく感じますが。
右の写真は、湯之野温泉近くの交差点(国民宿舎「みやま荘」前)に設置された避難壕です。高千穂河原のものの約半分の大きさ(7.5平方メートル・15人収容)です。

宮崎県側も、合計4基の避難壕を設置

2/14付、毎日新聞によると、宮崎県高原町の皇子原公園内のゴーカートなど遊具のそば、駐車場、親水施設「たかはる清流ランド」駐車場とその下流側に各1基、合計4基を備えたようです。
構造はアーチ形で、鉄筋コンクリートの厚さ20センチ。内部は高さ・幅2m、奥行き4m。10人以上入れ、25トンの重さに耐えられるという。
 
避難壕 高原町 皇子原公園 01避難壕 高原町 皇子原公園 02

上の写真は宮崎県高原町皇子原公園に設置された避難壕の一つです。鹿児島のそれと比べると見た目ちょっと弱そうな気も?
25トンの墳石って直径どのくらいなのでしょう?記事には重さに耐えれる≠ニ書いてありましたが、「衝撃に耐えうる」のか心配です。 こちらは4基で事業費600万円とか・・。

追記:2014年11月現在、霧島には7カ所に避難壕があります。噴火口に近いものはど大きな落石に耐えるよう厚みがあります。
  
2012
10月
火山噴火予知連絡会は、新燃岳の活動について「火口直下の火山性地震が少ないながらも続いていることから、突発的に噴火する可能性は否定できない」とする検討結果をまとめた。→  詳細(10月24日 気象庁 PDF)
(参考資料)第124回 火山予知連絡会資料(PDF)(10月24日)
2012
8月
霧島山の火山活動解説資料(平成24年8月)(福岡管区気象台 火山監視・情報センター 鹿児島地方気象台)

8月30日 午後9時現在 新燃岳で火山性地震17回 1日あたり10回を上まるのは3ケ月ぶり その後落ち着く。

噴石の写真 (気象庁) 福岡管区気象台は2012年8月23日、観測点の機材チェックの為、噴火後はじめて新燃岳へ入山、火口中心から730m離れた地点(火口西北西、標高1210m)で直径6〜7m(推定300〜500トン)の巨大噴石を確認、直径4mなどの大小噴石もが多数確認、昨年1月からの噴火で飛来したとみられる。本来あった登山道はわからなくなっていたという。
 参照元:8月24日(重量訂正25日)西日本新聞。
落下点は新湯温泉からの登山道、キリシマミツバツツジのトンネルのあったあたりかと思います。

8月10日 高原町皇子原から高千穂峰への登山道開放に伴い、県道406号線高千穂峰狭野線(高原町サンヨーフラワー温泉〜矢岳登山口)の通行止め解除。
新燃岳・中岳・獅子戸岳・大幡山へ向かう登山道以外はほぼ通行出来るようになった。 下段リンク参照
2012
7月
韓国岳、大浪池の登山道、それに高千穂峰の鹿児島側ルートのみ(高千穂河原からの登山道)が、7月15日(9:00)より開放 この関連については別ページに書きました。 → 7月15日霧島登山道一部開放(8/10追記あり)
また、同日、新湯〜高千穂河原間の県道104号線(霧島公園小林線)が規制解除となります。
2012
6月
気象庁は、マグマの供給停止や活動の低下などを理由に、2012年6月26日、新燃岳火口警戒範囲を、火口から半径3Kmを2Kmに縮小しました。噴火警戒レベルは3を維持。2012年(平成24年)7月15日時点では入山規制継続中です。

「韓国岳、大浪池、高千穂峰等の登山規制については、関係機関等で噴火(噴石等)への対策が講じられるまでは規制を継続する予定」のようです。

火山噴火予知連絡会の藤井会長は「火口には高温の溶岩がたまっており、小規模噴火が発生する可能性はある」と指摘。
NHKニュースでのインタヴューで鹿大の井村准教授は、「表面上は、噴火活動が落ち着いているように見えるが地下での活動は終わっていない。警戒範囲の縮小は安全宣言ではないということを理解し、今後も活動を見守ることが必要だ」と話しておりました。

認識しておかなければならない事は・・・
地下のマグマだまりには、昨年1月の爆発的噴火を起こした時と同レベルのマグマが既に蓄積している事。
2Kmへの縮小は「安全宣言では無い」と言う事。
2011年1月末に新燃岳が爆発噴火した時も2Km規制、その状態にまで戻ったという事。

2011年1月末の噴火では、火口から7Km以上離れた 高原町の御池小学校で、直径7〜8cmの噴石の飛散がありました。たまたまこの時期、風向きがこの方面でしたが、風向きよっては、同様のリスクがあります。情報の周知徹底、避難の際の案内、設備、等々十分検討した上での判断をお願いしたいです。

あれから一年半、あの恐ろしさを「アーカイブ」にして良いものだろうか・・。
観光も大事だけど安全面は確保されているのだろうか・・。と、自問自答、諸手をあげて喜べない自分が・・。

  
昨年2月1日 火口から3.2Km離れた霧島市内新湯付近(牧園地区新湯温泉手前の杉林)には縦70センチ、横50センチの噴石(約400Kg)が落下。大木がなぎ倒され、直径6メートル、深さ2・5メートルもの大きな穴が開いた。
この日は3Kmの制限区域を越えて赤熱した噴石が飛散、小規模な山火事も発生している。




この機会に今一度、目を通しておきましょう。
霧島山(新燃岳)噴火時に噴石から身を守るために PDF(宮崎県)

このまま落ち着いて欲しいですね。 久々、韓国岳登りたいけど・・とりあえず足腰の筋力鍛えないと(笑) 


霧島市の道路開放情報
■県道480号霧島公園線(国道から高千穂河原までの道)
(平成24年6月26日まで夜間(18時〜翌朝8時)通行止め) 平成24年6月27日全面交通開放
■県道104号霧島公園小林線(新湯〜高千穂河原までの区間)
(平成24年6月26日現在、全面通行止め) 平成24年7月15日に全面交通開放予定(降灰除去作業等を実施し、安全を確認後)

宮崎県側の規制中の道路(サンヨーフラワー温泉から先、高千穂峰登山口等)ついては 7月4日時点で継続中

霧島山の火山活動解説資料(平成24年6月)
 福岡管区気象台 火山監視・情報センター 鹿児島地方気象台
 
2012
5月
5月26日付宮日新聞によると、東京大地震研究所の中田教授は25日までに、「マグマの蓄積状況は昨年1月の爆発的噴火を起こした時点と同じレベルになって落ち着いており、一つの活動サイクルは終わったのではないか」という見解を示した。一方で、終息時期については「次のサイクルが来そうな兆しもあり、あと数年の経過を見ないと判断できない」として引き続き噴火や水蒸気爆発が起こる可能性もあるとみて警戒を呼びかけている。≠ニの事。

翌日27日の紙面、中田教授へのインタビュー記事では、このまま終息するかもしれないが、次のサイクルが始まり再噴火する可能性が高い。マグマ供給を示す山の膨張がわずかに続いているためだ。火山噴火予知連絡会は「供給は停止している」とみているが、供給はまだ完全には止まっていないとみる。≠ニコメントしているようです。

26日、読売新聞によると、宮崎地方気象台の話として、火山性地震は最後の噴火以降、大きく減少していたが、今年4月は1か月間で356回発生。火口には大量の溶岩がたまり、高温の状態を保っていることから、同気象台は「火山ガスによる爆発に伴って、突発的な噴火が起こる恐れがある。マグマの供給が再開する可能性もあり、噴火活動が再び活発化することも考えられる」と警戒を呼びかけている。≠ニの事。 (4/27〜28には150回を超えたようです。)

こういった、なかなか予測の付け辛い状態が、あと数年は続いて、行くのでしょうね・・。
精度の高い予知はまだまだ難しそうですし、規制の変更などは、慎重すぎるくらいの対応が良いのかも知れません。
2012
3月
2月29日 火山噴火予知連絡会見解概要
マグマだまりの膨脹に伴う山の膨らみが去年12月頃から鈍化、現在「マグマだまりへのマグマの供給は停止していると推定される」が、火口には多量の溶岩が溜まっており、火山性地震や火山ガスの放出が続いていることより、突発的に噴火する恐れがある。
2012
1月
昨年1月の本格噴火から26日で1年を迎える。GPS(全地球測位システム)観測すると、国土地理院は、現在、昨年の噴火で放出したマグマ量の3分の2程度が戻ったとみている。一方、九州大学は、マグマだまりが既に昨年を上回る大きさまで膨らんだと推定している。(情報元:1月24日付 読売新聞)

えびの高原の観光客は、新燃岳噴火の始まる2010年は74万人、2011年は半数以下32万人まで激減。(追記)
2011
12月
1月の噴火以降、一定のペースで続いていたマグマ蓄積に伴う山体の膨張が12月頃より、やや鈍化傾向にあることが29日、分かった。要因について、九州大地震火山観測研究センターの清水洋センター長は「長期的に観測しないと判断できない」と断った上で
・マグマの供給量が落ち着いてきた。・供給は続いているが、マグマが別の場所(ほかの山に通じる火道)に移動しているため観測網に引っかからない。という二つの可能性が考えられる」と指摘。
東京大地震研究所の中田節也教授は、噴火前の昨年7〜8月にマグマの供給量が一旦停滞した後、再び増加に転じた例を挙げ「今回も同様の流れをたどる可能性があり、予断を許さない」との見方を示している。(情報元 12月30日付 宮崎日日新聞)

12月21日、国や宮崎県、鹿児島県、周辺自治体などが霧島連山・新燃岳の噴火対策を話し合う霧島山火山防災連絡会・コアメンバー会議にて、京都大火山活動研究センター長の石原和弘教授は「韓国岳の西方の地下に大きなマグマだまりがあり、そこから新燃岳につながるマグマの通路がある。新燃岳以外の途中で、どこに出てもおかしくない」と指摘した。
 今後については「地盤の膨張と活発な地震活動が続く間は、新燃岳や周辺、特に韓国岳や大浪池、御鉢に連なる地域で再噴火の可能性が高い」と見通した。特にマグマの蓄積が1月末の量を超えると、新燃岳以外から噴火する可能性があるという。(情報元 12月22日付 宮崎日日新聞)

国土地理院が2月から11月上旬にかけての地殻変動のデータから、供給されたマグマの量を分析した結果、800万立方メートルに達するとみられることが分かった。1月の噴火で噴出した1200万立方メートルのマグマの3分の2に当たる。 情報元:12月8日 NHKニュース
11月 鹿児島地方気象台は11月24日、新燃岳のマグマだまりがあるとみられる火口北西部で地盤の膨張が続いており、来年1〜2月ごろには蓄積されたマグマの量が、今年1月の本格的な噴火直前のレベルに達するとの見通しを示した。 
火口内には直径600mの溶岩ドームが形成され、大きな噴石を飛ばす恐れがある。気象台は「前回を超える噴火の可能性もある」と注意を促している。
10月 気象庁は、韓国岳山頂付近に遠望カメラを設置、Web公開。画像は、約2分ごとに更新される静止画。このページの右にある「観測点」の項目から「霧島山 韓国岳」を選ぶ。霧島は日本で有数の降雨地帯、雲の中の時が多いです。右の写真をクリックすると、当方でサンプルにキャプチャした画像をご覧になれます。奥にある山は「高千穂峰」です。
10月
11日
火山噴火予知連絡会は9月11日、気象庁で例会を開き、新燃岳について、マグマの供給が続いており、このままのペースで進めば、今後4ヶ月程度、来年2月ごろには爆発的噴火前の量に戻ると推定され、今後、本格的なマグマ噴火活動を再開する可能性がある」との検討結果をまとめた。 予知連の藤井会長は、「多様なシナリオがあり得る。すぱっと終わるとは考えにくい」と指摘。今年1月以降の活動を上回る規模の噴火や、霧島山系の別の火口で噴火する可能性もあるとして注意を促した。 毎日新聞・宮日新聞記事を参考に記載 (10月12日)

関連リンク 火山噴火予知連絡会会長会見(定例)  報道発表日 平成23年10月11日

「霧島山系の別の火口で噴火」は結構ショッキングなコメント。以前聞いた情報では、現在のマグマ溜りは新燃岳の西北西約7km、深さ約12km付近だったと思います。
環霧島会議の「霧島火山防災マップ」によると、新燃岳以外で噴火口となる可能性のあるのは、「高千穂峰の御鉢」「えびの高原周辺硫黄山でしょうか)」「大幡池」のようです。


えびの高原周辺が火口となった場合御鉢が火口となった場合大幡池が火口となった場合
上記の拡大図(PDF)は霧島市サイト内 → 霧島火山防災マップ ページ1 ページ2をご覧下さい。
10月
3日

東京大地震研究所の中田節也教授(火山地質学)は10月2日、開催中の日本火山学会で現状を「次の本格噴火への移行期」と説明。噴火が再開する際は、現在の溶岩出口付近のほか、山頂火口内の南東部小火口、1959年の噴火で出来た火口外側の西斜面小火口−のいずれかで噴火が起こり、西斜面の場合は火砕流や溶岩流が鹿児島県側に向かう可能性もあるとの見解を明らかにした。ただ、火砕流の規模は大きくなく、火口から半径3キロの立ち入り規制区域内にとどまる見込み。記事詳細は → 西日本新聞記事 (10月3日)
9月
16日
国土地理院の霧島山周辺のGPS連続観測結果(えびの-牧園間)の変化(9月13日)、を元に、2011年1月の爆発的噴火の時点に達する時期を当方で推測してみました。 2012年2月中旬〜下旬に達するようです。
*あくまで、単にグラフを延長しただけの、素人の推測です。(9月16日)
(追記:その後、マグマだまりへのマグマの供給は停止しました。)
基線変化グラフによる推測
9月9日 火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第106号
9月9日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台
霧島山(新燃岳)では、8月31日に小規模な噴火が発生し、6日13時50分まで継続しました。
また7日06時00分にはごく小規模な噴火を確認し、同日18時30分まで継続しました。
火山性地震は6日にかけて多い状態で経過しましたが、その後減少しています。
また、振幅の小さな火山性微動が時々発生しました。 
 傾斜計では、7日00時35分に発生した振幅のごく小さな微動に伴い新燃岳のわずかな沈降を示す変化が認められました。
9月8日 霧島市は8月31日〜9月6日まで続いた新燃岳の噴火を受け、9月7日、新燃岳の情報共有会議を開き、大規模噴火時に備えて、火口から5Km〜8Kmにある、病院や特別養護老人ホームなど医療福祉計7施設が患者や入所者の避難先を確保したことを報告。(避難対象となる患者や入所者は計400人) 情報元:南日本新聞

霧島山の火山活動解説資料(平成23年8月) 福岡管区気象台 火山監視情報センター/鹿児島地方気象台
9月7日 8月31日の噴火より9月6日噴火継続。9月7日06時00分に再び小規模の噴火が確認された。
6日間以上噴火が継続したのは、噴火が活発化した1月26日〜2月7日以来約7カ月ぶり。鹿児島地方気象台は「マグマだまりへのマグマ供給は続いている。噴火が再び活発化する可能性がある」と注意を呼びかけている。

火山の状況に関する解説情報 第105号 9月5日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台
9月4日 31日
より
噴火
継続中
- 連続して2日以上噴火を続けるのは、1月26日以来、約7か月ぶり。(写真:9月1日)
大浪池カメラ画像 9月1日
台風の影響による?15m〜20mの強風で、火山灰はあまり上空に上がらず横に流れ、霧島周辺に降っているようです。
霧島山(新燃岳)火山の状況に関する解説情報 第104号 (9月2日16時00分)-
8月31日 500 - 大浪池カメラ 画像02時41分噴火 〜 噴火継続中 
噴煙の向きは南西(鹿児島県霧島市・姶良市・鹿児島市方向)火口から6km離れた霧島市牧園町では降灰の直撃を受け、国道223号線等では1cm近く火山灰が積もり、道路に積もった灰が通行する車で巻き上がり、午後からロードスイーパーや散水車が出動。火口から南西約20km 離れた鹿児島県霧島市隼人町でも降灰を確認。 

火山活動解説資料(福岡管区気象台火山監視・情報センター鹿児島地方気象台)
8月6日 不明
2回
噴火
- 9:41〜11:26/19:35〜19:50 二回小規模噴火。
新燃岳の噴火はおよそ1か月ぶり。1日に複数回噴火したのは3月29日以来。
1回目の噴火は、11:26頃まで続き、北西15キロに位置する、えびの市尾八重野地区、岡元地区などで降灰を観測、大きな噴石の飛散情報は無い。
午後の二回目の噴火は19:50頃まで続き、えびの高原周辺で降灰が確認された。
火口付近が雲に覆われているため、いずれも噴煙の高さは不明。
7月27日 火山活動が活発化してから7月26日で半年。福岡管区気象台によると、新燃岳は6月29〜7月1日を最後に噴火していないが、マグマの活動を示す火山性地震が頻発し、山体も膨張を続けていることより、北西数キロの地下深くにあるマグマだまりへのマグマの供給が依然として続いていると分析。「多量のマグマが上昇すれば噴火活動が活発化する可能性があり、予断を許さない状況が続いている」として噴石や降灰、爆発的噴火に伴う空振、降雨時の土石流災害に警戒するよう呼びかけている。 (情報元西日本新聞)

26日テレビ宮崎(UMK)ニュース番組中、鹿児島大の井村隆介准教授(火山地質学)はインタビューの中で、「霧島連山の縦走が出切るようになるまでには、10年単位で考える必要があるであろう」との見解を示しておりました。 縦走は新燃岳火口縁を通りますのでレベル2になっても不可能、致し方ない事ですが、せめて、韓国岳・大浪池・高千穂峰等への単独登山が早くできるようになると良いのですが、これらもかなりの期間かかるのかも知れません。
7月18日 台風6号接近、7月18日、都城市が6回目の避難勧告(19日解除)
7月11日 気象庁は8日、6月の新燃岳活動について発表、5月にはなかった噴火が3回発生、火山性地震が急増したことなどから、「噴火活動が落ち着いていた4月中旬以降と比べ活動は増した。ステージが変わったといえる」と分析、周辺住民に注意を呼び掛けた。6月29日には噴煙が千メートルまで上がる小規模な噴火も起きた。噴出物を分析した結果、地中深くから上がってきたマグマの比率が高まっているという。
6月の火山性地震は4096回、5月の1784回から大幅に増加。国土地理院の傾斜計による測定でも、2月1日からゆっくりとした山体の膨張が続いており、地下のマグマだまりへのマグマ供給は続いているとみられる。情報元:西日本新聞
6月29日 1000 - 新燃岳 カメラ10時27分 噴火 
(噴煙が1000mに達したのは4月18日以来2ヵ月半ぶり)

有色噴煙:火口上1000m 噴煙量:中量 高さ1000m 火口南東の霧島市高千穂河原で0.6パスカルの空振が確認された。降灰は風下となる、えびの市、遠くは50Km離れた熊本県五木村でも確認された。
えびの高原では、屋外放送で行楽客に噴火を知らせるなど、対応マニュアルを初めて実践。不動池の下あたりから七折の滝の下あたりまで、降灰が確認されたようです。

6/30付、宮崎日日新聞によると“九州大学地震火山観測研究センターの清水洋センター長(火山物理学・地震学)は「映像で見る限り、噴煙は火山灰などを含み黒っぼく、マグマそのものが関与した噴火と言える。マグマだまりの深部に新たなマグマの供給が続いていることや地震のデータなどを考慮すると、噴火活動の活発化傾向が始まった可能性がある」と指摘している。”との事。

読売新聞によると“鹿児島大の井村隆介准教授(火山地質学)は「火口の地下へのマグマ供給が続いており、1、2月のような噴火活動が起こりうる状況になりつつある」と警戒を呼びかけている。”との事。

 南九州(宮崎・鹿児島)は6月28日に梅雨明けしました。
 観測史上2番目に早い梅雨明けのようです。
 夏は涼しい霧島、これからという時に・・・おさまって欲しいものです。


*その後も噴火は火山性微動を伴って7月1日1時21分まで継続した。
6月28日 国土交通省九州地方整備局は27日、新燃岳周辺に降った25、26両日の雨で、高原町を流れる高崎川中流域で約2万6000立方メートルの土砂流出を確認したと発表。
土砂は10トントラック約5,000台分。大規模な土砂流出が確認されたのは、1月下旬の噴火活動の活発化後初めて。 情報元: 06/28付 西日本新聞
6月23日 200 - 20時49分に噴火 噴煙量は極めて少量 
6月20日 6月20日、都城市が5回目の避難勧告(21日解除)
6月18日 国土交通省九州地方整備局と土木研究所(茨城県つくば市)は6月17日、14日の調査の結果、新燃岳近くで極めて小規模な土石流の痕跡を多数確認したと発表。土石流の痕跡が発見されたのは、新燃岳南東の御鉢の北西側斜面と、高千穂峰の北側にある高千穂川と矢岳川の上流域。土石流の確認は3月7日以来、2回目。(情報元:宮日新聞)
関連リンク : 平成23年6月10日〜13日の梅雨前線豪雨に伴う霧島山(新燃岳)周辺における土砂移動状況調査について国土交通省PDF
6月18日、都城市が4回目の避難勧告(19日解除)
6月16日 雲の為
噴煙高さは未確認

15Km地点で
ごくわずかな降灰
- 6月17日16:10 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第79号 (福岡管区気象台・鹿児島地方気象台)
新燃岳では、16日 18:05 頃に振幅の小さな火山性微動が発生、17日に実施した聞き取り調査で、新燃岳の東側約15Kmの宮崎県高原町及び宮崎県小林市でごくわずかな降灰が確認されました。これらのことから、ごく小規模な噴火が発生したと推定されます。
噴煙の状況は雲のため確認できませんでした。新燃岳で噴火が発生したのは4月18日以来
傾斜計では14日22:00頃から新燃岳側のわずかな隆起を示す変化が続いています。
火山性地震は14日から多い状態が続き、16日15時頃からはさらに増加。
13日 31回 、14日 113回 、15日 227回、16日 524回、17日(15時まで) 502回
6月16日、都城市が3回目の避難勧告(同日解除)
6月8日 6月7日の火山噴火予知連絡会定例会での発表:新燃岳については「活動は低下してきた」とする一方、「地下のマグマだまりへの供給は同じペースで続いており、多量のマグマが上昇すれば噴火活動が再び活発化する可能性がある」とした。(情報元:西日本新聞)
当面、噴火警戒レベル3は維持するようです。
6月7日 国土交通省九州地方整備局は5日に14渓流の近くにある4雨量観測所で1時間当たり最大で13〜25ミリの雨を観測したが、土石流の発生が確認されなかったため雨量基準を引きひき上げた。これを受け、都城市と高原町は6日午後6時から、それぞれ避難勧告発令基準を変更。両市町内にある35の危険渓流すべての基準が「1時間20ミリ」となった。
新燃岳周辺に降り積もった火山灰の厚さは、都城市や高原町のある南東側斜面で5〜10m、南西側斜面で数十cm〜約1mと推測される。「今後も引き続き土石流や泥流への警戒が必要」。 (情報元:宮崎日日新聞)
6月4日 鹿児島県は、6月1日より高千穂河原に至る県道480号の通行止を全面解除したが、庁内で夜間の危険性を指摘する意見が出たため、再検討した結果、6月3日、夜間通行止め(18時〜8時)に変更。 (情報元:毎日新聞)
5月31日 高千穂河原ビジターセンター 6月1日再開(しかし・・)
鹿児島県は新燃岳噴火で閉館していた高千穂河原ビジターセンターの営業を6月1日午前9時から再開すると発表。
但し、高千穂河原からの各登山道は安全性が確保されていないため引き続き立ち入り規制。
霧島ハイツ入り口から高千穂河原までを結ぶ県道480号(霧島公園線)の通行止めは解除、県道104号(新湯〜高千穂河原)は、新燃岳火口から半径3キロの立ち入り規制区域内のため、引き続き通行止め。
個人的には、高千穂河原にはまだ行かない方が良い気がします。このブログを見ると、少し山に入るとヘルメット大の噴石があるようで・・こんな事も書いてありました“もし噴火したら、3km圏外の高千穂河原でも危険である事が解った。”と・・。

国交省と県が緊急的な土石流対策工事がおおむね完了と発表
5月14日 5月13日、小林市文化会館で開催された、火山防災・復興フォーラム(霧島ジオパーク推進連絡協議会などの主催)で、火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長(東京大学名誉教授)は現在の新燃岳の火山活動の状況について、「新燃岳地下深くにあるマグマだまりにマグマの供給が続いており、1月下旬の噴火前と同じ程度の量が蓄積されている」と説明。
今後について、大量のマグマが山頂に移動しない場合は、数日から数週間おきに噴火を繰り返す今の状態が数年以上続くだろう。大量のマグマが移動した場合は1月下旬の噴火と同レベル、またはそれ以上の噴火が起こりえる可能性もある」とも指摘、複数のシナリオの中では、噴火を繰り返す今の状態が数年以上続く可能性が一番あり得ると長期化する見通しを語った。(5月14日付宮崎日日新聞記事より)
「西日本の縄文文化が滅亡した巨大噴火は7300年前に起きた。(同規模噴火の)発生周期は平均6000年。今起きても不思議ではない。そういう国に住んでいることを忘れないでほしい」と指摘した。(毎日新聞より)
5月7日 都城市は5月6日、土石流に関して避難勧告を出す基準を「高野町の一部と御池、吉之元町では1時間に15mm以上の雨量が予想されるとき。山田町の一部と夏尾町では同20mm以上が予想されるとき」に見直した。
高原町も同日、避難基準の時間雨量を「15mm」に変更。
国土交通省九州地方整備局が2日、土石流発生の可能性のある雨量基準を見直したことを受けての変更。
4月27日 都城市は27日午後、噴火による降灰と降雨で土石流が発生する恐れがあるとして、27日午後1:15、市内の316世帯、692人に避難勧告。避難勧告は2月17日以来二回目。(時事通信)
その後、避難勧告は同日、午後5:25に解除されました。
4月26日 新燃岳マグマ噴火から3ヶ月となります。火山性地震が24日から増えているようです。
24日 284回 、25日(15時まで) 226回
3月2日〜4月25日にかけて小規模噴火が8回発生、このうち6回は火山性地震が100回以上を記録した日から3日以内に噴火しているようなので要注意。
新燃岳噴火の“前兆”捉える 気象庁など観測態勢強化
4月18日 2000 - 19時22分に噴火 噴煙は2000mに達した。
火口から10Km離れた宮崎県高原町花堂・並木地区に直径1〜2cmの噴石、太陽光パネルの破損4件、車の窓ガラス破損1件の被害(噴石被害としては2月14日から約二ヶ月ぶり)

19日は宮崎空港の全日空3便が欠航。20日は通常運行予定。
3Km規制で韓国岳が規制区域外になった事を受け、19日、宮崎県やえびの市などは韓国岳登山道を調査、規制解除について意見交換したが、韓国岳上部は背丈のある木も無く、噴石に対する非難場所等、確保が難しい為、当面は韓国岳登山禁止を維持する事となった。
4月3日 3000 - 08時41分に噴火 噴煙は3000mに達した。
4月2日 爆発的噴火が収まってから1か月経過。
宮崎県高原町は1日、噴火活動が続く新燃岳の情報を周辺住民に迅速に提供するため、電波法に基づく「臨時災害放送局」FMラジオ局「たかはるさいがいエフエム」を役場内に開設、放送を開始した。周波数は82.3MHZ。町内全域と隣接する都城、小林両市の一部で受信できる。 373news.com
3月29日 500 0 6日ぶりに噴火、通行止めになっていた、県道1号 小林えびの高原牧園線 鹿児島県霧島市 いわさきホテル前〜県境 は3/23日通行止解除。

4月1日時点での通行止箇所は 鹿児島側 3 ・宮崎側 1
鹿児島県霧島市
県道480号(国道223号交差点から2キロメートル〜高千穂河原)
県道104号線(新湯交差点〜高千穂河原)
市道永池〜湯之野線(県道104号交差点〜霧島神宮台入口交差点)
宮崎県高原町
県道406号高千穂峰狭野線 高原町大字蒲牟田サンヨーフラワー温泉〜高原町大字蒲牟田
3月23日 1000 0 13日以来、10日ぶりに噴火、噴煙は1000m以上に達した。
火山噴火予知連絡会は22日、新燃岳について「最盛期に比べ活動は低下した状態」としつつも地下のマグマだまりへのマグマ供給は続いており、「噴火は今後も続くだろう」との見解を発表。火山噴火予知連の藤井会長も「マグマが火口に上昇すれば活動は活発化する。終息に向かっているとは言えない状態」との見解。
気象庁は大きな噴石が継続して3Kmを超えて飛ぶような危険性は低下したとして、同日、火口から半径4Km以内としていた入山規制範囲を3Km以内に縮小噴火警戒レベルは3を維持。(3月20日〜22日は特記すべき事項がないので省略しました。)
3月19日 宮崎県は17日、新燃岳噴火の降灰で1月26日から通行止めになっていた県内の一部区間における規制解除・解除予定を発表。詳細(宮崎県サイトPDF)
(3月14日〜12日は特記すべき事項がないので省略しました。)
3月13日 4000 0 17:45 中規模噴火 噴煙は火口上、4000mに到達。(今年新燃岳が本格的な噴火を始めて以降、確認できた噴煙の中では最も高度が高い。)噴火は約1時間継続。火砕流や弾道を描いて飛散する大きな噴石は確認されず、空振も小さかった。降灰は火口周辺の広い範囲に拡散。霧島市牧園、霧島の両地区でも、駐車場の車や道路にうっすらと灰が積もった。(南日本新聞)
2月22日の第一回コアメンバー会議の噴火レベルを引き上げる“指針案”では“噴煙が3000mを超えてなお上昇”する場合には、噴火警戒レベルはレベル4に引き上げる旨の発表がありましたが、今回、噴火警戒レベルは3のままのようです。
(3月10日〜12日は特記すべき事項がないので省略しました。)
3月9日 - 0 2月の宮崎ブーゲンビリア空港の国内線乗降客数が前年同月比18.9%減の17万7479人。2月初旬の新燃岳噴火による欠航便等の影響が出たものと思われます。
3月8日 1000 0 新燃岳の周辺では、ことし1月下旬に噴火活動に伴って観測されていた地面が縮む傾向の地殻変動が、先月からは僅かながら膨張に転じていることが分かった。地下深くではマグマの供給が続いているとみられています。 (NHK) 国土地理院関連ページ
3月7日発表 高原町の土石流避難基準
非難準備情報発表基準:24時間の先行雨量が、40mmに達し、1時間10mm以上の雨量が2時間以上継続すると予想されるとき。
避難勧告発令基準:24時間の先行雨量が、40mmに達し、1時間雨量が10mmに達した後も1時間10mm以上の雨量が予想されるとき。
*いずれも決定は気象台、気象協会、ウエザーニューズ等の予想データー及び河川の水位、濁り、現地の雨の降り方等を総合的に判断して行なうこととする。(高原町サイトより)
2:50噴火、噴煙も1,000mに達したようで、50Km離れた宮崎市でも窓がカタカタ音をたてるくらいの空振が来たようです。
空振計の設置場所が限られているので、宮崎市まで空振が来ても、湯之野に設置された空振計は結構穏やかだったりする事も多々あります。
3月7日 国土交通省九州地方整備局は7日、新燃岳の南東にある高千穂峰の南側斜面からごく小規模(長さ数百m、幅数mにわたり、厚さ数十cm)の土石流の痕跡を発見したと発表した。2月18日にヘリコプターより発見、3月3日にしらべたもの(共同通信)
3月6日 天候悪く噴煙確認できず、火山性微動確認されず。
3月5日 土石流の避難勧告等について都城市は4日、国の土石流が発生する恐れのある基準値(1時間あたりの雨量)が4mmから10mmに引き上げたことを受け、避難勧告を出す基準を「1時間で10mm以上の雨量が予測されるとき」に緩和したもの。高齢者や障害者に早期避難を呼び掛ける「避難準備情報」の基準は「勧告の発令が予想される場合」とし、いずれも柔軟な判断ができるようにした。高原(たかはる)町も近く新たな基準を決める。(西日本新聞)
3月4日 300 0 10:30火口縁から300mの噴煙。火山性地震は39回(午後3時現在)気象庁は「今後も当分の間は爆発的な噴火が起きるおそれがある」として、火山灰や小さな噴石に注意するよう呼びかけています。(NHKなど)
コアメンバー会議第四会合で「被災回避行動の手引き」まとまる。
噴煙高度2000m風速15mの場合、噴火に伴うこぶし大の噴石は10Km離れた場所に十数分かかって落下すると試算。噴火時に風下にいたら屋外に出ないなどの対策が必要などと記している。
宮崎県は3日、新燃岳の本格的な噴火が1月26日に始まって以降、降灰による県内の農産物や林産物の被害額があわせて5億4961万円(2月1日現在)に上った事を発表。
商工業は金銭的試算はしていないが、宿泊が延べ6941泊、宴会2068人のキャンセル、観光施設で休園しているのは4市町村8施設。(宮日新聞)
3月3日 1500 0 午後噴火、夕方には火山灰を含んだ灰色の噴煙が火口から1500m以上の高さまで上がった。
大浪池カメラ画像 新燃岳 3月3日夜右写真は、3月3日 夜 大浪池カメラのキャプチャ画像です。
昼間は火炎も見えませんが、夜はこんな感じのようです。
吹き出た赤熱した溶岩は火口壁より南西方面に飛び出しているようです。
右写真はクリックすると少しだけ拡大します。


 右写真 大浪池カメラ : 鹿児島県 姶良・伊佐地域振興局
3月2日 300 0 火口の西側で火口内部の堆積物が縁と同じ高さに達していることが2日、分かった。専門家は溶岩の成長ではなく、火山れきや灰がたまったと分析。気象台は「直ちに火砕流が発生する危険性は低い」としている。ただし周辺には大量の灰が積もっており、引き続き土石流の警戒は続けてほしい」としている。(読売新聞)
2月28日以降、「火山活動の一つの目安」とされる火山性地震が多い状態が続いている。
本格的な噴火活動が始まって以降、都城市西岳地区でシカやイノシシが頻繁に目撃されている。降灰によりえさ場を失った野生動物が里山まで行動範囲を広げている可能性(宮日新聞)
霧島温泉の宿泊施設では1月下旬の爆発的噴火以降、約2万7000人が予約をキャンセル。客足はまだ戻らず、苦境が続いている。(西日本新聞)
火山性地震 2回(15時まで)
3月1日  不明 1
(13回目)
国交省、新燃岳土石流の避難基準を 1時間4mm → 10mm に緩和。
国土交通省九州地方整備局は、自治体が避難勧告や避難準備情報を出す際の雨量基準について、現行の1時間4mmミリから10mmにするとの見解を示した。今回、10mm時の実績を踏まえ、雨量基準を見直したという。 (共同通信)
火山性地震 13回

13回目の爆発的噴火
19時23分 新燃岳南西最大振幅:248.5mkine
湯之野空振計:69.6Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:不明   噴煙量:不明
2月28日 300 0 7:33噴火 天候不良噴煙確認できず。
火山性地震 37回
三股町にあるヤマメの養殖場で、およそ20万匹の稚魚が死んだ、死んでいたのは、いずれもふ化してから1か月ほどの稚魚。屋外の水槽に降った火山灰を餌と間違えて食べたのが原因ではないかとみられている。(NHK)
2月26日 新燃岳の火口から北東に7Kmほど離れたところにある宮崎県小林市の観光牧場「コスモス牧場」は噴火の影響で4日から営業を自粛しておりましたが、このほどおよそ3週間ぶりに再開。
火口の写真など(国土地理院サイト)
2月25日 火山噴火予知連絡会会長の藤井東大名誉教授らは25日、新燃岳を上空から視察。視察後の会見で、改めて「しばらくは爆発や噴火を繰り返す」との見解を示した。
藤井会長は「硬くて重い噴石が飛ぶ可能性がある。爆発があった場合は外出を控え、外にいるときは屋根のある場所に避難した方が良い」と注意を呼び掛けた。2月25日(情報元時事通信より)火口の写真など(国土地理院サイト)
2月24日 600以上 0 3:38 噴火 火山性地震は増減を繰り返しながら多い状態が続く。時々火山性微動。
この日は霧島温泉旅館協会と霧島神宮温泉郷旅館協会、加盟の計20施設が「にっこり入浴の日」と銘打って1日、時間限定の無料入浴を共同開催。
県内を中心に大勢の人でにぎわい、合計で3600人以上が利用。
2月23日 不明 0
2月22日 200 0 気象庁は都城市内で開催された、第一回コアメンバー会議で 新燃岳の噴火警戒レベルについて、レベル4、レベル5に引き上げる指針案を以下のように提示。
レベル4(非難準備) 山体急膨張・噴煙が3000mを超えてなお上昇。 こぶし大の噴石が4キロ近くまで飛ぶ爆発的噴火を繰り返す。
レベル5(避難) 噴煙が5000mを超えてなお上昇。・こぶし大の噴石が4キロを超える。
一つでも当てはまった場合に引き上げ、レベル3からレベル5に一気上がる可能性も示唆。3月中旬までに指針案を確定。
2月21日 100 0 新燃岳地下深くにあるマグマだまりが膨張傾向にあることが東京大学地震研究所の調査で分かった。マグマ増加量を200万立方メートル(東京ドーム1.6杯分)と推測。
専門家は新たなマグマが供給された可能性があると指摘。
2月20日 200 0 えびの高原屋外スケート場 予定より24日早く営業終了(来場者激減営業を断念)
えびの高原温泉ホテルは改装の為休館中
2月19日 700 0 霧島の観光関係者が新燃岳対策の勉強会(火山について学び解決の糸口を探ろうと開いたもの)鹿児島大学の井村准教授が講師を務め、霧島神宮近くにある1300年以上前の溶岩流の跡で霧島連山の歴史や特徴を説明。また、井村准教授は新燃岳の火口が見える神話の里公園で新燃岳の現在の活動状況を詳しく解説、観光ルートには避難壕の設置やヘルメットの常備などの安全対策が必要だとアドバイス。(KTS鹿児島テレビ)
2月18日 3000 1 大浪池カメラ画像 新燃岳噴火爆発的噴火で、噴煙の高さが3,000mまで上昇、新燃岳南側の霧島市や姶良市などを中心に降灰、50Km離れた鹿児島市内でも降灰が確認された。新燃岳から約20kmの距離にある鹿児島空港では18日夜の3便が欠航。
宮崎県が農作物被害4懐6000万円と発表

 右写真 大浪池カメラ : 鹿児島県 姶良・伊佐地域振興局


12回目の爆発的噴火
18時16分 新燃岳南西最大振幅:247.9mkine
湯之野空振計:31.4Pa 
弾道を描いて飛散する大きな噴石:新燃岳火口から1km 噴煙量:やや多量
2月17日 不明 0 県が新燃岳関連8億3921万円を含む本年度一般会計補正予算案を発表・都城市が西岳地区と山田町の一部1148世帯2523人を対象に初の避難勧告(同日解除)・高原町が避難準備情報(同日解除)
2月16日 100 0 都城市が3回目の避難準備情報
2月15日 100 0 高原町が避難勧告全面解除・西岳地区自治公民館連絡協議会が都城市に避難基準の緩和要望・火山予知連絡会が「多量の火山灰を放出する可能性低い」との見解発表
2月14日 不明 1 11回目の爆発的噴火・火口から風下、8km〜16Km離れた小林市に最大4cm程の噴石があり、車のガラスが割れたり、屋根の破損などの被害が小林市を中心に700件以上発生。霧島SAで停車中の車の窓ガラスも割れた。日向市でも空振
(その後のまとめで、この日の噴石被害は小林市で696件・高原町で13件であった。)
(火山噴火の噴石等で車が傷付いても普通の自動車保険の車両保険は使えないと思います、地震噴火津波危険補償特約等をつけておく必要があるようです。心配な方はご自身の保険の契約内容・約款を確認、または、保険会社へご確認を。
この日、早朝の空振(振動)と音、約50km宮崎市内でも、ドガーんと、いう音は例えるなら、近くに雷が落ちた感じでした。) 


11回目の爆発的噴火
05時07分 新燃岳南西最大振幅:1651.7mkine
湯之野空振計:332.1Pa(今回の噴火では2番目の大きさ)
弾道を描いて飛散する大きな噴石:不明 噴煙量:不明
2月13日 400 0 都城市が2回目の避難準備情報(14日解除)
2月12日 100 0 1月26日以降初めて噴火観測されず
2月11日 2500 1 10回目の爆発的噴火
11時36分 新燃岳南西最大振幅:341.0mkine
湯之野空振計:244.3Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:不明 噴煙量:やや多量
2月10日 300 0 土石流発生の恐れがあるとして都城市が初の避難準備情報(11日解醸)
2月09日 600 0 都城市が土石流危険地域で独自の避難基準、2100世帯 4600人対象
2月08日 1600 0 霧島で爆発的噴火後、宿泊キャンセル約2万人
新燃岳で爆発的噴火が起きた1月26日以降、鹿児島県霧島市内の旅館・ホテルで宿泊客約2万人、日帰り客約2000人のキャンセルが出ている。
窓ガラスが割れるなど空気振動による被害が出た1日以降に増えたとの事。
また、降灰により都城市や日南市など16市町で4日現在、農作物や農業施設に約2億300万円の被害。(情報元 2月8日読売新聞)

宮崎県では、宿泊延べ3236泊、宴会1000人がキャンセル
2月10付、宮崎日日新聞によると宮崎県の話として、ホテル、旅館、団体への調査を通じ、回答した約50件で延べ約3236泊、宴会も3日までの9日間で延べ1000人がキャンセル。降灰の影響で空の便の欠航が続いた事も影響したようです。
火口の写真(国土地理院サイト)
2月07日 1500 0 政府の支援チーム宮崎県入り・高原町の社会福祉協議会がボランティアセンター開設
新燃岳付近パノラマ写真(国土地理院サイト)火口の写真(国土地理院サイト)
2月06日 2000以上 0
2月05日 2000 0 高原町が避難勧告の大半を解除
2月04日 3000 0 国土交通省九州地方整備局が、降雨時に土石流発生の恐れがある都城市、高原町の渓流35カ所を発表
2月03日 1500 1 溶岩ドームが平たんになったため呼称を「溶岩」に変更・火山噴火予知連絡会が「爆発、当分繰り返す」との見解発表
火口の写真(国土地理院サイト)

9回目の爆発的噴火
08時09分 新燃岳南西最大振幅:96.3mkine
湯之野空振計:26.0Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:不明 噴煙量:中量
2月02日 3000 3 三度の爆発的噴火

8回目の爆発的噴火
15時53分 新燃岳南西最大振幅:530.6mkine
湯之野空振計:72.4Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:新燃岳火口から1000m 噴煙量:多量 

7回目の爆発的噴火
10時47分 新燃岳南西最大振幅:150.1mkine 
湯之野空振計:86.5Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:不明 噴煙量:少量以上 

6回目の爆発的噴火
05時25分 新燃岳南西最大振幅:340.8mkine
湯之野空振計:299.6Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:不明 噴煙量:やや多量以上
2月01日 2000 2 気象庁は、新燃岳の噴火で今後、大きな噴石がより広い範囲に飛ぶおそれがあるとして、午前11時20分に改めて火口周辺警報を発表、立ち入らないよう呼びかける範囲を、これまでの火口からおよそ3Kmからおよそ4Kmに広げました。噴火警戒レベルは引き続き「入山規制」を呼びかける「レベル3」。

2月1日朝7:54の爆発的噴火による空震で被害が多く出た。
爆発の規模は、1月26日、27日よりも小さいようです。

霧島市内のホテルや病院、学校、民家、観光施設などの124施設で381枚の窓ガラスが割れるなど被害総数は計530件に上った。

霧島温泉クリニックでは、空振によって病院内の窓ガラス3、4枚が割れ落ちた。ベッドで寝ていた入院患者の女性(92)が、額を切るなどの軽傷

新燃岳火口から5、6キロ離れた霧島温泉郷でも相次いだ。

立ち入り規制区域に近い霧島いわさきホテルでは大小約40枚のガラスが割れた。
ホテル霧島キャッスルでは大きなガラス2枚のほか、大浴場や客室のガラスが割れた。
霧島スパヒルズでは約100枚の窓ガラスが割れた。
霧島市高千穂にある霧島国際ホテルでは、2階にある大浴場のガラス(高さ約2メートル)が粉々に割れた。
霧島田口の国民宿舎みやま荘では窓ガラス計4枚が割れ、玄関の自動ドアがゆがんだ。
新燃荘も窓ガラス数十枚が割れ、壁にひびが入った。近くに様子を見に来ていた方は、ごう音とともに噴石が上空を飛ぶさまを見たという。

新燃岳火口から約11キロ離れた霧島市霧島田口にある霧島市霧島総合支所では、1階の窓ガラスが1枚割れた。 近くにある霧島公民館でもガラスが割れる被害があった。

この日の空振被害は、窓ガラスが割れるだけではなく、ドアが吹き飛んだり、アルミサッシ枠がくの字に折れ曲がったりという被害もありました。

3Kmの区域を越えて赤熱した噴石が飛散、小規模な山火事が発生

火口から3.2Km離れた霧島市内新湯付近(牧園地区新湯温泉手前の林の杉林)には縦70センチ、横50センチの噴石が落下。木はなぎ倒され、直径6メートル、深さ2・5メートルもの大きな穴が開いた。


4K圏内の霧島市 みやま荘 新燃荘 閉鎖

県道1号線の霧島いわさきホテル前〜宮崎県境(えびの高原方面) 噴火よる通行止

この日までの通行規制をまとめたものは下記
以下の規制解除等の情報は上部をご覧下さい。

全面通行止8箇所(鹿児島県側4箇所, 宮崎県側4 箇所)
路線名 ・ 県市 ・ 規制区間 ・ 規制開始日時

県道1号 小林えびの高原牧園線 鹿児島県霧島市 いわさきホテル前〜県境 2/1 08:45
県道104号霧島公園小林線 鹿児島県霧島市新湯交差点〜 高千穂河原 1/26 18:10
県道480号霧島公園線 鹿児島県霧島市国道223 号交差点から2q〜高千穂河原 1/26 18:10
市道永池湯之野線 鹿児島県霧島市県道104 号交差点〜霧島神宮台入口交差点 1/27 18:00

県道406号高千穂峰狭野線 宮崎県高原町大字蒲牟田サンヨーフラワー温泉〜高原町大字蒲牟田 (約3.9km) 1/27 09:00〜
国道223号 宮崎県高原町蒲牟田〜都城市吉之元町荒襲 (約11.4km) 1/26 17:00〜
県道45号御池都城線 宮崎県都城市夏尾町宮前〜山田町中霧島池之原 (約10.4km) 1/26 18:00〜
県道417号 牛之脛山田線 宮崎県都城市夏尾町東牛脛〜山田町山田平山 (約3.8km) 1/26 18:00〜

 道路交通規制地図リンク (PDFファイル・新しいウインドウで開きます。)
 鹿児島県側(3月3日・鹿児島県サイト) 詳細(宮崎県サイトPDF)


5回目の爆発的噴火
23時19分 新燃岳南西最大振幅:354.1mkine
湯之野空振計:185.5Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:不明 噴煙量:やや多量以上 今年5回mr

4回目の爆発的噴火
07時54分 新燃岳南西最大振幅:376.7mkine
湯之野空振計:458.4Pa(今回の噴火では最大値)
弾道を描いて飛散する大きな噴石:不明 噴煙量:多量 今年4回目
1月31日 500 0 火砕流の恐れがある為、1:35 入山規制を2Kmから3Kmに拡大。大浪池への入山を規制。これによりこの日午後時点での霧島連山の登山(入山)規制は、新燃岳、中岳獅子戸岳、大幡山、大幡池、夷守岳、大浪池韓国岳。 高千穂峰も入れない。
宮崎県小林市と三股町が災害対策本部設置
1月30日 不明 1 松本龍環境大臣兼内閣府特命防災大臣現地調査対応
溶岩ドームが直径500m度の大きさに成長.中心部の高さは火口縁付近に達していることが確認された。

3回目の爆発的噴火
13時57分 新燃岳南西最大振幅:82.9mkine
湯之野空振計:21.7Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:不明 噴煙量:不明 今年3回目


(3回の噴火の噴出量は、去年桜島が900回噴火した量の数倍に当たるそうです。)
1月29日 500以上 0 火砕流の恐れがあるとして、高原町が31日未明にかけて513世帯1158人に初の避難勧告、県道1号から新湯への分岐( 丸尾側・えびの側)通行止め。
鹿児島市は1月29日より、道路清掃車や散水車など計13台、市内の建設業でつくる「道路降灰除去協会」作業員ら約40人を宮崎県都城市と日南市に派遣。
(都城市では2月25日まで活動、清掃した道路の距離は総延長296mに及んだ。)

宮崎日日新聞 7月26日付
「新燃岳本格的噴火から半年・周辺首長に聞く」より一部引用
高原町日高光活町長のお話
“当初、山火事や火山雷、空振などが起き、多くの町民は恐怖におびえた。溶岩ドームが拡大して火砕流の危険性の一報が入り、町民の生命財産を守るためには災害対策本部で避難させないといけないと意見が一致し、地元の区長、班長とも意見がまとまった。真夜中の避難となったが、事前に関係区長に避難勧告に関する文書を配るなどしていたため、パニックが起きず迅速に避難ができた。勧告の判断は当然、高原町の首長として正しいと思っている。”
1月28日 1800 1 火口内では火口湖が消失し、直径数十メートル程度の溶岩ドームが出現したと発表された。
宮崎県が災害対策本部設置、宮崎県都城市が災害対策本部設置、宮崎ブーゲンビリア空港が滑走路を一時全面閉鎖
1月27〜28日には新燃岳から3Km離れた、鹿児島県側、高千穂河原で、直径7〜8cmの噴石の飛散が確認される。
(宮崎市、朝、外に出ると辺りは温泉(硫黄)の香り、うっすらと灰が積もっておりました。)

二回目の爆発的噴火
12時47分 新燃岳南西最大振幅:292.4mkine
湯之野空振計:81.8Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:不明 噴煙量:中量以上 今年2回目
1月27日 2500以上 1 新燃岳の噴煙 約50Km 宮崎市から撮影15:41 1822年以来189年ぶりに爆発的噴火(マグマ噴火)(1回目)が発生。
火口から北西以外のほぼ全方向へ約1.5kmにわたる火砕流の跡も確認。「空振」も発生、宮崎県内各地および九州各県で観測。日南市が災害対策本部設置。
霧島地区神宮台に自主避難についてのチラシを全戸配布
市道永池湯之野線の一部を通行止め 霧島地区で降灰と硫黄臭確認
宮崎市・日南市等でも降灰を確認。
県道406号高千穂峰狭野線 宮崎県高原町大字蒲牟田サンヨーフラワー温泉〜高原町大字蒲牟田 降灰による通行止

(この日の爆発的噴火の後、新燃岳上空では稲妻が何度も走り、噴煙は、西の方角(宮崎市方面)へと流れて来ました。 こちらもご覧下さい。 → ブログ記事

NASA 衛星写真より
http://rapidfire.sci.gsfc.nasa.gov/gallery/2011034-0203/Japan.A2011034.0430.250m.jpg


東に約50km隔てた宮崎市より撮影
新燃岳噴火 2011年1月27日 宮崎市より撮影


写真 大浪池カメラ : 鹿児島県 姶良・伊佐地域振興局 一回目の爆発的噴火
15時41分 新燃岳南西最大振幅:332.7mkine
湯之野空振計:39.7Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:不明
噴煙量:多量以上


*湯之野空振計は新燃岳より南西約3kmの地点に設置

右写真 大浪池カメラ : 鹿児島県 姶良・伊佐地域振興局
2011年
1月26日
1500 0 朝から噴火が続く(中規模噴火)、気象庁は18時に新燃岳の噴火警戒レベルをこれまでの「レベル2」から「レベル3」の入山規制に引き上げ。
宮崎県内では初めての噴火警戒レベル3(入山規制)

追記記事 引用
霧島火山新燃岳2011年噴火活動の推移と噴火対応,ならびに火山噴出物の調査結果PDFより
西山 賢一(徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部/環境防災研究センター) 

噴火警戒レベルが3に引き上げられた際の警戒範囲は、火口から2km圏内であったため、新燃岳の山体直下にある新湯温泉は範囲外となり、この周辺で撮影された多くの噴火映像がYouTubeにアップされている。火口から約1km流下した火砕流を伴う準プリニー式噴火が断続的に発生していた1/26-27に、火口から2kmちょっとしか離れていない新湯温泉付近に多くの観光客がいた事実は、防災上、きわめて危険な事態であったと考えざるを得ず、火砕流や火砕サージなどによる遭難者が出なかったのは幸運だったといえる。/ 追記終わり。


写真 大浪池カメラ : 鹿児島県 姶良・伊佐地域振興局
写真 大浪池カメラ : 鹿児島県 姶良・伊佐地域振興局写真 大浪池カメラ : 鹿児島県 姶良・伊佐地域振興局

宮崎県高原町が災害対策本部設置
鹿児島県霧島市が災害警戒本部を設置

7:31 小規模な噴火が数回発生
15:30 灰白色の噴煙が火口縁上1500mまで上がる。
気象庁東京航空路火山灰情報センターの情報によると、一時7,500mに達したともいわれています。
新燃岳の隣の中岳への登山を規制、
鹿児島県
県道480号線と市道永池湯之野線の交差点〜高千穂河原
県道104号線の新湯温泉〜高千穂河原、
宮崎県
国道223号 宮崎県高原町蒲牟田〜都城市吉之元町荒襲 (約11.4km)、
県道45号御池都城線 宮崎県都城市夏尾町宮前〜山田町中霧島池之原、
県道417号 牛之脛山田線 宮崎県都城市夏尾町東牛脛〜山田町山田平山
降灰により通行止め

新燃岳噴火1月26日(Youtube動画)

宮崎市内でも夜から風もないのに家の中のふすまがカタカタ、カタカタ、窓ガラスがガタガタ、ガタガタ、朝2時過ぎ頃でしょうか、家が揺れるような地鳴りのような振動が断続的に続き、目が覚めました。 振動は4時過ぎ頃まで合間無く続く・・・これだけの異常現象(超常現象とも思えた・・)、テレビで速報があるだろうと、テレビを見るも情報皆無、朝になってもニュースでもこの件は無し。 夜が開け、インターネットで宮崎市の地域掲示板で新燃岳の噴火による「空振」現象がおきていたことを発見、その後テレビのニュース等で空振が報じられたのはお昼頃になってからのこと、何か災害等があると連絡が来るよう登録してある宮崎県の危機管理から携帯へ空振の件でメールが来たのは翌日になっての事でした。
インターネットのコミュニティーサイトなどの方が情報が早いという現実・・・。
早く知っていればどんなに安心した事か・・ まさか、霧島から50km隔てた宮崎市にあんなに大きな振動がこようとは夢にも・・ほんと不安な一夜でした。この日の噴火は上の写真の撮影場所(宮崎市)からも、飛び散る火炎や雷が観測出来たとの事です。


写真 大浪池カメラ : 鹿児島県 姶良・伊佐地域振興局
写真 大浪池カメラ : 鹿児島県 姶良・伊佐地域振興局
2011年
1月19日
不明 0 2010年7月10日以来約半年ぶりに小模な噴火が発生。都城市など広範囲で降灰を観測。
気象庁の調査によると、降灰は東南東に主軸を持っており、現地調査や聞き取り調査により少なくとも60kmの日向灘付近にまで到達した。 東京大学地震研究所
2010年
12月20日

前兆?

2011年3月10日 読売新聞記事より

新燃岳火口の南西約5キロにある霧島市のホテル(霧島スパヒルズ)で2010年12月、約20年前に枯れた泉源から温水が噴き上がる現象が起きていたことがわかった。

12月20日午後9時半頃、ホテル中庭で「ボン」という爆発音とともに震動が起こり、約20年前に封鎖した地下の泉源から温水が噴き出した。温水は90度前後の熱さで一時、6階建てのホテル建物を超える高さに到達。噴出に伴う騒音が激しかったため、ホテルは翌日から4日間、臨時休業。2010年1月以降は水量が減り、現在(2011年3月)は蒸気が噴き出ている状態という。

 泉源は1990年頃に掘削したもので、当時は1か月足らずで枯れた。その後、泉源に通じる鉄製パイプのバルブを閉じ、2年前にはパイプにコンクリートを流し込んで完全に封鎖していた。
今回はコンクリートなどを水圧で吹き飛ばして湧き出たらしい。

専門家は、地下のマグマの動きが原因だったと見ており、「噴火の前兆現象だったと考えられる」と指摘している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110310-OYT1T00772.htm




夕日と霧島連山




霧島山噴火状況 ・ 霧島火山の噴火(新燃岳噴火2011年(平成23年)1月26日〜噴火の記録ページ)





20011年5月、阿蘇山も噴火 噴火警戒レベル2へ・・→ 阿蘇山噴火2011年5月 時系列



当サイト内検索(画像も)出来ます。




(参考)年月日 噴火警戒レベル防災対応

  • 平成23(2011)年1月26日 レベル2→レベル3 入山規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 平成23(2011)年1月31日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を2kmから3kmに拡大)
  • 平成23(2011)年2月1日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を3kmから4kmに拡大)
  • 平成23(2011)年3月22日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を4kmから3kmに縮小)
  • 平成24(2012)年6月26日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を3kmから2kmに縮小)
  • 平成25(2013)年10月22日 レベル3→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲1km)
  • 平成29(2017)年5月26日 レベル2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)
  • 平成29(2017)年10月5日 レベル1→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲1km)
  • 平成29(2017)年10月11日 レベル2→レベル3 入山規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 平成29(2017)年10月15日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を2kmから3kmに拡大)
  • 平成29(2017)年10月31日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を3kmから2kmに縮小)
  • 平成30(2018)年3月1日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を2kmから3kmに拡大)
  • 平成30(2018)年3月10日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を3kmから4kmに拡大)
  • 平成30(2018)年3月15日 レベル3(変動なし)同(警戒が必要な範囲を4kmから3kmに縮小)
  • 平成30(2018)年3月29日 噴火警戒レベル改正レベル3(警戒が必要な範囲3km:変動なし)
  • 平成30(2018)年6月28日 レベル3→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 平成31(2019)年1月18日 レベル2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)
  • 平成31(2019)年2月25日 レベル1→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 平成31(2019)年4月5日 レベル2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)
  • 令和元(2019)年11月18日 レベル1→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 令和元(2019)年12月20日 レベル2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)
  • 令和2(2020)年1月2日 レベル1→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 令和2(2020)年12月11日 レベル2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)
  • 令和2(2020)年12月25日 レベル1→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 令和3(2021)年3月1日 レベル2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)
  • 令和4(2022)年3月27日 レベル1→レベル2 火口周辺規制(警戒が必要な範囲2km)
  • 令和4(2022)年8月19日 レベル2→レベル1 活火山であることに留意(火口内立入禁止)

霧島市のサイトより、関連ファイルのダウンロード

2011新燃岳噴火記録誌〜霧島山と共に生きる〜


2017年9月撮影の、新燃岳・中岳・獅子戸岳 Googleストリートビュー

※公式のものなのか? 個人で撮影撮影したものなのか? 許可を得て入山・撮影公開しているものなのか? 不明です。
中岳山頂付近
https://goo.gl/maps/qdLUmWzcUYC2

新燃岳
https://goo.gl/maps/P3fFmTtUFKt
https://goo.gl/maps/LiCrmyjELdx

獅子戸岳鞍部付近
https://goo.gl/maps/hHTEcyUphuk

獅子戸岳中腹から
https://goo.gl/maps/EMhDusXS1yq




小説 「死都日本」 石黒耀


今回の噴火とは直切関係ないのですが・・、以前 大変興味深く読み、今回、あらためて読み直したオススメの小説のご紹介です。
霧島山の地下にある加久藤火山が巨大噴火を起こす様子を描いた「死都日本」
以前書いたブログでの紹介記事 死都日本 / Wikipediaでの「死都日本」の紹介


下記より amazonで購入できます。 通常配送料無料 (2011年8月現在)

死都日本 (講談社文庫)

死都日本 (講談社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
西暦二〇XX年、有史以来初めての、しかし地球誕生以降、幾たびも繰り返されてきた“破局噴火”が日本に襲いかかる。噴火は霧島火山帯で始まり、南九州は壊滅、さらに噴煙は国境を越え北半球を覆う。日本は死の都となってしまうのか?

火山学者をも震撼、熱狂させたメフィスト賞(2002年)、宮沢賢治賞奨励賞(2005年)受賞作。
2005年、日本地質学会より表彰された。

文庫: 644ページ 出版社: 講談社 (2008/11/14)
ISBN-10: 4062761955 ISBN-13:978-4062761956

文庫での発売日: 2008/11/14
単行本は講談社より2002年9月に発刊されている。




Photo Miyazaki 宮崎観光写真