太陽霧島連山 御鉢(おはち)登山 


御鉢(おはち)御鉢(おはち)1,408m は、高千穂峰の西側にある寄生火山で、約1,500年前から活動を始めました。
江戸時代以前は火常峰と呼ばれていましたが、火口の形状が飯櫃に似ていることから俗に御鉢とも呼ばれており、明治以降は御鉢の呼称が一般的となったようです。
この辺りは鹿児島と宮崎の県境になり、火口内・西斜面は霧島市、北斜面は小林市、南斜面は都城市です。

現在では、2011年の噴火で新燃岳の方の活動が注目されておりますが、御鉢も同様に、活発な活動している火山です。

御鉢への登山口は、鹿児島県霧島市の高千穂河原です。

〔火山情報〕
  • その後レベル1へ戻った。
  • 2018年2月9日 御鉢(おはち)で火山性地震増加、火山性微動も 小噴火のおそれ 噴火警戒レベルを2に引き上げ
    噴火警戒レベル引き上げに伴い、御鉢、高千穂峰へ通じる登山道は規制。
     ブログ記事
  • 2016年12月5日 御鉢で火山性微動 2016年12月5日、午後6時頃、、地下のマグマや熱水の移動を示すとされる火山性微動を記録。気象台は「小規模な噴出が突発的に起きる可能性がある」と注意を呼び掛けている。噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)を維持。
     ブログ記事
  • 2016年5月25日、火山性微動発生、振幅がやや大きい揺れが約30秒続いた。
  • 2015年9月16日、火山性地震が15日午前から午後に20回発生した。1日に20回以上の観測は2010年5月2日以来。
  • 火山噴火予知連絡会は2014年2月25日、「地下のマグマだまりが2013年12月頃から膨張する傾向にあり、今後の推移に注意する必要がある」と発表した。 マグマだまりの膨張のほか、2013年12月〜2014年1月には、新燃岳に隣接する大浪池及び韓国岳付近を震源とする地震が発生し、新燃岳の火口直下でも2月20日頃から地震が増加しているとのこと。

高千穂河原 2013年3月撮影


新燃岳の2011年大噴火以来、遠ざかっていた、高千穂河原、2013年3月久々行ってきましたので写真をいくつかご紹介。
噴火警戒レベルが下がると良いのですが・・・落ち着いてきたかなと思ったら、火山性地震が1年ぶりにまた増えたり・・・。
高千穂河原から 御鉢をのぞむ 01高千穂河原から 御鉢をのぞむ 02

高千穂河原から見た御鉢の様子 / 枠内 御鉢登山道山頂付近の拡大写真
御鉢斜面の様子御鉢登山道の様子 拡大


中岳登山口の橋 川は火山灰 / 中岳登山口の看板 / 2013年に新設された避難壕(SHELTER)
中岳登山道前の橋 川には火山灰が堆積中岳登山道使用禁止の看板高千穂河原 避難壕 (SHELTER)

以上が 2013年3月撮影


以下に掲載した写真は新燃岳噴火前に撮影したものです。高千穂峰登山の写真もあわせてご覧ください。

御鉢火口
御鉢(おはち)の火口(直径約600m、深さ約200m) 高千穂峰への登山道は御鉢の火口淵を通ります。

高千穂峰山頂より見た 御鉢火口
ミヤマキリシマの名所でもあります。新燃岳の活動が早くおさまると良いのですが・・・。

御鉢への登山道
御鉢への登山道上部は、ここは地球?と思うような風景が広がります。ここの溶岩登りは軍手があると良いです。


高千穂峰  御鉢 空撮





News

霧島連山登山規制情報

 こちらのページを参照してください。 → 霧島山登山規制情報(概略図あり)
専門家は、「新燃岳火口縁を通る霧島連山の縦走(韓国岳→高千穂峰)は、(2011年のマグマ噴火から)10年単位で考える必要があるであろう」との見解を示しています。




霧島山登山縦走

やはり霧島の楽しみは山歩きでしょう。初心者でも安心のコース等、霧島の山歩きは多彩です。
えびの高原〜高千穂の峰の縦走も出来ましたが、2011年の新燃岳噴火で入山規制・現在は不可。

霧島連山縦走コース 距離・時間




霧島連山 御鉢(おはち) 登山道霧島連山 御鉢(おはち) 斜面のミヤマキリシマ霧島連山 御鉢(おはち) 斜面のミヤマキリシマ
高千穂河原からの登山道 御鉢斜面はにミヤマキリシマ ミヤマキリシマ
霧島連山 御鉢(おはち) 斜面のミヤマキリシマ霧島連山 御鉢(おはち) 斜面のミヤマキリシマ霧島連山 御鉢(おはち) 斜面のミヤマキリシマ
ミヤマキリシマ ミヤマキリシマ ミヤマキリシマ
霧島連山 御鉢(おはち) 火口霧島連山 御鉢(おはち) 高千穂峰より霧島連山 御鉢(おはち) 火口淵 登山道 
向うの火口淵は立ち入り禁止 高千穂峰山頂より見る 登山道は火口淵を通る
霧島連山 御鉢(おはち) 火口淵登山道霧島連山 御鉢(おはち) 火口とミヤマキリシマ霧島連山 御鉢(おはち) の噴気
ここならではの景色が広がる ここにもミヤマキリシマ 噴気があがる


霧島ジオパークフィールドマップ



 御鉢の噴火の記録


以下は気象庁サイト内 霧島山火山活動の記録より 御鉢と思われる部分のみ抽出引用掲載したものです。


  • 742(天平14)年12月28日 噴火:12月28日から4日間。
  • 788(延暦7)年4月18日 噴火:片添スコリア噴火。
  • 945(天慶8)年 噴火:溶岩流出。
  • 1659〜 1661(万治2〜 寛文元)年 噴火。
  • 1662〜 1664(寛文2〜 4)年 噴火。
  • 1677(延宝5)年 噴火。
  • 1678(延宝6)年1月9日 噴火。
  • 1706(宝永2)年12月15日 噴火:神社等消失。
  • 1888(明治21)年5月9日 噴火
  • 1889(明治22)年12月10日 噴火:1時00分頃噴火
  • 1889(明治22)年12月18日 噴火:12時30分頃噴火
  • 1891(明治24)年6月19日 噴火:一昼夜14 回鳴動し、黒色噴煙。山麓4km 内外は草木等の葉を枯らす。
  • 1891(明治24)年11月10日 噴火:昼夜14〜 15 回、噴火し黒煙を上げる。近傍4km内外に灰を降らし所々草木の葉が枯れる。11月20日頃から噴火弱まる。
  • 1894(明治27)年2月25日 噴火:10時30分爆発し、黒煙は東に流れ、宮崎地方に降灰ある。西諸県郡高原村蒲牟田字抜川(御鉢の東約6km)では灰と共に大豆大の小石が降る。宮崎測候所で11時37分〜 57分迄の20分間に、1 坪に2 匁3分(2.6g /m2 )の割合の降灰。
  • 1895(明治28)年6月22日 噴火:24時00分頃より鳴動、降灰あり。
  • 1895(明治28)年10月16日 噴火:12時26分噴火。鹿児島市では轟然たる爆発音が聞こえ、黒煙を望む。4〜 5日前から噴煙の勢い増し、時々鳴動が聞こえていた。都城では爆発音強く、山麓には焼け石が落ち、一面に煙が立った。小林では大きな鳴動があり、家屋建物が揺れ動いた。黒煙の勢い強く、灰煙を降らせた。山ノ根では焼け石が落下し、家屋22 軒で出火した。中岳付近には無数の岩塊が落下し、最も遠くは火口から約2km、最大のものは長径2m であった。岩塊は、火口の西方に最も多く分布。御鉢付近約2〜 3 町(218〜 327m)で4 名が岩塊にあたり死亡した。
  • 1895(明治28)年12月18日 噴火:15時30分頃、大鳴動を発し黒煙上げる。焼け石は御鉢の東麓に飛散。枯れ草の消失以外は被害なし。降灰は都城、南那珂郡飫肥(おび)(御鉢火口から南東約50km)。
  • 1896(明治29)年3月15日 噴火:8時26分爆発。登山中の仏国海軍大主計「リエール」氏は噴石に打たれ負傷し、案内者は死亡。
  • 1895(明治28)年12月21日 噴火:13:15 爆発、黒煙は東方に流れ都城付近各村に降灰ある。
  • 1897(明治30)年5月3日 噴火:鳴動噴煙し、都城地方に降灰あり。茶葉及び桑樹に多少の損害あり。
  • 1897(明治30)年6月25日 噴火:鹿児島市で12時00分小雨に混じり微量の降灰。
  • 1897(明治30)年9月4日 噴火:20時00分噴出。約10分間継続し、多少焼け石を散落させる。
  • 1898(明治31)年2月8日 噴火:13時00分鳴動噴煙、降灰あり焼石飛散する。同日午前1時30分頃、再び鳴動あり。
  • 1898(明治31)年3月11日 噴火:3月11日18時20分頃、噴火鳴動し、焼石を数町の間に飛散する。震動は凡そ5分間。3月11日19時00分轟発し、宮崎では戸障子振動し、降灰あり。
  • 1898(明治31)年12月26〜 30日 噴火:12月26日高知市で、降灰あり。12月27日午前2時前後、松山市で遠雷の如き異響3 回聞こえる。12月28日朝北宇和郡明治村及び吉野生村付近で降灰あり。12月30日23時00分頃鳴動し、宮崎では雪の積みたるが如し。
  • 1899(明治32)年7月28日 噴火:7月28日13時30分頃、遠雷の如き鳴動激しく、山麓の家屋は震撼せり。黒煙を噴出する。
  • 1899(明治32)年9月12日 噴火:9月12日午前鳴動し、宮崎で降灰あり。
  • 1899(明治32)年10月13日 噴火:10月13日3時05分頃、鳴動し、火煙を噴出する。黒煙は東方に向かって消散する。鳴動は巨大なる砲声の如く次第に遠雷の如くなり、約2分間続く。
  • 1899(明治32)年11月7日 噴火:朝、鳴動し宮崎に降灰あり。
  • 1900(明治33)年2月16日 噴火:9時00分頃噴火。狩猟のため、飼犬7 頭を引き連れ、霧島山西南山腹の大尾ノ谷で爆発に遭遇し5 名とも重症を負い、内2 名は後に死亡。爆発に遭遇した場所は噴火口から800〜 1000 間(1450〜 1820m)。
  • 1903(明治36)年8月29日 噴火:爆発し、加久藤では強い鳴動を聞く。
  • 1903(明治36)年11月25日 噴火:20時25分頃爆発。宮崎では家屋振動する。牛ノ臑(うしのすね、御鉢の東南東7km)では拳大の噴石あり。
  • 1913(大正2)年11月8日 噴火:5月19日 西諸県郡加久藤村にて地震を感知し9月1日までに175 回。10月17〜 19日の間に3 回の強震。11月8日23時00分頃に御鉢で爆発。焼石を噴出する。狭野(高原町、御鉢の東北東7km)、西麓(高原村、御鉢の北東10km)に焼石を噴出。加久藤では火柱を認める。
  • 1913(大正2)年12月9日 噴火:4時15分爆発。降灰は宮崎であり。高原では大砲の如き音響あり。噴出した大小火石は高千穂峰及び同山腹に飛散し星の如き光を放つ。西岳村中ノ山付近(場所? )には周囲4〜5 寸(12〜 15cm)の火石が降る。本年2 回の噴火は去る明治36 年11月25日の爆発に比べて著しく軽微である。
  • 1914(大正3)年1月8日 噴火:2時20分頃爆発。宮崎では前回に比べ爆発音は比較的強い。戸障子震動するも降灰なし。西岳村牛ノ臑方面(御鉢の東南東7km)は栗実大の石を降らせる。御池より西方噴火口に近い赤道の一集落は屋根の上に落下する。空振は日向極北部の三田井(御鉢の北北東100km)、延岡(御鉢の北東105km)。爆発音は田野(御鉢の東南東35km)、都城(御鉢の南東25km)。降灰は姶良郡東襲村。1923(大正12)年 噴火:死者1 名。
  • 2002(平成14)年 6〜10月にかけて御鉢付近を震源とする火山性微動が計13 回発生し、微動発生直後に火山性地震が多発した日があった。
  • 2003(平成15)年 時々火山性微動が発生。12月12日には、継続時間9分の微動が発生し、翌日に新しい噴気孔(T8、T9)が確認された。噴気は時々火口縁を越えた。
  • 2004(平成16)年 1 、3、7、11月に火山性微動発生。噴気は時々火口縁を越えた。
  • 2005(平成17)年 時々火山性微動発生。噴気は時々火口縁を越えた。
  • 2006(平成18)年 時々火山性微動発生。噴気は時々火口縁を越えた。
  • 2007(平成19)年 時々火山性微動発生。
 

霧島の山一覧

 (並びは山の歴史の古い順になっています。 参照資料:霧島ジオパーク推進連絡協議会パンフレット)

  • (1)栗野岳(くりのだけ)1,094m 約20万年までに活動をしていた、現在の霧島山の中では古い火山のひとつです。
  • (2)矢岳(やだけ)1,132m 栗野岳とほぼ同期に活動をしていた古い火山のひとつです。
  • (3)獅子戸岳(ししこだけ)1,429m 10数万年前に活動して出来た火山で、山頂の西側に浅い火口のあとが残っています。
  • (4)白鳥山(しらとりやま)1,392m 約10万年前に活動して出来た火山です。その後に起こった白紫池(びゃくしいけ)の噴火によって火口は殆ど埋まっています。
  • (5)えびの岳(えびのだけ)1,292m 白鳥山と同じ頃に活動して出来た火山です。山頂には浅い火口が見られます。
  • (6)大浪池(おおなみいけ)1,412m 水面の標高は1,239m。約5万年前の噴火活動で出来た霧島山の中では比較的古い火口湖です。 
  • (7)夷守岳(ひなもりだけ)1,344m 約4万年前に活動していた火山で、“生駒富士”とも呼ばれ美しい山の形をしています。
  • (8)飯盛山(いいもりやま)846m 加久藤盆地が湖だった約3万年前に活動した火山です。
  • (9)韓国岳(からくにだけ)1,700m 約17,000年前に出来た霧島山の中で最も高い山です。山の大きさのわりに火口が大きいのが特徴。
  • (10)甑岳(こしきだけ)1,301m 韓国岳とほぼ同じ時代に活動して出来た山です。
  • (11)新燃岳(しんもえだけ)1,421m 現在の霧島山の中では、最も活動的な火山のひとつです。2010年5月にも噴火をしています。
  • (12)中岳(なかだけ) 1,301m 約1万年前に活動して出来た火山です。
  • (13)高千穂峰(たかちほのみね) 1,574m きれいな山の形が特徴的で、約7,000年前に活動をはじめました
  • (14)大幡池(おおはたいけ) 水面の標高は1,230m 噴火活動によって出来た火口に水がたまって出来た火口湖です。大幡山(標高1,353m)には、比較的最近に近い溶岩を噴出したあとが見られます。
  • (15)御池(みいけ)305m 約4,600年前に起きた、霧島山の歴史の中で最も爆発的な噴火によって出来た火口湖です。
  • (16)御鉢(おはち)1,408m 高千穂峰の西側で、約1,500年前から活動を始めた火山です。新燃岳と同じように、現在も活発な活動をしています。
  • (17)硫黄山(いおう山)1,310m 江戸時代にえびの高原に出現した硫黄山は、霧島山の中で最も新しい火山です。

「霧島ジオパーク」 霧島連山一帯は、2010年9月14日、日本ジオパークに認定されました。

-霧島連山 御鉢(おはち)-


2012/06 ページ作成



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