霧島連山、川崎の女性ら2人 規制中の登山道で遭難騒ぎ 

2013年10月27日記 / 29日更新   

 2013年10月26日午後6時半頃、鹿児島市内の旅館から、鹿児島県警に「霧島連山に登山に行った宿泊客2人が遭難した恐れがある」と110番通報があった。
 同署の発表によると、旅館の説明では、2人は26日朝、「霧島に登る」と言って旅館を出た。午後6時半頃、女性から携帯電話で「新燃岳と中岳の間のくぼみ付近で道に迷った」と旅館に連絡があった。
 通報を受けた同署が女性に連絡を試みたが、つながらなかったため、同日午後9時40分に署員や山岳ガイドら計12人で捜索を開始。約2時間後にいったん打ち切った。(27日 読売新聞記事より一部引用)
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26日に続き27日は、午前6時半過ぎより鹿児島宮崎両県の警察、消防など50人が中岳、新燃岳へ通じる3登山道を捜索
二人は、午前7時20分ごろ、鹿児島県霧島市の登山口まで自力で下山したところを、通りがかった一般車両に無事保護された。
 鹿児島県警霧島署によると、2人は「韓国岳に登った。新燃岳の方に行ったところで暗くなって迷った」と話しているという。
保護されたのは、川崎市に住む女性(42)と香港在住の英国人の男性(43)。(27日・28日 朝日新聞事より一部引用)



気象庁は、2013年10月22日、警戒レベルを火口周辺への立ち入りを規制するレベル2へ 変更しましたが、10月27日現在登山道規制は従来のままです。 
今後、県や自治体により、周辺環境の安全確認を行い、修復や、新たな看板の設置等必要な措置を行った上で、はじめて登山道の通行規制解除等が行われることになります。 

現在、韓国岳から獅子戸岳側(新燃岳側)への登山道、中岳等は規制持続中です。 

“韓国岳に登った。新燃岳の方に行ったところで暗くなって迷った”
“新燃岳と中岳の間のくぼみ付近で道に迷った”
テレビ朝日ニュースによると“新燃岳から中岳に行く途中暗くなって道に迷った”とのこと。

経緯はわかりませんが、迷ったところは規制中の登山道かと思われます。

10/23の鹿児島テレビニュースによると、中岳への調査登山の結果、中岳山頂付近は50cmほど、火山れきが積もっていて、どこが登山道なのか分からない状態で、滑落するおそれのある場所も複数確認されたとのこと。このため鹿児島県などは当面、登山道を一般開放せず、火山れきを除去したり補修をした後、改めて開放するかどうか検討するということでした。

自己責任以前の問題 多くの方に迷惑をかけます、規制中の登山道には、絶対に立ち入らないようお願いします。


レベル2は、前回、新燃岳が大噴火を起こした2011年1月26日の状態に戻ったということであり、「終息宣言」では無いことも認識しておかなかればなりません。


当サイト内関連ページ: 新燃岳噴火時系列(更新中) 霧島連山登山規制等(更新中)



10/29 追記 10月27日付、MBCニュース記事によると、2人は26日午前10時半ごろから登山を始め、えびの高原ビジターセンターから韓国岳に登り、立ち入りが規制されている新燃岳を過ぎて中岳に向かったということですが、「規制されていることは知らなかった」と話しているということです。

10月28日付、朝日新聞によると 韓国岳〜獅子戸岳〜新燃岳〜中岳方面へ進み、6時頃道に迷ったとのこと。中岳から南西方向の砂防ダム近くで一夜を過ごし、高千穂河原から約1.2Kmの県道104号沿いの新燃林道入り口に下山したようです。霧島署の聴取に、2011年1月の新燃岳噴火による入山規制を知らず、(登山道口などに複数ある規制を知らせる)立て看板に気付かなかった。認識が甘かった。と話し、多くの人が捜索していたことに驚き、反省した様子だったとのこと。 

霧島連山縦走まで考える方が、山の状況を知らなかったとは、ちょっと信じがたいです。
韓国岳登山口や山頂に掲示してある注意立看板や、韓国岳から獅子戸岳側の柵にも気がつかなかったのでしょうか? 
登る山の下調べもしていなかったのでしょうか? 
もし、本当に知らなかったのであれば、それこそ問題、山にも登る資格は無いと思います。

当日、夜がそれ程冷え込まなかったのは幸いでした。 
危険をおかして、夜、翌早朝から救助に向われた警察や消防の皆様の心情を察します。







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