登山禁止(入山禁止)の霧島・高千穂峰で遭難騒ぎ

2011年11月09日
 2011年11月7日、新燃岳噴火の影響で登山禁止(入山禁止)となっている、霧島連山の高千穂峰に福岡県の男性(62)が11時半頃より、高千穂河原の登山口から登り、同日、17時ごろ下山途中に「道に迷った」と携帯電話で警察に通報しました。

同日より鹿児島県警・宮崎県警・地元の山岳ガイドらが、約40人体制で男性の捜索を行い、見つかりませんでしたが、翌、8日9時前、男性は、自力で都城市の御池小学校付近へ下山したところを保護。 男性はすり傷などの軽いけがをしていて、都城市内の病院で手当てを受けました。
山頂から、高千穂河原とは全く反対の御池側に降りて来たようです。

男性は旅行中で、高千穂河原の登山口から登ったと話していて、登る時に、登山禁止を知ったということですが警察に対し「登ってみたかった。迷惑をかけました」と話しているということです。

高千穂峰は新燃岳が噴火活動中であることや、登山道が降灰などで危険な状態にあることを考慮して今年1月のマグマ噴火以来、入山が禁止されています。
霧島火山に詳しい、鹿児島大学の井村准教授によると、高千穂峰山頂部は厚さ20cm程度の軽石が積もっていると思われるとの事。
高千穂峰の登山道には、火山灰が降り積もるなどして景色が変わっている為、登り慣れた人でも道に迷う危険性があるということです。

ここのところの異常なまでの温かさで、夜もそれ程冷え込まなかったのは幸いでした。
無事、保護され何よりです・・・ が、 こういった行為は自己責任では済みません。

危険をおかして、救助に向われた警察や山岳ガイドの皆様の心情を察します。

山は逃げませんから、安全が確保されるまで待ちましょうよ!!


鹿児島県警霧島署は2012年12月、「規制を知った上での行為は悪質」と判断、軽犯罪法を適用して立件に踏み切った。

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写真は本文とは直接関係ありません。




九州地方環境事務所サイト 報道発表より

霧島安全利用ガイド&マップの作成について(お知らせ)  2012.4.25

 霧島錦江湾国立公園霧島地域では、平成23年1月末から続いている新燃岳の噴火活動により、車道や登山道の一部で規制が行われています。
 このような中、霧島地域を訪れる利用者や登山者に安全に国立公園を利用していただくことを目的に、車道や登山道の規制状況、新燃岳の火山活動時の対応方法等を示すとともに、現在利用可能な霧島地域の見所(魅力)について自然探勝路等を中心に紹介した『霧島安全利用ガイド&マップ』(別添)を作成しましたので、お知らせします。
 『霧島安全利用ガイド&マップ』は、霧島地域を訪れる利用者や登山者が、規制内容や利用マナーを守っていただき、安全な利用を図るためのものです。ご理解ご協力をお願いします。

1.『霧島安全利用ガイド&マップ』について
(1) 目的
霧島を訪れる観光客、登山客の安全な利用の確保
(2) 内容
[1] 平成24年3月時点における霧島地域の車道、登山道の規制状況の表示
[2] 国立公園の指定、ジオパークの認定を受けている霧島の紹介
[3] 霧島において現在利用できる地域の見所(魅力)について自然探勝路等を中心に紹介

(3) 備え付け先
[1] えびのエコミュージアムセンター [2] 高千穂河原ビジターセンター [3] 都城観光協会、小林市観光協会、えびの市観光協会、高原町観光協会、霧島市観光協会、霧島山麓湧水町観光協会 等

(4) 規格
Α3版8つ折(カラー) / 報道 引用終わり

霧島安全利用ガイドマップ 

霧島安全利用ガイドマップ

 発行/環境省九州地方環境事務所  発行に際してのお知らせ(2012.4.25)
平成23年1月26日、新燃岳が約300年ぶりの激しい噴火を起こしました。新燃岳や高千穂峰などの山々は登山規制が続いています。このガイド& マップでは、いま利用できる霧島のみどころについて紹介。

ページ1(PDF) 登山道の規制状況
国立公園霧島. 日本で最初の国立公園.霧島登山のマナー、噴火に備えて 〜 霧島山は活火山です!いろいろな火山現象、連絡先 など
ページ2(PDF) フィールドマップ 
栗野岳登山道 池巡り自然探勝路、甑岳、アバンダントしらとり郷土の森 えびの高原 丸尾自然探勝路 高千穂河原・霧島神宮周辺 御池野鳥の森







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