2009年(平成21年)宮崎観光動向調査結果|宮崎県の観光客数、観光消費額など
先月、2009年(平成21年)の宮崎県観光動向調査結果(概要)が宮崎県より発表されました。(詳細はリンク参照)
以下はその中から、主な内容をピックアップし、まとめたものです。
【観光客数】
1190万4000人、前年より 27万3000人(2.2%)減少
このうち
県外客数は 440万4000人 前年より 8万人(1.8%)減少
県内客数は750万人 前年より19万3000人 (2.5%)減少
県外県内の観光客数比率は 37%が県外、63%が県内の観光客
*14年ぶりに1200万人を割り込む結果となった。
【観光消費額】
870億900万円、前年より 53億8300万円(5.8%)減少
このうち県外客の消費額は566億9700万円、前年より18億5400万円(3.2%)減少
県外観光客は1人当たり約12,874円、県内観光客は1人当たり約4,042円を消費
【経済効果】
1210億円、前年より56億円(4.4%)減少
内訳は
農林水産業 40億円 製造業 100億円 商業
113億円 運輸・通信業 139億円 サービス業
690億円
その他 128億円
【県外客の交通機関別入込み数】
自家用車 308万4000人(全体の70.0%)、航空機が61万1000人(13.9%)、バス41万4000人(9.4%)
鉄道24万5000人(5.6%)、船舶5万人(1.1%)。
【県外客の内訳】
九州内(77.2%)、九州外(22.8%)
九州内の内訳 39.8%(鹿児島)、16.1%(福岡)、12.4%(熊本)、4.8%(大分)、2.0%(長崎)、1.7%(佐賀)、0.5%(沖縄)
九州外の内訳 8.2%(関東)、 6.4%(近畿)、 3.3%(中部)
2.7%(中国)、 0.6%(東北)、 0,6%(四国)、
0.5%(北海道)、 0.5%(国外)
【県外観光客の宮崎の印象】

ここではベスト5だけを記載 (カッコ内は昨年)
良い印象
[1] 緑が多く景勝に富む 59.2% (41.3%)
[2] 海・空がきれい 40.4% (42.6%)
[3] 雄大である 28.4% (23.1%)
[4] 健康的で清潔 22.5% (10.9%)
[5] 神話・伝説のイメージ 16.0% (24.4%)
悪い印象
[1] 交通の便が悪い 23.2% (23.4%)
[2] 駐車場不足 8.3% (8.2%)
[3] 道路状況が悪い 7.1% (11.8%)
[4] レクリエーション施設が悪い 1.7% (2.8%)
[5] 宿泊施設が悪い 1.4% (0.7%)
*右上の写真は本文とは関係ありません。 例年、今頃が見頃となる
えびの高原のミヤマキリシマです。
感想など・・
普段普通に目にする、地元に住んでいると、それ程感じなくなってしまいますが、アンケートの印象にあるように、宮崎は緑豊か、海・空・自然がホント素晴らしいです。
車が無いと異動もままならない、公共交通の便が悪いのは誰もが認めるところです。
駐車場不足・・・ GW・お盆休み中などの高千穂などのことかも知れません。
道路状況が悪い・・・高速道路がないとかぶるのか、具体的にどういう事なのか分かりませんが、宮崎の一般主要道路は、県外からいらっしゃった方には道もゆったりしており、車も少なく、非常に走りやすい聞きます。ただし、山間部の山道は狭い酷道もありますが・・。
下記が2009年(平成21年)の観光地観桜施設来訪者の上位20です。
順位
(前年) |
観光地・観光施設 |
市町村名 |
平成18年 |
平成19年 |
平成20年 |
平成21年
(前年比%) |
1
(1) |
高千穂峡 |
高千穂町 |
1,093,940 |
1,316,700 |
1,496,532 |
1,520,014
101.6% |
2
(2) |
鵜戸神宮 |
日南市 |
760,032 |
889,301 |
1,026,739 |
1,005,155
97.9% |
3
(4) |
酒泉の杜 |
綾町 |
862,125 |
873,822 |
826,782 |
935,364
113.1% |
4
(3) |
西都原古墳群 |
西都市 |
992,989 |
976,151 |
905,016 |
930,476
102.8% |
5
(7) |
えびの高原 |
えびの市 |
799,261 |
812,091 |
741,072 |
814,496
109.9% |
6
(5) |
道の駅フェニックス |
宮崎市 |
840,239 |
821,914 |
793,583 |
784,078
98.8% |
7
(6) |
青島(青島神社) |
宮崎市 |
565,371 |
667,026 |
745,368 |
779,973
104.6% |
8
(8) |
霧島ファクトリーガーデン |
都城市 |
640,744 |
670,092 |
678,041 |
640,791
94.5% |
9
(9) |
高千穂牧場 |
都城市 |
592,385 |
558,863 |
516,241 |
553,648
107.2% |
10
(10) |
宮崎神宮 |
宮崎市 |
493,450 |
443,800 |
509,540 |
550,309
108.0% |
11
(12) |
平和台公園 |
宮崎市 |
282,000 |
408,503 |
447,474 |
444,091
99.2% |
12
(14) |
かかしの里「ゆぽっぽ」 |
都城市 |
354,124 |
359,010 |
366,732 |
344,607
94.0% |
13
(13) |
京町温泉 |
えびの市 |
486,924 |
451,408 |
404,764 |
337,906
83.5% |
14
(17) |
宮崎市フェニックス自然動物園 |
宮崎市 |
304,274 |
297,353 |
300,084 |
335,601
111.8% |
15
(11) |
宮崎県庁 |
宮崎市 |
統計なし |
272,259 |
471,196 |
319,033
67.7% |
16
(16) |
フローランテ宮崎 |
宮崎市 |
257,610 |
322,802 |
318,164 |
299,264
94.1% |
17
(15) |
グリーンパークえびの |
えびの市 |
308,860 |
323,329 |
343,444 |
292,747
85.2% |
18
(19) |
農業科学公園ルピナスパーク |
高鍋町 |
300,014 |
298,020 |
275,893 |
280,921
101.8% |
19
(18) |
都農神社 |
都農町 |
245,100 |
301,160 |
278,900 |
269,200
96.5% |
20
(20) |
ヘルストピア延岡 |
延岡市 |
211,077 |
255,949 |
273,906 |
266,058
97.1% |
当サイト内に関連ページのあるものについてはリンクしました。 動物園については全く内容ありませんが・・・
酒泉の杜(
公式WEB)、霧島ファクトリーガーデン(
公式WEB) 、かかしの里「ゆぽっぽ」(
公式WEB) 、京町温泉(
えびの市WEB)、グリーンパークえびの(
公式WEB)、農業科学公園ルピナスパーク(
高鍋観光協会WEB) 、ヘルストピア延岡(
延岡市WEB)についてはページを作成しておりません。
2010年以降も厳しい状況が続くものと思われます。
2009年のマイナス要因として、平成20年の世界同時不況以来、景気や雇用が引き続き厳しい状況にあったことや新型インフルエンザが流行したことなどをあげているようですが、この後も、2010年の
口蹄疫(非常事態宣言・多くの施設が閉鎖されたり、イベントが中止となった。) 2011年の
鳥インフルエンザ・
新燃岳の噴火(えびの・小林・都城方面は特に大きい)・
東日本大震災の影響(自粛ムード)、
東電福島原子力発電所の放射能漏れに関しての
風評による韓国・台湾など海外からの観光客激減など、とりまく状況は大変厳しいものがあります。
もう一つ、あまり取り上げられませんが、2011年1月に
東国原知事が去ったのも宮崎観光にとって大きな痛手だと私は思います。
今年、6月20からは、
休日ETCで千円や、高速道路無料化実験が廃止となります。休日等のETC割引(最大5割引)は継続されますが、自家用車による入り込み70%を占める本県では、これらも大きなマイナス要因となろうかと思われます。
清武JCT−宮崎IC間の交通量だと、上限1000円が導入された09年度は、1日平均1万100台、導入前の9.8%増えたそうです。
あと、GWや、夏休み期間、連休、花の開花期や祭りの時期、神社などは正月参拝など、
行楽客などの見込める時の天候も大きな要因の一つとなるでしょうね。西都原古墳などは花(桜・コスモス)の時期の天気の影響が顕著だと思います。
えびの高原や、高千穂などは冬の寒波、積雪等にも大きく影響されると思います。
個別では・・
えびの高原は、2011年は
新燃岳噴火の影響、霧島連山の入山規制等も続き、大幅減かと思います。
霧島に近い
高千穂牧場など、都城・高原町・小林・えびの市の観光施設は、どこももかなり影響を受けたと思います。
綾町については、
綾の照葉大つり橋(年間約14万人の観光客)の
架け替え工事(2010年11月〜2011年10月5日リニューアルオープン予定)の影響が少なからず出て来ると思われます。
宮崎県庁は、東国原知事退任で、2011年は20位圏外となるかも知れません。
追記:6月22付、宮日新聞記事によると、「東国原知事の就任期間4年間で約130万人が訪れた。一方、河野知事になって一カ月最大で6,500人」との事です。
4年間・130万人は、月平均約2万7,000人。一方、河野知事になって一カ月最大で6500人、ということは、現時点で約1/4という事になります。
「磨けば光る」と言いつつも、こと県庁の集客は、知事によるところ大でしたから、この先減ることはあっても、増えることは無いと思います。“県庁舎バブル”は はじけましたが、いかにこの先下げ止め、維持して行くかでしょうね。 / 追記終わり
悲しいほどに明るい材料がないですね(トホホ)
参考まで・・2010年の高千穂町の観光客は
いち早く 高千穂町の観光客数が発表になっておりましたので、参考まで・・
毎年宮崎県内トップの観光地、高千穂ですが、高千穂町は先月、
2010年(平成22年)高千穂町を訪れた観光客数を推計149万4800人と発表しました。
観光客の落ち込みが少しで済んだのは、1月〜3月温暖な気候に恵まれ、前年比約7万4千人増を記録、口蹄疫の影響で落ち込んだ4月から9月までの前年比約−8万7800人を補えたとの事でした。
高千穂は地域的に福岡や熊本・大分など隣県などからの観光客が多く、口蹄疫の影響が他と宮崎県の観光地と比較して少なかったことも、要因の一つにはあるのでは?と推測します。
→
関連記事(同じような内容ですが・・)
*上記表では“高千穂峡”と書かれておりますが、おそらく高千穂峡=高千穂全体との解釈で良いかと思われます。
推計方法は独自のもの、県によってまちまち 2010年度より全国統一基準で
毎回、こういう数字を見ると思うことは・・
数字はどうやって推計してるのだろうと・・・そのプロセスを知りたいと思ったりします。
リンク先のPDF最後に「宮崎県観光動向調査要領」として、いくつか調査方法かかれておりましたが、今ひとつ、ピンと来ませんでした。
宮崎日日新聞の記事によると、“調査は本県独自のもので、各県によって統計の取り方はまちまち。10年度分から観光庁が示した全国統一基準で調査するため、現在の方法での調査は最後となる。”との事です。
これに限らず、毎回ニュース等で聞く、観光地やイベントの人数。おそらく、観光地の管理者、行祭事・イベントの運営者等への聞き取りでの数かとは思いますが・・・入場券のあるところは明確だとしても、よくある“主催者発表”とか“県警発表”という数字、あれはどうやって人数を推計しているのかも知りたかったり。
2011年の5月に、一昨年2009年の統計発表、普通に考えれば遅い、前年2010年の統計かと思いますが、年度とか、いろいろ集計上の事情など、あるのでしょうね。
記事参照元リンク
参考:九州他県の観光動向統計リンク
関連リンク
ちなみに、宮崎が新婚旅行ブームの頃の観光客は?
全国の新婚旅行者約100万組のうち、実に3割以上、37万組が来宮した年、昭和49年の宮崎の観光客は、 825万2000人(内、県外より520万2000人 県内より305万人)、観光消費額479億円でした。
現在と推定方法等も異なるかも知れませんが、思ったよりは少い印象ですね。 |
2009年(平成21年)宮崎観光動向調査結果|宮崎県の観光客数、観光消費額など
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