お知らせ エコパーク(Biosphere Reserves)ユネスコ登録! (綾ユネスコエコパーク)
綾の照葉大吊橋(てるは大吊橋)(通称:綾の大つり橋)と照葉樹林
Suspension bridge & Laurel
forest of
Aya (Aya Town)
日本一悠久の森へ 新照葉大吊橋(綾の大つり橋)
[
照葉大吊橋へのアクセス]
宮崎県綾町照葉樹自然公園内
照葉大吊橋(綾の大つり橋)の場所(地図)
マップファンマップ 国土地理院
GPS情報 E131.11.48 N32.01.37
車・バス等のアクセス詳細ページ(アクセス案内)
小林市須木側からのルートは、すれ違い出来ない部分も多いので、お薦めしません。
〒880-1303 宮崎県東諸県郡綾町大字南俣5698
営業時間(年中無休)
8:30〜18:00(4〜9月)
8:30〜17:00(10月〜3月) 入園 大人350円 (団体割引なし)
*第1〜4駐車場は時間外は施錠されますのでご注意下さい。
掲載された画像の使用に関しては→
こちらを参照して下さい。
当サイト内検索(画像も)出来ます。
照葉大吊橋(綾の大つり橋)
綾町では九州山地国定公園照葉樹林地帯内の綾川渓谷に世界最大規模の歩道吊橋を架橋しました。
この橋周辺は、照葉樹が競いながら成育し、自然生態系を形成しています。
私達の今日の生活はこの自然生態系の中から生まれたもので、これを照葉樹林文化と言っています。そのような歴史や文化これを考察する場として、また原生的な自然の観察や探求、更には森林浴による健康づくり、心のやすらぎを求める場所として役立てたいと思います。
この価値ある大自然を皆さんと共に、世界最大の遺伝子貯蔵庫として残すことに努力を重ね、その評価と判断を21世紀を生きる人々にゆだねたいと思います。
[綾町発行のパンフレットより引用]
殆どの画像は1280pixのサイズに拡大表示します。以下のページにも画像を掲載しております。
綾の照葉樹林 綾照葉樹林、照葉樹の開花と新緑(壁紙あり) 2012年4月撮影写真
フルハイビジョンサイズ(1920×1080)4枚 上記写真はクリックすると1920Pix幅に拡大します。
New
- 照葉大吊橋にハートのオブジェが!(ブログ記事)
- 2015年、市街地より、大つり橋へ向かう途中の綾南川で川遊び中に死亡する事故が相次いでおります。河川を利用する際は安全に十分注意を
ユネスコエコパーク(Biosphere Reserves)登録決定! 登録名称は「綾ユネスコエコパーク」
文部科学省は7月11日、国内最大規模の照葉樹林で知られる
宮崎県の綾地域が、国連教育科学文化機関(
ユネスコ)の「
エコパーク」に
登録が決まったと発表した。
登録名称は「
綾ユネスコエコパーク」。有機農業やエコツーリズムなど自然保護と地域振興の両立が評価された。綾町全域と小林、西都市、国富町、西米良村の一部にまたがり、総面積1万4580ha。自然を厳重に保護する「核心地域」(682ha)、教育や学術研究に活用する「緩衝地域」(8982ha)、人が生活する「移行地域」(4916ha)に分かれる。(2012/7/11)
ユネスコのエコパーク(UNESCO MAB Biosphere
Reserves)登録へ 承認勧告
ユネスコのエコパーク(UNESCO - MAB
Biosphere
Reserves)(自然と人間生活が持続的に共存する地域)の登録を目指している綾町を中心とする地域(綾町、小林市、西都市、国富町、西米良村)について、ユネスコの国際諮問委員会は、「日本最大の照葉樹林が残っている」「伝統的循環型農業システムに取り組んできた」など評価、登録承認を勧告したことがこのほどわかった。登録はパリのユネスコ本部で7月9〜13日に決定される見通しとの事。 (5月30日)
新大吊橋 予想より早くGWに10万人達成してしまい 記念式典が出来なかったとか・・(^^)
昨年10月に架け替え後、左右に揺れるスリルが人気の「照葉大吊橋」、月平均1万人が来場、綾町は、GW開けには
10万人を突破すると予想、10万人突破の記念式典の準備を進めてきたそうですが、GW後半は連日2千人を超え、4日は過去最高の3244人と予想以上の人出。5日に早々10万人を突破してしまい、
式典を行うことができなかったとか・・5月9日 西日本新聞に掲載。
なんとも宮崎らしい? 微笑ましいニュースでありました。
2012年GWの人出
宮崎日日新聞によると、GW期間の入場者数は1万4380人、4日の3244人は昨年リニューアルオープンして以来最多とか。
聞くところによると、4日は駐車場へ入れない車の渋滞が発生、Uターンする方も多かったようです。遊歩道を歩く方の時間などを考えると、現状の駐車場のキャパでは一日3,000人程度が限度なのかも知れません。
新照葉大吊橋の写真への差し替えについて
綾の魅力は、何と言っても
照葉樹林の美くしさです。照葉樹林が一年で最も美しい、華やかな時期の様子を見て頂きたいので、新緑や照葉樹の開花で“
モリモリモコモコ樹林”の時期に撮りなおした新大吊橋の写真へ、
殆ど差し替えました。
写真は
2012年4月撮影写真 にも掲載しております。差し替えた
これまでの旧大吊橋等の写真はこちらに保存
GW 綾の森が華やぎ、一番いい季節です。
4月28日現在、綾の照葉樹林地帯が、開花で華やいでおります。一年でもっとも良い、おすすめの時期です。
5月初旬位までは楽しめるかと思います。GWは駐車待ちの車で渋滞します、早い時間に行動した方が良いです。
アーカイブ
交通規制のお知らせ 10月23日(日)、
第25回綾・照葉樹林マラソン開催のため、
県道26号線、 綾町役場〜照葉大吊橋間が、午前10時〜11時半頃まで、通行止めとなります。その他の時間帯も町内が交通規制となりますので、迂回路等につきましては、警備員の誘導に従ってくださいとの事です。
綾ユネスコパーク (BR: Biosphere Reserves) 2012年6月〜7月頃登録決定か・・
林野庁は、平成23年9月28日に開催された「日本ユネスコ国内委員会
自然科学委員会 人間と生物圏計画分科会」において、宮崎県の「綾地域」を
ユネスコエコパークに推薦することが決定。
当サイト内記事
綾ユネスコエコパーク誕生か/照葉大吊橋リニューアルオープン
登録は、2012年の6〜7月にパリ(フランス)で開催されるユネスコの国際調整理事会で決定される予定。
新大吊橋は10月5日、式典後、一般公開です。
2010/03/14 今年も照葉樹林の中でヤマザクラが咲いております。
2009/04/12 照葉樹が開花期をむかえ、新緑と共に照葉樹林が華やぐ時期を迎えております。(
写真12枚追加)
綾の照葉樹林地帯
大淀川支流の綾北川、綾南川上流部に残る、カシ、シイ、クスなどの広大な樹林地帯。かつては九州山地全体を覆い、焼畑に代表される豊かな農耕文化(照葉樹林文化)をはぐくんできたが、戦後の拡大造林などで急速に面積を縮小。綾町でも伐採計画があったが、郷田實 元町長のねばり強い反対で阻止。全国一の照葉樹林地帯が残された。
町長になって23年、町民と共にあの山を残したのが私の仕事。生命かけて残しました。 (平成6年6月 故 郷田實町長談)
綾の森の壁紙1 壁紙2 壁紙3 壁紙4
ようこそ九州中央山地国定公園(綾地区)へ
この国定公園は、カシ・シイ・タブ・クスなどの照葉樹(常緑広葉樹)の自然が広範囲に繁り、その規模は全国で他の類を見ることはできません。
照葉樹は独特の遺伝子の働きによって、種や萌芽から樹木が発生し、競い合いながら現在の大樹林になったもので、かけがえのない私達共通の財産です。
今日の私達の生活文化は、この照葉樹林の自然体系の中から生まれたもので、“照葉樹林文化”と言われ、今話題を集めています。
この公園は悠久の文化を考察する場として、また原生的な自然の観察や研究、森林浴などによって健康づくり、心のやすらぎを求める場として親しんでいただきたいと存じます。
(現地案内板より)
綾の照葉樹林の生態系
照葉樹は、シイ・カシ・タブ・ヤブツバキなど一年中緑の葉をつけている広葉樹でその葉は厚く光沢があり冬の寒さに比較的強いのが特徴です。生育地は、日本の南西部から台湾・中国の雲南省・ヒマラヤ南斜面にかけて見られますが、古くから人類の文化の発達と密接な関係を持っていた為、原生的な動植物生態を残した自然林は少なく、人類の生活のルーツをたどる上でも貴重なものとなっています。
植物・動物など・・
綾の国定公園(約3000ha)で確認されている野生植物は146科848種。宮崎県内に自生する野生植物の33%にあたり、その中の照葉樹林構成種は263種。高木(照葉)においては、日本全土に生育している照葉樹林構成種の25種にあたる24種が綾の照葉樹林地帯に生育しています。
高木層:イチイガシ、イスノキ、タブ/キなど
亜高木層:ヤブツバキ、サカキ、ヤマモモなど
低木層:サカキ、サザンカ、ヒサカキ、アオキなど
草本層:ツルコウジ、ハナミョウガ、ガンゼキランなど
哺乳類:13科19種 ニホンザル、ニホンカモシカ、ムササビなど (大・中型晴乳類8科11種、小型晴乳類5科8種)
鳥類:30科70種 クマタカ、ヤマセミ、フクロウなど (留鳥37種、夏鳥13種、冬鳥18種、旅烏2種)
昆虫類:チョウ類8科73種 ガ類26科487種 オオムラサキ、オナガアゲハなど
両生類:4科6種 アカハライモリ、トノサマガエルなど
爬虫類:4科7種 ニホンマムシ、シマヘビ、アオダイショウなど
菌類:40科145種 キリノミタケ、ウスキキヌガサタケなど
綾の照葉樹林プロジェクト
綾の照葉樹林をより豊かな森にして未来へ継承するため、九州森林管理局、綾町、宮崎県、関連NPO、(財)日本自然保護協会等によって、平成17年5月「綾川流域照葉樹林帯保護・復元プロジェクト」の調印が行われた。
照葉樹林及び隣接する森林、約1万haを舞台に町民や民間団体、企業ともつながる連携会議を設置して 保護林の新設 人工林から照葉樹林への復元 森林環境教育など住民参画型の森林づくりを実践し、自然と共生した地域づくりをめざす。
(照葉樹林都市綾〜宮崎県綾町発行パンフレットより引用)
評価される綾の自然環境
「九州中央山地国定公園」 環境庁
「21世紀に残したい日本の自然百選」
森林文化協会
「森林浴の森100選」 緑の文明学会
「あおぞらのまち40選」 環境庁
「水源の森100選」 林野庁
「日本名水百選」 環境庁
「水の郷100選」 国土庁
「ユネスコエコパーク」(BR: Biosphere Reserves) ユネスコ (申請中)
(2012年6〜7月にパリで開催されるユネスコの国際調整理事会で決定)
ほぼすべての写真を「新照葉大吊橋」の写真へ差し替えました。
2011年、照葉大吊橋は、昭和59年の架設から26年経過、ケーブルと鋼材の一部の表面に金属錆が認められた為、架け替えられました。「新照葉大吊橋」は兵庫南部地震を踏まえて制定された耐震規準をクリアした、より高い安全性が確保されています。
スリリングな仕掛け 今回変わった点など
新照葉大吊橋は、
従来より意図的に揺れやすくしてあるらしく、確かに歩くだけでゆらゆうら
揺れます。
床の部分に、道路の溝の蓋みたいな、
網目構造(グレイチング構造)を大幅に増やし、強風に対するゆれ対策と、ビジュアル的なスリル感を両立しています。グレイチングは基本的に橋の中央部分をメインとしておりまですが、最も高さがある部分では一部全面グレイチング構造になっております。 (下を道路が通る部分についてのみ、落下事故防止の為、グレイチングなしの鉄板構造となっているようです。)
手すり部分も上側が少し外へ開いて迫り出した感じになり、真下が良く見えるようになりました。
横の柵もフェンス網目形状から縦方向だけの見た目にも美しいスリット形状に変わり、下がよく見えるようになりました。
こちらの記事も参照願います。
行かれた方のブログなどでも
大分の九重「夢」大吊橋よりスリルがあって怖いという声を聞きますし、私もそう感じました。
以下は、2011年10月に架け替えられた、新照葉大吊橋の写真です。
遠くから見た外観の違いは、主塔の径が1.5倍程度に太くなり、横の梁が5本→2本とすっきりした感じになりました。各部の基本的な寸法等は、以前と大吊橋と同じと思われます。
以下は 照葉樹林が開花で華やぎ、一番美しい時期、2012年4月下旬に撮影したものです。
場所柄、脚立を持ち込む訳にも行かず、勘まかせの上部からの撮影は・失敗の繰り返し、二日がかりでした(^^;)
高さが一番ある地点(高さ142m)より、下を見た景色など・・・
写真で見るとそうでもありませんが、結構高いですぅ〜。最高地点は中央より若干北側(向こう岸側)になります。
左下写真、下にある橋が、遊歩道を歩くと通る小さな吊橋、「かじか吊橋」です。
■ 綾のつり橋ガイド Largest-in-the-world class |
橋名 |
綾の照葉大吊橋
(旧)は架け替え前のもの |
かじか吊橋 |
形式 |
長経間2ヒンジ無補剛吊り橋
長経間2ヒンジ補剛吊り橋(旧)
(H元年根巻コンクリートによる固定式に変更) |
長経間2ヒンジ補剛吊り橋 |
長さ |
250m |
75m |
巾 |
1.2m |
1.2m |
高さ |
142m |
22m |
メーンケーブル |
直径50mm(4本) |
直径45mm |
鉄塔の高さ |
28m |
10.5m |
鉄塔の柱径 |
711.2mm
406.4mm(旧) |
- |
設計荷重 |
60t(一度に800人)
100t(旧)(一般道路橋基準による) |
- |
完成年 |
2011年(平成23年)10月
1984年(昭和59年)3月(旧) |
- |
初代・照葉大吊橋の設計はダム建設の際の吊橋を専門に設計されている方で、設計費は無料とか。
建設費は約1億2000万円。数年でこの周辺に投じた予算のすべてが回収出来たそうです。(参考:「結いの心」)
初代照葉大吊橋は
土木学会デザイン賞2004優秀賞を受賞しています。
左写真は、2011年10月に架け替えリニューアルオープンした新照葉大吊橋です。
今回の総事業費は約3億2000万円との事。
旧大吊橋時代は多い年で年間25万人、架け替え前は年間約14万人の観光客が訪れておりました。
リニューアル・新照葉大吊橋になってスリルも増し、観光客は確実に増えているものと思われます。
人道橋の高さでは、1984年から2006年10月までは世界一でしたが、
九重夢大吊橋(173m)に変りました。
当サイト内関連記事→
ひむかブログ照葉大吊橋
架橋に込めた当時の意志を後世に伝えるため、「世界一」の石碑はそのまま残してあるそうです。 石碑下部に「現在は世界一」では無い旨の表示もしてありました。
長さとか、高さとか、少しだけ延びた位では・・あまり興味ないのですが・・、一応 追記 (2015年4月) 書いておきます。
「箱根西麓・三島大吊橋」完成すれば日本最長の人道吊り橋となる。
「単径間無補剛」という橋梁形式の吊り橋で、主径間は長さ400mに達する。これは、大分県九重町で2006年に開通した日本最長の人道吊り橋「九重“夢”大吊橋」の主径間長390mを上回る。施設の開業は、2015年12月ごろを目指している。/
(長さ400m、富士山望む日本最長の人道吊り橋工事 日本大改造(9) 2015/4/13 日経コンストラクションより)
また、渡りに行かなくちゃなぁ〜。
でも・・
どんなに 長くても、高くなっても、富士山見えても、綾のつり橋の自然景観は越えられないだろうなぁ〜 たぶん。
■ 綾てるはの森展示館 (照葉樹林文化館)
照葉大吊橋手前奥に、綾てるはの森展示館(照葉樹林文化館)があります。
昔から、豊かな照葉樹林とともに生きていた人々の暮らしは、鳥や獣を捕え、木を切り、焼き畑で雑穀やイモを栽培する、狩猟・山樵・農耕の三つが組み合わされたものでした。ここでは、こうした自然との共生を続ける中で生み出された、多くの生活用具や照葉樹林に生きる動植物を展示し、多くの方に照葉樹林文化を理解していただくために設けられています。(解説は綾町サイトより)
展示館入り口、休憩テーブルのところより、吊橋が一望できます。(撮影ポイントの一つです。)
左図は現地案内板を撮影したものです。(拡大します)
■ 綾の吊り橋 周辺 綾北川 渓谷 千尋自然公園の見どころ
イワツツジ 3月頃に咲き、群生地は一面紫色に染まります。(綾町花です)
山桜 3月下旬山全体に咲き、春がすみの中で日本画を見る様です。
新緑 4月〜6月が見頃で、照葉樹の開花時期は、山全体が盛り上がったように見えます。
鮎釣り 黄金の鮎として有名で、昔は島津の殿様に献上していました。
紅葉 モミジカエデ.ケヤキ.イヌビワなどが赤や黄色に染まります。
探鳥 野鳥類が豊富で、約60種の野鳥が確認されており、バードウォッチングに最適です。
照葉樹林に咲く山桜(ヤマザクラ) 3月中旬頃
ヤマザクラは一般的な桜(ソメイヨシノ)の開花前に咲きますが、綾の森の場合、日照の差等、
諸条件で場所により開花時期に差がありますので、ヤマザクラを楽しめる期間は長いようです。
この撮影をした時に書いたブログ記事 →
綾の照葉樹林と山桜
*左下の写真の吊橋は、架け替え前の旧吊橋です。
新緑(4月中旬〜5月) 照葉樹の開花は・・・まるでブロッコリーの森の様です。
新緑 4月中旬〜5月 (4月中旬頃〜後半頃が一番おすすめの時期)
照葉樹が開花し、新緑とで山全体が盛り上がったように見える時期。 まるでブロッコリーのようです。
この時期の、照葉大吊橋までのルートは心躍るドライブコースです。自然の息吹を感じてください。
照葉樹の花の写真 (森の中の黄色っぽいものは・・実は椎(シイ)などの照葉樹の花なのです。)
過去に撮影した照葉樹林の新緑写真ページもご覧ください。(照葉樹林のパソコン用壁紙もあります。)
森林セラピー基地 綾
森林の持つ癒しの効果は、これまでも「森林浴」として親しまれてきました。感覚的に語られてきた「森林浴」の効果を科学的に解明し、こころと身体の健康に活かそうという試みが「森林浴」から一歩進んだ「森林セラピー」です。
綾町の照葉樹林もこの癒しの効果が専門家により実証され、
平成19年3月に「森林セラピー基地」に認定されています。
大吊橋で終わっては勿体無い。健脚なら、是非
遊歩道を歩いて照葉樹林 を見て、感じて欲しい。
車でいらして、
大吊橋を渡り、折り返し帰るだけでは、この綾の照葉樹林エリアの魅力は半減(いやそれ以下)ではないかと思います。時間があれば(ゆっくり休みながら歩いて1時間程度でしょうか)
是非 照葉大吊橋遊歩道を歩かれる事を私は強くお奨めします。照葉樹の中を歩くのは、実に気持ちがいいです。遊歩道と言っても、結構アップダウンのある足元もそれほど良くない道であり、小さなお子様やお年寄りには厳しいと思いますが、
道の石段、脇等には苔が多く生え、野鳥が鳴いている、野味あふれ、
周りの照葉樹の木々の息吹まで伝わって来るコースです。
(新聞記事よると、2010年大吊橋を訪れたのは約14万5千人、その内、照葉樹林を訪れたのはその1割以下との事です。
(私が、今まで見た印象では・・100人に一人もいないのでは?と思っております。))
■ 照葉大吊橋遊歩道のイラストマップ
照葉栗太吊橋を始点に、照葉樹林そして大自然の営みを肌で空気で感じながら周回する延長約2km(約1時間)の綾町営の観察コースです。
途中滝もあります。 →
滝の動画
靴は歩きやすいもの、雨の後などは、ぬかるみもあるかも知れません。滑りにくいものが良いです。(河原に下りたりする場合には5cm程度防水機能のある靴をおすすめ。)ステッキもあった方が楽です。運動不足の方には、後半、かじか吊橋jからの登りが辛いかも知れませんが、歩き終えた時、爽快ですよ。 左図はパンフレット「照葉j樹林都市 綾」 より イラストマップは拡大します。
かじか吊橋の手前、右側より河原に下りる事の出来る「親水遊歩道」があります。河原近くに小さな滝が二つありました。
熱中症に気を付け水分補給はお忘れなく!汗拭きタオルなどは必要 5月初旬、半そででも汗ビッショリ(~~;) でも気分は爽快です。
2012年4月現在、料金所のところに、木の杖の貸し出しがありましたので、遊歩道を歩かれる方は借りると良いと思います。
この遊歩道は、出口に一方方向にしか回転しないラッチゲートがありますので、
出口側からは進入できません。
郷田賓の碑文
遊歩道の出口に、国定公園を示す石碑があり、故・郷田賓前綬町長の言葉が刻まれています。
「九州中央山地国定公園は国見・市房・綾団地の三地域からなっています。
この綬団地は照葉広葉樹(シイ・カシ・タブ等)の自然林、二次林の集団でありまして西日本一帯の自然植生の姿であります。
その自然生態系(植物・動物・微生物)の中から或は自然生態系を改変しながら今日の日本文化ができあがってきました。
この照葉樹林はこの地域の資源としてだけでなく過去の文化の歩みを偲び後世の原生の姿(遺伝子)を知る上からも国民全体の貴重な宝であります。みんなで大切に保存いたしましょう。昭和57年5月建立」
■ 照葉樹林展望コース
この遊歩道は、日本で一番の面積を誇る綾の照葉樹林を一望でき、桜・モミジ・椿・ドウダンツツジなど、四季折々に変わる森の表情を一年中楽しめます。
(説明は現地案内板より 花は規模的にあまり期待しない方が良いかと思います。)
コース 健脚コース 楽ちんお散歩コースがあります。
大吊橋を渡る手前から右の方、山へ登る階段があります。
こちらのページに以前コース途中で撮影した画像を掲載しております。
← 現地案内板を撮影したもの。 マップは拡大します。
上記コース(健脚コース)を2012年4月に歩いて来ました。時計回り、すなわち、照葉大吊橋〜光のみち〜展望のみち〜展望台入り口〜桜木林道〜駐車場だと、大吊橋から最高地点まで、若干急な登り含み、
標高差229mありますので、運動不足の私には結構辛いものがありました。
別の日に逆コース(半時計周り)で歩いてみました。桜木林道を登り、遊歩道を下った方が、きつい登りも無く、楽です。
桜木林道は、アスファルト路ですが、綾町による「
一般車両進入はご遠慮ください」との標識がありましたので、車は通りません。
遊歩道は終始、森の中という雰囲気で、一部腐った階段の流れ止めの丸太など、(予算の関係もあるのでしょう)最近はあまり手入れはされていないようです。
このコースの見所としては、遊歩道階段部から照葉樹林を一望できる開けた部分が一ヶ所ある位ですが、森林浴、そして照葉樹の開花期の眺めは格別です。トイレ・ベンチなどの施設は道中ありません。休憩の為の敷物などを持参、
自然にふれたり、山を歩く事の好きな方向けのコースと言えようかと思います。
お弁当持参でしたら、先の眺望ポイントで、敷物をしてという感じかと思います。
以下は、体力の無い私が、写真を撮りながらゆっくり歩いた時間目安です。
大吊橋駐車場〜(約1時間)〜展望場所〜(約40分)〜大吊橋
尚、この半時計周りコースは、大吊橋へのゲートを通らず、大吊橋に行けてしまいますので、大吊橋を見学される方はゲートで
入場料の自己申告をお願いしますね(^^)
遊歩道展望ポイントからの照葉樹林は素晴らしいの一言!→
写真(この日は黄砂の影響で霞がかかったようになっており残念。)
2012年4月現在、山頂付近では、Docomoは十分繋がりました。(吊橋付近では場所により繋がり辛い場合があります。)
■ 綾町森林セラピー関連ページ →
川中神社 綾森林セラピー川中自然コース
照葉大吊橋から車で小林市側へ4Km程走ったところあるコースです。2012年3月に、川中自然コースを全て歩きましたが、こちらは2012年3月現在、整備中の部分もあり、テープを目標に道を見つけるような部分があります。結構迷うような部分もありましたので、歩かれる方は、十分注意してください。(実際、私は道を見失い、迷い、適当なところを歩いてたりしました。)
「綾ユネスコエコパーク」の概要について
(林野庁 報道発表資料より 転載)
1.名称:
綾ユネスコエコパーク
2.所在地:
宮崎県綾町及び小林市、西都市、国富町、西米良村
九州南東部、宮崎県のほぼ中央部にあり、九州中央山地が宮崎平野に接する部分に位置し
ている。宮崎ブーゲンビリア空港からバスで約90 分。
3.特徴等:
○特徴
・綾川流域は、東アジアの照葉樹林帯の北限付近にあり、多くの日本固有種で構成。また、日本の照葉樹自然林が最大規模で残されているほか、標高約1200m
以上の高標高域には夏緑広葉樹のブナが優占する自然林が現存。
・林野庁九州森林管理局・宮崎県・綾町・公益財団法人日本自然保護協会・てるはの森の会の五者が協働して、原生的な森林生態系の保護、照葉樹自然林の復元、自然と共生する地域づくり等を目的とする「綾の照葉樹林プロジェクト」を推進。
・照葉大吊り橋及び照葉樹林文化館を整備するとともに、有機農業等との連携でのエコツーリズムを通じ、自然と人間の共存に配慮した地域振興策等を実施。
○面積
総面積 14,580ha
・核心地域 682ha
・緩衝地域 8,982ha
・移行地域 4,916ha
※ 核心地域は、林野庁九州森林管理局が管理する国有林の綾森林生態系保護地域の保存地区であり、原生的な森林生態系の保護を実施。
※ 核心地域及び緩衝地域は、「綾の照葉樹林プロジェクト」の対象地域。林野庁国有林、宮崎県有林、綾町有林であり、適切な管理を実施。
4.エコパークの申請者及び運営体制:
○申請者:宮崎県東諸県郡綾町
○運営体制:AyaBR 地域連携協議会(事務局:綾町)(※)
※ 綾の照葉樹林プロジェクト協定者、AyaBR
町づくり協議会代表、学識経験者等で構成するAyaBR
専門委員会代表で構成。
5.今後の予定:
2012 年(平成24年)9月以降にユネスコ事務局から認定証が送付される予定。
***綾の照葉樹林等の関連情報 過去の記事 アーカイブ***
2004/03/11 綾の森に ニホンカモシカ、クマタカ など希少種111種 [2002-2003年度調査結果]
県は九州中央山地国定公園の適切な保護と利用促進を目的に、国立公園協会(東京都)に委託して2002-2003年度に調査を実施した。綾町と須木村にまたがる照葉樹林地帯3002ヘクタールに計245科1559種の動物が確認され、うち ニホンカモシカ、クマタカなど希少種111種が含まれている事が10日、県の「
綾照葉樹林地帯の生態系調査」の結果速報で分かった。
県生活環境課は「多様な動植物の種が確認でき、綾の照葉樹林がいい森だと確信できるデーターになった」としている。
植物 146科 848種 (県レッドデーターブック掲載の希少種52種) 、
動物 ほ乳類13科 19種 (希少種5種) 鳥類30科 70種(同15種)、
両生類と は虫類8科13種(同2種)、
チョウ科8科73種(同19種)、
ガ科26科487種(同6種)、
陸産貝類14科49種(同12種)。
希少種では国の特別天然記念物に指定されている
ニホンカモシカのほか、九州初の確認となった
クロホオヒゲコウモリ、「種の保存法」の指定種である鳥類の
ヤイロチョウと
クマタカが確認された。
国定公園の生態系保護 県綾の森も調査
県は新年度から国内最大級の綾町の照葉樹林などを含む九州中央山地国定公園の伐採規制を見直す為の調査に乗り出す。
希少動物の生態を調べ、保護の必要性があれば、規制の格上げを国に申し入れる。期間は2年間。
九州電力 鉄塔問題
九州電力は木城町に建設中の小丸川揚水発電所から宮崎変電所(高城町)までの46Kに計100基の電力線鉄塔を建設。うち綾町に15基が立つ計画だ。九州電力のWebを参照すると
綾大吊橋周辺からは鉄塔は見えない様に配慮しているとあるが。綾吊橋から見えなければ良いと言うものでは無いと思う。
今現在でも、綾町中心部から照葉樹林地帯へ至る道にそびえ立つ無機質な鉄塔は実に景観を壊している。
その迫って来るような、力強く息吹く照葉樹林の山々の光景は本当に素晴らしい。そこに 新たな巨大な人工建造物、私は想像したくない。
電力線(鉄塔)建設は原子力発電所の夜間電力プール(揚水発電所)絡みの様であるが、ルート偏向等、再検討の必要があるのではなかろうか。(反対運動を配慮してか、2003/08/13までは未着工であったがが、お盆明けより一部の住民反対運動にあいながらも工事は急ピッチで進められている。
綾町自体は既に昨年容認済であり、致し方ない事なのだろうか・・・
このままで良いのだろうか・・
-画像-綾町の街から見える建設中の巨大鉄塔 [2004/02撮影]-
拡大画像はありません。鉄塔を拡大でみてもしょうがないでしょうし・・。
世界遺産登録
仮に世界遺産に登録されれば、観光としてもかなりの効果があると思います、しかし、受け入れ/整備等も当然慎重に検討万全を期さなければならないでしょうね・・。
青森、秋田県境にある世界最大級のブナ天然林、白神山地が世界遺産登録から十年をむかえたそうです、それまで手付かずの自然が、世界遺産に登録された事を契機に
観光地に一変、地表を覆っていた落ち葉が増加した観光客に踏まれ粉々になり、雨で流され根が露出、
既に数本の木が立ち枯れ寸前に追いやられているそうです。
本末転倒とはこの事でしょうね・・。
2003年8月ユネスコ国内委員会MAB(人間と生物圏)計画委員会は、人間と生物圏を調和、維持する為に国際的に認知する
ユネスコ「生物圏保存地域」候補地に綾町の照葉樹林を選定しましたが、
全国17の詳細検討地には残りましたが、残念ながら最終選考に残ることが出来ませんでした。
結いの心
薦めの本
結いの心 郷田實著(綾町前町長)/ビジネス社
かつて「夜逃げの町」「人の住めない町」と言われた過疎の町、宮崎県綾町。いまや町を訪れる人は年間約80万人。
国有林伐採計画を阻止、森を守り、そして有機農業、ほんものとは・・ 綾の町づくりはなぜ成功したか。
壮絶な町政24年の記録。是非読んでおきたい感動の一冊です。
第1章 すべては「夜逃げの町」から始まった。 第2章 町をよみがえらせた「自治公民館運動」。
第3章 「結いの心」で綾の町づくり。 第4章 あの山を残そう、子供たちのために。
(以上)
結いの心 (上記の増補版です。)
子孫に遺す町づくりへの挑戦 郷田
実 (著),
郷田 美紀子 (著)
(下記amazonのリンクに索引等の紹介があります。ネット購入も出来ます。)
結いの心―子孫に遺す町づくりへの挑戦
外部リンク 宮崎県綾町“結いの心”を大切にした集客をめざした地域づくり
PLANNING NETWORK
2003年9月 NHK総合
鶴瓶の家族に乾杯で綾町が放映されました。
当HP独り言へ
綾町の行事等
◆綾・雛山まつり 2月後半〜3月3日 綾町中央商店街
◆綾の桜まつり 4月初頭 綾馬事公苑
◆ふるさと夏まつり 7月下旬 綾町体育館前
◆綾の花火大会 9月中旬 綾南川三本松河川敷
◆照葉樹林マラソン 10月後半頃 小田爪陸上競技場
◆綾競馬 11月初旬 錦原競馬場:
◆綾工芸まつり 11月23日頃 綾てるはドーム
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宮崎観光写真 綾町 綾の照葉大吊橋(綾の大吊橋)と照葉樹林 綾ユネスコエコパーク
綾は、
まずは照葉大吊橋&照葉樹林を見てからでしょう!
照葉:つり橋の名前は“てるは大吊橋”と読みます照葉樹林は“しょうよう”です。
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