西都原古墳群(さいとばるこふんぐん) -Saitobaru Burial Mounds-
日本遺産 古代人のモニュメント
〜台地に絵を描く 南国宮崎の古墳景観〜
西都原古墳群の場所 [
西都原古墳群へのアクセス]
〒881-0005 宮崎県西都市大字三宅西都原
地図:
GoogleMAP Mapfan Mapion
219 091 627
緯度経度 N=32/06/49E=131/23/25 (日本測地系)(このはな館前の駐車場位置)
宮崎市内から国道219号線経由約40分
東九州自動車道 西都TCから約10分 宮崎ブーゲンビリア空港から約70分、宮交シティから約60分
バス:「宮交シティ」から「西都原考古博物館前」行き
(1日2往復です。 尚、鬼の窟(おにのいわや)古墳〜考古博物館前間はフリー乗降出きるようです。)
もしくは、「西都」行きで「西都バスセンター」まで行き、「西都バスセンター」からタクシー(約10分)
当サイト内検索(画像も)出来ます。
〔北部にある第三古墳群をのぞむ〕
西都原古墳群(さいとばる古墳群)は、宮崎県のほぼ中央、一ツ瀬川の中流域右岸に位置する。西都市街の西、通称「西都原」(さいとばる)と呼ばれている標高60mの洪積層台地を中心に東西2.6Km、南北4.2Km、(東京ドーム233個分)の広い範囲に分布している。
現在までの発掘調査より
3世紀半ば(3世紀前半の可能性)から7世紀前半に築造されたと推定されている。
前方後円墳31基、円墳279基、方墳1基、地下式横穴墓、横穴墓など、311基のさまざまな古墳で構成された
全国有数の 大古墳群です。
古墳の大部分はいまだに発掘をされておらず,謎を残している。

西都原古墳群は大正元〜6年(1912年〜1917年)に30基が発掘調査され、昭和44年(1969年)迄には わが国第一号の風土記の丘、(
西都原風土記の丘史跡公園)として古墳と自然が調和した歴史的景観を維持保存する為の整備が行われました。
古墳の中には4世紀前半の
100号墳4世紀後半の
13号墳、5世紀前半の九州最大規模の
男狭穂塚(おさほ塚)、女狭穂塚(めさほ塚)(長174m)(男狭穂塚古墳は日本最大の帆立貝型古墳)、5世紀後半の南九州独自の様式の墓である
地下式横穴墓などがあります。また。6世紀後半には最後の首長(豪族)の墓である
鬼の窟(おにのいわや)古墳が築造され、7世紀前半の
酒元ノ上横穴墓群で墓の築造は終了します。
西都原古墳群の発掘調査の意義
第13代宮崎県知事に就任した有吉忠一の脳裏に生まれた計画は、京都帝国大学教授の坂口昂(さかぐちたかし)に相談を持ちかけることで、実現化への道が開かれた。
1912(大正元)年に始まった日本考古学史上初めての本格的な発掘調査は、「記紀」神話に彩られた皇祖発祥の地「日向」の史実を考古学的に明らかにし、古墳群を保護、顕彰する目的で着手された。
当時の学術水準や発掘調査技術の時代的制約の中で多くの成果を上げたが、肝心な神話の実証については期待に反したものとなった。
だが1995(平成7)年に始まった新たな発掘調査は、80数年前には叶えられなかった「実証」をもたらそうとしている。
5世紀初頭をさかのぼらないと見られた築造開始時期は、現在では
3世紀中〜後半の可能性まで、1世紀以上さかのぼった。
さらにその上限はさかのぼろうとしている。畿内の動きと直結した列島の南端、南九州の地域性が、今明らかになりつつある。
[西都原古墳群の発掘調査の意義の文:西都原考古博物館内展示パネルより引用したものにその後の発掘調査結果をふまえ変更]
西都原古墳群の調査は徐々に進んでいるとはいえ、分かっていない事も多い。
これほど大規模な古墳群を建造できる権力が、かつてこの地に存在したのはなぜか?
古墳群はどんな過程で形成されたのか? 葬られているのはどんな人々か? 「古事記」「日本書紀」との関連は?
1500年以上もの時間の壁があり、未調査の古墳も多いため、専門家の間でも意見は分かれているという。
[宮崎県広報公聴課発行 みやざきVol36より一部引用]
西都原古墳群周辺案内地図
時間に余裕があれば、(体力も若干)ガイダンスセンター前の駐車場へ車を駐車し、ガイダンスセンターで周辺案内パンフレット等を入手の上、ゆっくり古墳を周る事をお奨めします。
綺麗に公園整備された周辺は、とても気持ちが良いです。
レンタサイクルもありますので自転車の方が効率良いです。
お奨めの季節は、やは、桜と菜の花の春、コスモスの秋、それとやはり新緑の時期でしょうか。
緑に被われた古墳はそれはそれはとても素晴らしい景観です。
〔周辺現地案内板〕
現地案内板 コースの案内とみどころ
赤 鬼の窟 花園
緑 西都原古墳周り 西都原考古博物館
青 資料館
高取山 展望台、ミツバツツジ3万本(4月中下旬)
広いです、レンタルサイクルがありますので、自転車で周ると良いと思います。
Saitobaru Burial Mounds
This is Japan's biggest and best collection of burial mounds. There are
311 mounds, with examples of many different styles, including large key-hole
shaped burial mounds, and underground cave-type mounds.

当サイト内西都原古墳関連ページ
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西都原 第100号墳 |
西都原 第13号墳 |
男狭穂塚・女狭穂塚・方墳|
西都原 第169号墳 |
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4号地下式墓(111号墳)|
鬼の窟古墳|
酒元ノ上横穴墓群|
西都原古墳群発掘年表|
西都原考古博物館|
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子持家形埴輪|
船形埴輪|
宮崎県立 西都原考古博物館
Saitobaru Archaeological Museum of Prefecture
2004年、2014年の特別展ではあの有名な、西都原出土、重要文化財、
埴輪子持家(子持家形埴輪)|
埴輪舟(船形埴輪)等も帰郷、展示されました。
西都原古墳群をはじめ県内で出土した貴重な文化遺産などが収蔵、展示されるほか、来館者自らが研究員となって南九州の歴史をたどる「考古学研究所」や古代生活体験館など、考古学の魅力を体感出来るコーナーも充実。
すばらしい施設です。これで無料とは
当サイト内、
西都原考古博物館ページ、
西都原考古博物館館内の写真
■住所:西都市大字三宅字西都原西5670番
開館:10:00〜18:00 (入館は17:30迄)
休館:月曜(祝日の場合翌日)12/28-1/4
入館料:無料
●施設の規模や展示面積は国内最大級
●訪れるたびに新たな発見ができるよう、常に新しい情報を展示する「常新(じょうしん)展示」
●子供からお年よりまで、誰でも自由に楽しめるユニバーサルデザインを採用。
最近の古墳関連ニュースピックアップ
西都原考古博物館は2015年3月11日、「西都原265号墳」(船塚古墳、全長58m)から、祭壇跡と、5世紀後半に作られたとみられる土器が見つかったと発表しました。
「西都原265号墳」はこれまでの発掘調査で6世紀の築造とされておりましたが、同博物館は「築造年を遡る可能性がある」との事。
西都原ガイダンスセンター このはな館
場所:鬼の窟古墳から道路を隔てた駐車場の前
ふるさとコーナー・農産物と土産 ゆめ里 古代メニューが楽しめるレストラン 旬菜家
開館時間:9:00〜17:00
物産販売:10:00〜17:00 ・レストラン 11:00〜15:00(オーダーストップ14:30)

見学施設 |
開館時間 |
休日等 |
開館 |
営業 |
西都原ガイダンスセンターこのはな館 |
9:00〜17:00 |
10:00〜17:00 |
月曜日(国民の祝日と重なるときは翌日)
年末年始(12.30-1.2) |
西都原考古博物館 |
10:00〜18:00
(展示室入室は17:30まで) |
月曜日(国民の祝日と重なるときは翌日)
年末年始(12,28〜1,4) |
西都原古代生活体験館 |
10:00〜17:00
(入館は16:30まで) |
同上 |
鬼の窟古墳・13号墳 |
10:00〜18:00 |
同上 |
西都原古墳群のパソコン用壁紙 (夕景)

〔第三古墳群の夕景〕
以下の壁紙は自宅・職場問わず、個人パソコンに使用に限り自由にお使いいただけます。
壁紙の設定等はこちらをご覧ください。(ご自身のパソコンの画面サイズと同じサイズの写真を選びお使いください。)
今、ご覧になっているパソコンディスプレイ
ピクセルの壁紙をお使いください。無い場合には近いサイズのものをお使いください。
西都原古墳群は、宮崎県有数の花の名所、“花の西都原”としても有名です。

〔2019年撮影 桜と菜の花〕(4K幅サイズまで拡大)

〔西都原万華鏡(万華鏡風に合成してみました。)〕
当サイト内西都原古墳 花などのページ
西都原は、宮崎県屈指の花の名所でもあります。
春は、菜の花と桜の饗宴、高取山のミツバツツジ、夏はひまわり、秋にはコスモスに彩られます。
春、お花見に出かけた際には是非、西都考古博物館の奥側になります高取山の方へ周ってみてください。
ミツバツツジが咲きはじめていると思います。道路からも見えます。
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桜と菜の花|
ひまわり|
コスモス|
高取山のミツバツツジ|
公園内で撮影したその他の画像|
神話関連ページ
宮崎は「神話のふるさと宮崎」、宮崎県は記紀編さん1300年プロジェクトを推進しております。
・・という事で、当サイト内、神話関連ページも紹介します。
男狭穂塚、女狭穂塚の被葬者は?・・神話と結びつくのでしょうか・・?
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西都原古墳出土の埴輪|
日向神話 神々の系図|
記紀の道|
記紀編さん1300年記念ページ|
2012年(平成24年)は西都原古墳群発掘100年でした。古事記編さん1300年の年でもありました。
■関連ページの紹介
新緑の「都萬神社」と西都原
■花の時期をむかえるにあたり、スマートフォン/タブレット端末でも快適にご覧頂ける様、このページを改変しました。(2015.03.07)
■桜&菜の花・ひまわり・コスモス3部作に続き、
高取山公園のミツバツツジのスライド動画も作成しました。
→
Youtube
■西都原古墳群の
菜の花と桜 ・
ひまわり ・
コスモスの写真でスライド動画を作成しました。
ハイビジョン画質ですので、パソコンの描画能力及び、接続回線スピードに余裕がある方は、全画面表示・HD(1080p)設定でご覧ください。お気に召しましたら、是非、

クリックもよろしくお願いします。(^^;)
▲西都原古墳群の菜の花と桜
▲西都原古墳群のひまわり
▲西都原古墳群のコスモス
■西都原古墳群 夕景のパソコン壁紙(2014年5月撮影)を
下に追加しました。お使いください。
県立西都原考古博物館は、平成26年4月で開館10周年。
西都原古墳群発掘100年・西都原考古博物館開館10周年記念特別展
「西都原の100年 考古博の10年 そして、次の時代へ」を開催中です。
展示会T「西都原の逸品たち」平成26年4月19日(土)〜6月15日(日)では、全国に散在する西都原古墳群出土資料の優品を展示! 国宝「金銅馬具類」、重要文化財「埴輪子持家」「埴輪船」他、貴重資料を間近で見ることができるチャンスです!
詳細は、
西都原考古博物館サイト 特別展チラシPDF(西都原考古博物館サイト内)をご覧ください。
私も見て来ました。 当サイト内関連ページ →
西都原考古博物館
〔古墳の歩き方 まりこふん著〕
本の紹介 「古墳の歩き方 まりこふん著」
今、若い女性を中心に、静かなる古墳ブームがおきているようで・・
2014年5月2日に、扶桑社より単行本「
古墳の歩き方 まりこふん (著) 」が発売されました。
判型:A5変形 定価:本体 1,300円+税
この本の表紙カバーは、西都原古墳群
鬼の窟古墳と
ひまわりの写真、
当方撮影の写真をお使い頂きました。
多くの方が西都原に興味を抱き、超一級の古墳群だけではなく、「花の西都原」も観に来ていただけるといいですね。
内容などは → 当方の4月の日記を参照願います。
西都原考古博物館内のショップでも販売されております。
観光中心のニュース・情報など&アーカイブ
[2016年観光中心のNews]
- 2016年 西都花まつり 期間:3月30日(水)〜4月7日(木) 時間:日〜木 10:00〜21:00 金・土 10:00〜22:00
ステージイベント:4月2日(土)・3日(日)
[2015年観光中心のNews アーカイブ]
- 2015年の西都花まつりは、3月28日(土)・29日(日)を予定との事。
[2014年観光中心のNews記録 アーカイブ]
- 西都市観光協会が「西都市観光協会2015年度オリジナルカレンダー」用の写真を公募 → 当サイト内関連ページ
- 西都原古墳群に隣接する高取山公園のミツバツツジが見頃 4月8日現在七分咲き、週末から週明けにかけ満開となるようです。
- 西都花まつり:2014年3月29日〜4月6日 日没後はライトアップ・各種イベントが開催される。
- 2014年:開花情報 3月26日現在、菜の花、桜(ソメイヨシノ)共、見頃。
関連ページ → 桜と菜の花
[2013年観光中心のNews記録 アーカイブ]
西都原古墳周辺の古墳
千畑古墳(ちばたけ)
茶臼原台地の西側丘陵に位置する前方後円墳です。
巨石を使用した県内最大の横穴式石室をもち、6世後半から末頃に造られたと考えられています。
古墳の周辺には、千畑横穴など多くの横穴墓が点在しています。
百塚原古墳群(ひゃくつかばる)
西都原台地の西側にある古墳群で、清水地区に6基と西原地区に17基の古墳が分布しています。
この中のひとつの古墳から発見された
金銅製馬具は、国宝に指定され、現在は東京都の
五島美術館が所蔵しています。しかしどの古墳ら見っかったのかは、明らかにはなっていません。
松本塚古墳(まつもとづか)
西都原台地西側の平野部にある前方後円墳でくびれ部に造りだしをもちます。
墳丘の全長は104mで、古墳時代後期に造られました。
盾形の周溝は幅約20mで、その外側には外堤が確認され、円筒埴輪が2列に並んでいます。
周囲に点在する4基の円墳は松本塚古墳の陪塚です。
常心塚古墳(じょうしんづか)
一ツ瀬川の支流、三財川の左岸に位置する台地上に所在する方墳です。
一辺の長さは約24m、西都原206号墳(鬼の窟古墳)と同じような外堤があります。
茶臼原古墳群(ちゃうすばる)
西都原台地の北東部、標高120mの茶臼原台地に立地し前方後円墳3基、円墳52
基が確認されています。その中のひとつ児屋根塚古墳は、盾形の周溝を持つ5世紀前半の前方後円墳で、
全長は約110mです。四獣鏡や蛇行剣が出土しています。
新田原古墳群(にゅーたばる)
西都原台地の東側一ッ瀬川を挟んだ対岸に位置する新田原台地に分布する祇園原、石船、山ノ坊、
塚原の4つの古墳群の総称です。
前方後円墳25基、方墳2基、円墳180基の古墳で構成されています。 (西都原古墳群探訪ガイドブックより)
当サイト内 古墳関連ページ →
生目古墳群
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西都原古墳群(さいとばるこふんぐん)|(宮崎県西都市)
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