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祓川神楽(はらいがわかぐら)

(霧島東神社)
〜霧島の峯より奥の霧はれて現われ出ずる其の峯の守〜
国指定重要無形民俗文化財 「高原の神舞(たかはるのかんめ)」
 関連情報など

2018年10月11日 国立能楽堂(東京都)にて公演 ※要事前申込(無料)
詳細はこちらで

関連テレビ番組のご案内
2013年5月10(金)21:00〜(再放送 5月15(水)8:00〜) BSプレミアム 新日本風土記 「霧島連山」
宮崎県高原町がメインと思われます。  番組サイト



祓川神楽(はらいがわかぐら) 講庭 01祓川神楽(はらいがわかぐら) 講庭 02祓川神楽(はらいがわかぐら) ヤタンバン

剱(つるぎ)

祓川神楽の概要

祓川神楽は「霧島六所権現」の一つ霧島東神社(旧名;霧島山東御在所両所権現社)の奉納行事として伝えられてきました。山の神の怒りをしずめ、神と人が直会(宴会)をするところから始まります。祓川の神楽は400年ほど前にはすでに行われていたと考えられています。以前は旧暦の11月16日の夕刻から翌朝にかけて、神楽宿とした民家の庭先に御講屋を設置して行われておりましたが、現在は、12月第二土曜から日曜日にかけて、祓川神楽殿内、もしくは祓川神楽殿前の広場に御講屋(みこうや)を設置し、奉納されています。
当日は、午後7時頃から神事が始まり、神楽は翌朝7時頃まで夜を徹して舞われ、毎年各地から300名ほどの観客が訪れているそうです。

今回、ご紹介する写真の撮影年(平成22年)の神楽は、外の御講屋にて奉納されされました。個人的には、やはり祓川神楽のような修験色の強い神楽は、神楽殿内等の屋内よりは、寒風吹く外で見たいと思っていただけに、幸いでした。

御講屋は三間四方、神棚中央に天照皇大神宮を祀り、この鳥居を法殊門とし、相対して延命門の鳥居を配し、右側の鳥居が福徳門、左側の鳥居が成就門で、それぞれ講庭の中心点を向くように建てられています。
四方には四筋の注連(しめ)を張り渡し、飾りをつけ、講庭の中空にかかるように筐つきの大きい竹 をさしかけ、その先端部に竹編みによった円形のヤタンバンという竹かごを吊るしています。
祓川神楽は剣の舞が多いのが特徴、中でも、12人があうんの呼吸を整えて舞う十二人剱(じゅうににんつるぎ)は出色。
「田の神」「杵舞」「三笠」などの農神舞は、平地の春神楽の根幹本源だと考えられているようです。

平成22年1月 国指定重要無形民俗文化財となりました。

祓川神楽は、平成22年1月、同じ高原町の「狭野神楽」 と共に、指定名称「高原の神舞(たかはるのかんめ)」として、国重要無形民俗文化財に指定されました。
尚、狭野神楽は、一週前の第1土曜日に狭野神社参道近くに設けられた御講屋にて奉納されております。
高原町発行「高原の神舞(たかはるのかんめ)」パンフレット 
祓川神楽 龍蔵 

祓川神楽(祓川神舞)の写真 


以下の各解説は、高原町のWebサイトに掲載されていたものを引用させていただきました。

参考時刻の件: 開始時刻〜は高原町ページ掲載のもの、[]内はその今回写真を撮影した実時刻。
掲載された時刻等は、掲載時点のものであり、先々同様とは限りません、あくまで目安と考えてください。

画像をクリックすると、その番付の詳細ページへ異動します。

祓川神楽(神舞)宮入の事(みやいりのこと)
宮入の事(みやいりのこと)19:10〜 [19:39]
祓川神楽(神舞)門境(かどさかい)
門境(かどさかい) 20:10〜  [20:25]
鬼神と素面の2人舞。右手に扇子・左手に藤の鞭を所持した鬼神と、右手に錫杖・左手に高幣を持った「躰(とい)」が登場、鬼神の問に答える。その後宮司が登場、鬼神と躰の前で祝詞を奏上し、瓶子に入った酒を与える。
浜下りの後、延命門より御講屋内に入り、御講屋で待っていた宿主(男性は裃着用で脇差を帯刀、女性は着物で、頭上に抱き合うように重ねた夫婦の浴衣を乗せた箕を掲げる)の周りを3回廻る。 終了後、献撰・祝詞奏上などが行われる。


祓川神楽(神舞)壱番舞(いちばんまい)
壱番舞(いちばんまい) 20:30〜  [20:36]
祓川神楽(神舞)神隨(かんすい)
神隨(かんすい) 20:40〜 [21:00]
「四人神隨(よっだいかんし)」とも言う。素面の4人舞。4人とも烏帽子・白衣・青袴・白足袋を着用し、刀と錫杖を持つ。4人がそれぞれ唱教。番付中最も重要な舞で、神楽の中心メンバーが舞手となる。 終了後、新たに1人(十二人剱の装束)が登場、刀2振を持ち、舞揚げを行う。
霧島の峰より奥の霧はれて 現れ出ずる其(襲)の峰の守(神)

7〜11歳の子供2人の舞。御笠(日の丸模様で周りに御幣と短冊を付ける)・白衣・白袴姿で、右手に錫杖・左手に扇子を持つ。オンズとセキに分かれる。神舞の始まりを告げる舞。


祓川神楽(神舞)式参番(しきさんばん)
式参番(しきさんばん) 21:10〜  [21:17]
祓川神楽(神舞) 大光神
大光神(だいこうじん) 21:35〜  [22:07]
1人舞。神面・緋狩衣・白足袋を着用し、扇子・藤の鞭を持つ。一通り舞った後、椅子に座る。
2人舞。素面、絣衣・白袴・赤帯を着用し、藤の鞭・扇子・錫杖を持つ。神歌なし。面舞を除く全ての舞の基本型に位置付けられている。


祓川神楽(神舞)地割(じわり)
地割(じわり) 21:50〜  [22:25]
祓川神楽(神舞) 飛出(とっで)
飛出(とっで) 22:05〜  [22:41]
鬼神の1人舞。10〜12歳の子供による。黒毛笠・絣衣・赤帯・白袴を着用し、扇子を持って舞う。
素面の2人舞。別名「弓舞(ゆんめ)」とも言う。白衣・白袴・御笠・白足袋・赤帯・片襷を着用し、オンズは弓矢・藤の鞭を、セキは御幣・藤の鞭を持つ。  「大光神」で椅子に座った鬼神に正対し、弓矢の謂われについて問答。鬼神退場後舞い始める。


祓川神楽(神舞)高幣(たかひ)
高幣(たかひ) 22:15〜  [22:39]
祓川神楽(神舞)金山(かなやま)
金山(かなやま) 22:35〜  [23:11]
鬼神の1人舞。緋狩衣・白足袋を着用し、扇子・藤の鞭を持つ。最後に、地割舞で四方に配った矢を回収する「矢取り」を行う。
 終了後、地割のセキが御幣を四方に配置する。
女面の1人舞。振袖・白足袋を着用、右手に扇子・左手に高幣を持つ。この舞のみ他の面舞と全く音楽・舞い方が異なり、御講屋内を「V」字にまわる。最後に用を足す所作をして終了する。
 終了後、地割舞があり、その時四方に矢が配られる。


祓川神楽(神舞)宇治(うじ)
宇治(うじ) 23:05〜  [23:46]
祓川神楽(神舞)幣貰之事(ひもらいのこと)
幣貰之事(ひもらいのこと) 23:25〜  [0:56]
飛出・高幣・金山・宇治の4人が次々に登場、御講屋内を廻り、中央の高幣の採り物を奪い合う。飛出、金山の順に退場、高幣舞手と宇治舞手が派手な取り合いを見せる。最後は高幣が退場して宇治の1人舞。
鬼神の1人舞。白毛笠・白狩衣・緋大口袴・白足袋を着用し、右手に扇子・左手に藤の鞭を持つ。金山と同じく、最後に四方の御幣を回収する。


祓川神楽(神舞) 諸神観請(しょじんかんじょう)
諸神観請(しょじんかんじょう) 23:30〜 [1:10]
祓川神楽(神舞) 剱(つるぎ)
剱(つるぎ) 0:25〜  [2:10]
素面の2人舞。白衣・赤帯・白袴・黒脚絆・赤襷を着用した大人2名が登場、地舞(扇子・錫杖を持つ)・帯舞(赤襷を持 つ)・刀舞の順に舞う。刀舞の途中で緑の狩衣を着用し、藤の鞭を持った子供が登場(「中入り」)、3人で舞う。その後子供が真ん中に入り、両脇から差し出 された刀の切先を握って舞う。
 子供の退場後、まずセキが刀1振で、続いてオンズが刀2振を持って舞揚げを行う。
 4人舞。4人は白衣・白袴・御笠・白足袋(壱番舞と同じ装束)を着用し、御幣と錫杖を持って舞う。その後、烏帽子・白狩衣・白袴・白足袋に高幣・錫杖を持った「請(じょう)」が登場し、四隅に立つ一人一人と神歌問答をしながら廻る。最後にオンズとセキが舞揚げを行う。


祓川神楽(神舞) 田の神 (たのかん)
田の神 (たのかん)1:45〜  [2:24]
祓川神楽(神舞)十二人剱(じゅうににんつるぎ)
十二人剱(じゅうににんつるぎ) 2:10〜  [3:14]
素面12人による刀舞。白衣・白袴姿・赤襷で、背中の襷の結び目に「タッサビ」という御幣を付ける。12人は天神七代・地神五代を表す。
 まず支度部屋で宮司からの御祓いを受けた後、隊列を組んで御講屋へ向かう。
 舞の前半は神隨に同じ、隊列を円陣から縦横のすれ違いに変化する。 最後に、左手に左隣の切先を握り、「岩潜り」を行う。 終了後、舞納めとして12人の中の2人が刀2振を持って舞揚げを行う。
神の1人舞。古着・襷・赤帯・まん袋を着用し、竪杵(「ヤスケノマラ」という)・田の神舞専用の錫杖・飯がい・しゃもじ(貝製)を持つ。田の神やその着物・採り物の由来を、薩摩弁で説く。番付中、最も客の笑いを誘う。
 最後は飯がいを回す「タッサビ舞」。最後の神歌で必ず「次は十二人剱がある。」事を告げる。


祓川神楽(神舞) 杵舞(きねめ)
杵舞(きねめ) 3:15〜  [4:04]
祓川神楽(神舞) 鉾舞(ほこめ)
鉾舞(ほこめ) 3:35〜  [4:36]
鬼神の1人舞。白黒毛笠・白狩衣・緋大口袴・白足袋・赤襷を着用した鬼神が入場、扇子を持って中央の椅子に腰掛けて待つ。その後三叉鉾を持った別の1人が唱教しながら入場、鬼神に鉾を渡し、鬼神の舞が始まる。天の逆鉾の由来を説く。神官が舞を担当する。
素面の8人舞。装束は十二人剱に同じ。竪杵と錫杖を持って舞う。その後子供が箕を持って登場、10人で舞う。最後に大人が4人1組になり、2人の肩に竪杵を乗せた杵橋の上に子供が乗り、箕から穀物を振る舞う(実際は切り紙)。


祓川神楽(神舞)長刀(なぎなた)
長刀(なぎなた) 3:55〜  [4:55]
祓川神楽(神舞)納(おさめ)(御花神隨)
納(おさめ)(御花神隨) 4:45〜  [5:25]
素面の4人舞。烏帽子・白衣・白袴・白足袋・赤帯・左袈 裟襷を着用し、刀・錫杖を持つ。神隨舞を一通り舞う
 その後宿主が登場し、三方に乗せた白米が運ばれる。オンズの唱教後、刀で九字を切り、切先でその米を掬って宿主に与える。
素面の1人舞。装束は十二人剱に同じ。まず地舞(扇子・錫杖を持つ)で、長刀の由来・用法を説く。次に帯舞。その後長刀の師匠格が長刀を持って入場、御講屋の入口で舞手に渡す。それから長刀を豪快に振り回す舞が始まる。


祓川神楽(神舞)住吉(すみよし)
住吉(すみよし) 5:20〜  [5:42]
祓川神楽(神舞)龍蔵(りゅうぞう)
龍蔵(りゅうぞう) 5:30〜  [5:50]
鬼神の1人舞。黒毛笠・緋狩衣・緋大口袴・白足袋を着用し、右手に扇子・左手に御幣を付けた榊の枝を持って舞う。天の岩戸にまつわる唱教が主体。
鬼神の1人舞。白黒毛笠・緋狩衣・緋大口袴・白足袋を着用し、右手に扇子・左手に御幣を持って舞う。住吉大明神の由来を唱える。


祓川神楽(神舞)三笠(みかさ)
三笠(みかさ) 5:45〜 [6:22]
祓川神楽(神舞)太力(たちから)
太力(たちから) 6:10〜  [6:50]
鬼神の1人舞。黒毛笠・白狩衣・緋大口袴を着用し、右手に扇子・左手に藤の鞭を持って舞う。手力男尊を表現している。最後に天の岩戸(天の岩戸と書いた紙を貼り付けた板)を投げる。
素面の4人舞。御笠・白衣・赤帯・青袴・白足袋・右袈裟襷を着用し、右手に錫杖・左手に扇子を持って舞う。三笠縄(注連から御講屋の延命門側の両端に張られた注連縄)を4人で1本ずつ握りながら四方に舞うと、最後に絡まった縄が解ける仕組みになっている。


祓川神楽(神舞)花舞(はなまい)
花舞(はなまい) 6:35〜  [7:04]

アクセス 他

*神楽奉納場所は、霧島東神社境内ではありません。

宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田
地図リンク 講庭の場所  国土地理院地図
緯度経度 N=31.53.25 E=130.58.14
(場所は必ずその年に高原町サイト等で事前確認を)
駐車場
講庭付近の駐車スペースは殆ど無く、周辺道も狭いので、国道付近で迷惑にならないところを見つけて駐車しました。

お酒屋さん
朝まで見学させて頂きますので、焼酎を奉納すべく酒屋を探したのですが、付近で見つけられず、223号を狭野神社の先まで車で結構な距離走りました。車で行かれるのでしたら、持参した方が無難です。 
銘柄は、このあたりはやはり「霧島」が一般的なようです。

防寒は十分に
寒いです。とにかく寒いのでホッカイロなど、防寒対策は十分に!!
祓川神楽関連リンク(外部リンク)などご紹介
高原町サイト 祓川神楽(宮崎県高原町)
みやざきのうたと芸能 祓川神楽 (宮崎県))
祓川神楽と狭野神楽が国重要無形民俗文化財の指定をうけました(日本で最も美しい村サイト)
祓川神楽殿(西諸県農業共済組合)
献撰された365個の餅を盆の上に乗せ、それを片手に持って舞いながら餅を落とす。その後刀舞をし、御講屋の外に出て、周囲に張り巡らされた注連縄を斬り落とす。
 舞の最中に、御講屋内に落ちている餅を拾うため、客が御講屋内に押し掛け、餅の奪い合いとなる。全ての番付の中で、唯一客(女性も含む)が御講屋内に入る事の許される番付である。









文化庁の 報道発表(PDF) 平成22年1月15日 文化審議会答申 より

高原の神舞 (たかはるのかんめ)

(1)文化財の所在地 宮崎県西諸県郡高原町
(2)保護団体 狭野神楽保存会 祓川神楽保存会
(3)公開期日 毎年12月第1土日曜日(狭野) 毎年12月第2土、日曜日(祓川)
(4)文化財の概要

[1]文化財の特色

本件は、霧島連山に対する信仰を背景に、高い牲を立てて大規模に行われていた神舞の姿を現在も継承しているもので、特別な舞の囁を設けることや、剣を持っての勇壮な舞などに特色がある。

[2]文化財の鋭明

本件は、高原町の狭野地区と祓川地区それぞれに伝承される神楽で、地元で神舞と呼ばれる。両地区は地元で信仰対象となっていた高千穂峰の東麓に位置する。同峰の周辺では信仰を背景に高い柱をかかげる神舞が各地で行われた。
そのなかで高原の神舞は、江戸時代の早い頃には現在と同じように行われていたとされる。
ともに舞の場所に三本の高い柱を立て、その前に三間四方の広さに注連縄(しめなわ)で区画し、舞い手の出入りのために鳥居を設け、その中で二十数演目を夜を徹して舞う。仮面を付けずに手に剣や御幣などを持っての舞や仮面を付けて神に扮しての舞があるが、各演目とも基本的に舞が中心で、途中で静止して神歌を唱える。舞に演劇的な要素が少なく、剣を持っての舞では、刀の柄を持って舞ったあとに剣先に持ちかえて舞う。他の神楽のように刀を持って、ゆるやかに舞うのではなく、剣先を握りしめて振り回すなど勇壮で、芸能の変遷過程や地域的特色を示し重要である。


祓川神楽・狭野神楽 近年の年表

1957 昭和32 12/1 狭野神楽保存会結成
1958 昭和33  4/1 祓川神楽保存会結成
1969 昭和44  4/1 祓川神楽、県無形民俗文化財に指定
1974 昭和49 12/4 祓川神楽、国選択重要無形民俗文化財に指定
1986 昭和61 12/1 狭野神楽、町無形文化財に指定
2003 平成15 4/26 狭野神楽、県無形民俗文化財に指定
2010 平成22 1/15 祓川神楽及び狭野神楽が「高原の神舞(かんめ)」として、国の重要無形民俗文化財に指定




宮崎県内の国指定・県指定(民俗芸能 ・神楽)関連神楽一覧 

 〔 国指定 登録順 〕
S52.5.17 米良神楽 重要無形民俗文化財  (“米良神楽”は、「銀鏡神楽」単独指定。)
S53.5.22 高千穂の夜神楽 重要無形民俗文化財
H3.2.21  椎葉神楽 重要無形民俗文化財
H22.3.11 高原の神舞(祓川神楽・狭野神楽) 重要無形民俗文化財

 〔 国選択 登録順 〕
S53.1.31 高鍋神楽 選択無形民俗文化財
H5.10.15 諸塚神楽 選択無形民俗文化財

 〔 県指定 登録順 〕
S44.4.1 高鍋神楽 (たかなべかぐら) 児湯郡高鍋町・川南町・都農町・新富町・木城町(高鍋神楽保存会ほか)
S56.3.10 尾八重神楽 (おはえかぐら) 西都市大字尾八重(尾八重神楽保存会)
H3.3.15 船引神楽 宮崎市清武町船引(船引神楽保存会)
H3.11.1 諸塚神楽 (もろつかかぐら) 諸塚村(諸塚神楽保存会)
H9.3.24 西米良神楽 (にしめらかぐら) 西米良村大字村所(西米良村神楽保存会連合会ほか)



先行して平成22年に書いた ブログ(ひむかブログ2)の記事もご覧下さい。

12月第二土曜日〜日曜日朝(今年は11日夕〜12日朝)にかけ、宮崎県西諸県郡高原町の、祓川(はらいがわ)神楽、を見学して来ました。高原町は、霧島山の東麓に位置、 高原町のWebPage によると

・・・・ 中略・・・・

極寒の中で寒さしのぎに、受付の時頂いたお神酒(焼酎)を頂いたり、御講屋横では暖をとるため、薪が焚かれていおり、番付合間に、冷え切った体を暖めに行ったり、夜食に地元の十割蕎麦を頂いたり(青年団の方が格安でふるまい)等々、これぞ夜神楽の醍醐味、この雰囲気がたまりません。

夜が明けると、辺りにはうっすらと霜が降りておりました。  >> ブログ記事


肖像権・プライバシー権等について・・

神楽見学の方については、お顔等の判別が出来ない程度に、画像処理にてボカシをいれました。
神楽を舞われる社人の方や神楽の関係者の方については、特にボカシ等の処理は行っておりません。
不都合等ございましたら、メールをいただければ対応させていただきます。
また、記載文、写真等について、不適切な部分、お気付きの点等ございましたら、メールにてご指摘をお願いします。


高原の神舞(かんめ)キャラクター 高原町サイトより

右の画像は、高原町のWebサイトに掲載されている、キャラクター「高原の神舞(かんめ)」です。

「高原の神舞」以外にも高原町のいろいろなキャラクターがありましたよ〜。 右画像をクリック!

【追記 平成25年12月18日】
平成25年度の祓川神楽は、12月14日〜15日 祓川神楽殿で奉納されました。 

以下は、12月17日付 宮崎日日新聞記事を参考に記載。
30年前には35軒ほどあった氏子世帯は、現在20軒ほどとなり、神楽の舞い手が20人に減少。
一人で六つの舞を掛け持ちする人もいる。
危機感を募らせた祓川神楽保存会は、10月に協力者を公募。
高原町内から4名の応募があった。

同保存会の西川会長談
「しばらくは氏子だけでも続けられるが、舞えなくなる火が必ず来る。そうなってからでは遅い。」
「今回の決断は悩んだが、先輩方から受け継いだ地元の伝統を自分たち代で途絶えさせるわけにはいかないという一心だった。この先ずっと神楽が舞われることを願う」
どこの神楽でも同様の問題を抱えていると思います。
われわれに出来ること・・・ 神楽へ足を運び、一夜の氏子として観ることが一つの応援となるのではないでしょうか。

 






宮崎の神楽 祈りの原質、その伝承と継承

*** 宮崎の神楽に関するお勧め本の紹介 ( 私の愛読書です。) ***

宮崎の神楽 祈りの原質、その伝承と継承
山口保明著
みやざき文庫2 出版社: 鉱脈社
単行本: 329ページ
高千穂から日南まで県内の代表的な神楽を紹介、祓川神楽も紹介されております。
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情報はページ作成時点のものです。








神楽なくしては夜の明けぬ国 みやざき 

宮崎県 高原の神舞(祓川神楽・はらいがわかぐら)の写真

撮影 平成22年(2010年)12月11日〜12日 / Web公開 平成23年(2011年)5月11日