大人神楽(おおひとかぐら)(岩井川神楽)New 日之影町神楽まつりの写真を公開 ➡ 第32回 日之影町神楽まつり(大人神楽は4ページ・5ページに掲載) 関連4K動画をYoutubeに公開 ➡ 4K 大人神楽 柴引?戸取 平成30年(2018年)日之影町かぐらまつり にて 《関連ニュース》平成29年8月2日 記 日之影神楽 県指定文化財に宮崎県文化財保護審議会は8月1日、「日之影神楽」を新たに県指定文化財とするよう県教育委員会に答申した。岩井川神楽(大人神楽)奉納情報 平成31年1月12日 岩井川神社(13:00?16:00)歌舞伎の館(19:00?翌日12:00) 日之影町 平成30年度神楽奉納日程(日之影町のWebPage) 宮崎県日之影町大人(おおひと)神楽で撮影した写真を紹介します。(座張、戸取は動画もあります。) 撮影:2009.01.11?12/Web公開:2009.2.8(全28ページ・約50Mb) |
![]() 宮崎県日之影町 大人神楽宮崎県日之影町は高千穂町の隣に位置し、町の総面積の9割が森林と緑に恵まれた自然豊かな町です。日之影町には現在27の地区で神楽が各神楽保存会により伝承されています。今回ここで紹介する大人(おおひと)神楽は、(大人、上小原、古園、大楠、小崎、追川、 糸平、興地、星山、矢形の的 地区)の神楽で岩井川系の夜神楽です。 (日之影町内の夜神楽としては他に深角系の大菅神楽、鹿川の鹿川岩戸神楽がありましたが、2024年現在、大人神楽のみが夜神楽を継承、奉納しております。) 鎮守は岩井川神社、神楽宿は神社の下に位置する「歌舞伎の館」(日之影町岩井川2822)です。 ■地図リンクMAP N=32/39/18 E=131/22/19 岩井川神社のご由緒等を平成3年12月に日之影町大人地区振興協議会によって書かれた現地案内板より以下に紹介します。 岩井川神社鎮座地 日之影町大字岩井川2422-1境内面積7331.25坪(24,435m2) 創立年月日 不詳 日向国西臼杵郡高千穂は神代の旧跡多く岩井川村大人を檍原大日止と称していた。 ニニギノミコトが高天原から高千穂に天降りになった後に天都神三柱を勧請し太子大明神として崇拝していたが、明治4年に小社をここに合併し岩井川神社と改称した。 祭神 国常立尊、国狭槌尊、豊斟渟尊、大山祇尊、菅原道真公 社殿に通ずる石段は長い間に風化がひどく参拝に支障が生じただめ、鳥居から下部の部分は改修されましたが、上部には当時の石工の技術をうかがわせる二百段の石段が残っている。 石段の総数は307段あり神社の石段としては特に長いものである。 → 神社や上記の拡大写真ページ (9枚) ![]() ![]() ![]() |
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時間 | 神楽名等 | 着面 | 人数 | 内容 | ||||
12:30 | 迎え神楽 | 岩井川神社にて迎え神楽を奉納(岩井川神社) | ||||||
15時頃 | 注連神楽 | 4 | 岩井川神社にて | |||||
16:00 | 舞い入れ | 岩井川神社より「歌舞伎の館」まで道かぐらを舞いつつ「舞い入れ」を行う。 岩井川神社から石段を下りる姿は壮観!(岩井川神社?歌舞伎の館) |
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19:00 | 森の正教 | 2 | 二人舞(唱数) (以降は歌舞伎の館にて) | |||||
19:15 | 彦舞 | 面 | 1 | 猿田彦の舞 | ||||
19:25 | 東西 | 4 | 八百万神申し降し舞 | |||||
19:50 | 鎮守 | 2 | 神鎮まりの舞 | |||||
20:25 | 天神様の舞 | 面 | 1 | 土地神出座の舞 | ||||
20:35 | 神おろし | 3 | 神を招じ降す舞 | |||||
21:55 | 杉登 | 2 | 昇神の舞 | |||||
座張 | 面 | 1 | 天太玉命の舞 通称 あばれ神楽と呼ばれる。 | |||||
22:55 | みこやほめ | 2 | ||||||
23:25 | 武智 | 4 | 建御雷神 戦準備の舞 | |||||
0:25 | 岩潜 | 4 | 建御雷神 猿田彦 の舞 | |||||
荒神 | 面 | 2 | 猿田彦神が天地の始から国産みに至る順序を説かれる舞 荒神1+舞出し1 |
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岩潜 | 5 | この日岩潜りは奉仕者が途中で入れ替わりつつ、総勢9名で舞われた。 | ||||||
2:45 | 大神 | 4 | 海津見神の舞 | |||||
4:00 | 五津天 | 4 | 武御雷神 経津主神 二神祓いの舞 | |||||
5:10 | 地固 | 4 | 大国主命国造の舞 | |||||
6:00 | 八幡様の舞 | 面 | 1 | 土地神出座の舞 | ||||
6:15 | 弓の正護 | 2 | 悪魔を拂う舞 | |||||
7:25 | 山森 | 2 | 建御雷神の太鼓を造り給う舞 狩猟神楽 | |||||
8:35 | 太子様の舞 | 面 | 1 | 土地神出座の舞 | ||||
8:50 | 沖逢 | 2 | 高天原の天の真名井の水を降ろす舞 | |||||
9:45 | 手力男の命 | 面 | 1 | 手力男の命が天照大神の岩屋を探り給う舞 (岩戸五番) | ||||
10:15 | 伊勢神楽 | 1 | 天児屋根命 岩戸開き準備の舞 (岩戸五番) | |||||
10:50 | うずめの命 | 面 | 1 | 神楽の起源となる舞 (岩戸五番) | ||||
11:00 | 柴引 | 面 | 1 | 太玉命が天香具山より榊を曳き来たり給う舞 (岩戸五番) | ||||
戸取 | 面 | 1 | 天岩戸を取り払う舞 (岩戸五番) | |||||
11:15 | 舞開 | 面 | 2 | 天照大神出座の舞、手力男と天照大神 | ||||
舞開後、せんぐまきが行われた。 |
(以下の写真以外にリンク先に多くの写真、拡大画像(1024pix)がありますのでリンク先ページもご覧ください。) 迎え神楽岩井川神社にて迎え神楽を奉納(岩井川神社) → 迎え神楽・道かぐら・舞い入れ詳細ページ (33枚)![]() ![]() |
舞い入れ岩井川神社より「歌舞伎の館」まで道かぐらを舞いつつ「舞い入れ」を行う。岩井川神社から長い石段(307段)を下りてくる姿は壮観そのもの →迎え神楽・道かぐら・舞い入れ詳細ページ ![]() ![]() ![]() |
森の正教二人舞(唱数)森の正教に関しての写真およびページはありません。 |
彦舞猿田彦の舞 → 彦舞 詳細写真ページ![]() ![]() 東西八百万神申し降し舞 →東西 詳細ページ![]() ![]() |
鎮守神鎮まりの舞 → 鎮守 詳細ページ![]() ![]() 天神様の舞土地神出座の舞 天神様の舞 詳細ページ![]() ![]() |
神おろし神を招じ降す舞 神おろし 詳細ページ (6枚)![]() ![]() |
杉登昇神の舞 杉登 詳細ページ (3枚)![]() ![]() |
座張天太玉命の舞 通称 あばれ神楽と呼ばれる。毛笠にタスキ、素足、注連縄を襷掛けし御神屋を東西に駆け走る荒舞い。座張 詳細ページ (4枚) ![]() ![]() ![]() |
みこやほめみこやほめ 詳細ページ![]() ![]() |
武智建御雷神 戦準備の舞 武智 詳細ページ (7枚)![]() ![]() |
岩潜建御雷神 猿田彦 の舞 岩潜 詳細ページ (5枚)![]() ![]() |
荒神猿田彦神が天地の始から国産みに至る順序を説かれる舞 荒神1+舞出し1 荒神 詳細ページ (6枚)![]() ![]() |
岩潜この日岩潜りは奉仕者が途中で入れ替わりつつ、総勢9名で舞われた。 岩潜 詳細ページ![]() ![]() |
大神海津見神の舞 大神 詳細ページ![]() ![]() 五津天武御雷神 経津主神 二神祓いの舞 五津天 詳細ページ![]() ![]() |
地固大国主命国造の舞 地固 詳細ページ![]() ![]() |
八幡様の舞土地神出座の舞 八幡様の舞 詳細ページ (5枚)![]() ![]() |
弓の正護悪魔を拂う舞 弓の正護 詳細ページ![]() ![]() |
山森建御雷神の太鼓を造り給う舞 狩猟神楽 山森 詳細ページ (3枚)![]() ![]() |
太子様の舞土地神出座の舞 太子様の舞 詳細ページ (4枚)![]() ![]() |
沖逢高天原の天の真名井の水を降ろす舞 沖逢 詳細ページ![]() ![]() |
手力男の命岩戸五番 手力男の命が天照大神の岩屋を探り給う舞 手力男の命 詳細ページ (5枚)![]() ![]() 伊勢神楽岩戸五番 天児屋根命 岩戸開き準備の舞 伊勢神楽 拡大ページ![]() |
うずめの命岩戸五番 神楽の起源となる舞 うずめの命 詳細ページ (9枚)![]() ![]() |
柴引岩戸五番 太玉命が天香具山より榊を曳き来たり給う舞 柴引 詳細ページ(31枚)![]() ![]() |
戸取岩戸五番 天岩戸を取り払う舞 戸取 詳細ページ(12枚)![]() ![]() |
舞開天照大神出座の舞、手力男と天照大神 舞開 詳細ページ (16枚)![]() ![]() |
その他の写真![]() 夜中にいただいた「うどん」 歯ごたえのある味のしみたしし肉のスライスが入っており、とてもおいしい。 左の写真は拡大します、“目で”ご賞味あれ(^^) |
宮崎の神楽に関するお勧め本の紹介
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![]() 宮崎の神楽 祈りの原質、その伝承と継承 山口保明著 ICBN4-906008-62-3 みやざき文庫2 鉱脈社 目次ページを作りました。 → 目次のページ 下記リンクよりamazonで購入できます。 宮崎の神楽?祈りの原質・その伝承と継承 (みやざき文庫 2) (みやざき文庫 (2)) 国内配送料無料(ページ作成時点での情報) |
[このページの画像の肖像権、プライバシー権について・・] [初穂料の奉納] [あどがき] 昨年上で紹介している神楽の本で、大人神楽の写真(岩井川神社の石段を降りてくる写真)に感動を覚え、出かけたのでした。 大人神楽は基本的には高千穂神楽系統とは思いますが、太子様、八幡様、天神様など土地神が出現するあたりは米良系風でもあり、解説書を見ると椎葉神楽、諸塚神楽あたりの影響もあるとの事です。 ホシャの方々は相当練習を積んでいるようで、総じて舞いのレベルは高く、柴引などの他の地域の神楽では見られないような強烈なエネルギッシュな舞にも魅了されます。 1月のこの時期は温暖な宮崎と言えども寒い時期ですが、神楽宿である「歌舞伎の館」は室内なのである程度寒さをしのげ、この時期、夜神楽を見学する環境としては大変恵まれていると思いました。(とは言え、それなりに寒いので温かい服装で。) 見学の方は地元の方が中心ですが、他地よりいらしてらっしゃる方も多いようです。 深夜?朝方には一旦空きますが、夜が明けてクライマックスと呼べるであろう岩戸五番が始まる頃には再び踏み入る隙間も無いような状態となり、外の雪景色(この日は明け方からの雪で積雪)とはうらはらに御神屋は熱気に包まれておりました。舞開の後、せんぐまき(餅まき)が行われました。 「戸取」の戸を開く場面等では観衆から手拍子掛け声がかかります。舞うもの見るものすべてが一体となった神楽は神事であることもさることながら地域に伝わる重要な祭りであることをあらためて感じさせてくれました。 大人は大人歌舞伎(県指定民俗文化財)も伝わる伝統ある地区です。(例年10月に歌舞伎公演があります。) 「歌舞伎の館」は平成5年に完成したようです。 元気な中山間地域づくりを支援しようと、宮崎県が公募している「いきいき集落」に、日之影町大人地区も応募しているようで、公民館長の挨拶の際にその旨コメントがありました。地元紙(宮崎日日新聞)のこの記事にも大人神楽の練習風景が掲載されてますね。 余談ですが・・・ 高千穂町の天岩戸温泉から少し下ったところにに「神楽の館」という施設がありますが、この建物は、ここ日之影町大人にあった明治時代の農家を村おこしグループが移築したものだそうです。 [今回、ページ作成に際し参考にした資料等] ・受付でいただいた平成21年夜神楽役割表 ・岩井川神社石段下の案内板 (日之影町大人地区振興協議会) ・宮崎の神楽 祈りの原質、その伝承と継承 / 山口保明著 |
ここに書かれた情報はページ作成時点のものです。お出かけの際には各位事前確認を。
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