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椎葉神楽(向山日当神楽)  宮崎県椎葉村

宮崎県椎葉神楽(向山日当神楽)をご紹介します。
注)この写真は平成20年の宮崎県総合博物館民家園の椎葉の民家で舞われた神楽を撮影したものです。

椎葉の民家で椎葉神楽(向山日当神楽)披露

椎葉民家にて椎葉神楽(向山日当神楽) 01
宮崎市神宮2丁目、宮崎神宮の北側に位置する宮崎県総合博物館敷地内には椎葉村や西米良村、五ケ瀬町、高原町等県下各地の伝統的民家等移築された民家園があり、開園時間は民家の屋内も自由に見学できるようになっております。

「椎葉の民家」(旧清田家住宅)(県指定有形文化財)は、1977年(昭和52年)に椎葉村向山日当地区から同博物館に移築されたもので、この民家が建てられた時期は1864年(元治元)江戸末期頃という。
民家園へ移築後、老朽化が進んでいた為、2007年2月から同園にて解体復元工事が進められていた。
2008年春、その復元工事が完了、記念に椎葉神楽が披露された。

この日椎葉神楽を披露したのはこの民家がかつてあった椎葉村向山日当地区の向山日当神楽(むかいやまひやてかぐら)保存会の皆様、かつてこの家に19歳まで住んでらっしゃったという方も「一神楽」で今回舞われておりました。
椎葉民家にて椎葉神楽(向山日当神楽) 02

椎葉神楽の説明を少し


椎葉神楽は現在、椎葉村内の26地区に伝承されており、平成3年に国の重要無形民俗文化財に指定を受けている。
椎葉神楽は以下示す各地区の神楽の総称です。

[下福良地区]十根川、仲塔、奥村、財木、木浦、胡麻山、夜狩内、上椎葉、村椎、若宮
[大河内地区]栂尾、大藪、大河内、合戦原、矢立、竹の枝尾、小崎
[不土野地区]尾前、向山日当、向山日添、尾手納、古枝尾、不土野
[松尾地区]栗の尾、畑、水越


参考迄、宮崎県下の国指定無形重要文化財は他に、高千穂の夜神楽米良神楽の銀鏡(しろみ)神楽があります。(米良神楽のみ銀鏡神楽単独での登録です。)

当日は宮崎総合博物館長の挨拶の後、神楽に先立ち椎葉村教育委員会の方より椎葉神楽の特色等を詳しく説明していただきました。

その内容の一部を当日頂いた資料を参考に記します。

「椎葉神楽の発祥は定かではないが400年〜500年前より以前では?ないかとされている。

椎葉神楽(向山日当神楽) かんしん 06 椎葉神楽の特徴としては・・

 弓や刀などを使用する出雲系
 山の神や火の神など自然神を重要視
 神仏混淆の古風な神楽  近世以前の古態をよく残している
 森林文化や狩猟文化を強く残している
 修験道の影響を残している
 国学による江戸時代後期の神楽改革の影響が少ない
 唱教や立ち歌、神歌をしっかり伝承
 執行形態が神社より集落が主体となって執行
 独特な御神屋の装飾や採り物
 赤白緑を基調とした装飾
 伝統神楽のそれぞれが個性や特徴を持っている

この日舞われた向山日当神楽は椎葉神楽の中でも上下の動作が大きく動きが速く、ダイナミックで切れが良い。
神楽を舞う 御神屋の装飾や採り物は赤と白の二色のみで緑は榊葉を使用。 これは椎葉神楽の中でも日当神楽だけに見られる特徴。

当日披露された神楽の番付としては神事を含め下記。
神事、一神楽、地割、しめほめ、森神楽、かんしん、神送り 」(以上当日頂いた資料を参考に記載)

椎葉神楽(向山日当神楽)の写真

当日舞われた神楽より 一神楽 地割 しめほめ 森神楽 かんしん の写真をいくつか掲載します。
説明文については当日いただいた資料より一部抜粋掲載しております。

一神楽

最初に舞われる曲で、向山地区では神楽宿の宿主が舞い手となり、本座のお客に挨拶やお礼に回る。
椎葉神楽(向山日当神楽)の写真 一神楽 01椎葉神楽(向山日当神楽)の写真 一神楽 02椎葉神楽(向山日当神楽)の写真 一神楽 03
椎葉神楽(向山日当神楽)の写真 一神楽 04

地割

日当神楽では神楽宿の家屋の安全を願う曲で、唱教を唱えながら執行される。最後に地固めを行う。
椎葉神楽(向山日当神楽)の写真 地割 01椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  地割 02椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  地割 03椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  地割 04

しめほめ

日当神楽では、病気や災難の時にその快復を願い「願立て」が行われるが、その「願成就」を祝い舞う曲。
椎葉神楽(向山日当神楽)の写真 しめほめ 01椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  しめほめ 02椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  しめほめ 03

森神楽

狩りの神楽で弓・矢を使って舞われる曲である。弓を二つ使って両側から引っ張り、その中を通らせる「弓通し」は、弓を通ると無病息災、特にこどもは夜泣きが止み健康にすくすく育つといわれている。(3枚はその写真)
椎葉神楽(向山日当神楽)の写真 森神楽 01椎葉神楽(向山日当神楽)の写真 森神楽 02椎葉神楽(向山日当神楽)の写真 森神楽 03椎葉神楽(向山日当神楽)の写真 森神楽 04

かんしん

「目覚まし神楽」「朝神楽」と言われ、朝方に舞われる曲。軽快で調子がよく勇壮な舞。
日当神楽では天の岩屋(戸)で舞われる曲とされ、台所から舞い込む曲。
椎葉神楽(向山日当神楽)の写真 かんしん 11椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  かんしん 01椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  かんしん 02
椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  かんしん 03椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  かんしん 04椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  かんしん 05
椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  かんしん 07椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  かんしん 08椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  かんしん 09
椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  かんしん 10椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  かんしん 12椎葉神楽(向山日当神楽)の写真  かんしん 13
関連外部リンク紹介
 椎葉神楽(宮崎県季刊誌Jaja) 椎葉神楽(椎葉村サイト)
 椎葉神楽ひむか学 弓通し等の動画が少しあります。(どこ地区の神楽かは不明です。)
 椎葉村日当地区の地図(MAPサイトで調べた地図ですので確証はありません参考まで)→MAP
 上記地図によると「宮崎県東臼杵郡椎葉村大字不土野」となっているようです。
 宮崎県総合博物館 椎葉村「椎葉の民家」県指定有形文化財

今回神楽を見学しての感想

神楽は数番、説明等を含め2時間半程度、神楽としてはさわり程度ではありましたが、それでも十分見応えありました。

神楽の舞いや、周りでうたわれる神楽囃子もさることながら、歴史のある古民家での舞というのが素晴らしい。
近年他地域を含め、宮崎県下の神楽は地区の集会場等、公共の建物で舞われることが多くなってきている。
住宅事情、駐車場等含め受け入れ態勢等、諸事情等あると思いますが、個人的には雰囲気という面で何か味気なさを感じております。
かつてこの民家が椎葉村にあった頃にもこの民家で神楽が舞われていたという。
こういった歴史ある、雰囲気のある、古民家で舞まわれる神楽はよりいっそう臨場感を醸し出し素晴らしいものでした。

椎葉神楽を見るのははじめてでしたが、神庭、神楽を舞う部分(椎葉神楽では御神屋(みこや)と称するようです)が若干小さいようにも感じました。この神楽は御神屋囲むように祝子(ほうりこ)が常におりますので視覚的にも狭く感じる要因なのかも知れません。
鈴も独特の鉄製のものであり、音も神社等で使う普通の鈴とは若干違います。(鈴と呼ぶかは定かではありません)
「森神楽」での弓の間を通る「弓通し」は赤ちゃんからお年よりまで、大いに盛り上がりましたし、短時間ではありましたが、とても素晴らしいものでした。
あえて一番をあげるとするならば(どれも素晴らしかったですが)「かんしん」でしょうか、剣を使った動きの早い4人舞が良かった。

翌日の西日本新聞の記事によると、当日は約380人の見学者だったようです。

昨年12月、椎葉神楽へ行きたかったのですが、結局行けずじまい。
思わぬ近くで椎葉神楽のひとつを見学できる機会に恵まれラッキーでした。
連休中にも関わらずこのような場を作って頂いた宮崎県総合博物館、椎葉村、向山日当地区神楽保存会の方々をはじめ関係者の皆様に感謝します。

もちろん、深々の冷える夜に・・・ 椎葉で見るのが圧倒的に良いのは重々承知の上です。 いつかきっと!

神楽撮影あとがき

日中しかも縁側は開放してあるので明るいとは思っておりましたが、やはり屋内、動きのある神楽を撮るには、画質を犠牲にしても感度を上げないと厳しい、動きの激しい部分でのみフラッシュも使ってみましたが、フラッシュを使うと迷惑ですし、全体の雰囲気がうまく撮れないので結局ほとんどの写真はISO1600での撮影でした。

余談
宮崎県総合博物館の常設展示の中に神楽を紹介するブースがあり30分毎?1時間毎?だったかVIDEO放映がありますのでご覧になっていない方は是非。


椎葉の民家としては国指定重要文化財に指定されている那須家住宅(鶴富屋敷)が有名ですね。

椎葉神楽(向山日当神楽)

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椎葉神楽(椎葉村) 銀鏡神楽(西都市) 尾八重神楽(西都市) 南方神楽(西都市)
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-2008/05-




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