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霧島ジオパーク認定 (日本ジオパーク)

▶ in 霧島 posted 2010.09.15 Wednesday / 15:52



今年の4月に「霧島ジオパーク」霧島をジオパーク申請へ という記事を書きましたが 9月14日、宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島一帯(*)が、日本ジオパーク委員会により「日本ジオパーク」に認定される事が決まりました。

 「霧島ジオパーク」認定おめでとうございます。
  関係者の皆様 お疲れ様した。

(*)霧島ジオパークのエリア

霧島連山を囲む宮崎県の都城市、小林市、えびの市、高原町、鹿児島県の霧島市、曽於市、湧水町のうち、JR3線(日豊、肥薩、吉都線)に囲まれた区域と、約34万年前の加久藤火砕流で形成された滝などを含む周辺地域。 面積8万2000ヘクタール。霧島屋久国立公園の霧島地域2万386ヘクタールより広く設定。

大浪池 霧島

[霧島・大浪池の紅葉]
大浪池(おおなみいけ)1,412m 水面の標高は1,239m。約5万年前の噴火活動で出来た霧島山の中では比較的古い火口湖です。
この写真は、とあるホテルのTOPページでもお使い頂いております。

霧島ジオパークの特徴

テーマは「自然の多様性とそれをはぐくむ火山活動」
(1)国立公園でもある雄大で多様な景観
(2)100万年に及ぶ火山活動でできた多様な火山の形態、噴出部を持つ「火山の博物館」
(3)暖温帯から冷温帯にかけての植生が垂直分布。1200種に及ぶ多様な植物
(4)日本神話や伝説、歴史が残る物語性。
ジオサイト(地学的な見どころ)は火山、火口湖、滝を中心に47カ所。

これまでの霧島の美しい自然、風景や植物などに加え、ジオパーク認定によって地質や地形などの新たな要素が加わり、観光客の増加や地域活性化などの効果が期待されます。
新燃岳
[霧島・新燃岳(しんもえだけ)の火口湖]

課題

南日本新聞によると、課題もいくつかあるようで、

“霧島を現地審査した伊藤和明委員(NPO法人防災情報機構会長)は「百点満点の75点くらい」とした上で
(1)自治体ごとの温度差に加え、活動拠点が不明確
(2)自治体の取り組みと住民が乖離(かいり)している
(3)ガイドの連携ができていない ”
などの課題を挙げた。そうです。

*乖離(かいり)とは、本来は密接に関係しているか、またはそう在るべき2つの存在・事象・概念・数値が、離れ離れになっていること、またはその状態を指す。(Wikipediaより)

インフォメーションやPRなどもこれからの課題だろうと思います。
霧島の案内役となるジオイドには現在、65人が登録(宮崎県44人、鹿児島県21人)、目標である「世界ジオパーク」へと一歩前進しました。

余談ですが、
今回、日本ジオパークに認定されたのは 霧島の他に、伊豆大島(東京)、白滝(北海道)との事です。(今回、落選なし)

尚、世界ジオパーク関連では、今回、室戸(高知)を世界ジオパークへ加盟申請する事が決定したようです。
申請のあった、もう一つの 阿蘇(熊本)については、今回の加盟申請は見送ることになったようです。

室戸(高知)の申請エントリーは今回で3度目とか・・、世界ジオパークへの道のりは、そう簡単ではなさそうです。
 




霧島連山 御鉢火口縁の登山道とミヤマキリシマ

[高千穂峰の寄生火山・御鉢の火口淵登山道とミヤマキリシマ

以下に日本ジオパーク・世界ジオパークの概略を以前書いた記事より引用します。

ジオパークとは?

ジオパークとは、貴重な地形や火山など、地球活動の遺産を主な見所とする「ジオ(大地)の遺産」が残る自然公園との事。
「世界遺産」が国際条約で保全が主目的なのに対して、「世界ジオパーク」は地層や地形が壊れない程度の利用は許されているそうです。

世界ジオパークと日本ジオパーク

ジオパークには世界ジオパークと日本ジオパークがあります。

世界ジオパーク
世界ジオパークは世界ジオパークネットワークの審査を受け、世界ジオパークネットワークへの加盟を認定された地域で、日本における世界ジオパークに認定されたところは現在3地域、洞爺湖有珠山ジオパーク、糸魚川ジオパーク、島原半島ジオパーク。
世界では、19カ国63地域(2009年3月現在)が認定されています。
火山好きな私は洞爺湖有珠山、島原半島(普賢岳)には過去に行きましたが、糸魚川は未だです。

日本ジオパーク
日本ジオパークは、世界ジオパークネットワークとは別に、日本ジオパーク委員会が認定する国内版のジオパークで、現在、アポイ岳、洞爺湖有珠山、糸魚川、南アルプス(中央構造線)、山陰海岸、室戸、島原半島、恐竜渓谷ふくい勝山、隠岐、阿蘇、天草御所浦の11地域に加え今回の霧島、伊豆大島、白滝(北海道)合計14地域が認定されているようです。

ジオパークは世界遺産とは違い、遺産の保護だけではなく、活用も重視、教育や観光、地域づくりにどう生かしているかも審査対象となるようです。

各自治体の告知状況

今回の対象エリアの自治体は、鹿児島県 霧島市、曽於市、湧水町、宮崎県 都城市、小林市、えびの市、高原町です。 
「霧島ジオパーク」認定、発表より2日後、それぞれの自治体の公式ページで“霧島がジオパークに認定されることになりました”という一行でも公式webで情報発信しているかどうかを確認してみました。

残念ながら、対象エリアの一つの市、二つの町で、確認することが出来ませんでした。
情報発信している市・町から中から一つ選ぶなら小林市。
小林市は一つのコンテンツとして1ページを使い、ジオパークについて説明しておりました。

余談ですが、東国原知事は自身のブログにしっかり霧島ジオパークの事が書かかれておりました。
高千穂峰が放映される次回「龍馬伝」の事も・・この辺りはぬかりない、流石です。
(この辺りは、次期宮崎県知事にも期待したいものです。)

霧島連山 有形
[霧島連山・夕景 クリックすると壁紙ページへ]

霧島を活性化させる意味でも霧島ジオパーク認定(日本ジオパーク) そして世界ジオパークへの挑戦は大きな意味がありそうな気がします。
それには多くの県民が、興味を抱き、霧島ジオパークに積極的に参加する事が必要ですね。

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