古事記編さん1300年 宮崎関連 By MORIMORI    
      
 


古事記編さん1300年(宮崎)関連 つれづれ つぶやき

【003】 〜古事記序第1段 稽古照今  古(いにしえ)を稽(かむが)へて、今に照らす 〜

古事記の序文、古(いにしえ)を稽(かむが)へて、今に照らす は 「温故知新」


鵜戸神宮、楼門上部に、毎年、鵜戸神宮の神職の方が書かれた大きな絵馬のようなものが掲げられておりますが、今年は、干支の竜と共に、古事記編さん1300年、古事記の序文より「古を稽へて、今に照らす」 と書かれております。


古事記では、豊玉姫はワニの姿でしたが・・ 日本書記では竜です。

今年3月に発売された、「鵜戸山」鵜戸神宮宮司 本部雅裕著(鉱脈社)を、読みましたが、その中でも「古事記」について、以下のように書かれておりました。

この書(古事記)の編纂の目的は、第一として「古を稽(かむが)へて風猷を既に頽れたるに縄(ただ)し、今に照らして典教を絶えむとするに補はずといふことなし。 」と、その序に明確に記してあります。

つまり、神代から歴代の天皇の事績を顧みるとき(稽古)、道徳がすでに崩れてゐるのを正しくし、現今の状勢を見定めて(照今)、人間の正道が絶えようとするのを補ふとするものでした。

この「稽古照今(けいこせうこん)」の考へ方は、今の現に生きる我々日本人の生き方に大いなる指針を与へる言葉であると、私は思ひます。
もっと分かりやすく言ひ表しますと、「古きを温ねて新しきを知る」といふことでせう。

まさしく、 「神話のふるさとみやざき 温故知新ものがたり」 ですね。

県の説明では・・「温故知新」とは、本県の貴重な文化的、歴史的資源を見つめ直すとともに、その魅力をさらに磨き上げて県外にもアピールし、みやざきの未来を創造していく契機にしたい。神話という過去にとりまとめられたものと現在とを結びつけつつ、さらにそれを未来へと発展させていくという趣旨。  と あります。













鵜戸神宮の本部宮司はご出身の新富町の新田神社、春日神社もご担当されてらっしゃるようで、
この本に、新田神社神楽「蛇切り」の写真等も掲載されておりました。

今回の古事記関連ギャラリーは、新田神楽の番付「神楽(綱切)」 通称蛇切り≠掲載します。

スサノオが蛇を切るこの番付は、出雲系の神楽、新田神楽でも一番の人気です。



八雲立つ出雲八雲垣つまごめの

そもそも須佐之男の明神とは我がことなり

年毎に驕る大蛇を切って清浄のふく殿に納めん







大蛇(やまたのおろち)にみたてた太さ30cmほどの藁縄をばっさりと切ります。




出雲系の蛇切りは、高千穂の夜神楽(伊勢系)等では見られませんが、
宮崎市平野部の神楽・東米良の神楽の一部等で見ることが出来ます。


関連ページ 新田神楽 宮崎の神楽(当サイト内神楽ページリンク集)


新田神社 
宮崎県児湯郡新富町大字新田 鎮座
御祭神  彦火々出見命 (ヒコホホデミノミコト)
御例祭 2月17日 (新田神楽を奉納) 11月3日(秋祭)
御由緒 
社名を正八幡ともいう。 天正5年(1577年)、*都於郡城(とのこおり城)主、伊東氏(12代目)が島津軍に破れ米良に向かって敗走した際の兵火にあい、宝物、本殿等が焼失し、これ以前の詳らかな記録は残っていない。その後、島津氏がこの土地を領すると慶長11年(1607)に神殿を再興、祭祀料と十石、宮司屋敷一ヶ所を寄贈した。明治4年新田神社と改称し、郷社に列せられる。以来旧新田村民の信仰篤く鎮守の神として崇敬を受けてきた。


上記で紹介した本「鵜戸山」によると、新田神社は「にふた神社」と読むそうです。
新の字を「ニフ」と読むのは、以前は「入」もしくは「丹生」の字を使っていたから、新しく開墾した田の意味とも、ベンガラを産出した地の意味とも言い伝えられているとか。


余談ですが・・・
新田は、航空自衛隊新田原基地のあるところです。こちらはニュウタバル基地と読まれます。
日本のトップガンとも呼ばれる、教導隊があり、毎年、12月には航空祭が開催され、6万人程の人出があります。実は・・私、航空機も大好きでして、新田原基地航空祭にはよく出かけます。ページもありますのでリンク記載しておきます。→新田原基地航空祭




【003】 古事記序第1段 稽古照今  古(いにしえ)を稽(かむが)へて、今に照らす



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古事記関連 オススメ本の紹介 天皇家の“ふるさと”日向をゆく  古事記  梅原 猛 


天皇家の“ふるさと”日向をゆく

この本は、梅原さんの文もさることながら、挿入された写真もとても良いです。
宮崎の方なら、ぜひ読んでおきたい一冊、私も一押しの本です。

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古事記現代語訳古事記 (学研M文庫)梅原猛著 (\546円) も同時にいかがでしょう。現代用語で、実にわかりやすいです。
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天皇家の“ふるさと”日向をゆく の内容 

索引 本書より引用

 一 日向神話のタブーに挑む 10
 二 高千穂論争、私はこう考える 26
 三 神代の国際都市・高千穂を歩く 57
 四 妻をめとらば西都原 99
 五 アマテラスは宮崎出身? 126
 六 天孫族、海へ 146
 七 火を噴く神の山・霧島 172
 八 乾坤一擲、東征の旅へ 210
 九 薩摩半島はワタツミの国か 236
 十 旅の終わりに 265


 *乾坤一擲(けんこんいってき) 運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負をすること。



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#余談ですが・・上記初版本で写真のスキャンミス発見、出版社へ電話しておきました。





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