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都井岬 火まつり
都井岬 火まつり

都井岬 火まつり - 宮崎県 串間市 都井

都井岬の火まつり」(くしま活性化委員会主催)は、大蛇にみたてた、巨大な(高さ約30メートル)一本の柱松の最上部へ「せこ」と呼ばれる方が松明を投げ入れる火祭りです。
これは、大昔、衛徳坊(えいとくぼう)という高僧が、人々を苦しめていた大蛇の口にたいまつを投げ入れ退治したという伝説を再現しています。
コロナ禍以前は、毎年8月最終の金曜・土曜 2日間の日程で合計2回開催され、約1万人もの見物客が訪れておりましたが、4年ぶりに開催された、2023年は8月26日土曜1日限りの日程で行われ、多くの観客が訪れたようです。
ちなみに、今年(2023年)の(柱松)「大蛇退治」は 開始から53分後程だったようです。

火まつりの起源となる物語

昔々、都井が荒井谷といわれていた頃のことです。
 その当時、この一帯は大樹がうっそうと天を覆い、現在の宇戸、東、迫地区周辺は、手つかずの大森林で、昼でも暗く、それは寂しい場所でした。
 また、今の宮原あたりは一面の沼地で、怪物変化が時々出没し、村人たちを脅かしていました。中でも、一番恐れられていたのが大蛇です。
 今の都井神社前で十五夜ののぼりが立つ付近に、驚くほど大きな蛇が住みついて、人や家畜に危害を加えていました。
 村中の人々は寄り集まってこの大蛇を退治しようと話し合いますが、当時は、鉄砲も大砲もなく、手の打ちようがありません。むなしく時が経つのを待つばかりでした。
 時に、真光寺の住職で、名を衛徳坊という大変勇敢なお坊様がいました。このお坊様は慈悲深く、徳高い名僧で、村人達の悲しみや苦しむ様子を見るに忍びず、自ら先頭に立って、大蛇 退治を決行されることになったのです。
 蛇は火を恐れることから、火攻めの戦法をとることになり、勢子全員が手に手に松明を持ち、各方面から大蛇を狩りたてます。
ついに逃げ場を失った大蛇は岩穴に逃げ込んだのです。  すかさず、衛徳坊は大蛇の口の中に松明を投げ入れ、空に十字を切って呪文を唱えました。
すると、大蛇は口から火炎のような血潮を吹き出して息絶え、とうとう退治に成功したのです。
 これで村人たちの心配もなくなり、明るい生活ができるようになったということです。
 この大蛇退治の様子を今に伝えるのが「都井岬火まつり」で、衛徳坊の偉業を称えると共に、豊作と明月を祝うことにしたと言われています。
 広報くしま2017年8月号より一部引用 

2023年8月26日(土)「第57回 都井岬火まつり」実施内容

串間市の三大イベント(花火大会・都井岬火祭り・市民秋祭り)の1つ「都井岬火まつり」が4年ぶりに開催されました。
主催:くしま活性化委員会
日時:令和5年(2023年) 8月26日(土) 一日のみの開催

プログラム ※ プログラムは変更になる場合があります。
プログラム参照元:串間市移住センターfacebookより

場所:〒888-0221 宮崎県串間市大納888 都井岬イベント広場(都井岬観光交流館前)
 GoogleMap

料金:「都井岬火まつり」自体の見学は無料ですが、都井岬へ入るには、道路にあるゲート「駒止め門」で馬保護育成の為の協力金(寄付金)として車1台 400円、バイク1台 100円を納めます。(釣銭のいならいよう事前に準備を!)

駐車場:例年 まつりつ会場周辺に 臨時駐車場が複数設けられますが、駐車場は混雑が予想されます。
ご来場の際は、出来る限り乗り合わせの上、ご来場ください。とのことです。

都井岬 火まつり駐車場

よかバス臨時便運行予定
「道の駅くしま」16:45出発 → 都井岬着 片道(200円/一人)
帰りは火まつり終了後、都井岬発→串間駅着 片道(200円/一人)

天気予報

串間市の天気予報

都井岬 ゲート(駒止めの門)の先はスピードを控えて安全運転で

都井岬 ゲートの先はスピードを控えて安全運転で

都井岬のゲート(駒止めの門)内道路は30km規制です。
前ぶれも無く突然 野生馬が道路に飛び出してくることがあります。
2023年4月も事故が発生しています。
都井岬では、馬が暮らす中に我々人間がお邪魔するというスタンスです。
駒止めの門を過ぎたらスピードを抑え、のんびり、ゆっくり走り、馬の生活を乱さないようにしょう。

2023年 第57回 都井岬火まつり フライヤー紹介

2023年 第57回 都井岬 火まつり フライヤー

都井岬火まつりの「柱松」は 幻想的 かつ 勇壮 な炎の祭典

昔、都井に大蛇が現われ村人を苦しめていました。この大蛇を、衛徳坊(えいとくぼう)というお坊さんが、大蛇の口に松明を投げ入れて退治したという言い伝えから始まっております。
火祭りでは大蛇にみたてた巨大な一本の柱松の最上部へ「せこ」と呼ばれる方が松明を次々に投げ入れます。

トントコトッテエイトクボウヤ」(とうとう討ちとった衛徳坊)の掛け声が周りを取り囲んだ観光客からあがり、火祭りを盛り上げます。

投げた松明の描く放物線は幻想的、高さもあり、なかなか大蛇の口に入りません。
見事大蛇の口へ松明が入ると、大蛇の口から閃光を放ち、めでたし めでたし となります。
幻想的かつ勇壮な炎の祭典です。

都井岬 火まつり
都井岬 火まつり ( 24mm ISO50 F11 75秒 )


火祭りのメインの「柱松」が始まる前に、会場に設けられた特設ステージでは ゲストによるライブ や 太鼓演奏などで 会場を盛り上げます。

地元出身のシンガーソングライター「井手綾香さん」

何度も出演されている地元出身のシンガーソングライター井手綾香さんは、宮崎県串間市都井出身、当時全校生徒20名にも満たない都井中学校を卒業後、宮崎日本大学高等学校美術科在籍中にメジャーデビュー
2023年の都井岬火まつりにも 出演されるようで、ご自身の[井手綾香さんのオフィシャルサイト]に記載されておりました。
掲載した写真は 2015年に出演された時の写真です。

井手綾香さん 都井岬 火まつりにて(2015年撮影)
井手綾香さん 都井岬 火まつりにて(2015年撮影)


「柱松」都井岬 火まつり
「柱松」都井岬 火まつりにて


伝統芸能「都井臼太鼓踊り」

都井地区にも「臼太鼓踊り」が伝承されております。
辺りが暗くなり、松明に点火、約400年以上前から伝わる豊作を祈願する「都井臼太鼓踊り」を地元住民や都井小と都井中の児童、卒業生も加わり披露。太鼓と鉦の音色、松明の灯りによって辺りは神秘的な空間に包まれまます。

「臼太鼓踊り」都井岬 火まつり
「臼太鼓踊り」都井岬 火まつりにて


大蛇の口をめがけ松明を投げ上げる

大蛇に見立てた柱松の高さは30m てっぺんを大蛇の口に見立て「トントコトッテ エイトクボウヤ」(とうとう討ち取った衛徳坊や)のかけ声とともに、手にした松明を投げ上げていきます。
神木である「柱松」はその名の通りかつては「松」で、切り出す場所や切り始める人が決められており、1週間前から禊ぎを行い作業に掛かっていたようです。
現在は、1本物の真っ直ぐな松が少ないことから、15メートルほどの杉を2本継ぎ合わせて利用しているそうです。

「柱松」都井岬 火まつりにて
都井岬 火まつり


松明を投げる人は「勢子せこ」と呼ばれる

松明を投げる人は「勢子」と呼ばれるそうです。
松明に使われている木は、油分が多いクロマツ、アカマツでは美しい炎の弧を描かないとか・・ クロマツは数が少ないので見つけるのに苦労しているようです。
松明は勢子さんたちが自分で作り、松明1つの重さは約500グラム、1人あたり5?6個を準備、入れ損なった松明は自分で拾って再び投げるそうです。

「柱松」都井岬 火まつりにて
都井岬 火まつり


「柱松」都井岬 火まつりにて
都井岬 火まつり


「柱松」都井岬 火まつりにて
都井岬 火まつり


「松明」を投げ入れるには、振り子のようにテコの原理を使うのがポイントとか・・

「柱松」都井岬 火まつりにて
都井岬 火まつり


「柱松」都井岬 火まつりにて
都井岬 火まつり


「トントコトッテ エイトクボウヤ」(とうとう討ち取った衛徳坊や)という会場からの掛け声の元、何度も何度も投げ入れる。

「柱松」都井岬 火まつりにて
都井岬 火まつり


大蛇の口に見立てた上部に松明が入ると炎が吹き上がる

柱松のてっぺんの部分は、大蛇の口を表しています。口径は40cmほどで、茅で編まれ、中には花火が仕掛けられており、松明が入るとやがて花火に着火、いきよいよく火炎が吹きあがります。この吹き出す様子は、大蛇が退治された際「火炎のような血潮を吹き出した」ことにちなむものとか・・

「柱松」都井岬 火まつりにて
都井岬 火まつり


「柱松」都井岬 火まつりにて
都井岬 火まつり


「柱松」(大蛇)はこの直後に倒される。

「柱松」(大蛇)が倒れるシーンの動画(外部リンク戸浦洋二さん撮影)
「トントコトッテ エイトクボウヤ」(とうとう討ち取った衛徳坊や)

大蛇を退治した後、「花火」があがり、まつりはフィナーレとなる


「柱松」都井岬 火まつりにて
都井岬 火まつり


これまでの最短記録は開始直後の1投目、この50年間では数時間に及ぶ時があったとか。
開始直後1投目では・・観客が楽しむ間もなく といった感じですよね(--;)。
今のは無かったことに・・みたいなの出来ないのですかねぇ?
2018年の場合1時間1時間13分後だったようで・・短いのも考え物ですが、1時間超えると・・結構長く感じると思います。
長時間露光で写真を撮る方には、都度出来ばえをチェックしつつ、設定を変えたりして何度も撮れるので適度に長い分には良いのですが、あまり長いと 投げる側 見ている側共にダレそうですよね(^^;)

関連リンク  都井岬火まつりPDF (串間市)

「柱松」を建てる

神木を立てる場所には基礎が設けられており、一方向にしか倒れないよう、安全面の対策がとられいるようです。
「柱松」を建てる 都井岬 火まつりにて 「柱松」を建てる 都井岬 火まつりにて
2023年 twitter(X)に「柱松」が立てられてる様子の動画がありましたのでリンクさせて頂きます。
Keith-Nyandy@sizuku23456さん(外部リンク「X(tweet)」より)

開催前の会場の様子

柱松を取り囲むように場所取りのブルーシートなども敷かれ さながら「お花見」の場所取りの雰囲気です。
※見学の際は、敷物の持参をおすすめします。
「柱松」都井岬 火まつり会場の様子 「柱松」都井岬 火まつり会場の様子

衛徳坊えいとくぼうは実際にいたの?

大蛇を退治したとされる衛徳坊ですが、はっきりとした史料が実存しておらず、実在の人物であったかどうかは定かではありません。ところが最近、衛徳坊のものとされる石像が発見され注目を集めている。

衛徳坊ってどんな人?

(くしま郷土史家の田中 靖基さん談)
衛徳坊は、密教を信仰していた修験者だったと思われます。柱松自体が、「旅僧から伝授されたもの」と書かれた資料もありますし、名前に「坊」がつくのも修験者の特徴なんですよ。 今回見つかった石像に彫られた「阿闍梨」の文字から密教の僧であったと推測できます。 村民に教化を行うなどして、「徳の高いお坊さん」として大変人望が厚かったので、大蛇退治の時も村民を従えることができたのではないでしょ うか。 都井で発見された石像は、後年、衛徳坊の偉業を称え、村民によって建てられた供養塔ではないかと考えられます。

鎮魂の気持ちを持って粛々と続けていければ

(都井地区柱松保存会 会長 大谷 重満さん談)
昔は都井村の各地区それぞれで役割を分担して火祭りを行っていたのですが、いつの頃からか宮原地区のお祭りとして行われるようになりまし た。現在では宮原地区だけでは若者が足りないので、近隣の東、迫地区から若手に加勢してもらって、30名ほどで保存会を結成し活動を行ってい ます。
60代、70代になると松明を投げ上げるのが大変なので、若い人の力が欠かせないんですよ。この先、どうやって若手を確保するのかが、祭り存 続に向けての課題ですね。
火祭りはもともと大蛇を供養するために始まったのではないでしょうか。鎮魂の気持ちがあるからこそ、ずっと受け継がれてきているのだと思 います。後継者の課題はありますが、今のまま粛々と続けていけば、またどこかで花開くのではないかと思います。
 広報くしま2017年8月号より一部引用 



「マジックアワー」都井岬の夕景

会場の横から見える志布志湾の夕景も是非ご覧ください。きれいです。

夕暮れの 都井岬 海上を行く「さんふらわあ」
夕暮れの 都井岬 海上を行く「さんふらわあ」


都井岬の夕景 海上には漁の灯り
都井岬の夕景 海上には漁の灯り


いろいろ


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