嶽之枝尾神楽(椎葉神楽) 2/11P(注連立、注連唱行、宿借り、注連誉)
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【1P】神事、宮神楽、大神神楽|
【2P】注連立、注連唱行、宿借り、注連誉(このページ)|
【3P】注連引鬼神、御高屋誉、安永|
【4P】子ども神楽|
【5P】一神楽、願成就神楽、平手式三番、紋神楽|
【6P】稲荷神楽、柴入神楽(★動画あり)、柴問答|
【7P】大神神楽、星指、内鬼神|
【8P】手力、柴引、戸取|
【9P】御喜恵、牛頭天皇、伊勢神楽、岩戸舞|
【10P】神粹、綱入神楽、綱問答、年ノ神、火ノ神|
【11P】入増、綱切、御笠舞、神送り|
【1】注連立(全員)
注連の事を「しゆみ山」(須弥山)という。世界で一番高い山と言うことで偉大なる物を表している。
注連
注連は、青柴垣の外神屋中央に高天原の祭壇を設け、その左右両側に御弊、紅白の反物、日月を表した御笠などで飾られる大宝の注連を6本ずつ計12本、立てる。
12本もの注連が並ぶのは県内最大!
花注縄の由来 / 嶽之枝尾神楽
一、しめと申するは、一にしゅみせんをしょうぜ表せ給うなり。
一、注縄竹は、ダイフウモンジョウの形なり。十二節を結うことは十二天成り。二つの浮輪は、天と地をしょうぜ給う。
一、頭に冠のごへいをさすことは、わがしゅう三国をしょうぜ給う。
一、次に、扇をつけることは、白界の日の葦をしょうぜ賜う。
一、小ベイを差すことは、シュミの十六天をしょうぜ賜う。
一、四天返りを差すことは、四天王寺アビラの文字をしょうぜ給う。
一、次に、赤反白反をさぐることは、雌龍雄龍をしょうぜ賜う。
一、二本のヒモは、星の綱をアラワセ給う。
一、三笠をつけることは、日神月神をしょうぜ給う。
一、柴垣を外高屋を作ることは、この所のチンジュ日本六十余州の神々をご勧請を申しあげ奉るなり。
当日頂いた資料より
【2】注連唱行(一人舞)
内神屋で祓い清め、外神屋に出て、外神屋で注連の唱行をとなえる。剣の広めともいう。
【3】宿借り(二人舞)
旅人(山の神)が神楽宿の主人と問答の末、神楽宿を借受ける。悪魔を払い、村に寿福を受ける神が出現したさまを現す。
※「嶽之枝尾神楽」必見番付
「宿借(やどかり)」は他の神楽では見られない演目。
一人の旅人らしき男が神楽宿を訪れ、宿を借りたいと申し出、宿主役と問答が展開される。
旅人:「御宿申し候」
と一夜の宿を乞う。
宿主:「御宿なるまじく候」
宿は借すことは出来ぬと、初めは断る対応をする。
その後問答が行われるが、旅人は悪魔を払い、村に寿福を受ける山の神と分かり応諾するという展開となる。
「ほっと承り候」
仲裁役が、宿の主人と旅人にお神酒を注ぎ、盃ごとになる。最後に主人は「どうぞゆっくり泊っていって下さい」となる。
ねいずる山と入る山と 山とこたえし山人の 山とさかゆる弥勒(みろく)の世にこそ めぐりようた
宿借り 問答全文
- 〔旅人〕 ── 御宿申し候。
- 〔主人〕 ── 御宿なるまじく候。
- 〔旅人〕 ── 御宿申し候。宿申し候。
- 〔主人〕 ── ほっと承り候。御宿なるまじく候。はやはやおん通り候。
- 〔旅人〕 ── ほっと承り候。御宿なるまじくとは承り候え共なおにも御宿申し候。
- 〔主人〕 ── ほっと承り候。前から見ればおさえたるが如くして、後から見ればふりくるいたるが如くして、赤ひげにさるまなこの御宿とのたのもしさ、御宿なるまじく候。
- 〔旅人〕 ── ほっと承り候。我等こそ是より山口にさし入りて歌うたる歌妻は、なにとて歌わせ給うや。皆人は山口しむる山廻りを中山しめてわが山にせんとさんどうと歌うたる歌妻のいわれとか承り候。
- 〔主人〕 ── ほっと承り候。まことしき御山人にて候わば、なおにもものと参らする。是より山口にさし入りて歌うたる歌妻の面白や。皆人は中山しむる山廻りを山口しめてわが山にせんとさんどうと歌うたる歌妻のいわれとか承り候。
- 〔旅人〕 ── ほっと承り候。我等こそ是より中山にさし入りて歌うたる歌妻は何とて歌わせ給うや。哲人は中山しむる山廻りを奥山しめてわが山にせんとさんどうに歌うたる歌妻のいわれとか承り候。
- 〔主人〕 ── ほっと承り候。まことしき御山人にて候わば、なおにもものと参らする。是より中山にさし入りて歌うたる歌妻の面白や。皆人は奥山しむる山廻りを中山しめてわが山にせんとさんどうと歌うたる歌妻のいわれとか承り候。
- 〔旅人〕 ── ほっと承り候。我等こそ是より奥山にさし入りて歌うたる歌妻は何とて歌わせ給うや。皆人は奥山しむる山廻りを山口しめてわが山にせんとさんどうと歌うたる歌妻のいわれとか承り候。
- 〔主人〕 ── ほっと承り候。まことしき御山人にて候わば、なおにもものと参らせん。是より奥山にさし入りて歌うたる歌妻の面白や。皆人は山口しむる山廻りを奥山しめてわが山にせんとさんどうと歌うたる歌妻のいわれとか承り候。
- 〔旅人〕 ── ほっと承り候。我等こそ是より方のみ山にこもり、山と川との境には山と社を作り立て、あらない神はあらかじがもと、さがない神はさかいこのもと、こじい木のぐうるもと、ただ一刀にうちおとし、白がねのはんぞうたらいをあらわかし、ひとしめじめを上に敷き、ふたしめじめを下に敷き、まんぐう万年みろく十年ようきょう七年こやの一天たつその暁までも申し納めたる所に御宿なるまじきとは承り候え共、なおにも御宿申し候。
- 〔主人〕 ── ほっと承り候。今朝や夜明けに烏の黒声すずめの初声とぶとりさおがんその先に、青い雲が一流れ、黒い雲が一流れ、さざんに立ちて見え候えば、是れ何たるはたくものいわれとか承り候。
- 〔旅人〕 ── ほっと承り候。今朝や夜明けに烏の黒声すずめの初声とぶとりさおがんその先に、東じん王の大神は青い王にてましませば、くら七十五本を境にさし立て給えば、にちひか天に昇りたるこそ、わたくしおうのいこうとは承り候。
- 〔主人〕 ── ほっと承り候。今朝や夜明けに烏の黒声すずめの初声とぶとりさおがんその先に、南太郎、西三郎、中央三郎、北五郎と承り候。
- 歌 ── ねいづる山と入る山と山とこたえし山人の山とさかゆる弥勤の世にこそめんぐりようた。
【4】注連誉(二人舞)
注連祝の神楽で、内神屋、外神屋で舞う。注連祝の神楽である。
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嶽之枝尾神楽(椎葉神楽) 2/11P(注連立、注連唱行、宿借り、注連誉)
撮影:平成30年12月5日(土)~12月6日(日)
ページ公開:令和元年7月1日
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