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黒田の家臣の墓  通称 黒田の家臣 (宮崎県日向市)

宮崎県指定文化財 史跡 幕末勤王家海賀宮門外二士の墓

黒田の家臣の場所 日向岬黒田の家臣の場所 日向市大字細島  
 MAP(地図)Mapfan GoogleMAPで作成した周辺観光マップ  天気予報

 古島(こしま) GPS情報(目安) N=32.25.16 E=131.40.59(日本方位系)

黒田の家臣 

幕末勤王家 海賀宮門外二士の墓  県指定史跡 (指定年月日 昭和9年4月19日)

文久二年(1862)、京都伏見の船宿 寺田屋で薩摩藩藩主・島津久光が進める公武合体に反発する尊皇攘夷派とそれを抑えようと公武合体派内争(寺田屋騒動、または寺田屋の変と呼ばれる)がありました。
最終的には尊皇攘夷派の志士が投降、生き残った薩摩藩士は送還、志士の中には他藩の者もおり、引き取り先の無い他藩の浪士達は薩摩藩預かりとなりましたが、薩摩に護送される途中、5月4日、細島の「小嶋ノ磯」(正法寺年中日誌)で、筑前秋月の黒田藩士の海賀宮門、肥前高原の中村主計、但馬気多郡の千葉郁太郎の三士は、惨殺されました。
遺体を発見した細島の人々は、勤王の志が厚かった三人の死を心から悼み、墓碑を建ててその霊を弔りました。
黒田家臣」と親しみを込めて呼ばれるのは、こうした歴史と地元民の人柄によるものです。


近年、島津久光が、彼らをどのように処分してもよいという密命を下していたことが明らかになっている。
以下引用は、寺田屋事件その後(下)南日本新聞記事「細島の惨劇 島津久光の密命 / さつま人国誌」より引用
殺害を命じたのは誰なのか、これまではっきりしていなかった。
近年、尚古集成館で島津久光が一子の藩主茂久(もちひさ)に宛てた書簡が発見され、芳即正(かんばし・のりまさ)氏が紹介している(「玉里島津家史料補遺 南部弥八郎報告書二」など)。
 芳氏の指摘によれば、そのなかの1通に
「浪人同列、船より差し下し、船中にて如何様にも取り計らうべく申し付け遣わし候」という一節がある。
 鹿児島に向かう船中で、彼らをどのように処分してもよいという密命を久光が下していたことが明らかになった。また、自藩士とくらべて、浪人の扱いが苛酷である。
 3人の墓がある古島(こしま)は現在、地元の人々から「黒田家臣」と呼ばれているそうである。それは海賀が筑前藩黒田家の支藩・秋月藩黒田家の家臣だったからだろう。
 この言葉からも、3人の墓が地元の人々によって大切に守られていることがわかる。鹿児島の人々ももっと知っていてよい事績ではないだろうか。 (歴史作家・桐野作人) 
黒田の家臣の墓のある島(古島)へは満潮時以外は歩いて渡れるようですが、今回、訪れた際にはあいにく満潮・・
待つ時間も無かった為、今回は島の外観だけの紹介となってしまいました。いずれ撮影し更新したいと思います。




黒田の家臣 02黒田の家臣 03


おすすめ 関連本 「黒田の家臣」物語 増補三訂新装版 (みやざき文庫87) の紹介


「黒田の家臣」物語三尾良次郎 (著)  単行本: 221ページ
出版社: 鉱脈社; 増補3訂新装版 (2012/4/17)
発売日: 2012/4/17
商品の寸法: 18.6 x 12.8 x 1.8 cm

内容紹介 (amazonサイトより引用)
幕末の文久二年五月。日向国細島(現日向市)の小島に、三人の武士の惨殺遺体が流れ着いた。三人は地元民によって葬られ、供養がつづけられ、一人が福岡黒田藩士と分かり、いつしか小島は「黒田の家臣」と呼ばれるようになった。それにしても、あの殺されようは何があったのか。遺族らの調査で、勤皇の浪士が襲われた「寺田屋事変」との関連が判明してくる。…三人の墓をたて、代々供養をつづけてきた黒木家の奇特を軸に、史料や関係者の証言から事件の全貌を解明し、歴史の闇に迫る。百五十年祭記念出版。

価格:¥1,680 通常配送無料 → amazonリンク

私も読みました。 幕末を舞台にした時代劇などでよく目にする、寺田屋事変などと関係した史跡が、身近にあった事に驚きを覚えました。一気に読んでしまいました。 以下が本の内容です。

まえがき              三尾 良次郎

第一部 「黒田の家臣」由来

 −黒木圧八翁の奇特とその継承 −

第一節 コシマの磯辺

一 平場の死体 15
二 検死の役人 18
三 ご検分書 22
四 ウコンの腹巻 26
五 役人の魂胆 29

第二節 「黒田の家臣」

六 薩人の作り話 33
七 黒木庄八の奇特 36
八 たしかな風聞 39
九 墓石たつ 42
十 墓石の立つまで 45

第三節 顕彰の熱

十一 二つの無縁墓・海賀宮門碑文 49
十二 小河の奏上 52
十三 但馬 (今の兵庫県の北部)と日向 55
十四 墓と顕彰碑 58
十五 思い残すことなし
十六 墓の文字と碑の場所

第四節 その後の 「黒田の家臣」

十七 七・八十年祭 70
十八 御鉾ケ浦海水浴場 73
十九 無線墓また一つ 77
十九の二 補遺・無線墓は舌水頼母のものか 80
二十 『田中河内介』 の出版 82
二十一 その後の 「黒田の家臣」 86

第五節 小伝四人

二十二 海賀宮門小伝 90
二十三 中村主計小伝 94
二十四 千菓郁太郎小伝 97
二十五 首水頼母小伝 100


第二部 「黒田の家臣」 の周辺

 − 寺田屋事変への道とその後 −

第六節 寺田屋事変前史

二十六 寺田屋事変と志士 107
二十七 滑河八郎の九州遊説 110
二十八 薩摩と河内介 113
二十九 計画かわる 117
三十 二十八番長屋 120
三十一 入薩の志士 123

第七節 久光上洛志士の動血

三十二 島津久光の意図 127
三十三 久光の出発 130
三十四 来る人去る人 憫
三十五 久光の改革意見 136
三十六 再度の延期 140

第八節 寺田出座事変

三十七 真木保臣の到着 143
三十八 薩薄志士寺田屋へ 146
三十九 浪士も伏見へ 149
四十 寺田屋の志士 152
四十一 激闘はじまる 155
四十二 激闘おわる 158
四十三 激闘のあと 161

第九節 寺田屋事変始末

四十四 浪人志士の奔走 165
四十五 薩長関係の悪化 168
四十六 事変関係者とその後 170
四十七 薩摩へ護送される 175
四十八 殺害の理由 179
四十九 寺田屋事変と日向びと 182

あとがき

附章 海賀家の人々
再刊にあたって ……・三尾 勝一
三尾良次即時年譜

著者の推理が面白い
 〝「黒田の家臣」物語″出版に寄せて
   …日向市文化連盟 甲斐 勝







日向岬散策マップ (日向市発行)

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鉄道デザインの国際デザインコンペティション「ブルネル賞」で、建築部門の最優秀賞を受賞した日向駅の一画にある、日向市のお土産がそろうお店。伝統芸能「日向ひょっとこ踊り」の関連商品や、日向銘菓、お弁当、各種土産品を販売。

日向市イベントカレンダー


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恵比寿神社例大祭

平岩地蔵尊大祭
冠岳山開き(下旬)

日向ひょっとこマラソンIN日向岬
細島桜ヶ丘桜まつり

幸福神社例大祭
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日向木挽唄全国大会
のりのりカップinお倉ヶ浜

岩並川キャンプ場開き(〜9月30日)
須賀社例大祭
海水浴場海開き
(伊勢が浜ほか3ヶ所 〜8月31日)
細島港祭り
牧水公園河川プール開き(上旬)
牧水ふれあいうなぎつかみどり大会(下旬)
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日向ひょっとこ夏祭り
耳側フィスティバル
牧水の里の夏祭り
道の駅とうごう夏祭り(中旬)

牧水祭(17日)
おきよ祭り
日向十五夜祭

大御神社例大祭
日向はまぐり碁石まつり

五十猛神社大祭
財光寺まつり
立磐神社例大祭
湊柱神社例祭
日向市産業商業まつり
牧水の里の秋祭り
産業文化祭(上旬)
東郷各地区神社祭礼
臼太鼓踊り等(上旬〜中旬)

日向さんパーク・オートキャンプ場イルミネーション点灯式
全国子ども短歌まつり(26日)





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