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東霧島神社 東霧島神社

− 東霧島神社 −

東霧島神社 都城市高崎町鎮座
Tsumakirishima Shrine

東霧島神社 御由緒

東霧島神社は、伊弉諾尊(イザナギノミコト)を主祭神として祀るお社です。

霧島連峰の麓にある東霧島神社は霊峰高千穂峰をとりまく各聖地に祀られた霧島六社権現の一つ、東霧島権現社 別当・勅詔院で、霧島盆地・北諸地方を代表する山岳信仰の神社です。

〔主祭神〕 伊弉諾尊(イザナギノミコト)
〔配祀〕 天照大神(アマテラスオオミカミ)・瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)・天忍穂耳尊(アメノオシホミミノミコト)・彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)・鵜葺草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)・神日本磐余彦尊(カムヤマトイハレヒコノミコト)(神武天皇)

東霧島神社の由来

(神社でいただいた資料より)
東霧島神社は霧島六所権現の一つで「延喜式」に登場する霧島神社が当社であるといわれる古社であります。
東霧島神社は霧島盆地・諸県地方を代表する奉斎山岳信仰の祈りの宮として祀られ、*第五代孝昭(こうしょう)天皇の御世に創建されたと伝えられる。その後、第62代村上天皇の御世、応和3年(西暦963年)京都の人、天台宗の僧、性空上人(しょうくうしょうにん)が巡錫参篭(じゆんしやくさんろう)し、噴火出土で焼失し、埋没した神殿を再興されました。
 江戸時代になって東霧島大権現宮と唱えるようになりました。
御祭神は建国の祖とたたえられる伊弊諾尊(イザナギのミコト)を主祭神として地神5代の天照大御神(あまてらすおおみかみ)より神武天皇に至る皇祖を合祀し、ご神宝十握の剣(とつかのつるぎ)を御奉斎申し上げております。
 御祭神は日本国土を生み給うた父で、国造りの神・国家の御守護はもちろん、広く農工・商すべての開運・福寿・治病・航海・縁結び・安産など世の中の幸福を増進することを計られました人間生活の守護神であらせられます。特に、霊界の主宰人としてのご霊威は最も高く、古来より式内名社として尊崇されているほか、中世よりは厄除け開運の霊験あらたかなる権現様と親しく呼ばれているほど、根強い庶民信仰の代表的な神社であります。

*孝昭天皇 :『古事記』『日本書紀』に伝えられる第5代天皇 (在位:紀元前475年 - 紀元前393年) 

東霧島と書いて つま霧島

霧島山系の支脈で東に延びる長尾山の麓にあるので東霧島権現と称したとの事。
物のはじ(端)を俗に「つま」といい、「東霧島権現」と書いて「つま霧島権現」と呼びならわしているようです。
 

東霧島神社 交通アクセス・地図等の情報

鎮座地:〒889-4504 宮崎県都城市高崎町東霧島1560
電車:JR吉都線 東高崎駅より徒歩10分
車:高原ICより車で15分
地図:GoogleMapMapion
マップコード(227 022 830*48)
緯度経度:緯度 31.50.30 経度 131.03.43(日本測地系)
記紀編さん1300年 神話のふるさとみやざき 温故知新ものがたり 宮崎県ロゴ
記紀編纂1300年記念ページ

 

東霧島神社 神岩 東霧島神社 神岩

− 神岩 −

三国名勝図会より 東霧島権現社 三国名勝図会より 東霧島権現社

− 三国名勝図会より 東霧島権現社 −
 
東霧島神社 鳥居
− 鳥居 −
東霧島神社鳥居の扁額には橘の紋

 

歴史を語りつぐ「大杉」

東方発心門なりし聖地、東霧島神社には、数多くの伝説・神話が生きづいている。この大杉は、藩主島津義弘公が戦勝祈願奉賽として慶長五年(1600年)老臣の新納忠元に命じて植栽したものと伝えられています。
以前は参道入口からうっそうとした巨樹が立ち並んでいたが、台風の被害や老朽により失われ。現在は数少ない杉となった。
 
東霧島神社
− 東霧島神社 −
東霧島神社 大杉
− 大杉 −

 

東霧島神社のクスの木 (宮崎の巨樹百選)

みやざきの巨樹百選
樹木名 クスノキ
樹齢 1000年
  幹周 910cm
樹高 30m

通称、性空上人(しょうくうしょうにん)御霊徳樹幸招(こうしょう)大クスと言い、樹齢1000年以上のこの大クスは本殿へ昇る石段の左側に幹を大きな洞をかかえるようにしてそびえたっております。
この洞をくぐり、右に3回、左に3回めぐり、乳水・龍神水をいただくと無事出産安産であり、病魔を払うといいます。
なお、クスの木はこの地方の特産木でありました。クスの樹皮を蒸留加工した樟脳(しょうのう)は島津藩財政の収入源でもあったようです。
境内にはイチ・カシなど大木がたくさんありますが、この大クスは東霧島神社の歴史と神話伝説を今日に伝える唯一の古木であります。(神社でいただいた資料より)
 
東霧島神社
− 東霧島神社 −
東霧島神社
− 東霧島神社 −

 

龍王神水

龍王は、絶大なる幸運・開運・厄除の力を発揮する守り神として敬われている。この世で遭遇するさまざまな苦悩から衆生を救うために、東霧島大権現宮のゆや谷に鎮座まして、霊水を下されている。
龍王神は、吉祥を授け人々を守護する神秘性をもっている。特に商業の人は銭を洗い身に納め、病の人は霊水を頂くとよい。
 
東霧島神社
− 東霧島神社 −
東霧島神社
− 東霧島神社 −

 




鬼岩階段(鬼磐階段)

鬼岩階段(鬼磐階段) 鬼岩階段(鬼磐階段)

− 鬼岩階段(鬼磐階段) −


鬼が一晩で積み上げたという伝えの残る有名な「鬼岩階段」。自然石の乱れ積みに付き、多少数える人によって変わり170〜180段とか・・天台宗や真言宗の僧侶たちは、一心に念仏を唱えながらこの石段を登り修行をしたという。

この階段は「振り向かずの坂」とも呼ばれ、後ろを振り向かずに、願い事を唱えながら登り切るとその願いがかなういわれています。

写真ではあまりスケールが伝わりませんが、巨大な石を組み合わせた石積みの階段は、それだけでも見応えあります。
鬼岩階段の最上部、神門の前の登りは短い距離ですが特に傾斜が厳しくなります。 登る自信のない方は左側より裏参道があります。
裏ら参道は、ほとんどはスロープ状ですが(最後の部分だけ階段)上部はすべるようなかなりの斜度です。

鬼岩階段(鬼磐階段) 鬼岩階段(鬼磐階段)

− 鬼岩階段(鬼磐階段) −

東霧島神社の『石階段』の伝説

(神社でいただいた資料より)
その昔、この地方を治めていた豪族で鬼といわれるほど恐れられ、善良なる土民に悪の限りを尽くしていたという。
ところで、この善良なる土民の一人に、気品ある娘がおったという。
悪しき豪族、その娘を嫁にせんがため、再三口説くもその願いかなわず、ついには田畑を荒らし、土民を困らせたという。
土民はほとほと困り果て、ついには守り神である霧島の神様に願いをかけたのであります。
霧島の、鬼どもを集めていはく。『この神殿に通ずる階段を一夜にして一千個の石を積み上げたならば、お前たちの願いをかなえ、もし、そのことがなし得られない時は、この地を去れ』と契約をなされたのであります。 ある日のこと、夜も更け静まりかえったある時のこと。鬼どもは約束の石段作りに取りかかった。
集った鬼どもはあの怪力をもって!!あれよ あれよ!!という間に石段を積み上げていったという。
霧島の神 ハタと困り、このままでは悪がはびこり、善はすたるの御心にましまして、東の空、しらじと明るくし、長鳴き鳥を集めて鳴かして、鬼どもは夜明けと思い、九百九十九個の石を積み上げたところでそうそうに退散したという。
この石階段を鬼磐階段(おにいわかいだん)と言い、振り向かずにこの階段を心を込め願い事をとなえながら登ると願いが叶うと言い、『振り向かずの坂』とも言います。
なお、今でも霧島の神には鶏を殺し、御供えすることを禁じています。 

「鬼岩階段」のページもあわせてご覧ください。
 
鬼岩階段
− 鬼岩階段 −
鬼岩階段
− 鬼岩階段 −

 
 
鬼岩階段
− 鬼岩階段 −
鬼岩階段
− 鬼岩階段 −

 
 
神門
− 神門 −
鬼岩階段
− 鬼岩階段 −

 




境内にて

樹齢400年の杉に 龍が・・

鬼岩階段(鬼磐階段)を登り切った神門のところに、樹齢400年の杉の木があるのですが、門をくぐり振り返ると、自然に折れた姿が龍に見えます。龍を守り神とする社に龍出現です。
 
東霧島神社 神門
− 神門 −
樹齢400年の杉に龍

 
 
東霧島神社 社殿
東霧島神社
− 東霧島神社 −

 
 
東霧島神社
− 東霧島神社 −
シャガの花が咲いていた

 




「神石」 割裂神石

大きな刃物で切られたかのように、見事に切られた神石と呼ばれる石がある。

東霧島神社の『神石』について

天地が開け、万物が成長し初めた神代の昔。
天地創造の神である、イザナギの尊、イザナミの尊が誕生されました。
夫婦となられた二人の神様は国土・山川草木に至る私たちの生活に必要な種々のものを生成なされました。
あらゆるものを生み成していく中で、私たちの生活に最も大切な『火の神』をお生みになられたことにより、妻イザナミの尊はこの世を去られたのであります。
夫の神、イザナギの尊はまだまだこの世に残さねばならないことがたくさんあります。
愛しい妻よ、今一度我がもとに帰ってくれよと嘆き、悲しめども亡き人は帰る術もありません。
その愛しい妻イザナミの尊を恋い慕う悲しみの涙で凝り固まったのが、『神石』(神裂石・魔石・雷神石・割裂神石)であるといいます。
そして、夫イザナギの尊が腰に付けていた「十握の剣(とつかのつるぎ)で悲しみの涙で凝り固まった石を今後再びこのような災難に世人が遭わないように‥‥と、深き祈りの心を込めて三段に切ったといいます。
『十握の剣』ほ当神社の神宝であり、厄除け・魔除けの神となり御社殿に鎮め納めております。(神社でいただいた資料より)

三国名勝図会より「割裂神石」 三国名勝図会より「割裂神石」

− 三国名勝図会より「割裂神石」 −
 
神石
− 神石 −
神石
− 神石 −

 
 
神石
− 神石 −
神石
− 神石 −

 
 
神石
− 神石 −
神石
− 神石 −

 

「神石」のページもあわせてご覧ください。

「鬼滅の刃」関連で参拝者も

「神石」が、人気漫画「鬼滅の刃」に登場する巨石に似ているようで、SNSなどで話題となり、参拝者が増えているようです。
 人気漫画「鬼滅の刃」で 東霧島神社(つまきりしま神社)「神石」が脚光!?

霧島六社権現(六所権現社)

霧島には霧島山を囲むようにして霧島六社権現と総称される一連の神社がある。
霧島神宮(西御在所霧島権現社 別当・華林寺)(鹿児島県霧島町)、をはじめ、東霧島神社(つま霧島神社)(東霧島権現社 別当・勅詔院)(宮崎県都城市高崎町)、狭野神社(狭野大権現社 別当・神徳院)(宮崎県高原町)、霧島東神社(霧島東御在所権現社 別当・錫杖院)(宮崎県高原町)、霧島岑神社(霧島中央権現宮 別当・瀬多尾寺)(宮崎県小林市)(夷守神社(雛守権現社 別当・宝光院) は霧島岑神社へ合祀の為現在は五社となる。)
*“権現名”については、「三国名勝図会」記載の呼称を記載しました。

 これらの神社を六社権現として*整備・再建したのは十世紀、村上天皇の頃 天台法華仏教を奉じ、修験道の信仰を確立した性空上人(しょうくう上人)でした。
性空上人は霧島でも修行、霧島山信仰を体系づけたといわれております。
*各神社の創建自体はさらに時代をさかのぼります。各ページを参照願います。

霧島六社権現(五社の写真をダイジェスト風に掲載)




当サイト内検索(画像も)出来ます。



東霧島神社(宮崎県都城市高崎町鎮座)

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