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高千穂峡ボート大幅値上げ3名乗船だと6000円に|2021年秋より2年半休止は回避

▶ in ニュース・地域の情報他 posted 2020.01.19 Sunday / 10:30



【 追記 】

2022年10月よりボートの料金改定

高千穂峡のボートの料金体系が変更に
高千穂町観光協会は、高千穂峡貸しボート(定員大人3人)の料金体系を1艇当たりの価格へと見直し、曜日などに応じて二種類に変更することを発表しました。

料金改定日は2022年10月1日より

新料金は1艇当たり
 火曜日〜木曜日:4,100円
 金曜日〜月曜日:5,100円
 繁忙期:5,100円

(繁忙期は祝日、春休み、夏休み期間、GW、年末年始などの期間)

【情報追記】
2021年9月1日、宮崎日日新聞に、「旭化成 発電所改修計画を転換 高千穂峡ボート影響回避へ」という記事が掲載されていたので一部引用します。
旭化成は、31日、ボート営業に支障が出ない工法での改修計画へ転換すると発表した。
検討の結果、取水停止が不可欠な水路改修は渇水期の11〜5月に集中して実施。雨量の多い6〜10月には取水を続けながらその他の工事を進めることで、水位上昇をボートの通年営業に支障がない程度に抑えられることが分かった。

工期は22年10月〜25年4月の2年半。老朽化した設備の更新により、安全性と効率化を高める。高千穂峡の上流にある取水設備や発電機などの取り換えなどを行う。

11月〜5月の間で大雨が降れば影響は出るでしょう。
 / 追記 おわり


今回は、高千穂峡のボートに関する話題「3月より高千穂峡のボート料金の大幅値上げ」「高千穂峡のボートは2021年秋より2年半の間乗れなくなる可能性」この2つを掲載します。

高千穂峡ボート3人乗船の場合 現行2000円→6000円に値上げ


 高千穂町観光協会は1月14日、同協会が運営する高千穂峡貸しボートの料金を3月1日より、現行の30分2000円から、最大6000円に値上げすると発表しました。

新緑の高千穂峡 真名井の滝とボート
新緑の高千穂峡 真名井の滝とボート
(自然景観的には、ボートが少ない方が嬉しいが・・)


値上げ前 値上げ後のボート料金(30分間の料金)

一艇乗船人数現在の料金3月改定後の料金
一人2000円4000円
二人2000円5000円
三人2000円6000円
未就学児含む場合4人まで2000円未就学児は500円


二人で30分5000円 学生さんなどには辛い出費かも?

高千穂町観光協会は、値上げに踏み切っても貸しボートの利用者数に影響はないとみていて、ボートによる収入はこれまでの倍以上に増えると予想しているようです。

どうでしょうね? 
リピーターなどは、高いから乗らないという人もいると思います。

ボートは圧倒的に2人乗船が多いと思いますが、2人乗船の場合 2,000円→5,000円となり2.5倍もの値上げとなります。
この価格設定、学生さんとか辛いのではないでしょうか? 学割とかあっても良さそうな気もします。

年間を通して一律料金ではなく、閑散期の平日などは割引料金にした方が稼働率が上がり収益も上がるので良いのではないでしょうか?

GWを目途にボートは完全予約制に、また宿泊者の優先枠を確保

高千穂峡のボートは、ゴールデンウィークをめどにインターネットによる完全予約制に移行するほか、宿泊者の優先枠を確保して待ち時間の解消につなげたい考えとのことです。

高千穂峡のボートは高千穂観光協会の大きな収入源

高千穂峡ボートの2018年度の利用料収入は 約1億3718万円(高千穂観光協会の収益の46%)、高千穂神楽の拝観料 約3348万円を併せると約56%を占めるようです。
2010年に発生したボートへの落石事故での一時事業休止や、16年に起きた熊本地震の影響による利用者激減で債務超過に陥った時期もあったようで、今回の利用料金値上げで経営の安定強化を図り、安全対策も強化するとのことです。

観光客向けの「高千穂神楽」は700円→1000円に

毎夜、高千穂神社神楽殿で観光客向けに4番公開されている「高千穂神楽」の拝観料は、現在の700円より1000円となるようです。
増収分は、次世代への伝統継承に向けた活動費に充てる予定とのことです。
高千穂神楽
観光客向けに毎晩公開されている「高千穂神楽」


高千穂神楽の1000円への値上げは、十分その価値はあると思いますし、理解できます。しかし・・高千穂峡のボートの大胆とも思える価格設定には、正直言って驚きました。

高千穂峡のボート・高千穂神楽料金値上げのお知らせ

(画像は高千穂観光協会サイトより)
高千穂峡ボート・高千穂神楽 料金値上げのお知らせ
 




高千穂峡のボート2年半営業休止?


【2021年9月1日追記】
2021年9月1日、宮崎日日新聞に、「旭化成 発電所改修計画を転換 高千穂峡ボート影響回避へ」という記事が掲載されていたので一部引用。
旭化成は、31日、ボート営業に支障が出ない工法での改修計画へ転換すると発表した。
検討の結果、取水停止が不可欠な水路改修は渇水期の11〜5月に集中して実施。雨量の多い6〜10月には取水を続けながらその他の工事を進めることで、水位上昇をボートの通年営業に支障がない程度に抑えられることが分かった。

工期は22年10月〜25年4月の2年半。老朽化した設備の更新により、安全性と効率化を高める。高千穂峡の上流にある取水設備や発電機などの取り換えなどを行う。


高千穂峡


高千穂峡と言えば、「渓谷に浮かぶボートと滝」というイメージですが、その高千穂峡のボートが、2021年秋より2年半乗れなくなる可能性が昨年暮れのニュースで報じられておりました。

 これは、旭化成が高千穂町で運営する向山の旭化成水ケ崎発電所の大規模改修工事によるもので、高千穂峡の上流にある取水設備の交換や水門、発電機などの取り換えを予定、工期中は取水を停止するため、高千穂峡の水位が60cm以上上昇、また、流量も現在の最大24倍の時速約1Kmとなり、現在の手こぎの貸しボートでは安全な利用が難しくなるようです。

操業から約70年が経過している、水ヶ崎発電所は、高千穂峡上流にある「窓の瀬取水口」より、導水路(6.7Km)を経て、高千穂峡下流の「水ヶ崎発電所」(日之影町との境、天翔大橋付近にある)へ送られています。バイパスしているこの水の流れが改修工事期間に止まるので、その分が高千穂峡に流れ込み、水量流量が上がるというものです。

改修工事に至る経緯

2016年の熊本地震の際、別会社の同形式の発電所が被災、周辺地域に被害が及ぶ事例があり、熊本地震クラスに耐えうるよう、被害を最小限に抑えるために、強靭化を図るための改修工事を行う予定とのことです。

熊本地震で貯水槽などが壊れて大量の水が流出し 流出した水とともに大量の土砂がふもと地区に流れ込み、9世帯の住宅が被災、住人2人が死亡した九州電力黒川第一発電所(熊本県南阿蘇村立野)の事かも知れません。
朝日新聞記事 震災で損壊、黒川第一発電所 評価委「復旧可能」2019年10月24日

「水ヶ崎発電所」外観(Googleストリートヴュー)

高千穂観光協会は半分近くの収入源を絶たれることに・・

高千穂峡の貸しボートは、高千穂町観光協会で運営しておりますが、2018年度の利用料収入は1億3718万円(高千穂観光協会の収益の46%)。高千穂環境協会は大きな収入源を2年半もの間、絶たれることになります。

それに加え、高千穂峡の目玉とも言える、ボートが乗れないとなると、高千穂峡はおろか高千穂町を訪れる人も減る可能性も出て来ます。高千穂町にとって、大きな痛手。

朝日新聞記事では・・
 甲斐宗之町長は記者会見で、工事の時期や方法などについて「正式に決まったことは何もない」としたうえで、「観光に与える影響が少しでも小さくなるよう旭化成と協議を重ねていきたい」と述べた。

 旭化成延岡支社の佐藤彰洋・延岡総務部長は「地元の合意がないまま進めることはありえない。意見は受け止め、誠実に対応したい」とし、貸しボートを運休させない方法を模索していく考えを示した。

とのこと。

6団体でつくる協議会が旭化成延岡支社と対策について話し合う予定

昨年暮れのニュースでは、町と町観光協会など6団体でつくる協議会が旭化成延岡支社と対策について話し合う予定とのことですが、防災工事でもあり、全面回避は厳しいかも知れません。
おとしどころというか・・両社、妥協点を見いだせると良いのですが・・。

その後、進展があったかはわかりませんが、この件(不安材料)も、先に書いた、今回の高千穂峡ボートの大幅値上げの要因の一つとなっているのではないでしょうか? 

当サイト内関連ページ 
 高千穂峡

【関連情報追記】

【お知らせ】令和4年10月から、旭化成「水ケ崎発電所」等の改修工事が実施
令和4年10月から、旭化成「水ケ崎発電所」等の改修工事が実施され、同工事に伴う強水、増水等から五ヶ瀬川の一部区域が危険水域となりますので通知致します。


  1. 工事期間(予定)
      令和4年10月1日から令和6年3月31日までの間

  2. 工事場所
      高千穂町の「窓の瀬ダム」から「あららぎ堰堤」→「水ケ崎発電所」までの取水路
      日之影町の「水ケ崎発電所」

  3. 工事概要
      窓の瀬ダム(取水口)から水ケ崎発電所までの水路の改修工事
      水ケ崎発電所等の改修工事

  4. 工事期間中の河川への影響
      ・跡取川から高千穂峡河川に強い放水が行われ、水位上昇から採捕は危険です。
      ・水ケ崎発電所から強い放水が行われ、水位上昇、流れが速くなることで採捕は危険です。
      ※強水・増水・水位上昇などから、採捕・河川管理等においては安全確保に配意下さい。

  5. 採捕危険場所(強水、増水により危険ですので、採捕はご遠慮下さい。)
      ・五ヶ瀬川本流:窓の瀬ダムから高千穂峡ボート乗場付近→音の谷までの河川
      ・五ヶ瀬川本流:水ケ崎発電所の上流100mから、下流五ヶ瀬川発電所堰堤(高松堰堤)までの間


「採捕・増殖・河川管理」には、十分注意して下さい。

「命を守る安全行動」をお願いします。



 




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