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宮崎の神楽と特殊神事 宮崎県神社庁 目次紹介


令和元年10月22日、発行された、宮崎の神楽と特殊神事 (企画発行 宮崎県神社庁)では、宮崎県内の152の神楽と、63の特殊神事が掲載されております。
この本は、県内約650の神社を包括する宮崎県神社庁が発行するもので、神職自らが2年をかけ、調査編集したものです。

書店等には並んでないと思いますので、どういった神楽、特殊神事が掲載されているのか知りたい方もいらっしゃると思いますので、目次を紹介します。

宮崎の神楽と特殊神事 宮崎県神社庁 宮崎の神楽と特殊神事 宮崎県神社庁

宮崎の神楽と特殊神事 宮崎県神社庁

各神楽について、神楽の説明、神社名、鎮座地、宮司名、神楽名、奉納日、保存会名、神楽面の保存状況、神楽番付が記載されております。
国指定、県指定神楽、県内自治体の指定神楽などについては、数ページにわたり掲載、その他の神楽は概ね1/2ページの枠で紹介されているようです。

宮崎の神楽と特殊神事 宮崎県神社庁 宮崎の神楽と特殊神事 宮崎県神社庁

「宮崎の神楽と特殊神事」各ページのイメージ

目次
【グラビア】 
【国指定重要無形民俗文化財】高千穂の夜神楽・椎葉神楽・米良神楽・高原の神舞 (狭野神楽・祓川神楽)
【県指定無形民俗文化財】諸塚神楽・西米良神楽・尾八重神楽・船引神楽・高鍋神楽・日之影神楽
【宮崎の特殊神事】流鏑馬/御田祭/弥五郎どん祭り (都城市/日南市)/更衣祭/からくり仕掛け花火/ハレハレ/臼太鼓踊/苗代田祭/裸参り/牛越祭/ねりふみ/大太鼓踊

御大典記念
「宮崎の神楽と特殊神事」刊行にあたって
  宮崎県神社庁長 本部 雅裕 (宮崎神宮宮司) 13

「祭り文化」を未来につなぐ
  國學院大學教授・みやざきの神楽魅力発信委員会委員長 小川 直之 14


第一部 神楽の部

県北部の神楽

高千穂郷域 (高千穂町・五ヶ瀬町・日之影町)の神楽

西臼杵地方の神楽

高千穂町
天岩戸神社 (天岩戸神楽) 32
高千穂神社 (高千穂の夜神楽) 34
黒仁田神社 (黒仁田神楽)36
秋元神社 (秋元神楽) 36
向山神社 (向山神楽) 37
椎屋谷神社 (椎屋谷神楽)37
山獄宮神社 (山獄宮神楽) 38
中畑神社 (中畑神社神楽) 38
二上神社 (二上神楽) 39
八幡大神社 (下野神楽) 40
柚木野神社 (下組神楽) 41
上野神社 (上野神楽) 41
熊野神社 (上田原神楽) 42
祖母嶽神社 (五ケ所神楽) 42

五ヶ瀬町
三ケ所神社 (三ケ所神社神楽) 43
桑野内神社 (桑野内神社神楽) 44
古戸野神社 (古戸野神楽) 44
祇園神社 (鞍岡祇園神楽) 45


日之影町
岩井川神社 (岩井川神楽) 46
椎谷神社 (岩戸神楽) 46
深角神社 (深角神楽) 47
大人神社 (大人神社神楽) 47

延岡市域と日向市・門川町の神楽

延岡神楽

延岡市
伊福形神楽保存会 (延岡市) 50
川坂神楽保存会 (延岡市) 50
大峡神楽保存会 (延岡市) 50
大野神楽保存会 (延岡市) 51
尾崎神楽保存会 (延岡市) 51
門川神楽保存会 愛隆会 (門川町) 51
椎畑神社 (菅原神楽) 52
上鹿川神社 (上鹿川神楽) 52
早日渡神社 (早日渡神楽) 53
岩戸神社 (川坂神楽) 53
菅原神社 (歌糸)・菅原神社 (市尾内)・鵡尾神社 (梅木) (三川内神楽) 54
熊野江神社 (熊野江神楽) 54
三川内神社 (三川内神楽) 55
市振神社 (市振神楽)55

門川町
門川神社 (門川神楽) 56
三箇瀬神社 (門川神楽) 56

日向市
八幡神社 (八幡神楽) 57
愛宕神社 (平岩神楽) 57

椎葉・入郷地区 (椎葉村・諸塚村・美郷町・日向市東郷町)の神楽

椎葉村
椎葉厳島神社 (上椎葉神楽) 60
十根川神社 (十根川神楽) 61
尾前神社 (尾前神楽) 62
不土野神社 (不土野神楽) 62
嶽枝尾神社 (山獄之枝尾神楽) 63
小崎神社 (小崎神楽) 63
栂尾神社 (栂尾神楽) 64
大河内神社 (大河内神楽) 64

諸塚村
諸塚神社・塚原神社・川ノ口神社 (桂神楽) 65
南川神社 (南川神楽) 66

椎葉村
向山神社 (向山日当神楽) 66

美郷町
宇納間神社 (字納間神楽) 67
人下神社 (入下神楽) 67
田代神社 (若宮神楽) 68
神門神社 (神門神楽 (高鍋神楽)) 69
水清谷神社 (水清谷神社神楽) 69
渡川神社 (渡川神楽) 70

東郷町
福瀬神社 (福瀬神楽) 70

東児湯地方 (都農町・木城町・高鍋町・新富町)の神楽

高鍋神楽

木城町
比木神社 (比木神楽 (高鍋神楽) 76

都農町
都農神社 (都農神楽 (高鍋神楽)) 78

新富町
八幡神社 (三納代神楽 (高鍋神楽)) 80
水沼神社 (日置神楽) 81
富田八幡神社 (富田神楽) 81

米良地方 (西米良村・西都市東米良・木城町中之又)の神楽

西米良村
八幡神社 (村所八幡神社) (村所神楽) 84
狭上稲荷神社 (村所神楽 (狭上稲荷神楽)) 86
米良神社 (小川神楽) 88
児原稲荷神社 (越野尾神楽) 90

西都市
銀鏡神社 (銀鏡神楽) 92
尾八重神社 (尾八重神楽) 94
宿神社 (打越神楽 (尾八重神楽)) 96

木城町

鎮守神社 (中之又神楽) 98
      
西都・新田地方 (西都市・新富町新田)の神楽 100

西都市
三宅神社 (伊勢派六調子) 102
清水神社 (穂北神楽) 103
住吉神社 (岡富住吉神社神楽) 103
調殿神社 (伊勢派六調子) 104
芳野神社 (三納大々神楽) 104
穂北神社 (穂北神楽) 105
鹿野田神社 (高屋神楽) 106
新富町 新田神社 (新田神楽) 107

宮崎市北部域 (宮崎市北部・国富町)の神楽

宮崎市
住吉神社 (住吉神社神楽) 110
江田神社 (江田神楽) 111
高屋神社 (高屋神社社神楽) 112
広原神社 (広原神社神楽) 113
大島神社 (大島神楽) 114
一葉神社 (春神楽) 115
八幡神社 (島之内八幡神社神楽) 116
新名爪八幡宮 (新名爪八幡宮神楽) 116
八幡神社 (吉村八幡神楽) 115
名田神社 (下北春神楽) 117
奈古神社 (奈古神社春神楽) 117
河上神社 (上畑神楽) 118

佐土原町
巨田神社 (巨田神楽) 118

宮崎市
大塚神社 (大塚神社春神楽) 119
生日神社 (生目神社神楽) 120
浮田神社 (浮田春神楽) 121
跡江神社 (跡江春神楽) 122
長嶺神社 (長嶺神社神楽) 122
白髭神社 (火祈祷神楽) 123
小松神社 (小松里神楽) 123
細江神社 (細江神楽) 124
若宮神社 (下小松神楽) 125

国富町
会田八幡宮 (三名神楽) 125

宮崎市南部域 (宮崎市南部)の神楽

宮崎市
野島神社 (野島神楽) 128
古城神社 (古城神楽) 130
田元神社 (本郷神楽) 130
青島神社 (青島神社神楽) 131
加江田神社 (御伊勢神楽) 132

清武町
今泉神社 (今泉神社神楽) 133
中野神社 (中野神楽) 133
船引神社 (船引神楽) 134

県南部の神楽

西諸県・都城地方 (小林市・高原町・都城市)の神楽

高原町
霧島東神社 (祓川神楽) 140
狭野神社 (狭野神楽) 142

小林市
岩戸神社 (岩戸神楽) 144

都城市
島津稲荷神社 (神舞) 145
的野正八幡宮 (的野正八幡宮神楽) 146

日南地方の神楽

日南市
伊比井神社 (伊比井神楽) 148
宮浦神社 (宮浦神楽) 148
潮嶽神社 (潮嶽神楽) 149
郷原神社 (郷之原神楽) 150
毛吉田神社 (作神楽) 150
駒宮神社 (作神楽 (豊作祈祷神楽)) 151
風田神社 (作神楽 (豊作祈祷神楽)) 151
萩之嶺神社 (宮浦神楽) 152
上方神社 (作神楽 (春祭り)・神楽 (秋祭り)) 152
大宮神社 (作神楽) 153
曹子神社 (春神楽・作神楽) 153
吾田神社 (春神楽・作神楽) 154
限谷神社 (作神楽・春祭) 154
岩崎稲荷神社 (作神楽) 155
益安神社 (作神楽 (春まつり)) 155
田ノ上八幡神社 (御神楽祭 (名称無し)) 156
霧島神社 (乱杭野) (作神楽) 156
愛宕神社 (愛宕神社神楽) 157
酒谷神社 (作神楽) 157
大窪神社 (豊作神楽) 158
塚田神社 (作神楽) 158
九社神社 (作神楽 (下方神楽)) 159
吾平津神社 (漁神楽) 159
中村神社 (作神楽) 160
伍社神社 (中央町春神楽) 160
行膝神社 (十日えびす神楽) 161
日之御崎神社 (作神楽 (春祭り)・神楽 (秋祭り)) 162
霧島神社 (恵比須神楽、稲荷神楽、節句神楽) 161
潟上神社 (作神楽) 162
松尾神社 (作祈祷神楽) 163
脇本神社 (春祈念 (作神楽)) 163
贅披神社 (作神楽) 164
榎原神社 (作祈祷神楽) 164


第二部 特殊神事の部


県北地区[西臼杵・延岡市・東臼杵]

猪掛祭 (高千穂神社 (高千穂町)) 167
柚木野人形浄瑠璃 (柚木野神社 (高千穂町)) 167
荒踊 (三ケ所神社 (五ヶ瀬町)) 168
歳頂火 (熊野神社 (延岡市)) 168
臼太鼓踊り (家代神社 (諸塚村)) 169
ねりふみ (家代神社 (諸塚村)) 169
黒葛原団七踊り (黒葛原神社 (諸塚村)) 169
御田祭 (田代神社 (美郷町西郷田代)) 170
渡川白太鼓 (渡川神社 (美郷町南郷)) 170
おきよ祭り (立磐神社 (日向市美々津町)) 171
擢伝馬踊り (立磐神社 (日向市美々津町)) 171
御日待 (八重原神社 (日向市東郷町)) 171

県央地区[児湯郡・西都市]

六社連合大神事 (比木神社 (木城町)・平田神社 (川南町)・白髭神社 (川南町)・八坂神社 (高鍋町)・愛宕神社 (高鍋町)・八幡神社 (新富町)) 172
奉射祭 (川田神社 (高鍋町)) 173
若年まつり (舞鶴神社 (高鍋町)) 173
鴫野棒踊り (大年神社 (高鍋町)) 173
荒神さん (火産霊神社夏祭) (火産霊神社 (高鍋町)) 174
元禄坊主踊り (水沼神社 (新富町)) 174
師走祭 (比木神社 (木城町)) 175
更衣祭 (都寓神社 (西都市)) 176
宝印祭 (岩爪神社 (西都市)) 176
下水流臼太鼓踊り (南方神社 (西都市)) 177
普通水稲作占い (見原稲荷神社 (西米良村)) 178
だごおつや・にぎりめしおつや (春日神社 (新富町)) 178
いぶくろ (新田神社 (新富町)) 178
棒踊り (湯之宮神社 (新富町)) 179

県央地区[宮崎市および近郊]

神事流鏑馬 (宮崎神宮 (宮崎市) 180
はやま祭り (宮崎神宮摂社皇宮神社 (宮崎市)) 182
みたまなごめの舞 (宮崎県護国神社 (宮崎市)) 183
裸参り (青島神社 (宮崎市)) 183
海を渡る祭礼 (青島神社 (宮崎市)) 183
なぎなた踊り (磐戸神社 (宮崎市)) 184
ハレハレ (倉岡神社 (宮崎市)) 184
豊年踊り (跡江神社 (宮崎市)) 185
けんかだんじり (愛宕神社 (宮崎市佐土原町)) 185
おためし (炎尾神社 (宮崎市清武町)) 185
神 馬 (赤池神社 (国富町)) 185
「百万遍」 (地主神社 (国富町)) 186
ヨイマカ (剣柄稲荷神社 (国富町)) 186
バラ太鼓踊り (諏訪神社 (国富町)) 186
御田植まつり (粟野神社 (宮崎市高岡町)) 187
力餅運び (剣柄稲荷神社 (国富町)) 187

県西地区[西諸県・北諸県・えびの市・都城市]

棒踊り (狭野神社 (高原町)) 188
奴 踊 (狭野神社 (高原町)) 188
苗代田祭 (狭野神社 (高原町)) 189
牛越祭 (午跳ばせ) (菅原神社 (えびの市)) 190
大太鼓踊 (南方神社 (えびの市)) 190
高木のあげ馬 (南方神社 (都城市)) 191
からくり仕掛け花火 (科長神社 (都城市)) 192
熊襲踊 (諏訪神社 (都城市)) 193
花木あげ馬 (南方神社 (都城市山之口町)) 193
弥五郎どん祭り (的野正八幡宮 (都城市山之口町)) 194
上 馬 (南方神社 (都城市高城町)) 195
上 馬 (諏訪神社 (都城市高城町)) 195

県南地区[日南市・串間市]

シャンシャン馬道中 (鵜戸神宮 (日南市)) 196
煮花神事 (駒宮神社 (日南市)) 196
福種子下ろしの神事 (潮嶽神社 (日南市北郷町)) 197
潮嶽棒踊り (潮山獄神社 (日南市北郷町)) 197
弥五郎どん祭り (田ノ上八幡神社 (日南市)) 197
臼太鼓踊り (脇本神社 (日南市南郷町)) 198
牛祭り (脇本神社 (日南市南郷町)) 198
縁日大祭 (榎原神社 (日南市南郷町)) 198
ねたろう神事 (串間神社 (串間市)) 199

「宮崎の神楽と特殊神事」/ 企画・発行/宮崎県神社庁 (著) /「宮崎の神楽と特殊神事」編纂委員会 (編集)
出版社:鉱脈社
2019年10月22日 発刊
価格:3,300円(税込)
ISBN-13: 978-4860617431

12月18日現在、出版元の鉱脈社サイトを参照すると、在庫数が大変少なくなっております。"と書いてありましたので、興味のある方は今のうちに入手しておいた方が良いかも知れません。
(追記:12/22付、宮崎日日新聞に掲載された本の紹介記事によると、1,000部を発行したようです。

当方は、宮崎市内の書店で(金海堂)で入手しました。
A4サイズのしっかりした紙質なので、ズッシリ重いです。他の書籍、インターネットなどでは到底情報入手出来ないであろう神楽の紹介、番付など、神楽に興味ある方にとっては、大変貴重な保存版資料となる事と思います。

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〔気付いた事 列挙〕
宮崎県神社庁包括下の神社とかかわりのある神楽を掲載しているからでしょう、高千穂の「浅ヶ部神楽」などの項目は無く、高千穂神社の高千穂の夜神楽が掲載されておりました。
天岩戸神社周辺の夜神楽なども同様です。
諸塚神楽の一つ、「戸下神楽」の項目が無いのは同様の事なのかも知れません。但し、巻頭グラビアの諸塚神楽の写真は戸下神楽の「権現」、「舞入れ」、「道行」でした。
椎葉神楽の「向山日当神楽」だけが、椎葉神楽群から外れ、諸塚神楽の後に掲載されているのは、何か意図があるのでしょうか? 単なる間違い?

追記:第30回宮日出版文化賞受賞
選考委員 委員長
 後藤徹一氏・県博物館協議会委員
委員
 池上和文氏・宮崎産業経営大教授
 関谷康子氏・日南ブックウーマン代表
 中原光晴氏・県立図書館長
 耕耕一郎氏・宮崎日日新聞社編集局長

令和2年3月12日 宮崎日日新聞記事より引用
宮崎の神楽と特殊神事
県神社庁企画発行、編纂委員会編(鉱脈社)

伝統継承の貴重な「しるべ

   過去から伝わった普遍的な価値をしっかりと継承し、未来を生きる子どもたちへと引き継ぐことは、現在を生きる者たちの義務であり責任である。  日向の国は「神楽なしでは夜の明けぬくに」という言募があるという。本県の誇る普遍的価値の最たるものが神楽であり神事である。1992年の県などの調査によると、県内350カ所で204団体がさまざ まな神楽を奉納していると報告されている。
 本書は、県内に伝わる152の神楽と63の特殊神事を収めて、この度の御代替わりの記念事業の一つとして刊行されたものである。出版に当たった県神社庁によれば、1988(昭和63)毎に編さんされた昭和天皇即位60年記念誌『宮崎県神社誌』の不足を補うためのものだという。宮司らによって、日ごろは目にすることのない県内各地の神楽や伝統行事が広く紹介されており、祭事の由来や言葉の意味等、郷土宮崎を知るうえで誠に貴重である。
 しかし、その継承となると楽観視できない。本書の編さん事業には2年余りを費やしているが、その間に、後継者育成に問題を抱える神楽保存会や、消失してしまった特殊神事等があり、伝統文化の継承には想像を絶する厳しい現実があることが明らかにされた。
 序文を寄せた小川直之氏(国学院大学教授)は、現在、神楽や神事芸能などの「祭り文化」が注目されるのには二つの意味があるという。一つは、少子高齢社会において人々の連携・連帯を作り出すこと。もう一つは、明治以来築き上げられてきた高度文明社会において、見えにくくなっている地域の個性を取り戻すことである。両者ともに、極めて重要な視点である。本書が、宮崎の伝統文化を見直し、今後の継承の在り方を捉え直すうえで「標」となることを期待したい。/(宮崎産業経営大教授、教員養成センター長・池上和文)


“喜びの声

「いつか」役立つ記録に

約650の神社を包括する県神社庁。そのネッットワークを最大限に生かし、県内に伝わる152の神楽と63の神事を一冊にまとめ上げた。 受賞の知らせに、庁長で宮崎神宮宮司の本部雅裕さん(68)は「苦労しただけにうれしい。編さん委員や伝承する団体の励みになる」と喜びを語る。
 昔は家々で舞を継いできた神楽。今は保存団体が地域外から舞い手を受け入れたり、小学生に舞を教えたりする。 人口減少や高齢化に加え、家柄を継がないといった考え方の変化も影響し、継承方法は形を変えつつある。こうした現状に、神職らの間で「今のうちに、きっちりと記録として残しておかないといけない」との機運が高まった。
 2015年から、同庁の事業として県内全域を調査。各神社の宮司らが原稿を担い、住民から聞き取った話を含む貴重な文章を寄せた。多くの人が関わったからこそ全域を網羅できた一方、文章の分量や言い回しはまちまちな展開に。神職24人でつくる編さん委員会が中心となり、文体を整えた。
 すでに途絶えてしまった神楽は、覚えている人の話を基に掲載。記録に残しておけば、いつか復活の動きが起こったときに役立つかもしれない、との考えからだ。 長年伝わる神事も、失われたら再興は難しいと判断。御田祭(美郷町)やヨイマカ(国富町)、苗代田祭(高原町)など豊富に盛り込んだ。
 「神楽や神事は神々に奉納するものだから、見せ物になってはいけない」と本部さん。「神様と一緒に楽しむという気持ちを忘れず、誇りを持って文化を継承していくことに、この本が役立てば」と願いを込めた。/(松田みゆき)”


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