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船引神楽 めご舞  船引神楽

船引神楽の写真 めご舞

 撮影地:宮崎県宮崎市清武町 船引神社   前の舞[戸開鬼神]へ次の舞[箕取舞・杵舞]へ

 船引神楽は、宮崎県内に多く残されている「春神楽」の代表的なものです。
 五穀豊穣と子孫繁栄を祈願として、奉納されます。
 この写真は2009年春分の日に船引神社で撮影した 「めご舞」の写真です。 

 めご舞
 五穀の誕生から、国造り、人造りの由来を神主との問答で披露する。
 「農耕文化」と「種」の起源を説いている。
 神主との問答のあと「つと」の籾種を舞庭から外に神歌を唱えながらまくが、この籾種を観客が拾って帰り、
 自分の苗田に撒き添えると豊作が得られると言い伝えられている。

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神主:お訊ね申す。その右手に持たれる物をお披露目くだされ。
めご:この儀か、おの儀は一切諸神諸民の諸々の夢をさます目鈴と申す。なんと神主得心いたされたか。
神主:しからばその左手に持たれる物をお披露目くだされ。めご:この儀か、この儀は貝が四寸に柄が尺これで尺四(杓子)と申す。なんと神主得心いたされたか。

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神主:それではその股間の物をお披露目くだされ。
めご:この儀(鈴)も相済み、この儀(杓子)も相済み、なんと神主この儀ばかりはおゆるしくだされ。
神主:いやいや何もかも訊ぬるからには、一切残らずお披露目お願い申す。
めご:この儀は、イザナギ・イザナミノミコトより朕御宝を授け賜って子孫繁昌の天の逆鉾と申す。なんと神主得心いたされたか。

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この日拝観した神楽舞の中からあえて一つ選ぶとするならば・・私はこの「めご舞」を選びます。
五穀豊穣と子孫繁栄を祈願とする作神楽の代表と言えるでしょう。
とかく聞き取り辛い神主との問答も、良く聞こえ、詞も良く理解できました。
舞庭より場外へ出て来るなど、観客と一体となり盛り上がるところは、西都周辺の神楽にある「磐石」と同じような趣きの舞です。

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神楽なくしては夜の明けぬ国 みやざき 

宮崎県 船引神楽 めご舞

撮影2009/03