神話の源流「高千穂夜神楽御祭」
2021年10月17日 高千穂神社神楽殿において、神話の源流「高千穂夜神楽
御祭が開催されました。
国文祭・芸文祭みやざき2020の「分野別フェスティバル」の一つとして開催されたものです。
神楽の公演を行うことにより、神楽団体の振興と活性化を図るとともに、全国に神楽の魅力を発信。
併せて、招聘団体との共演によりお互いの神楽の魅力に触れ、交流を深めて行くものです。
当日は、国指定無形重要文化財「高千穂の夜神楽」、「豊前神楽」(福岡県)、「球磨神楽」(熊本県)の神楽が披露されました。
公演は、午前の部と午後の部があり、各100名限定、事前申し込みによる先着順でした。
見学は希望者は、要事前予約、新型コロナ感染予防の為、県内在住者のみでした。
午前の部(100名)
受付 8:15?
開演 9:00(12:00終了予定)
球磨神楽「三番神楽」「小幣の舞」「大小の舞」
豊前神楽(山内神楽講)「御先」
高千穂の夜神楽「杉登」「弓正護」「住吉」
午後の部(100名)
受付 13:15?
開演 14:00(17:00終了予定)
球磨神楽「三番神楽」「小幣の舞」「大小の舞」
豊前神楽(山内神楽講)「御先」
高千穂の夜神楽 「岩潜」「八鉢」「蛇切」「雲下し」
➡ 開催前に書いた関連ブログ記事
当初の計画では、会場は高千穂町武道館周辺で、地元の子ども達も舞いを披露など予定されておりましたが、コロナの感染拡大で会場を高千穂神社神楽殿へ変更、規模を縮小しての開催となりました。
会場となった「高千穂神社神楽殿」は、通常(コロナ前は)300人の観客のキャパがあったのですが、今回は100人に抑えての開催でした。
今回、当方は都合により
午後の部のみ見学、。このページに掲載した神楽の写真などは以下。
午後の部
- 開演の挨拶:高千穂町町長 甲斐宗之氏
- 開演の挨拶:高千穂神社 後藤俊彦宮司
- 熊本県 球磨神楽「三番神楽」
熊本県 球磨神楽「小幣の舞」
熊本県 球磨神楽「大小の舞」
- 福岡県 豊前神楽(山内神楽講)「御先」2枚
- 高千穂の夜神楽「岩潜」2枚
- 高千穂の夜神楽「八鉢」2枚
- 高千穂の夜神楽「蛇切」2枚
- 高千穂の夜神楽「雲下し」2枚
- 終演の挨拶:高千穂町教育長 戸敷二郎氏
開演の挨拶
国指定無形重要文化財「球磨神楽」(熊本県)
15世紀の神楽記録がある。人吉市と球磨郡内の43の神社で、大祭の御夜(宵宮)に奉納される。
10月8日に人吉市の青井阿蘇神社から始り、12月5日の水上村の市房山神宮で終わる。各神社の神職による神楽であったが、昭和37年に神職と氏子によって球磨神楽保存会が結成され現在に至っている。直面の採り物舞が中心で、足拍子や楽板使用も特色である。
➡ 球磨神楽(文化遺産オンライン)
〔三番神楽〕
〔小幣の舞〕
〔大小の舞〕
国指定無形重要文化財「豊前神楽」(福岡県)
豊前神楽は、旧豊前国内で神楽を伝承する福岡県の34団体と、大分県の5団体により構成されており、春と秋に奉納が行われる。起源は明確ではないが、江戸時代の初めには記録に現われてくる。
鬼役の「駈仙(御先)みさき」が登場する演目などに特徴がある。湯立神楽として斎鉾と呼ぶ10m程の柱に登る所作や火渡りといった修験道の影響も見られる。
➡ 山内神楽講(京築まるごとナビ)
〔御先〕
国指定無形重要文化財「高千穂の夜神楽」
秋の新穀収穫を喜び、翌年の豊作を祈願する招魂・鎮魂から生まれた霜月の里神楽で、11月から2月にかけ30余の集落で氏神祭として催行される。
現存する古文書・神楽面から、鎌倉・室町期にはすでに宮神楽として舞われ、江戸後期に民家を神楽宿とする里神楽に移行している。舞は式三番・よど七番・岩戸五番と称される願神楽・岩戸神楽を中心に33番で構成されている。
岩潜り
剣の舞。「岩潜り」は岩間を潜る激流を意味する語義といわれ、四人舞・三人舞・二人舞・一人舞と舞いの流れが変わり、太刀による「潜りの手」と一人舞の八方返り曲舞を特徴としている。
八鉢
八揆ともいい、太鼓での曲打ち舞が特徴。地霊としての太鼓舞は豊穣の祈りとも解されている。舞姿は生産者である農民を表現し、逆立ち舞や太鼓の曲打ちは神の躍動、穀種の「神添」といわれる。
蛇切り
出雲神話で知られる素戔嗚尊の八俣の大蛇退治の舞で、
高千穂では岩戸地区にしか伝承されていない。島根をはじめ、九州では大分・熊本等に石見系統の賑やかな大蛇退治が伝承されているが、岩戸の蛇切りは高千穂らしい静かな一人舞で、神前に置かれた大蛇を切り、三種(みくさ)の神器(かむたから)の一つ「草薙剱(くさなぎのつるぎ)」を取り出し、舞い上げで納める。
「草薙剱(くさなぎのつるぎ)」
雲下し
三十三番のフィナーレ。高天原を象徴する天蓋「雲」を降ろす舞。雲綱を引きながら舞う。
雲布に納められた切り紙が、紙吹雪(水種)として神庭に舞い散る。
舞が終わると神前に二礼二拍手一拝を行い願成就となる。
※今回の神楽の説明で参考にした資料
➡ 九州の神楽リーフレット(九州の神楽ネットワーウ協議会・宮崎県総合政策部 記紀編さん記念事業推進室発行)
➡ 高千穂の夜神楽 ミニ解説(高千穂町発行リーフレット)
〔蛇切〕については
➡ 永の内神楽 宮崎県文化財課Youtubeより引用
終演の挨拶
「国文祭・芸文祭みやざき2020」はこれで終了です。
関係者の方は、「コロナ」で大変だった事でしょう。お疲れ様でした。
私の「国文祭・芸文祭みやざき2020 広報サポーター」(ボランティア)の活動もこれで終わりです。
後日。宮崎県より当日の様子(午後の部)を納めたダイジェスト版動画がYoutubeで公開されましたので紹介します。
(余談)折角なので、この日は高千穂に一泊
翌朝、雲海出現に期待しつつ、この日は、宮崎県の県民宿泊割引キャンペーン「
ジモ・ミヤ・タビキャンペーン」と、高千穂町独自の宿泊キャンペーン「
宮崎県民たかちほ割引」を利用して「ホテルグレイトフル高千穂」に一泊しました。
ホテルの部屋(RM NO.411)の窓から、二上山、国見ヶ丘などが見えた。日が沈むと武道館の千木などもシルエットとなって良い雰囲気でした。
次の日は
➡ 国見ヶ丘・天安河原などを見学(ブログ記事記載)
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神話の源流「高千穂夜神楽御祭」(午後の部)|高千穂神社神楽殿にて
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