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「九州の神楽」リーフレット紹介ページ


以下の、九州の神楽ネットワーウ協議会・宮崎県総合政策部 記紀編さん記念事業推進室発行の「九州の神楽」リーフレットは、2021年10月、国文祭・芸文祭イベントで入手したものです。
掲載内容は、先々変更になる場合があります。
最新情報は、公式サイト等で再度ご確認をお願いします。

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九州の神楽 九州の神楽

九州の神楽

九州の神楽 九州の神楽

九州の神楽
〔1〕壱岐神楽(いきかぐら) 長崎
 壱岐神楽は、壱岐の島で大切に伝承されてきた神事芸能で、その記録は1435年(永享7年)に神楽舞人数のことを記したものが知られる。
 毎年、8月と12月に行われる祭礼では、三十五番の曲目すべてを畳二畳の中で舞う。神楽はその規模から「幣神楽・小神楽・大神楽・大大神楽」の4つに分けられるが、大大神楽は最も厳粛なもので、特殊な神事に奏されている。

〔2〕平戸神楽仏らどかぐら) 長崎
 平戸神楽は、戦国時代、御竃祭(みかまどまつり)の神楽を伝えたことが発祥とされ、現在は24番の神楽で構成されている。全24番の奉納は、毎年10月26日平戸城下・亀岡神社の秋の例大祭でのみ行われる。 
 演目の中の「二剣(にけん)」は、真剣3本を使う祓いの舞で平戸神楽の代表である。
 昭和33年に地元の有志が「平戸神楽振興会」を設立し、神楽の振興・保護育成・後継者の訓練などを行っている。

九州の神楽 九州の神楽

九州の神楽
〔3〕五島神楽(ごとうかぐら) 長崎
五島神楽は、室町時代後期に今の神楽の原型が生まれたとされ、400年以上の伝続がある。五島市の「福江神楽」「岐宿神楽」「富江神楽」「玉之浦神楽」、新上五島町の「有川神楽」、「上五島神楽」、佐世保市宇久町の「宇久神楽」の7つの神楽を総称して「五島神楽」と呼ぶ。
 秋の例祭で奉納されることが多く、各地域色を取り入れた独特の演目がある。

〔4〕球磨神楽(くまかぐら)熊本
15世紀の神楽記録がある。
人吉市と球磨郡内の43の神社で、大祭の御夜(宵宮)に奉納される。10月8日に人吉市の青井阿蘇神社から始まり、12月5日の水上村の市房山神宮で終わる。各神社の神職による神楽であったが、昭和37年に神職と氏子によって球磨神楽保存会が結成され現在に至っている。
直面の採物舞が中心で、足拍子や楽板使用も特色である。

〔5〕豊前神楽(ぶぜんぐら) 福岡・大分
 豊前神楽は、旧豊前国内で神楽を伝承する福岡県の34団体と、大分県の5団体により構成されており、春と秋に奉納が行われる。起源は明確でないが、江戸時代の初めには記録に現れてくる。
鬼役の「駈仙(御先)(みさき)」が登場する演目などに特色がある。湯立神楽として斎鉾(ゆほこ)と呼ぶ10m程の柱に登る所作や火渡りといった修験道の影響も見られる。

〔6〕御嶽神楽(おんだけかぐら) 大分
 豊後大野市清川町に伝わる神楽で、15世紀半ばに創建された御嶽神社に奉納されたのが始まりと伝える。大分県南部や熊本県阿蘇地方には、この神楽を祖型とする大野系岩戸神楽が広がっている。
 記紀神話の内容など33番の演目を伝え、激しい動きの勇壮な舞は多くの人を引きつけている。

〔7〕高千穂の夜神楽(たかちほのよかぐら) 宮崎
 秋の新穀収穫を喜び、翌年の豊作を祈願する招魂・鎮魂から生まれた霜月の里神楽で、11月から2月にかけ30余の集落で氏神祭として催行される。
 現存する古文書・神楽面から、鎌倉・室町期にはすでに宮神楽として舞われ、江戸後期に民家を神楽宿とする里神楽に移行している。舞は式三番・よど七番・岩戸五番と称される願神楽・岩戸神楽を中心に33番で構成されている。

〔8〕椎葉神楽(しいばかぐら) 宮崎
 椎葉村には、26ケ所の集落に神楽が伝承されており、それらを総称して「椎葉神楽」と呼ぶ。集落毎に11月中旬~12月下旬にかけて夜通し行われ、村人にとって1年を締めくくる大切な祭りである。
 集落ごとに舞や衣装、太鼓の調子も多種多様であり、「狩猟神事」が織り込まれていることや、「神仏混淆」の唱教が多く残っていることが特徴である。

〔9〕米良神楽(めらかぐら) 宮崎
 銀鏡神楽は、毎年12月に西都市の銀鏡神社大祭で奉納される33番の夜神楽で、「米良神楽」の名称で国の重要無形民俗文化財に指定されている。
 屋外の神屋には、古くからの狩猟文化として猪の頭などを供える。演目には銀鏡各集落の神を迎え、その神が着面しての「降居」の舞、赤子をあやす「子すかし」、狩りの所作を演ずる「ししとぎり」などがある。

〔10〕高原の神舞(たかはるのかんめ) 宮崎
 高原町には「祓川神楽」と「狭野神楽」が伝承されており、その2つを総称して「高原の神舞(かんめ)」と呼ぶ。
 旧薩摩藩の神舞を現在に色濃く残しており、真剣を使った演目が多く修験道の影響を受けていることが共通の特徴である。
 祓川神楽の真剣を持ち大人数で舞う「十二人叙」や狭野神楽の酒を飲みながら舞う「御酔舞」など、それぞれに独特な演目が伝えられている。

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