番 | 名 | 命 づ け | 説 明 |
1 | 彦舞(ひこまい) | 猿田彦命 | 一斗枡に上り四方拝する。7番までをよど7番といい普通にはこの7番で願、成就とする。 |
2 | 太殿(たいどの) | 句句廼智命(木) 軻遇突智命(火) 金山彦命(金) 罔象女命 |
天孫降臨のとき、注連を張って高天原と定め茲に八百万神を招く舞。 |
3 | 神降(かみおろし) | 神漏伎命・おんしおの命 天忍穂耳命 |
降神の舞で神を招く。 以下三番を式三番といい一番重要で祭典には必ず舞う。 |
4 | 鎮守(ちんじゅ) | 大屋津姫命・つま津姫命 | 土地を祓い固め、神を鎮めまつる。 |
5 | 杉登(すぎのぼり) | 椎根津彦・菟狭津彦 入鬼神−武甕槌神 |
昇神の舞。神を送る。 |
6 | 地固(ぢかため) | 道のたんの命・事代主神 五十猛命・玉屋命 |
剣、即ち水の徳で耕地をうるおして国造りをする。宝渡しは護符の剣を氏子代表又は宿主に渡す式。 |
7 | 幣神添(ひかんぜ) | 彦狭知神・天日命 | 幣による祓いの舞、願神楽。折敷に神歌あり。 |
8 | 武智(ぶち) | 弟橘姫・衣通姫 | むちかむしとも言う。戦い準備の舞。 |
9 | 太刀神添(たちかんぜ) | 大屋津姫命・つま津姫命 | 太刀の神威により厄難を払う舞。ハレワイサのサアという舞手のかけ声が入る。岩潜と共に神添の本体、全国に見られる。 |
10 | 弓正護(ゆみしょうご) | 月夜見命・天日鷲命 経津主神・武甕槌神 |
弓を持ち悪魔を払う舞。宝渡しは弓矢を氏子(村人)に渡す式。 |
11 | 沖逢(おきへ) | 天村雲命・思兼神 事代主神・天穂日命 |
水神を祭る火伏せの神楽。天真名井の水を下すという。吹けば行く吹かねば行かぬの歌がいる。 |
12 | 岩潜(いわくぐり) | 武甕槌神・天目一箇命 手置帆負命・猿田彦命 |
剣の舞、白刃を持ち転回などする。安産を祈る女子が帯にたすきをしてもらう。 |
13 | 地割(ぢわり) | 荒神−素戔鳴命 神主−天児屋命 幣挿−大玉命 弓舞−月夜見命 太刀舞−武甕槌神 |
かまど祭で重要な舞、屋敷まつりをする。神主と問答あり。 |
14 | 山森(やまもり) | 青龍王命・赤龍王命 白龍王命・黒龍王命 山の神−黄龍王命 |
もっとも素朴な舞。山の神と二頭の獅子が出る。この後、獅子は門付に出て戸毎を祝福する。 |
15 | 袖花(そでばな) | 天鈿女命・つま津姫命 石凝姥命・木花開耶姫命 |
鈿女命が天照大神のお使いにて猿田彦神をお迎えに行かれる舞。 |
16 | 本花(ほんばな) | 天鈿女命・つま津姫命 石凝姥命・木花開耶姫命 |
膳には米と榊をのせる。米の収穫を祝い又豊作を祈る。 |
17 | 五穀(ごこく) | 倉稲魂命・保食神・大田命 大己貴命・大宮売命 |
穀種を祭る。各々膳に穀をのせ持って舞う。後之をまいて村人が拾い帰る。米、粟、大豆、小豆、稗。 |
18 | 七貴神(しちきじん) | 大国主命・御子神七人 | 農神の舞。姿も十二ヶ月を表すもんでんを負う親神は六尺の杖を持つ。 |
19 | 八つ鉢(やつばち) | 少彦名命 | 八撥とも書く。少彦名命が太鼓にのって身軽な舞をする。 |
20 | 御神体(ごしんたい) | 伊奘諾尊・伊奘再尊 | 酒こしの舞という。酒をつくる様によせてかまけわざをし、見物人の中にも入ってくる。 |
21 | 住吉(すみよし) | 住吉神・八幡神 春日神・白鬚神 |
海神の舞。稲荷神楽ともいう最初から歌がいる。 |
22 | 伊勢神楽(いせかぐら) | 天児屋命 | 七段しばりの大幣をもち舞う。岩戸を探る舞で岩戸開きの準備である。 |
23 | 柴引(しばひき) | 天香語山命 | 天香具山の柴をひき岩戸の前に飾る。 これから岩戸五番、伊勢神楽と日前又は大神を加え岩戸七番という。 |
24 | 手力雄(たぢからお) | 手力雄命 | 天照大神がかくれている天岩戸を探し当てるところ。鈿女と入れかわる。 |
25 | 鈿女(うずめ) | 天鈿女命 | 天岩戸の前の舞神楽のはじまりという。 |
26 | 戸取(ととり) | 戸取明神(手力雄命) | 天岩戸を開き天照大神に再び出て頂くこれで又世の中が明るくなった。 |
27 | 舞開(まいひらき) | 手力雄命 | ついに天岩戸を開き天照大神に出て頂いたので鏡を両手にもってよろこび祝い舞う。 |
28 | 日の前(ひのまえ) | 天児屋命・猿田彦命 思兼命・天鈿女命 |
外注連を祭り天照大神の出御を祝福する。神送りの舞、麻のついた大幣をもつ、高千穂神楽特有の舞。 |
29 | 大神(だいじん) | 矢房八郎拝鷹天神 道のたんの命・伊勢命 |
大わたつみの神(海の幸)の清めの舞。願かけ願ほどきの神楽。 |
30 | 御柴(おんしば) | 瓊瓊杵尊・天村雲命 神主−天穂日命 (一般には十社大明神と 所の氏神という) |
神人一体の古風を最もよく象徴する。二神柴にもり村人多数にかつがれて外注連を廻り神庭に入って神主と問答あり。 |
31 | 注連口(しめぐち) | 手力雄命 | 神送りをするところ。四人はみどりの糸をとって注連の前で舞う。舞おろす中のヤ 正面舞い下すヤ 今は正面おさめましますの歌あり。 |
32 | 繰下し(くりおろし) | 天児屋命・天日鷲命 天村雲命・天帆負命 |
雲おろしの用意。 雲綱をとり外注連に向かって舞う。 |
33 | 雲下し(くもおろし) | 神漏美命・手置帆負命 天児屋命・思兼命 大玉命 (八百万神ともいう) |
雲をおろす舞。紙吹雪が舞い散ってみごとな三十三番の大成就。 |
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