上椎葉ダムと女神像公園 (宮崎県椎葉村)
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しいば花火大会
例年、お盆の頃(2024年は8月11日開催)、上椎葉ダムから約600発程の花火が打ち上げられます。
見学場所は、椎葉中学校グラウンドがメイン。(しいば観光協会サイト参照)
※花火を上部から撮影出来る、アーチダム山中展望台(GoogleMap)も毎年 写真家には人気とか・・(道も展望台も狭そうです)
上椎葉閣下観光放流
上椎葉
閣下観光放流が不定期に開催されることがあります。
予定など詳細は、
➡ 椎葉観光協会サイトなどでご確認をお願いします。
上椎葉ダム(かみしいばダム)
上椎葉ダムは、日本を代表するアーチ式ダムのひとつ、上椎葉発電所のダムは、昭和30年5月 日本で最初に作られたアーチ式ダムです。
九州電力が管理を行う発電用ダムで、ダムの長さは341m、高さは110mで、9155万立方メートルの水をためることの出来るアーチ式コンクリートダムです。
日本で最初に作られた大規模アーチダムで、近代科学の粋を尽くし昭和25年に着工、総工費149億円、5年余の歳月と、延人員500万人の労力を動員して昭和30年5月26日に完成したもので、その後の日本の土木技術に多大な影響を与えたダムです。
ダムからは毎秒73立方mの水が
延長3,200mのトンネル(直径5m)を通り、調圧水槽(ザージタンク)・水圧鉄管・水車を経て発電機をまわし、93,200kwの電気を発電しています。
この発電所の建設に必要な資材のセメントや砂などは、遠く延岡市から耳川道路と58Kmの索道を使って、昼夜廉行で運搬されたとか、九州電力サイト内に当時の動画がありました。
上椎葉ダムの基礎掘削からコンクリート打設までの建設状況の記録を紹介。
➡ 国内初の本格的アーチ式ダム 上椎葉発電所建設記録(20分11秒)|九州電力
九州中央山地国定公園・日向椎葉湖・ダム湖百選
上椎葉ダムによって出来た貯水池は、小説家吉川英治氏によって
日向椎葉湖(ひゅうがしいばこ)と命名されました。
2005年(平成17年)には地元・椎葉村の推薦によって財団法人ダム水源地環境センターより
ダム湖百選の認定を受けています。
九州中央山地国定公園にも指定されています。雨の多い時期には雄大なダム放水が見られることもあります
ダム上からの撮影(春の撮影)
以下の写真は、ダムの上を走る道路から、ダムの下部を撮影したものです。(上の写真は秋ですが以下は春に撮影)
左右対象にすべり台のようなスロープが見えると思いますが、放水時は左右から流れ出た水は中央でぶつかり、落下時の衝撃を打ち消しあう構造になっているそうです。
ダム下流方向 右上にあるのは椎葉中学です
上椎葉ダム・地図等の情報
地図:
GoogleMap Mapfan Mapion 
(501 723 726*46)
緯度経度:N=32.27.25.2 E=131.9.10.1(日本測地系)
女神像公園
上椎葉ダム・日向椎葉湖を一望に見下ろす眺めが良い場所に、等身大の三女神の立像が建立された「女神像公園」があります。
上椎葉ダムの工事中には、105人に上る犠牲者を出しました。
三女神像は犠牲者の供養のため、昭和32年に建立されたものです。
彫刻家 冨永朝堂氏による三女神慰霊像
三女神の正面は仏教の慈悲を表す日本女性、左はキリスト教の愛を示す中世の外国女性、そして右に天地を指す水の象徴の女神をかたどっています。
現地、九州電力株式会社設置 案内板より 一部抜粋
このダムは歴史と伝説の地、上椎葉に当社が近代科学の粋を尽くし5年余の歳月と、延人員500万人の労力を動員して完成しました。
難工事で、その完成の影には多くの血のにじむ苦闘と尊い105名の犠牲が払はれたのでございます。当社ではこれら尊い霊をいささかでもお慰めし、とこしえにこのダムを見守っていただくよう斯界の大家富永朝堂先生をわずらはして、三女神慰霊像を作成しこの建設の大観を一望のもとに見おろせる秀麗な湖畔のこの地に、慰霊碑を建立いたしました。
この地に訪れられた皆様方とともにここに眠る105名柱の霊を末ながく慰めることができますように念じている次第でございます。
完成のかげに
一九五〇年二月、わが九州電力が、創立以来の総力を傾けて着手した上椎葉発電所建設工事は、五年余の歳月と延人員五〇〇余万人の労力を動員し、一三〇億円をこえる巨費を投じて、一九五五年五月に完成し、歴史的な発電を開始いたしました。
近代科学技術の粋を盡し、従事者全員が協力一致した成果は、高さ一一〇メートル、長さ三四〇メートルの巨大なダムとなって静かな耳川渓谷にそそり立ち、せきとめられた湖水は、一四〇メートル余を落下して、九〇,〇〇〇キロワットの電力と化し、九州の産業発展の一大原動力となるにいたりました。
この世紀の難事業完成のかげには、どんなに多くの血のにじむ苦闘と犠牲が払われたことでありましょうか。じっさい、上椎葉発電所建設工事こそは難工事の最たるものでありました。ダム建設のおり、その他の関連工事におきまして、わが国初のアーチダム採用という工事の困難さに加えて、毎年の台風の襲来は不幸にして、少なからざる犠牲者をだしたのであります。このことを思うとき、われわれは、悲痛きわまりない感慨にうたれるものであります。
いまや、建設工事は完了し、上椎葉の里に巨大な弧を描くアーチダム、その他の偉業を残し、建設関係者は、この地を去る時がまいりました。われわれは、この建設の大業を一望のもとに見おろす秀麗な湖畔を選び、ここに一基の慰霊碑を建立し、尊い殉職者の芳名を千載残すことにいたしました。在天の霊よ願わくば、われわれの微意を了とされ、殉職者諸兄姉の心血凝って成った偉業の成果をしずかに見守って下さい。 合掌
一九五六年二月建立
施主 九州電力株式会社 社長 佐藤篤次郎
同 鹿島建設株式会社 社長 鹿島守之助
同 株式会社 熊谷組 社長 熊谷太三郎
同 株式会社 間 組 社長 神部満之助
同 株式会社 奥村組 社長 奥村 大平
外十社
(慰霊碑 碑文より)
公園内には駐車場 トイレ ベンチ 芝生スペースなどあります。
女神像公園には桜も植栽してあり、春には桜が楽しめます。
実は今年の春、桜を見に行こうとしたのですが、途中の分岐でダムの方へ下りてしまい
夕刻ということもあり、結局断念した苦い思い出が・・・。
女神像公園 アクセス・地図等の情報
地図:
GoogleMap Mapfan Mapion 
(501 723 793*05)
緯度経度:N=32.27.26.9 E=131.9.13.5(日本測地系)
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