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高千穂峡が読売新聞 平成百景で11位 |
読売新聞創刊135周年を記念した「平成百景」で、宮崎県からは高千穂町の高千穂峡が読者投票で11位に選ばれたようです。 読売新聞Webサイト(読売ONLINE)の平成百景のページよりTOP30を引用。参照元はこちら 読売新聞 平成百景認定地 読者投票による上位30ランキング末尾の()内数字は1月末の中間発表時点(ネット投票・Best100順位)を当方にて追記したものです。1 富士山 山梨・静岡(1) 2 昇仙峡 山梨(34) 3 知床 北海道(2) 4 十和田湖・奥入瀬(おいらせ)川 青森・秋田(3) 5 合掌(がっしょう)造り 岐阜・富山(8) 6 京都の寺社 京都(5) 7 姫路城 兵庫(12) 8 上高地 長野 (6) 9 函館の夜景 北海道(4) 10 尾瀬 群馬・福島・新潟(10) 11 高千穂峡 ★宮崎(15) 12 宮島 広島 (17) 13 甲府盆地の夜景 山梨(30) 14 秩父夜祭 埼玉(54) 15 縄文杉 ★鹿児島(11) 16 東京タワー 東京(14) 17 美瑛(びえい)の丘 北海道(7) 18 釧路湿原 北海道(9) 19 白崎海岸 和歌山(99) 20 伊勢神宮 三重 (32) 21 阿蘇山 ★熊本(29) 22 黒部ダム 富山(31) 23 霞ヶ浦の帆引き船 茨城(100圏外) 24 曽木の滝 ★鹿児島 (100圏外) 25 日光の社寺・杉並木 栃木(47) 26 錦帯橋 山口 (79) 27 東京ディズニーリゾート 千葉 (20) 28 蔵王 山形・宮城(13) 29 サンゴ礁 ★沖縄 (16) 30 原爆ドーム 広島 (27) はがき11万6242通、インターネット5万7372通の投票、投票総数64万2314票。 右の写真は秋に撮影した高千穂峡です。 クリックすると横幅1024pixに拡大します。 |
読売新聞 平成百景の選考方法等「平成百景」は初耳でしたので、何だろう?と少しだけインターネットで調べてみました。先の読売新聞Webサイトによると、“平成百景は、風景写真の大家・竹内敏信氏の監修でリストアップした全国300景色の写真を1月10日か ら15日まで分けて読売新聞朝刊紙面に掲載し、その中から読者投票(ハガキもしくはインターナット投票で5つまでを選ぶ)をふまえ選考委員会で選ぶ。”という内容のものだったようです。 地域バランスを考慮。平成になって生まれたり、再生・見直されたりした景観も重視し各選考委員が強く推薦した景観を加えて審議、最終決定。得票数30位まではすべて選ばれ、得票数100位までのうちでも約7割が選ばれたが、得票数順に上位100か所が選ばれたわけではない。 平成百景の選考委員は下記の方々、主催後援等は以下のようです。 選考委員大塚陸毅(日本経団連観光委員会委員長)金井耿(日本旅行業協会会長) 菊川怜(女優) 酒井順子(エッセイスト) 中村徹(日本観光協会会長) アーサー・ビナード(詩人) 藤森照信(東大生産技術研究所教授、建築家) 舩山龍二(日本ツーリズム産業団体連合会会長) 本保芳明(観光庁長官) 老川祥一(読売新聞東京本社代表取締役社長) (敬称略、50音順) 主催後援等【主催】読売新聞社【後援】国土交通省、観光庁、日本政府観光局、日本経済団体連合会、日本観光協会、日本ツーリズム産業団体連合会、日本旅行業協会、全国旅行業協会 【協賛】キヤノン、JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州、日本航空、日本たばこ産業、富士重工業など 【特別協力】近畿日本鉄道、南海電気鉄道など 【協力】エイチ・アイ・エス、近畿日本ツーリスト、クラブツーリズム、ジェイティービー、阪急交通社、読売旅行 300に入ってないと・・はじまらない。Webに書かれているように、とにもかくにも、まずは竹内敏信氏に選ばれてなければ投票の対象にもならないようです。そこで。宮崎県下で何処がエントリーされてたのかを調べてみると、「高千穂峡」「日向市駅」「都井岬」「霧島」の四箇所が氏の選んだところでした。(下部にリスト全300件を掲載) 今回選考に使われた掲載写真はWebページ上でも見ることが出来ます。→ 県別エントリー一覧 読者が紙面の写真だけ見て選ぶとするならば、この霧島の写真(韓国(カラクニ)岳山頂での写真と思われますが・・・。)、正直言って厳しいかも知れません。 日向市駅も駅自体のスギ・集成材での構造等“背景”を知らないで写真だけ見ても知名度もかなり薄いですし、選考委員の強力なフォローなしては苦しいと思います。 個人的には・・高千穂峡 もう少し上位でも・・個人的には・・山梨県の昇仙峡2位*を考えると・・年間を通した渓谷美で考えるならば高千穂峡はもう少しランキングは高いのでは?と思ったりもしますが、都心からのアクセス、知名度、投票数は当然読売新聞の購読者数にも左右されると思いますので、それを考えると九州はキビシイですね。(*ページ末追記も参照の事)読売新聞が九州でどれだけのシェアなのか当方は把握しておりませんが、九州沖縄各県においては各地の地元紙がトップシェアを占めております。 参考まで、ネット検索で見つけた2007年3月時点での新聞のシェアです。(引用元) 九州沖縄各県の新聞社トップ / シェア%/ 発行部数 福岡県 / 西日本新聞 / 31.76 / 63万 佐賀県 / 佐賀新聞 / 46.94 / 14万 長崎県 / 長崎新聞 / 33.22 / 20万 熊本県 / 熊本日日新聞 / 55.63 / 38万 大分県 / 大分合同新聞 / 52.28 / 25万 宮崎県 / 宮崎日日新聞 / 49.38 / 25万 鹿児島県 / 南日本新聞 / 53.67 / 40万 沖縄県 / 琉球新報 / 41.03 / 20万 都心部 一都三県のトップ / シェア%/ 発行部数 東京都 / 読売新聞 / 26.16 / 149万 神奈川県 / 読売新聞 / 30.20 / 107万 埼玉県 / 読売新聞 / 40.36 / 105万 千葉県 / 読売新聞 / 37.40 / 86万 想像ですが、読者投票に関しては、やはり過去に自分が行った事のある場所を選んだ方が一番多いかも知れませんね。 あとはテレビや本等で見て(あ、Webもですね^^;)行ってみたい場所でしょうか。 高千穂峡が11位になれたのは、過去にCMやTVロケで使われたり、東国原知事就任来さらに数々のテレビ番組で紹介された事などによる知名度アップもかなり貢献しているのかも知れません。 メディア露出が無ければ一枚の写真だけでは30位以下だったかも知れません。 阿蘇山(21位)の評価も意外に低いなぁ・・とも思いました。 書いていて毎度、郷土愛全開の記事と思いますハイ(笑) |
九州沖縄の平成百景九州沖縄では11位の高千穂峡以外に、15位に 縄文杉(鹿児島)、21位に阿蘇山(熊本)、24位に曽木の滝(鹿児島)、29位にサンゴ礁(沖縄)が選ばれ、30位以降では(30位までしか順は公開されておりませんので順不動)太宰府天満宮(福岡)、吉野ヶ里遺跡(佐賀)平和公園(長崎)、雲仙岳(長崎) 、 熊本城(熊本)、別府八湯(大分)、由布院(大分)、桜島(鹿児島)、竹富島(沖縄)が選出されました。参考まで31以下を引用、順不動、並びは北からのようです。 平成百景 30位以降(並びは北より)旭山動物園 北海道、 ねぶた 青森 弘前(ひろさき)城 青森 、白神山地 青森・秋田、平泉 岩手、角館(かくのだて) 秋田、山寺 山形、松島 宮城、会津若松 福島、大内宿 福島、草津温泉 群馬、鉄道博物館 埼玉、川越 埼玉、長瀞 埼玉、佐原(さわら)千葉、丸の内 東京、秋葉原 東京、日本橋 東京、浅草寺雷門 東京、柴又帝釈天(しばまたたいしゃくてん)・矢切の渡し 東京・千葉、京浜工業地帯 東京・神奈川など、横浜みなとみらい21 神奈川 、鎌倉 神奈川、箱根・芦ノ湖 神奈川、北アルプス 長野・岐阜・富山・新潟 、松本城 長野、妻籠(つまご)・馬籠(まごめ) 長野・岐阜、山古志の棚田 新潟、金沢 石川、永平寺 福井、東尋坊 福井、犬山城と日本ライン 愛知・岐阜、名古屋城 愛知、大井川鉄道 静岡、高山 岐阜、琵琶湖 滋賀、延暦寺 滋賀、祇園 京都、天橋立(あまのはしだて) 京都、伊根の舟屋 京都、奈良の寺社 奈良、法隆寺 奈良、吉野山 奈良、大阪城 大阪、中之島 大阪、通天閣 大阪、神戸ルミナリエ 兵庫、高野山 和歌山、熊野古道 和歌山・奈良・三重、四国霊場八十八か所 香川・徳島・高知・愛媛、金刀比羅宮(ことひらぐう) 香川 直島 香川、鳴門の渦潮 徳島、四万十(しまんと)川 高知、道後温泉 愛媛、鳥取砂丘 鳥取、宍道湖(しんじこ) 島根、出雲大社 島根、倉敷 岡山、秋吉台 山口、太宰府天満宮 福岡、吉野ヶ里遺跡 佐賀、平和公園 長崎、雲仙岳 長崎、熊本城 熊本、別府八湯 大分、由布院 大分、桜島 鹿児島、竹富島 沖縄県、市、観光協会による地元への投票勧誘活動?Web検索をしていて気がついのですが、地元の投票を勧誘している地域(県・市・観光協会等々)を結構見かけました。誘致活動の一環なのでしょうが、こういった活動は公正なる投票という意味ではどうなのでしょう? 地元・山梨の熱烈な支持で2位に入ったのが「昇仙峡」とか・・今回読売新聞記事に“地元・山梨の熱烈な支持で2位に入ったのが「昇仙峡」で”と、ありました・・。主催者の読売新聞側もランキングだけ公表したのでは読者が疑問に思うだろうと考えたのか、ネット投票の中間発表34位から世界遺産知床を押さえての大躍進2位、想定外の地元票に驚いたのでしょうか、相当数の地元票があったことを読み取れます。 これは単なる当方の想像ですが、山梨に限らず、ネット投票の中間発表から大幅に順位を上げたところも実はそうなのかも知れません。(著名どころはネット投票の中間発表からさほどブレておりませんので。) 郷土愛から地元に投票するのは当たり前と思いますし、平成百景入りで観光誘致に多少なりとも繋がるなら県や観光協会が勧誘活動をするのもしごく当たり前な事だとは思います。 これらを、主催者側が想定していたか否かかは私にはわかりませんが、結果的には、この件でなんとなく地元高千穂峡の11位ランクインも素直に諸手を挙げて喜べなくなってしまった、今回の平成百景ランキングシステムでした。 ともあれこの平成百景企画は地域振興を図るという企画、地元を愛し地元の魅力を発信しよう、というきっかけ作りの趣旨もあるような気もしますし、素直に喜ぶべきでしょうかね。 選出が励みになり各地よりいっそう活気づくと良いですね。 読売新聞創刊“135周年”って節目にしては何か中途半端な数字のような気も・・(^^) 読売新聞 平成百景 1月30日までのネット投票分中間集計ランキング1-100)参照元 参照元 末尾の(番号)は今回発表された最終順位(30位内を追記)
参考資料 読売新聞 平成百景中間集計発表はがきとインターネットを合わせた2月18日現在の中間集計 参照元
参考資料 読売新聞 平成百景候補地一覧 300
*外部リンクは後々リンク先のページが消去される場合もあります。ご了解願います。 追記:東国原知事のブログ(2009年6月6日付記事)に以下のような内容の記事があった。(引用)読売新聞の読者アンケートで、宮崎の高千穂峡が、平成百景認定地の11位に選ばれたらしい。そのことで、今日、取材があった。
「読売新聞平成百景」発表から一月半以上過ぎた今、取材?、知事も話題にした意図はなんなのでしょうね?九州の中ではダントツである。因みに、九州では、阿蘇山が21位に入っていた。 30位以内に入っていたのは、九州ではその二箇所であった。 でも、11位というのが微妙である。 1位・富士山、2位・昇仙峡、3位知床といった堂々たる景勝地の中で11位は凄いと思うが、出来れば、ベスト10に入りたいものだ。 (引用終了) 宮崎県高千穂町 高千穂峡が読売新聞 平成百景で11位 |