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今も放置されている浚渫船(しゅんせつせん) > 今も放置されている浚渫船(しゅんせつせん)

− 今も放置されている浚渫船(しゅんせつせん) −

日南海岸 堀切峠 鬼の洗濯板で座礁した浚渫船(しゅんせつ船)

観光名所 堀切峠 鬼の洗濯板付近に座礁

当ブログニュース記事にも書きましたが、日南海岸、堀切峠「鬼の洗濯板」の海岸に、2010年10月24日午前8時45分ごろ、無人の浚渫(しゅんせつ)船(5910t 中国船主)が座礁しました。
このページでは、座礁した当時の船の写真。座礁からの経過、未だ放置されたままの写真などを掲載しています。


浚渫船(しゅんせつせん)とは、河川や港湾などの水底の土砂を掘りさらう作業を行う船の事です。

【関連するTV番組放送のお知らせ】
NHK総合 「所さん!事件ですよ」
海から突き出た2本の棒!?放置○○事件簿
初回放送日: 2023年6月22日(木)午後11:00 - 午後11:30
宮崎の景勝地に突き刺さる巨大な2本の鉄の棒。海底に沈む大型船は漁業にも打撃を与えているが、撤去には5億円が必要。海外の保険会社が支払いを拒否し、船会社も倒産したため、なすすべがないという。
【追記】 NHKプラス(1週間限定)・ TVer(6月29日(木)迄)

当時書いた当ブログ記事より一部自己引用記載
2010年10月24日午前8時45分ごろ、日南海岸堀切峠の天然記念物「鬼の洗濯板」の海岸に、無人の浚渫(しゅんせつ)船(HAITUO 008・5910トン・全長約100m・幅約20m)が座礁した。
浚渫船はベリーズ船籍で香港の会社所有、シエラレオネ船籍のタグボート(YM-88・418トン)にえい航され、山口県徳山下松港から中国に向かう途中。24日未明、日向灘でタグボートとつないでいたワイヤロープが切れ、無人のまま約8時間漂流の上、座礁したようです。

浚渫船(しゅんせつ船)って聞きなれない名前ですよね。簡単に言うと湾内とかに堆積した土砂等を吸い上げ、お掃除をする船のようです。写真右側(前)先端にスクリューみたいなのを装着し、底に下ろして土砂をかき混ぜ、ポンプで吸い上げるようです。

天然記念物「鬼の洗濯板」に傷が付いたのでは?と心配しましたが、調査の結果、座礁地点は干潮時も海面下に隠れている岩で、天然記念物の指定範囲外との事です。

座礁した船 堀切峠と鬼の洗濯板
座礁した浚渫船と鬼の洗濯板

場所は、日南海岸屈指の景勝地としても知られる「堀切峠」近くで、海岸から、約250mの地点、堀切峠の展望所から左下に見えます。


引き上げに失敗、放置された船は2本の棒を残し沈んでます。

座礁場所 (正確には・・引き上げ失敗の後の放置点)

GoogleMapストリートヴュー(堀切峠から)|ストリートヴュー(道の駅フェニックス前・洋上上空から)

宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2010年12月撮影) 宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2010年12月撮影)

座礁当時の船体がまだ見える頃の写真(2010年12月撮影)

宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2010年12月撮影) 宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2010年12月撮影)

座礁当時の船体がまだ見える頃の写真(2010年12月撮影)

宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2010年12月撮影) 宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2010年12月撮影)

座礁当時の船体がまだ見える頃の写真(2010年12月撮影)

宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2010年12月撮影) 宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2010年12月撮影)

座礁当時の船体がまだ見える頃の写真(2010年12月撮影)

宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2011年3月撮影) 宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2011年3月撮影)

(2011年3月撮影)

宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2011年3月撮影) 宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2011年3月撮影)

(2011年3月撮影)

2011年引き上げを試みたが・・・沈む

堀切峠「鬼の洗濯板」付近に座礁したしゅんせつ船について、船の所有会社から依頼を受けた韓国の会社は2011年に座礁したしゅんせつ船をの撤去を試みました。
船でえい航する方法で撤去しようと試みましたがが、途中で海水が船内に流れ込み、船体のほとんどが、200メートル離れた水深およそ10メートルの海底に沈んでしまいました。

その後、NHKニュースによると、撤去作業を行っている会社が、2月22日、記者会見を行い、船体を解体する方法で来月中には作業を再開させたいという方針を示したようです。
22日朝、現地で調査した結果、船体の両側に10メートルほどの亀裂がそれぞれ入っていることが確認されたことを明らかにしました。「船でえい航する方法で撤去することは不可能になった」として、船体を3つか4つ程度に解体して吊り上げる方法で撤去する方針を示しました。
会社では、座礁した船を所有する会社の了解を得た上で、遅くとも来月中には作業を再開させたいとしているとの事でしたが・・・。
船会社の保険も使えず、船会社も無くなり、船は放置されたまま10年あまりが経過している。
船は台風の影響などで徐々に沈んで行き、今は船体に突き出ていた二本の棒部分のみが残る。
二本の「棒」は、杭を海底に突き刺し浚渫船を固定する為のものらしい。

宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2013年3月撮影) 宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2013年3月撮影)

引き上げに失敗し沈没、棒みたいなものだけが見える状態に(2013年3月撮影)
あらためて、良く見ると、海から出ている二本の棒は、座礁した時の状態のままでは無いです。青い部分が見当たりません。「棒」は収縮物干し竿みたいな・・釣り竿みたいに中から収縮した棒が出て来た状態なのでしょうかね???

当サイト内検索(画像も)出来ます。

追記 第1回口頭弁論 中国企業側は出廷せず答弁書も未提出。ロシアの保険会社側は、 日本の裁判所に 管轄権はないとして却下を求めた。

以下は2014/04/26付 読売新聞より一部引用
2010年に宮崎市沖の日向灘で座礁したまま放置されている ベリーズ船籍のポンプしゅんせつ船について、宮崎市漁協(矢部広一組合長)が 船を所有する中国企業ロシアの保険会社を相手取り、 撤去費用約4億円の支払いを求めた訴訟の第1回口頭弁論が25日、 宮崎地裁(内藤裕之裁判長)であった。
中国企業側は出廷せず答弁書も提出しなかった。
一方、保険会社側は、 会社の事業所が日本にないことなどから、日本の裁判所に 管轄権はないとして却下を求めた。

追記 2013年10月現在 3年もの間、しゅんせつ船は放置されたまま、イセエビ漁等に影響

以下は2013年10月26日付 宮崎日日新聞より一部引用
「国にも撤去責任」宮崎市漁協が損賠提訴
宮崎市漁協は25日までに、国を相手取り、約4億円の撤去費用を求める損害賠償訴訟を東京地裁に起こした。
座礁後、中国の船主とロシアの保険会社との交渉が行われたが頓挫し、撤去作業は中断している。

放置された船は日南海岸の景観を損ね、一帯が漁場となる伊勢エビ漁にも影響。
同漁協によると、船の部品が散らばって操業範囲が狭くなり、魚網が破れる被害も出ているという。
 このため、同漁協は昨年10月、中国の船主とロシアの保険会社に約4億円の撤去費用を求める訴訟を宮崎地裁に起こした。しかし、いまだに話し合いが進展していないことから、今回「国にも責任がある」として提訴した。
 訴状で同漁協は「運輸局は万一の場合でも保険金が支払われることを確認の上、出港の条件となる一般船舶保障契約証明書を交付する義務を負っていた。ところが、運輸局は確認を怠ったまま、同証明書を交付してしまった。座礁により、漁協の漁業権は侵害されたままの状態だ」などと訴えている。提訴は18日付。
 国土交通省海事局は「まだ訴状を確認していないのでコメントできない」としている。
2023年6月、紹介したNHKの番組「所さん!事件ですよ」を見る限り、その後も進展はないようです。
番組内容よりピックアップ

保険の空白の二日間

中国の船会社が保険料を振り込んだのは出航日の当日 10月22日金曜日
土日を挟んだ為、保険会社が入金を確認したのは25日(月)
座礁事故が起きたのは前日の24日(日)
ロシアの保険会社は契約成立前の事故として保険金の支払いを拒否した。
一度は自己負担で撤去作業を試みた中国の船会社でしたが、その後「会社を潰したようで」、泣き寝入りの状況。

当時 漁協側が見積もりをとった試算によると
2本の鉄塔撤去だけでも 約8,500万円
船全体を撤去するには 5億円 かかると言われ、諦めざるを得なかった とのこと。
2008年6月に発生した別の座礁事故ですが・・

内海 鬼の洗濯板付近に座礁

2008年6月2日 日南海岸道の駅フェニックスから見える、内海の 通称・鬼の洗濯板にクレーン(ガントリークレーン)を積んだ台船が座礁。 (こちらは、速やか内撤去されております。)

宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2011年3月撮影) 宮崎県 宮崎市 堀切峠 座礁船(2011年3月撮影)

道の駅の建物に突き刺さっている訳ではありません(^^;)(2008年6月撮影)

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