「諸塚の夜神楽」 諸塚(もろつか)神楽パンフレット紹介 ページ
このページの内容は、「諸塚の夜神楽」パンフレット / 一般社団法人 諸塚村観光協会発行 「神話のふるさとみやざき」ブランド定着支援事業 (平成25年度発刊)を転載したものに、神楽好きの MORIMORI(Morita)撮影の諸塚神楽の写真、及び情報を付記したものです。
当方が独自に付記した文については、文字色を若干黄色系(この文字色)にしております。
パンフレットに掲載された内容は、発行時点の情報、また、ここに記載された内容は更新時点のものであり、先々変更になる場合もあります。
最新情報等は、諸塚村公式サイト等で再度ご確認をお願いします。
戸下神楽、南川神楽、桂神楽の写真(1920pix拡大あり)は、当方撮影。
画像をクリックすると拡大、左上のアイコンでさらに拡大します。
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【お知らせ】
令和5年度の諸塚神楽
南川神楽の開催は決定したようで「諸塚ナビ」で1/5正式発表されました。
南川神楽:2024年2月3日(土) - 4日(日)
今年の御神屋の場所等は「もろつかナビ」を参照願います。
戸下神楽は、9:00~18:00までの昼神楽となったようです。
追記おわり
【情報】令和3年度、4年度の夜神楽は中止になりました。
桂大神楽ページ(全18ページ)を作成しました。
【諸塚神楽 令和2年(2020年)日程】
- 戸下神楽 令和2年(2020年) 1月25日(土)~26日(日) 戸下集会所
(12時~門出 13時~祭典 14時~舞入れ)
➡ 戸下神楽、戸下集会所の場所等は、戸下神楽ページを参照願います。
- 南川神楽 令和2年(2020年) 2月1日(土)~2日(日) 松原集会所(GoogleMap)
(13時~門入れ 14時~舞入れ)
※南川神楽の奉納場所は輪番で、年により変わります。令和2年は「松原」です。
➡ 平成29年度南川神楽(ブログ記事)
- 桂大神楽 令和2年(2020年) 2月15日(土)~16日(日)
諸塚神社(立岩)(GoogleMap)
諸塚村役場方面から県道50号で行かれる方は、柳原ダムの先で通行止めがあり、この区間は迂回する必要があります。迂回路の案内などは以下の公式サイトでご確認を。
山間部の神楽に共通する事ですが、周辺道路は、すれ違い出来ない狭いところも多いです。
季節柄、雪が降り、日陰などは凍結している場合もあります。
天気予報をチェックの上、雪が降りそうな場合には、チェーン等滑り止めを携帯し、運転には十分注意してください。
平成30年(2018年)の 諸塚神楽の写真(別ページ紹介)
戸下神楽(戸下集会所)
平成30年1月27日
《H30 Up》 ➡ 戸下神楽(WebPage 5ページ 写真計71枚掲載)
南川神楽(中尾集会所)
平成30年2月3日
《H30 Up》 ➡ 南川神楽(Blog 3ページ 写真計28枚掲載)
桂大神楽(諸塚神社)
令和2年2月15日
《R2 Up》 ➡ 桂大神楽(WebPage 18ページ 写真計約250枚掲載)
宮崎の神楽関連ページ
➡ 宮崎の神楽(神楽奉納予定・神楽の写真など)
諸塚神楽パンフレット
諸塚神楽
国選択無形民俗文化財(平成5年11月26日)
宮崎県無形民俗文化財(平成3年11月1日)
宮崎県諸塚村
九州脊梁山地の懐深く、標高1,000m級の山々に囲まれた小さな山里。
村土の95%が山林という山深い土地に88の集落が点在し、古くは焼き畑を行い、近年では林業やシイタケ栽培など山の恵みを活かしながら暮らしている。
諸塚村の夜神楽
諸塚神楽の大きな特徴は他に類のない200体を越す神楽面が残ること。
神楽のはじめに行う「舞入れ」では、神面が一同に並んで道神楽が舞われるが、他の神楽では見られない圧倒的に壮観な舞だ。
夜を徹して奉納される神楽舞いのルーツは神話の世界に遡る。
天照大神が天の岩戸にお隠れになった時に、誘い出そうと八百万の神々が力を合わせて舞い遊び、岩戸から誘い出したというエピソードが下地となっている。
諸塚神楽では、天照大神や天鈿女命、手力男神といった神話のヒーローだけではなく、山の神や水神など土地由来の神々も登場する。
日向神話の物語に登場する神々に加えて、焼き畑農耕や狩猟採集など山の恵みを活かしながら暮らしてきたこの土地ならではの神々も折り交ざり、神と人とか共に舞い遊ぶ世界が夜通し繰り広げられる。
戸下神楽
諸塚村の東南に位置する戸下地区に伝承される。地形的にも隣接する南川神楽とほぼ同根と言われる。
十数年に一度行われる大神楽(大成就神楽)では通常の夜神楽では奉納されない番付が8つ加わる。
開催時期:1月最終 土・日曜日
時間:土曜日 正午~日曜日10時ごろ。
会場:戸下集会所
例年の奉納場所:戸下集会所
地図リンク(あくまでおおよその位置です。)
地図:GoogleMap Mapfan Mapion
(621 570 760*62)
緯度経度:32度29分55.47秒 131度22分40.86秒(日本測地系)
※諸塚村によると戸下集落へは、国道327号を諸塚木材加工センター第2工場入口から入るルートを推奨しているようです。
神楽当日は、分岐ポイントに誘導標識が出ていると思いますので、見逃さないよう。
戸下神楽 演目
※は大神楽でのみ奉納される。
【一番】 山守※
【二番】 御拝(おがみ)
【三番】 泰殿(たいどの)※
【四番】 御神屋ほめ
【五番】 地割(上)
【六番】 地割(下)
【七番】 森・愛宕(とうせい)
【八番】 鬼神(面)
【九番】 御大神(上)
【十番】 御大神(中)
【十一番】 御大神(下)
【十二番】 権現(面)
【十三番】 村方
【十四番】 八幡(面)
【十五番】 弓の将権(上)
【十六番】 弓の将権〈中)
【十七番】 弓の将権(下)
【十八番】 天神(面)
【十九番】 住吉
【二十番】 舞荒神(上)(面)
【二十一番】 荒神(面)
【二十二番】 舞荒神(下)(面)
【二十三番】 稲荷
【二十四番】 新地割(上)
【二十五番】 新地割(下)
【二十六番】 沖江(上)
【二十七番】 沖江(下)
【二十八番】 神随(上)
【二十九番】 神随(下)
【三十番】 振り上げ
【三十一番】 食供女(げくにゅう)※
【三十二番】 馬※
【三十三番】 馬追い※
【三十四番】 御笠子供※
【三十五番】 笠取り面(面)※
【三十六番】 牛頭天(上)
【三十七番】 牛頭天(下)
【三十八番】 御綱入れ※
【三十九番】 伊勢
【四十番】 伊勢延儀
【四十一番】 岩戸(上)(面)
【四十二番】 柴取り〈面)
【四十三番】 戸取り(面)
【四十四番】 岩戸(下)(面)
【四十五番】 浮輪取り(面)
【四十六番】 綱荒神(面)※
【四十七番】 火の神
【四十八番】 注連口
【四十九番】 稲荷(面)
【五十番】 御綱切り※
南川神楽
諸塚村の東南部、南川地区に伝承される。隣接する戸下地区とほぼ同流派の舞い。数多くの神楽面が使えられており、中でも夜中の荒神とも呼ばれる荒神3体が並ぶ問答の場面は最も盛り上がりをみせる。
場あ
開催時期:2月第1 土・日曜日
時間:土曜日正午~日曜日10時頃
会場:5つの地区の集会所や民家が会場となり、毎年交代で実施されます。
梅ノ木地区・松原地区・佐礼地区、小払地区、中尾地区
南川神楽 演目
【一番】 拝み
【二番】 神高屋ほめ
【三番・四番】 地割
【五番】 森、【六番】 愛石
※五・六番をあわせて「とうせい神楽」という
【七番】 鬼神(面)
【八・九・十番】 御大神
【十一番】 天神(面)
【十二番】 村方
【十三番】 八幡大神(面)
【十四・十五・十六番】 弓の正護
【十七番】 住吉
【十八番】 荒神(面)
【十九番】 稲荷
【二十・二十一番】 新地割
【二十二・二十三番】 沖江
【二十四・二十五番】 神随
【二十六・二十七番】 牛頭天
【二十八・二十九番】 伊勢(面)
【三十番】 岩戸 上(面)
【三十一番】 柴取(面)
【三十二番】 戸取(面)
【三十三番】 岩戸 下(面)
【三十四番】 浮輪取(面)
【三十五番】 火の神
【三十六番】 〆口
【三十七番】 稲荷(面)
桂神楽
桂神楽の起源については明らかでないが、本来桂集落にある桂八幡神社に奉納されるものであり、この神社は南北朝時代に関東かつらぎの国から勧請されたと使えられている。
開催時期:大神楽(夜神楽)は宮遷宮や神殿の改築、お日待ちなどの願成就といったときに奉納される。(不定期開催)
通常は春秋の例大祭などで神楽三番が奉納される。
会場
諸塚神社(立岩)桂八幡神社(桂)ほか
会場:諸塚神社(立岩)、桂正八幡神社(桂)ほか
(追記:令和二年の大神楽は諸塚神社で奉納されます。)
地図リンク(あくまで
おおよその位置です。)
諸塚神社
GoogleMap Mapfan
桂正八幡神社
Mapfan
桂神楽 演目
【一番】 宮神楽
【二番】 荒神の言い句(面)
【三番】 神おろし
【四番】 とうせい
【五番】 杉のぼり
【六番】 お大神
【七番】 太刀様(たちからさま)(面)
【八番】 地割
【九番】 弓のしょうご
【十番】 八幡様(面)・大祓
【十一番】 夜中のとうせい
【十二番】 柴入れ(面)
【十三番】 荒神の言い句(面)
【十四番】 かんずい
【十五番】 みかさ神楽
【十六番】 稲荷神楽
【十七番】 ごってんのう
【十八番】 おきえ
【十九番】 歳の神(面)
【二十番】 岩戸五番の開き
伊勢神楽
しばとり(面)
戸とり(面)
とんちく面(面)
大神宮引き出し(面)
【二十一番】 願成就神楽
【二十二番】 神送り
神楽カレンダー ・ 夜神楽鑑賞の心得・神楽を盛り上げるゼキ唄
開催月 |
曜日 |
まつり等 |
場所 |
種別 |
地図番号 |
4月 |
第一土曜 |
黒葛原 春祭り |
黒葛原神社 |
昼神楽 |
1 |
塚原 春祭り |
塚原神社 |
昼神楽 |
2 |
第1日曜 |
家代 春祭り |
家代神社 |
昼神楽 |
3 |
第3日用 |
小原井 春祭り |
小原井神社 |
昼神楽 |
4 |
第4土曜 |
立岩 春季例祭 |
諸塚神社 |
昼神楽 |
5 |
八重の平 春祭り |
八重の平神社 |
昼神楽 |
6 |
7月 |
第2土曜 |
家代 夏祭り |
家代神社 |
昼神楽 |
1 |
10月 |
第3土曜 |
黒葛原 秋祭り |
黒葛神社 |
昼神楽 |
1 |
第4土曜 |
立岩 秋季大祭 |
諸塚神社 |
昼神楽 |
5 |
八重の平 秋祭り |
八重の平神社 |
昼神楽 |
6 |
11月 |
2日 |
家代 秋祭り |
家代神社 |
昼神楽 |
3 |
第2土曜 |
桂 霜月祭り |
桂正八幡神社 |
昼神楽 |
7 |
23日 |
小原井 霜月祭り |
小原井神社 |
昼神楽 |
4 |
1月 |
7日 |
八重の平 山の神祭 |
八重の平神社 |
昼神楽 |
6 |
第4日曜 |
戸下神楽 |
戸下集会所 |
夜神楽 |
8 |
2月 |
第1日曜 |
南川神楽 |
各集会所 |
夜神楽 |
9 |
上旬 |
矢村 初午祭り |
矢村集会所 |
昼神楽 |
10 |
※掲載されている開催時期・内容は、地域の都合により変更になる場合があります。最新の情報をお問い合わせの上、お出かけください。
南川、戸下、桂神楽 以外の諸塚神楽
南川・戸下神楽の系統
家代(えしろ)神楽・黒葛原(つづらばる)神楽
桂神楽系統
八重之平神楽・穂自尾神楽・塚原神楽・川の口神楽・七ツ山本村神楽・小原井神楽
美郷町西郷区山三ケ神楽の系続
松の平神楽
( 平成30年度諸塚神楽スケジュール → 諸塚神楽平成30年度開催スケジュール )
~夜神楽鑑賞の心得~
諸塚の神楽は、各集落の住民の手で伝承されてきた神聖なお祭りです。そこに参加させてもらうという気持ちを持ってお越し下さい。
●夜神楽を奉納する会場は、地域の集会所や一般の民家です。周辺に宿泊施設はありません。
●会場へのアクセスは、マイカーまたはタクシーの利用となります。会場までの道路が不安な場合は事前に観光協会までお問い合せ下さい。現地では地元消防団が駐車場の誘導を行っている場合もあります。その場合は、係りの指示に従うようにしてください。
●地元では、神事へ参列するお供えとして焼酎(2升~3升程度)かそれに相当するお金(御神前)を持参する習わしになっています。
●夜神楽が奉納されるのは、民家や集会所の庭に掛け出してつくられる御神屋(みこや)。基本的に屋外での見学となりますので、防寒対策はしっかりとしてお出かけください。
~神楽を盛り上げるゼキ唄~
神楽の夜は、昔から寒さもいとわずに周辺の集落から若者たちが大勢集ってきました。古老の話によると、神楽を見ながらセリ唄を歌う楽しみ、また大勢が集う場で夫婦の相手を見つける楽しみもあったとのこと。男女が入り混じって数人が肩を組みセリ歌に合わせて声をかけ合いました。太鼓がはずめば、舞い手もはずみ、神楽セキもはずむ。三者一体となって神楽を盛り上げます。
こよさ夜神楽にゃ せごでてきたが サイナー
ぜがにゃそこのけ こちがぜぐ ノンノコサイサイ
囃子 ヨイヨイサッサ ヨイサッサ
ヨイヨイサッサ ヨイサッサ
様は三夜の 三日月様よ サイナー
宵にちらりと 見たばかリ ノンノコサイサイ(磯子)
三夜さまでも日にちがたてば サイナー
いつか十五夜 まるくなる ノンノコサイサイ(磯子)
神楽見とうて 家をば出たが サイナー
神楽見じゃろに 嫁女ひき(囃子)
以上が、「諸塚神楽」パンフレットの紹介でした。
はじめて諸塚神楽へ行かれる方へ
- (アクセス面)
参考に地図リンクを挿入しておりますが、あくまで目安とお考え下さい。神楽にお出かけの際には、諸塚村サイト、地図サイトなどで、再度ご自身でご確認をお願いします。
特に、「南川神楽」は5集落の輪番ですので、毎年奉納地が異なりますのでご注意を。
車でのアクセスですが、山間部につき、道幅が狭い部分もあり、対向車に遭遇すると坂道をバックすることも考えられます。
カーナビによっては、付近の道が出ない場合もあります。
土地に詳しく無い方は、出来るだけ夜の移動は避けた方が無難です。
平成30年、戸下神楽、南川神楽を見学しましたが、両日共、積もる程ではありませんでしたが、雪が降りました。
1月末~2月、前日にふった雪などで積雪、凍結していることもあります。天気予報をチェックし、スタッドレスタイヤ、タイヤチェーンなどの滑り止めの準備も。
山間部という土地柄、広い駐車場は無く、見学者は各自、路肩の広いところを見つけて探し、駐車します。付近に駐車スペースが無き場合には、駐車後、長距離を歩くことを想定しておいた方が良いです。
夜間に移動する場合には、懐中電灯等も必要です。100円ショップなど売っている小型のもので良いと思いますので、必ずご準備を。
- (防寒は万全に!)
外での見学となりますので、とにかく寒いです。ホッカイロなど多めに持参、足先が冷えるので、靴下に貼るホッカイロなども良いです。ひざ掛けなど防寒は万全に!!
各所で薪を燃やし暖をとっておりますので、火の粉が飛んで来る場合もあります。薄い化繊系の上着は、火の粉で穴が開く場合もあります。また、煙で燻されますので、しばらく臭いが抜けないこともあります。着衣にもご注意を。
- (是非「舞入れ」から見学を!)
諸塚神楽(戸下・南川)は神社からの「舞入れ」が見所の一つです。是非、舞入れからご覧ください。
- 見学の際には、「御神前」(一般的には3,000円程かと思います。)を持参しましょう。
以下は、諸塚村観光協会発行リーフレットより引用したものです。
"神楽にご参拝いただく方へお願い
諸塚の神楽は、観光客向けの神楽ではなく各集落の住民の手で伝承されてきた神聖なお祭りです。神事に参列させてもらうという気持ちをもってご参拝下さい。 地元では、お供えとして焼酎(2升程度)かそれに相当する現金を持参する習わしになっています。 お金は、慶事用の のし袋等にいれ、表書きは「御神前」とするのが一般的です。神楽を奉納する「神高屋」の周囲は地元の人のみ立ち入り可能な場所もあります。/ 引用おわり "
- 諸塚の夜神楽では、神楽宿に近い民家(仮設テントの場合もある)を「脇宿」とし、そこで振る舞うのが特徴です。
以上の情報は、平成30年2月、最終更新時点のものです。
諸塚神楽関連リンク紹介
肖像権・プライバシー権について・その他
当方撮影公開写真において、肖像権・プライバシー権の観点より、見学者の方については、お顔が認識できない程度に、ボカシ加工を加えております。
その他、文言等含め、間違い、不都合などございましたら
メールをお願いします。
「諸塚の夜神楽」 諸塚(もろつか)神楽パンフレット紹介 ページ
当サイト内検索(画像も)出来ます。
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translationsite.
【サイト内検索のご案内】
当サイト内には多くの神楽の関連ページ/写真があります。
以下より、当サイト内の検索が出来ます。
画像検索もできますので、写真を探すことも出来ます。
記紀編さん1300年 宮崎関連 宮崎の神楽
-PhotoMiyazaki -
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