太陽

 ししとぎり(シシトギリ) (銀鏡神楽 式32番)

 国指定 無形民俗文化財 (米良の神楽)

西都市銀鏡の位置 アクセス: 宮崎県西都市銀鏡 銀鏡神社
銀鏡(しろみ)は、宮崎県西都市西部、一ツ瀬川に沿って219号線を西米良方面へ向かい米良大橋を渡り右折、銀鏡川沿いにさらに9Km程入ったところです。
地図GoogleMap Mapfan Mapion マップコード(501 015 621)





ししとぎり (狩法神事)


「ししとぎり」は銀鏡神楽(米良の神楽)の32番目の演目で、焼畑と狩猟が生活の柱であった時代の暮らしをあらわしています。
シシトギリとは「猪の通ったあとをたずねる」という意味だそうで、内容も猪狩りの様子を模したもので、男女の2人の神が猪の足跡を追い、射止め、持ち帰るまでの様子を、狂言風に仕立てています。
銀鏡神楽は12月14日の午後8時ころより夜を徹して舞われ、この式32番の「ししとぎり」は翌15日の本殿祭の終了後、 神楽の舞わていた外神屋において午後1時頃より始まります。 ししとぎりの所要時間はおよそ1時間です。 

 *上記時間等は平成21年時点の情報です。先々変更にある場合もありますのでお出かけの際には事前確認をお願いします。


 (ししとぎり(シシトギリ))の写真


[画像はクリックすると新しいウインドウで1024pixに拡大します。]

背景に写りこんだ観客の方を、画像処理にてボカシておりますので、写真として不自然な部分があります。

 ししとぎりでは神楽の“ヤマ”を倒した際の椎や柴を神庭に敷きつめ、猪猟をする山に見立てているようです。
ししとぎり(シシトギリ) 銀鏡神楽 式32番 01ししとぎり(シシトギリ) 銀鏡神楽 式32番 02
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山に入り、メンパ(昔の弁当箱ですね)を取り出して昼食事するシーンでは、男神の方だけ、大根のきれっぱしや、おコゲご飯、男神は面白おかしく振る舞い、観衆の笑いを誘います。
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やがて、狩行司から声が掛かり、 「猪が見つかっぞ?」と知らされます。
男面の翁は臆病なのか、猪が恐いようです。猪に逆襲されるのを恐れたのでしょうか、すぐさま近くの木に登り、重さに耐えかね木も弓なりになりに・・・そしてついに・・。その仕草に一同大爆笑。
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覚悟を決めたか、翁は木から下りて弓を引き、ついに猪をしとめます。その後射とめた猪を探し、背負い、山を降ります。 
*サカキを束ねたようなものを猪に見立てているようですが、このこのページによると、イノコシバ(ハイノキ)のようです。
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この木の枝とワラ縄でできた階段(梯子)、“ヤマ”を倒した材料でその場で作っておりました。
こういった、現代では見ない、非日常の風景がそこここで楽しめるのも、伝統ある神楽ならではのものと思います。


銀鏡神楽-日向山地の生活誌

単行本 2012/7/18 \ 4,320 → amazonリンク
濵砂 武昭 (著), 須藤 功 (写真)
夜を徹して里人が舞う500年の夢の舞
宮崎県の山奥、奥日向米良の銀鏡(しろみ)は、急峻な山陵に椎、樫などの照葉樹林が密生し、庭先まで猪や鹿がやってくる山里です。
史書に名を残す人々がこのさして広くない山塊に密かにはいりこんで住みつき、さまざまな文化を伝え、歴史を刻んできたまさに「隠れ里」です。
この里では500年余りも受け継がれてきた神楽が今も毎年12月に銀鏡神社に奉納されます。
本書は、銀鏡に40年以上通い続けている民俗学写真家・須藤功の300枚の写真を交え、伝承と山の暮らしを熟知した古老が歴史に彩られた奥深い生活文化から神事、芸能まで、銀鏡を心を込めて記した第一級の民俗誌です。






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