新田原基地エアフェスタ2024 見学記
2024年12月1日(日)、航空自衛隊 新田原基地エアフェスタ(航空祭)を、久々見学して来ました。
今回の私の目的は、新田原エアフェスタ初の F-35A 機動飛行展示/地上展示 と共に 航空自衛隊70周年記念 新田原基地記念塗装機(F-15DJ改)の見学・撮影が目的でした。
5年ぶりの見学
新田原基地航空祭は、以前は展示飛行は基地の外(南側)から、順光で飛行が見学出来、毎年出かけて見学・撮影していたのですが、現在、新田原基地エアフェスタのある週の土日は
基地周辺一帯は広範囲で人を含め立ち入りが規制されており、 飛行展示しか興味の無い私は、滅多に行かなくなりました。
基地に入って見学したのは、これまで数回だけでして、最後に行ったのは2019年、5年ぶりの航空祭見学でした。
昔、基地内、滑走路南側に駐車出来た頃があったのは・・今では考えられませんね。
現在、「新田原基地エアフェスタ」を一般の方が、見学する為には、宮交シティー や 高鍋駅から臨時バスを利用するか、タクシーを利用、もしくは 以下の基地の外に設けられた基地周辺の特設駐車場に車を停め、シャトルバスを利用して基地に入場する必要があります。
2024年の臨時バス(駐車場)&シャトルバス発着場は・・
- 運行会社:宮崎交通(往復大人1,500円)
└ 宮崎キヤノン工場
└ 西都原公園内 このはな館
└ 清水台運動公園 宮崎医療福祉専門学校
└ 神楽酒造西都工場(アグリ館)
- 運行会社:三和交通(往復大人800円)
└ 西都市役所
└ 新富町役場
└ 日向新富駅前(二輪車のみ)
└ いちご宮崎 新富サッカー場(乗降場)
└ 三納代コミュニティ広場
└ 広陵の丘・児湯クリーンセンター
- 運行会社:高山観光(往復大人1,000円)
└ 久峰総合公園
でした。
シャトルバスの料金は、場所により大人の場合、往復800円~1500円と若干開きがありますが、今回、私が利用した西都市にある神楽酒造(アグリ館)は、往復1,500円でした。
基地周辺の道路交通 誘導・警備 人件費などを考えると、適切な価格なのでしょう。
駐車場・シャトルバスなどの詳しい内容は、以下PDF掲載 チラシをご覧ください。
➡ 展示スケジュール・会場案内図・イベント情報・特設駐車場・バス運行案内・交通規制図をまとめた資料編(元は公式サイトより)
駐車場シャトルバス発着場の一つ 神楽酒造 (西の都アグリ館)
今回、当方は、宮崎市から近そうな、西都市の神楽酒造(西の都アグリ館)」(750台駐車可)にしました。、
駐車場の開門は、6時との事でしたので、5時半頃 宮崎市内を出発、カーナビを頼りにかった。
6時半頃、まだ薄暗い内に到着、既に多くの車が駐車しており、駐車した車を見ると半数以上は県外ナンバーのようでした。
既にシャトルバスには200名ほどの列が出来ておりました。
シャトルバスは7:30から運行開始ですが、早めに基地へ入り、人の少ない内に目的の一つ 新田原基地の記念塗装機(F-15)を撮りたかったので、列に並んで待つことにしました。
バスは定刻通りに7:30に運行開始、4台目のバスに乗る事が出来、約20分程?で基地の西側の門?から入り、エプロンに割と近いところに設けられた特設バス発着場に到着。
途中に、基地の係員による危険物持ち込みは無いか、検査場があり、簡単にバックの中身を覗き、金属探知機で体の周辺を調べておりましたが、それらは それ程厳密な検査では無い気もしました。
早めの、シャトルバスで来ましたので、滑走路最前列などを見てもまだ混雑は少ない。
今年は、滑走路に近い、一番前側の見学エリアは、イス・敷物禁止エリアとなっており、少し下がったところに白線が引いてあり、そこから後部がイスや敷物が使えるエリアとなっていた。
この後部のエリアは、座ってのんびりゆっくり飛行展示を見学出来るので、比較的人の少ない西側の方(T4特別塗装機2機の前辺り)最前列に持参したキャンピングチェアと敷物で見学場所を確保した。
以前は全面的にイス・敷物は持ち込み禁止でしたので、最新の案内情報を見ていない方でしょうか、イスや敷物を全く持参してない方も多いようで、地べたに座っている方も多く見かけました。
F15の並ぶ位置の最前列辺りには、こども 身障者の方向けの専用見学エリアも設けられているなど、過去の航空祭の経験を生かし、改善・運営している事が随所で感じられました。
これなら、これ位の混雑度なら、子ども連れやお年寄りの方も来年も来たいと思うでしょうね。
当日の来場者は4万8千人(主催者発表)昨年より2割減
会場内を見渡した感じ、当日は、大快晴、天気にも恵まれ、お昼頃が人出もピークだったろうと思います。
来場者は4万8千人(主催者発表)との事でした。
昨年は6万人でしたので、今年は2割減だったようです。
やはり「ブルーインパルス」の影響は大きいのかも知れませんね。
一般、最前列は、イス・シートなどは禁止エリア
早めに基地に到着したので、滑走路エプロン最前列も空いてました。
この辺りのエリアは、見学者の視界の妨げ、長時間の場所取り占有を防ぐ為か、イス・シート・脚立・三脚等は使用禁止エリアとなっておりました。
新田原基地エアーフェスタ2024
開催時間:9:00 - 15:00
主要イベント:飛行展示、装備品の地上展示等。
新田原基地エアーフェスタ2024 飛行展示スケジュール
- 09:00 - 09:03 オープニングフライト 救難隊(UH60J、U125A)、5空団(T-4、F-15×2機)
- 09:25 - 09:40 捜索救難活動展示 救難隊(UH60J、U125A)
- 09:55 - 10:10 大編隊飛行 教空隊(F-15×10機)
- 10:25 - 10:35 機動飛行 8空団 築城 (F-2×2機)
- 11:20 - 11:30 機動飛行 3空団 三沢 (F-35A)
- 13:00 - 13:20 デモスクランブル 5空団(F-15×2機)
- 13:20 - 13:35 機動飛行 5空団(F-15×2機)
今年の目玉は「F35A」の機動飛行でしょう。
F-35A 機動(三沢基地 301SQ 725が飛行)
新田原基地エアフェスタ 2024で撮影、F-35A(三沢基地所属)機動飛行
新田原基地の航空祭でF-35Aが機動飛行を披露したのは、今回が初めてです。
今年は、ブルーインパルス、F-16飛行も無く、寂しい展示飛行だなぁと思っておりました。
実は、F-35Aの起動飛行が無ければ、いつもと同じ内容(以下)なので、今年も見送ろうと内心思っておりました。
おそらく、11月中旬、F-35Aの起動展示飛行の発表以降、来場を計画した人もグッっと増えたのかも知れません。
定点撮影動画(Youtubeで公開)
【注意】デジカメを太陽に向けて長時間撮影するとセンサーに悪影響を及ぼす場合もあるので、こういった撮影方法はお薦めしません。
三脚は持参してないので、畳んだ服の上に置いたカメラで撮影したものです。
斜めになった映像は、お許しを。
こういった定点撮影は間延びするので、途中カットして3シーンを繋ぎ合わせております。
迫力あるF-35Aの「音」もお楽しみくください。
(以下の動画が枠内で見られない場合、
Youtubeリンク先でご覧ください。
「F-35A」は、思ったより控え目な機動飛行に見えました。(本来の性能を出せない、種々制約があるのかも知れません。)
以前新田原基地に「アグレッサー部隊」(F-15)がいた当時、南側の真下、直近で迫力ある機動飛行を見慣れてしまった影響もあるのかも知れません。
今期、新田原基地に「F-35B」が配備される予定でしたが、機材遅れにより2025年度になるようです。
次の 新田原基地エアフェスタ2025では 短距離離陸・垂直着陸を交えたF-35Bの機動飛行に期待しております。
ちなみに購入価格は 1機 約220億円とか・・。
「ウエポンベイ」開口内部が運良く撮れた
F-35Aは、レーダー反射面積も抑えらるステルス性を保つ為もあり、爆弾類は、機体内部に収納する「ウエポンベイ」構造となっているのが大きな特徴。今回の機動飛行で、ウエポンベイ内部の「臓物」?を撮れたのはおおきな収穫でした。
昔はミラーレスに600mmズームレンズ装着したカメラを持参しておりましたが。今回、機動を撮影したカメラはハンドリング優先、
EOSR10 / RF-S18-150 IS STMのセットでした。
35mmフィルムカメラ換算、240mmの望遠しかありませんが、基地内での撮影ですし、WebPage掲載程度の解像度なら後でトリミングすればなんとかなるかなぁ?と・・
実は、このセット、2022年、宮崎県観光協会のフォトコンテスト賞品で頂いたセットでして、軽くてコンパクト、こういった動きの早いシーンでも、AF/トラッキング性能に優れ追従しますし、使い勝手良く、
軽さは正義・・と実感しつつ、結構頻繁に持ち出してます。
焦点距離:150mm(240mm)
ISO感度:200
レンズ絞り値:F11、シャタースピード:1/500
フォーカスモード:AIサーボ
F-35A、F-35B、F-35Cの違い
アメリカの最新鋭の第5世代ステルス戦闘機F-35ライトニングU。F-35には基本形のA、短距離離陸・垂直着陸可能なSTOVLタイプのB、艦載機用のCと3つのタイプがあります。
2024年度中に 航空自衛隊新田原基地に配備されるのは「F-35B」です。
F-35Aに対してF-35Bは 短距離離陸・垂直着陸できるモデルで、滑走路の短い短距離離陸基地や強襲揚陸艦の短い飛行甲板でも離発着が可能と運用領域が広いのが特徴です。
詳細は以下のリンクを参照
F-35A、F-35B、F-35Cの違い
2024年12月「臨時F35B飛行隊(仮称)」を新設する予定
【2024/12/28 追記訂正】ステルス戦闘機F35B配備計画について、2024年度中を予定していた6機の配備が機体納入遅れにより2025年度にずれ込む事が12月27日分かったようです。
防衛省は、
F-35Bを、2024年度中に 航空自衛隊新田原基地に配備、2024年12月「臨時F35B飛行隊(仮称)」を新設する予定です。
余談ですが・・「ハリアー」の好きな私は、来年、「F-35B」ご自慢の短距離離陸・垂直着陸などを新田原エアショーで見られるのではないかと、内心楽しみにしております。
1999年だったか?「ハリアー」の垂直離着陸・静止・お辞儀のデモを厚木基地の「フレンドシップデイ」で初めて見た時の、あの感動が忘れられません。
F-35AライトニングU 第5世代戦闘機(ステルス機)新田原基地エプロンにて
前輪の手前にある、横から出ている棒状のものは、コックピットに乗り降りする為の昇降用「ハシゴ」です。
空気吸入口には異物混入防止の為でしょう、脱着式のカバーされておりました。
301SQ F-35A 725号機(301SQ 里に「カエル」)
302SQ F-35A 702号機 (302SQ「オジロワシ」登場)
F-2 機動飛行 8空団(築城)
F-2は、結構低空を飛んでくれ、240mmズームレンズでも、パイロットが見える位に撮れました。
捜索救難活動展示 救難隊(UH60J、U125A)
JASDF 70th ANNIVERSARY Nyutabaru Air Base
航空自衛隊70周年記念 記念塗装機(F-15)
デザインコンセプト
垂直尾翼背景は日出国(ひ いずるくに)である日本と航空自衛隊の将来のさらなる発展を朝日で表現、ヤシの木は新田原基地が所在する宮崎を表しています。
展示機の撮影は、見学者は入れたく無かったので柵の間際で撮影、超広角ズーム、
α7RII に FE 12-24mm F4 Gを使用。
外装タンク
左右の外装タンクには、歴代新田原基地に在籍していた戦闘機、F-86F、F-104J、F-4FJ/改、F-15J/DJが描かれ積乱雲と太陽、ヤシの木が南国宮崎を表現すいています。
第23飛行隊・航空戦術教導団飛行教導隊(飛行教導隊)、第305飛行隊のマークなども。
最後に「おみやげ」が・・
最後のF15機動飛行展示機の着陸まで見届けた後、シャトルバス乗り場へ向かいましたが、それ程待たずにスムーズに乗車することが出来ました。
バスは基地内道路を西側門へ向かい走行、門にさしかかる頃、聞きなれないジェット音が真横の滑走路から聴こえて来た。バスの乗客が外を見ているので、ふと窓の外を見ると目の前にF-35Aがぁ@@!
すぐさま けたたましい轟音をたてて飛び立って行きました。
カメラ、スマホははバックの中。惜しいことをしたと後悔。
F-35Aの最大速度は、マッハ1.6。
マッハ1は時速1,224km。
青森県の三沢基地までは約1,300Km。
おそらく1時間もかからず帰れるのでしょうね。
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