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呼称を「限界集落」から「いきいき集落」へ「限界集落」と呼ばれ、高齢化で存続が危ぶまれている過疎地域のマイナスイメージを無くそうと、県は新呼称の公募を行っておりました。→ 読売新聞記事(「限界集落」やる気出ない、活気でる新名称を宮崎県募集) その新呼称が「いきいき集落」に決定、10月7日の定例会見で東国原知事より発表されるようです。 → 知事の記者会見動画 (時間にして22分位までです。それ以降は別の興味深い話題です。) 新呼称は 47都道府県、6歳から91歳まで幅広い世代より1890件(1095人)の応募がありその中より、「地域の活性化を奪うので、限界集落の呼称を使わないでほしい」と知事に要望していた西村村町と日之影町長と知事の審査 のもと選ばれたとの事。 県は「限界」という言葉が地域の活性化に取り組む住民の意欲や活気を奪い、山間部住民からも「限界集落と呼ばないで」との要望があったことから、新呼称を募ったようですが、学術的用語とはいえ、そこで懸命に生きている人々に対して「限界集落」と呼ぶことに抵抗を感じるのは誰しも同じ思いだった事と思います。 呼称が変わっただけでは何も変わらない、過疎化の進む集落が新呼称「いきいき集落」のようにいきいきとした、活力ある村となる事を願ってやみません。 → イメージ先行に疑問の声 西日本新聞記事 |
限界集落(げんかいしゅうらく)とは、長野大の大野晃教授が提唱している概念で、過疎化などで人口の50%が65歳以上の高齢者になり、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落のことを指す。 2006年4月現在、国土交通省が過疎法に指定されている755の過疎市町村の6万2271集落を対象に行った調査では、全国で限界集落は7878集落(内九州全体1635集落・宮崎県は104集落)、消滅の恐れがある集落は2641集落との事。(消滅の恐れがある集落は1999年の調査と比較して284増加) 平成元年宮崎県西都市の「寒川」は廃村となった。その寒川をテーマとしたドキュメンタリー映画「寒川」を見て書いたブログ記事。ドキュメンタリー映画「寒川」 その映画の予告編の動画 → 映画「寒川」予告編(YouTube) |
【余談】 話は変わって、しかし東国原知事は何故にこの段階で国政にと、思わせぶり発言をするのだろう? あれも彼流、PR活動の一環なんだろうな〜と私自身は当初より思ってはおりましたが、引き際が肝心、あまり長びくと県民を含め支援者からも良い印象を持たれないのでは?と心配しております。 限界集落から「いきいき集落」へ |