■ 野球春季キャンプ（宮崎）５６万人　過去最高　

　３月７日　宮崎県で行われた野球春季キャンプの観客動員数が正式発表された。
初日の時ならぬ吹雪や後半の悪天候（計５日間の雨）などが影響した模様でプロ野球は昨年より約３万人少ない　505,680人。
“欽ちゃん球団”で親しまれた「茨城ゴールデンゴールズ」（日向市）を加えると、561,680人となり、過去最高の観客動員数となった。

■最も多かったのは、今シーズンよりダイエーホークス→ソフトバンクホークスとなったホークス（宮崎市　生目の杜運動公園）の237,400人。
一昨年日本一となった後の昨春より44,000人ほど減少したものの　やはり九州のチーム、車でのアクセスも良く、訪れるファンも毎年多い様です。

■続いて巨人（宮崎市 県総合運動公園、清武町　一、二軍計）が183,280人。
記念写真等ファンサービスの効果も手伝い、昨年を5,000人ほど上回った。
伝統の宮崎キャンプ、本拠地が東京とは言え、毎年飛行機で多くのファンがかけつけます。
宮崎にもファンが多いです。

■西武（南郷町）35,500人（昨年より4,500人減）
■楽天（日向市）25,000人（昨年の近鉄から8,800人増）
■広島（日南市）19,000人（昨年より4,500人減）
■ヤクルト（ファーム）（西都市）は、5,500人（昨年と同じ）

◆ゴールデンゴールズ（日向市）56,000人
　萩本欽一さんが監督を務め、お笑いタレントらも参加してマスコミ等でも広く紹介され話題を集めた。

サッカーＪリーグキャンプを含めた経済効果等の発表は５月になるようです。

　昨年、2004年度の経済効果関連記事はこちら
　　　　　└→　春季キャンプ　過去最高の観客、55万5千人が声援を送り、経済効果106億9千200万円



ＰＳ：　当方は観客動員数が人気の尺度とは思っておりません。

追記：　その後　2006年　地元紙に興味深い記事があったので引用（2006年01月31日宮崎日日新聞）

　小規模企業は経済効果薄　プロ野球キャンプ

　宮崎県内のプロ野球キャンプは、業歴浅く小規模企業ほど経済効果の恩恵を受けにくい―。
国民生活金融公庫宮崎支店（沼光勝昭支店長）の若手職員による中小、零細企業を対象にしたアンケート・ヒアリング調査で、規模が大きい企業ほどキャンプ中に好影響を受け、規模が小さくなるほど影響が小さくなる傾向が明らかになった。

小規模企業は、経営資源が限られ、大規模な販売促進活動ができないなど知名度不足が主な要因と分析している。

　調査は、プロ野球キャンプが本県に与える影響について、「好影響があった」と回答する割合が高かった飲食業、小売業について業績や従業員数、年商に着目。好影響があった企業の特徴を規模別に分析した。

　飲食業のうち、業績２０年以上、従業員２１人以上、年商１億円以上の項目で、「好影響があった」と回答する企業が、「影響がなかった」とする企業をそれぞれ約２０ポイント上回った。

　一方、業績２０年未満、従業員２０人以下、年商１億円未満の項目の大半で、「好影響があった」と回答する企業が、「影響がなかった」とする企業を下回った。
従業員二人以下の項目では、２０ポイント以上差が開いた。小売業でもほぼ同様の傾向が見られた。

　業歴が浅く、小規模企業ほど経済効果を享受しにくい理由として

(1)経営資源が限られ大規模な販売促進活動ができない
(2)観光客や報道関係者らの立ち寄る店の固定化
(3)観光案内パンフレットの掲載が実績ある有名店に限られる―などを挙げている。

　調査結果を分析した論文では、小規模企業が経済効果を享受するために、集団・共同化の推進、幅広く企業を紹介した観光パンフレットの作製などの必要性を提言している。

　アンケートは昨年９月に実施。宮崎、日南市などの同支店管轄の県内キャンプ地を中心に取引先９６５社を対象に、２９９社から有効回答を得た。回答率は３０．９％。

引用終わり。