過去、現在、そして未来へ!!
第1回開催(2010年)から7回目のファイナルまでの6年間という歳月は、ピッカピカの小学1年生が小学校を卒業し、中学1年生が高校を卒業し、高校 1年生が大学4年生となる歳月です。子供が少年に、少年が青年に、青年が大人に成長するのとはぼ同じ期間と言ってよいでしょう。
泉谷さんが「種牛が成長するまで7回は続ける!」と言ってスタートした「水平線の花火と音楽」(以下「水平線」)がついにファイナルを迎えました。およそ30万頭の牛膠家畜の命を奪われた宮崎はこ6年間にどう変わったのでしょうか?
県内の牛と膠の飼育頭数は、口蹄疫被害前の約90%まで回復しています。さらに種牛の頭数は、口蹄疫以前(55頭)と同等の58頭に回復しました。さらに、小林市で生産された「真華盛(しんはなもり)」号は、霜降り度合、枝肉重量とも県内歴代1位の成績を収めました。このほか、「秀正実(ひでまさみつ)」など、殺処分されたエース級の種牛のように将来が 期待される新たな種雄牛も順調に育っています。
畜産関係者の大きな自信につながったのは、口蹄疫被害から2年後に開かれた「第10回全国和牛能力共進会(全共)」でした。この大会で宮崎牛は、口蹄疫により、多くの牛を失ったという厳しい条件のもと、9部門中5部門で優等首席に輝きました。さらには、各部門の総合得点で順位を決める団体賞でも1位を獲得し、2連覇を達成したのです。
涙と汗を確実に形あるものにしてきた宮崎県の畜産関係者の努力には頭が下がる思いです。来年9月には第11回全共が宮城県仙台市で開催されます。関係者は「日本−の努力と準備」を合い言葉に、3連覇を目指しています。
出演アーティストの多くがボランティアで出演するミラクルイベントでもあった「水平線の花火と音楽」はこれまで多くの伝説を生んできました。1回目の松山千春さんの爆裂トークと今井美樹さんの涙。2のかまやつひろしさんの豪雨下でのリハーサルと「あまちゃん」ブレイク前の小泉今日子さんの大盛り上がり。3の土屋アンナさんの男前さと真面目でおしゃれな気志圏の素顔。4のPUFFYバックバンドの凄さと森高千里さんのエイジレスな美しさ、5で初めって知った大竹しのぶさんの歌唱力と八代亜紀さんの人気ぶり、そして斉藤和義さんのかっこよさ、6の夏川りみさんの情感あふれる歌とノリノリだった加山雄三さんの横文字ロック等々。日向灘に面したこの地で同じ時を共有した人々には、こうしたパフォーマン スと夜空に咲いた花火の美しさが、いつまでも色あせることなく記憶され続けることでしょう。
一方で、この6年間に国内では、東日本大震災(2011)、熊本地震(2016)、さらに 数々の豪雨被害など災害が相次ぎました。これらの災害に対しても泉谷さんは各地でのライブ活動を通して支援してきました。2013年にはNHK紅白歌合戦にも出演して、会場にいない被災者のみなさんに工−ルを送りました。泉谷さんはこれからも挑発や叱咤という泉谷流の方法で、寛容と優しさをライブ会場やブログに書まき散らしていくことでしょう。
今年68歳を迎えた泉谷さんと会場を訪れた皆さんのおかげで、「水平線」はこれまで続けてこられたし、続いてきたのです。
最後に「水平線」を支えてきた人々の言葉を綴ります二彼らの言葉とともに「水平線」のこの6年間を振り返り、1万2000発の花火を味わっていただければと思います。
養豚業を営みながら6年間実行委員長を務めた 日高元子さん
お話を頂だき、次男の「なかなかできない経験だよ」という 一言から始まりました 心がけていた事は一つ、「私が楽しもうそれに何よりの楽しみが、皆さまの笑顔で す。皆様に笑顔で来てげiいて、笑顔で帰って頂く。これだけが願いでした。この ような機会を私に授けて下さった泉谷さんに心より感謝申し上げます。
会場ボランティアを6年間続けた 久家弥生さん
実家が被災農家で、当時泉谷さんをはじめ、県内外の多くの方々に助けていただきました。恩返しで始めたボランティア。6年間を振り返ると、毎年いろいろな仲間と出逢い、お客様の笑顔との出逢いい、私の人切な宝物物となりました。 今年のファイナル完全燃焼します。
509頭を殺処分された川南町の酪農家 吉松孝−さん
畜産農家が満ち込んでいた一番苦しい時に応援してもらった。ビッグイベントの開催で、気持ちが明るくなり、前進するきっかけを頂いた。泉谷さんには毎回激をとばして頂き 「ありがたい」の一言。水平線も7回を数え宮崎が力強く復興していることを発信出来た。せっかくここまで来た来させてもらった。畜産関係者がお互いに応援し、支えあったからこそ、ここまでやってこれたのだと思う。これまでに培ったものを大切にして、二度と口蹄疫を発生させず、宮崎の畜産が繁栄するよう頑張っていきたい。
感謝にあふれた皆さんの言葉いかがだったでしょうか。
それでは「水平線の花火と音楽FINAL」心行くまでご堪能ください。