末永 田の神祭り〔宮崎県 えびの市〕
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えびの市 末永 田の神祭り アクセス・地図等の情報
地図:
GoogleMap Mapfan Mapion 
(195 114 386*71)
緯度経度:32度1分42.35秒 130度49分56.22秒(日本測地系)
宮崎県えびの市内には、約150体の田の神「田の神さあ」が残されておりますが、この末永地区の田の神は、えびのの田の神さあでも一番有名、代表的な田の神さあです。
イラスト化されたり、ポスターや人形、高速道路の案内板などにも使われているえびの市の「田の神さあ」のシンボル的存在でもあります。
末永の田の神さあの詳細
建立年:明治元年4月9日(1868)
建立者:末永村 材質:石材
型分類:農民型
形態:座像
像高:50cm 像幅:36p
持ち物:右手にメシゲ左手に椀
被り物:シキ
田の神祭り
末永地区では、年に一回、五穀豊穣を祈願して区民全員で毎年5月4日に「田の神祭り」が開催されております。
年に一度、祠を出た田の神さあは、お化粧直し、軽トラックに乗せて三味線や太鼓の音もにぎやかに、地区内を巡ります。
お囃子(はやし)は、集落の田の稲に虫がつかないようにという意味が込められているそうです。
出発は10:30頃、戻りは11:30頃でした。
田の神祭り自体はそう古くは無いようです。
えびの市発行「田の神さあガイドブック」より
田の神さあの里えびの
田の神は、冬は山の神となり、春は里におりて田の神となって田を守り、豊作をもたらすと信じられています。
田の神石像ができた頃は、霧島の噴火・天災などが原因で、農家にとって大変きびしい時代でした。
江戸時代からの赤字経済を建て直すため稲作を奨励し、少しでも収穫を増やしたかった薩摩藩の政策の中、農家は霧島の噴火をやめさせ、稲作の豊作を願う「よりどころの像」を作るようになったといわれています。
薩摩藩独特の石像
「田の神」信仰は、全国的な民俗行事として農村に浸透していますが、「田の神」を石に刻んで豊作を祈願する風習は薩摩藩独特の文化です。
回り田の神
農家を次々に回つて豊作を祈願する「回り田の神」の風習は今でも市内各所に残つています。当番の家では、田の神像に化粧をし、ごちそうを作つてまつり、大事に床の問に飾られて、春・秋交代で次の座元へ回つていきます。 昔、「平日、村で打ち寄り酒を呑む事」が禁止されていた時代、この日だけはお酒を飲んでも良かったそうです。
オットイ田の神
昔は、タノカンオットイ(田の神盗み)という風習がありました。 豊作の続く地方の田の神像を置くと、米が良くとれるようになるといわれたからです。又、田を新しく開田したところには田の神がないので、よその田の神を盗んだそうです。
実際には、借りてくるのですが、盗まれたところは、盗んだところが返しに来るのを待つていました。盗んだ田の神像は3年以上置くと不作になるので、盗んだ集落では3年経つたらお礼として籾や焼酎、ニワトリなどを持つて正装して楽器を鳴らしながら にぎやかに送っていきます。盗まれた村では、サカムケ(坂迎、酒迎)の準備をして待ち、合同で盛大な酒盛りをしたそうです。
田の神さあには4つの型があります。
- 1. 自然石の田の神さあ
田の神の石像が造られる以前は、自然石を立てて田の神をまっっていたといわれています。
- 2. 地蔵型の田の神さあ
地蔵型は、最古の田の神像です。鹿児島県鶴田町紫尾に作られたものが最も古い地蔵型の田の神像です。
製作は江戸期の宝永2年(1705年:将軍徳川綱吉の時代で 赤穂浪士吉良邸討ち入り後2年)島津藩の一向宗禁止のためか、この型は数が少ないです。
- 3. 神官型の田の神さあ場あ
神官型の田の神は、衣冠束帯または、それに近い服装で手にはシャクを持つものが多く、神官が神前に座るような姿をしています。 神官型は、霧島噴火の被害地方に多く、宮崎県で始まったとされています。
- 4. 農民型の田の神さあ
シキを被り、右手にメシゲ、左手にお椀を持って表情豊かにユーモラスに踊る姿が農民型の典型です。
数の多さと姿から田の神像の代表とされています。 えびの市でもこの型が最も多くあります。
当サイト内「田の神さ」関連ページは下記。
田の神さあ (タノカンサァ) - えびの市末永 -
えびの市の田の神さあ(一部)はこちら
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